心の形、LASの形

・・We need us・・


 


















「お前ええかげんにせえよっ!」


突然大きな声が教室に響き渡る。


「ちょ、ちょっとトウジ。」


口の前に手をあて、興奮しきった友人をなだめるシンジ。


「声が大きいって!・・・ほら、みんな見てるじゃないか。


シンジの言うとおり、今までめいめい雑談をしていたクラスメート達の視線は、一斉にこちらのほうに集中している。


『・・・なんだ、どうしたんだ・・・ザワザワ・・』


「シンジ!・・・見そこなったで!」


突然、ダンと音を立てていすの上に立ち上がるトウジ。

まるでどこかの過激な政治団体のようだ。


「お前そないに、いいかげんな男だったんか?!!」


「と、トウジ、なに言い出すんだよ!」


思わずイスの上のトウジにくらいつくシンジ。


「離せ!離せいうとんのや!!」


「だから!なんのことだよ!」


「わしはお前を尊敬しとったんや。

まわりの男達の嫌味にも負けず、ただ自分の気持ちを突き通したお前を・・・」

わしが、ヒカリに・・その・・告白できたのもお前らのおかげや思うとる・・・」


クラスメートが歓声を上げる。


『ヒュー、ヒュー!わけわからんけど、なんかいいぞートウジ!』


当のヒカリは教室の隅っこで顔を真っ赤にしていた。


・・・ったくなにやってんの、あのバカトウジ!!


そんなヒカリを尻目に教室は異常な盛り上がりを見せている。

半分我を失ったままさらに続けるトウジ。


「お前と惣流がいつも、前を歩いてくれていたからこそ、わしは自分に素直になれたんや!」


『ワー!』


『碇ー!さすがアスカちゃんをものにした男、おれはついてくぞー!』


『あーん。シンジくーん、やっぱりそうなのぉ?』


『碇!ゆるさーん!」





「なのに・・・なのに!シンジぃ!お前は・・・・・・お前は!!」


そして、トウジがクライマックスに向かおうとしたその瞬間。




・・・ガタ・・・



ふわりと浮いたようになる椅子の足。

そして、教室の床板に吸い込まれるトウジの体。




ずーーーん。



静まり返る教室。


「・・・シンジ、わしは・・・絶対に・・・認めへんぞ。

お前と・・・惣流が・・わかれるなんてこと・・


いきも絶え絶えにそこまで言うとトウジはがくりと落ちた。


『おい!鈴原、最後なんて言ったんだ?』

『わかんねー・・・お前は?』

『ちょ、ちょっと、どうなってるの?』

『碇、教えろよ!』

再び教室が騒音に包まれようとしたその瞬間。


「ちょっと、みんな静かにして!!」


廊下にまで響き渡りそうなヒカリの声。


「ちょっと、お願い、通して・・」


涙目になりながらクラスメートを掻き分けるヒカリ。

そして、倒れたトウジのもと腰を下ろした。


「ちょっと、スズハラ、スズハラ。」


トウジのほほを軽くはたく。

「・・う・・・ううん。」


「あの、委員長・・・トウジは・・」


ヒカリが顔を上げると顔面蒼白のシンジがそこにはいた。

シンジを安心させるべく、軽く微笑むヒカリ。


「だいじょうぶ。脳震盪を起こしてるだけだから・・」


「よかった・・・」


シンジの顔に安堵感が浮かぶ。


シンジが安心したのを確認すると、ヒカリは周りを見渡してすっくと立ち上がった。


「みんな。これから、鈴原を保健室に連れて行くから先生がくるまで自習してて。

・・じゃ、碇君、手伝ってね。」


そういってほかのクラスメートに気づかれないように、そっとシンジにウィンクをするヒカリ。


「う、うん。」


シンジは自分の出来る限り自然に返事をするように勤めた。 そして、三人は再度騒がしくなろうとしている教室を後にした。












出来る限り背中のトウジに振動を与えないようにゆっくりと歩くシンジ。

ヒカリもそれにあわせる。


「委員長。」


階段を降りて教室からずいぶん遠ざかったところでシンジが口を開いた。


「なに?」


いつものように落ち着いた返事が返ってくる。

シンジは少し微笑った。


「・・・・その、ありがとう。」


シンジのお礼の言葉にヒカリも微笑を浮かべる。


「ううん。あのままいたら、シンジ君質問攻めにされるの目に見えてたし、

それにさ、どうせ、このバカが発端なんだから。」


「トウジには、後で謝らなきゃ。

いくら話を中断させるためとはいえ、こんな怪我までさせちゃって。」


「いいのよ。ああでもしなきゃ、あのまま、あることないことすべてしゃべりつづけただろうしね。」


シンジは、そうだね、と苦笑しながら返事をすると、背中のトウジの位置を整えた。

ヒカリはその笑いがほんとうに苦笑いでしかないことを悟っていた。

そして、その引きつった笑いすらも、シンジの顔からうっすらと引いてく。

険しいシンジの表情。

それはなにも、友人を傷つけたということだけから来るものではなかった。

なにかもっと深く切ないものを感じさせられる表情であった。


「・・・碇くん。」


思いきって口を開くヒカリ。

シンジは声は出さず首の動きだけでヒカリのそれに応答した。


「さっきの鈴原が言いかけたことって・・・やっぱり。」


言葉を詰まらせるヒカリ。

だが、そこまでで、シンジには十分足るものだった。

シンジは寂しげにうなずくとヒカリから視線を切った。


「・・・今からちょうど一週間前・・・アスカに言われたんだ。

・・・もう、わかれよう、終わりにしようって。」


一週間前・・・

それって、アスカがちょうど学校にこなくなった日と・・・


「トウジにはできるだけ、簡単に明るく言おうと思って。

どうやら、それがあだになってしまったみたいだね。」


「・・・・・」


沈黙するヒカリ。

これ以上シンジの辛そうな笑顔を見ていられなかった。

涙で顔をぬらし、感情をあらわにしているほうがまだ、なにか声でも掛けてやろうという気になったかもしれない。

だが、今のシンジにヒカリはなにも言えなかった。


「これ。」


ふいにヒカリに差し出されるシンジの手。

その上には封がとかれた封筒が乗せてあった。

ヒカリが目で「いいの?」と合図すると、シンジは無言でうなずいた。


中には、くしゃくしゃの白い便箋が1枚入っていた。


便箋に浮かぶばらばらで平仮名だらけの文字。

所々が濡れて読めなくなっていた。

それがアスカのものかシンジの物かはわからなかったが、水でないことは確かだ。

アスカにとってなれない日本語での手紙。

だが、それが冗談でないことは誰が見てもわかる。

ヒカリはその短い文を数回目で追うと、はあとため息をつきシンジにかえした。

・・・・


それから後は、二人の間に会話はなくなった。

ホームルームがはじまったせいであろう、廊下には自分達以外に人通りはなく、床を歩く音だけが静かにこだましていた。





保健室に着いても、しばらくはどちらも口を開こうとはしなかった。

担当の先生はどうやら留守にしているようで、トウジは気持ちよさそうに眠っている。

シンジは窓ぎわに座り、頭をうなだれたまま。

ヒカリも話すタイミングを逸していて、うろちょろと動き回っていた。


沈黙を破ったのはヒカリのほうだった。


「碇君。」


シンジが顔を持ち上げる。


「・・・それから、アスカには?」


首を振るシンジ。


「・・・何度も電話しようとは思ったんだけど。」


シンジはダイヤルをしては止め、止めてはダイヤルを押す自分の姿を思い浮かべていた。


「そう・・・それはそうと、トウジにはなんて言ったの?」


先ほどの騒動の原因はそもそもなんだったのか、これがまずヒカリの求めるものだった。

トウジはこれだけ深刻に悩んでいる友人をけなしたりするような人間ではないことを、ヒカリは良く知っていた。


「今日の朝、アスカが休み出して一週間だから・・・トウジが僕に何かしらないかって、そう聞いてきたんだ・・・・」





「シンジ、惣流が休んでもう1週間や。

何もきいとらんのか?」


「・・うん・・・特にこれといったことは。」


「せやかて、お前らつきおうてからずいぶん経つんやろ?

電話の一本も入れてみたらどうや?」


「僕がアスカのことをどうこう言う理由なんかないから・・・」


「はあ?シンジ、どう言う意味や?」


「アスカは大学まで出てるんだし、一週間くらいやすんだってどうってことないよ。」


「シンジ、そりゃないやろ。仮にも自分のの女なんやで?」


「彼女・・か。トウジ・・・僕とアスカは・・・もう、違うんだよ。」


「?」


「ふられちゃったんだよ、僕・・・誰かほかに好きな男でも出来たんじゃないの?」


「な、シンジ!!そんな・・・いいんか?お前!」


「いいもなにも、さっきも言ったじゃない、アスカのことを僕がどうこういう理由なんかないんだって。

・・・もう、いいんだよ、過ぎたことさ・・・」


「後悔はしとらんのか?」


「後悔・・・ね。たとえしたところで、もう仕方ないよ。

トウジは委員長とうまくやってくれよ。」


「・・・シンジ、お前・・・

お前ええかげんにせえよっ!」







「・・・と、まあ、そういうわけ・・・」


「結果は・・・ああなったわけね。」


こくりと頷くと肩をすくめて苦笑するシンジ。

ヒカリと話している内に、心のもやがとれたのだろうか、先ほどよりも良い顔をしていた。


「僕は・・・もし、アスカの手紙のことをトウジに話したら・・・

アスカに会えないっていう事を認めてしまったことになる・・

そう勝手に決め込んでた。

だから、自分にも、トウジにも嘘をついた。

僕はあいまいにしておきたかったんだ・・・そっとしておきたかった。」


「「そうだった(の)んかいな。」」


・・・・・え?


「「ト、トウジ・・・」」


「よぉ。世話になったな。」


トウジがいつものようにカラカラと笑う。

思わず近寄るシンジ。


「あの、トウジ・・・」


途切れ途切れに謝罪の言葉を言おうとしたシンジをトウジはそっとさえぎった。


「シンジが運んでくれたんか?・・・ま、それしか考えられへんか。

いくら委員長やいうても、男のわしを運ぶんはまず無理やからな。

とにかく、ありがとさん。恩にきるで。」


「でも・・・」


自分があんな良い方をしなければトウジを怒らせずにすんだ、という思いがシンジに募る。


「ええんや。わしのほうこそ、わけもわからんうちに怒り出してしもうて。

自業自得や自業自得!」


自分の頭をこつんと叩くと、にっこり微笑むトウジ。


「・・・それはそうと、トウジ、いくら私って!いったいどう言う意味よ!

私だってれっきとした女のコよ!」


「委員長はべつじゃ、べつ!」


「なんですってええ!!」


「ヒカリィ!わしは病人やで。お、イタタタ、頭痛が・・」


トウジがわざとらしく頭を押さえる。

だが、思わず駆け寄るヒカリ。


「ダ、ダイジョブ?」


「がはは!うそや、冗談や!」


ヒカリの顔が怒りからか、それとも近くでトウジの表情を見たせいか、ほんのりと赤く染まっていく。


「・・もう!ほんとに!心配したんだからね。」


腰に手をあてて口をとがらせるヒカリ。

その瞬間、それまで二人のやり取りを眺めていたシンジの心に何かが引っかかった。

ヒカリが意識したわけではなかったが、そのポーズは確かに、シンジの記憶の中にいるある人物をよみがえらせていた。



『バカシンジ!』

『っとに!いつもボケボケとしてるから・・』

『大丈夫ぅ?ほんと、駄目ねえ。ほら貸しなさいよ。』



・・・・アスカ・・・・


スローモーションに出てくる何人ものアスカ。

すべてシンジが見たことのある彼女。

・・・そして、最後に出てきた映像。


・・・さよなら。



はっとして、手紙を取り出すシンジ。

閉じ込めていた感情が目を覚ましたように動き出す。

シンジはいつのまにか手紙を握り締めて、歯を食いしばっていた。


「ヒカリ・・・ちょっと、シンジと二人にさせてくれへんか。」


ヒカリは何かを察したように無言で頷くと、ゆっくりと外に出ていった。

ベッドから置きあがりシンジの近くに座るトウジ。


「ご、ごめん・・・トウジ、なんでだろ・・・僕は。」


「いいや、シンジ。なにも、何も言わんでええ・・・」


そういうとがっしりとシンジをの頭を掴み抱き寄せる。

シンジは泣いた・・・アスカから手紙を受け取ってから初めて・・泣いた。

後から後から流れる涙。


「トウジ、僕は・・アスカに・・・・」


しゃくりあげながら言葉にならない声を発するシンジをトウジは優しく抱きとめた。


・・・シンジ、つらかったんやろな。

ほんま、損な生き方しかできんやつや。

逃げたらあかんおもて、いっつも自分の気持ち押しつぶしてきたんやろな・・


ややあって、落ち着きを取り戻したのだろう、シンジがゆっくりとトウジから離れた。


「あの、その・・・ありがとう。トウジ」


恥ずかしそうに言うシンジ。


「ははは。男を抱きしめるっちゅうのは、なんか変な感じやな。」


胸元のしみを眺めながら笑うトウジ。

シンジもそれに促されるように笑う。

部屋の中に暖かい雰囲気が戻ったのを察したのだろうか、ヒカリがドアを軽くノックする。


「おお!すまん、委員長。もうええで。」


トウジに促され、周りを確認するように入ってくるヒカリ。

シンジが恥ずかしそうに笑って見せる。


「むさくるしいところ、見せちゃったかな。」


「ううん。いいのよ、そんなやつの胸だったらいつでも貸すわよ。」


「おいおい、ひどいやないかヒカリィ・・」


トウジの情けなさそうな声に笑うシンジ。

つられるようにしてトウジ、ヒカリも笑った。


「さて、和気あいあいとしてるんも良いが、ほんまやったらここにもう一人いても良いはずやな・・・」


「トウジ・・」


ポケットの中で手紙を握り締めるシンジ。


「わかっとるはずや。・・・・シンジ、お前はどうしたいんや?」


「僕は・・・」


シンジはふと考えた。


あの瞬間から、アスカから手紙をもらったあのときから、僕はアスカの存在を自分の心の奥底に閉じ込めてきたんだ。

それが、一番良い方法だって思ってたから・・・

でも・・・実際は違った。

僕は割り切ったつもりで、実はまた・・逃げてただけだったんだ。

真実を知ろうともしないで、自分で作った無理やりの幻想にすがった。

でも・・今日わかったよ。

アスカは僕にとってそんな作り事の記憶でごまかせるような存在じゃなかったんだ・・・

わかってたはずなんだ・・・


「・・・トウジ、委員長・・・」


三人の視線が交わる。


「・・・僕は、アスカに会いに行く・・・

もう手遅れかもしれない、でもやっぱり・・・」


「ああ、それがええ。」


「さっきのトウジじゃないけれど、私もやっぱり碇君とアスカは一緒にいてほしい。」


「・・・ありがとう。トウジも、委員長も・・・」


にっこりと笑うシンジ。

トウジとヒカリもほっとしたように顔を見合わせ笑う。


「ほんま、ひさしぶりやな。シンジのその顔みるんは。」


思わず、自分の顔に手をやるシンジ。


「・・碇君。アスカね、言ってたわよ。

どんなに嫌なことがあっても、あなたのその笑顔見れば、忘れられるって。」


「アスカが?」


「内緒よこれ。あの子、あれから口滑らしたの一生の不覚だって悔やんでたから。」


「ほう、あの惣流がねえ・・・

ま、シンジ。そういうことや、お前が言うたったような、男が出来たなんてことは絶対にあらへん!

自身もっていって来い!」


親指を突き立てガッツポーズを取るトウジ。

ヒカリもそのわきでほほえましく笑っている。

シンジは二人に深深と頭を下げると、そのまま、駆け出した。

廊下にシンジの駆ける音がこだまし、遠ざかっていく。


「ふう・・・世話の焼けるやっちゃな。」


トウジはため息を一つつくとベッドの背もたれに寄りかかった。


「そうね・・・でも、あの二人には幸せになってほしいわ。

やっと、掴んだ幸せだったんだから・・・」


ヒカリは自分の家で、何も言わず他だひたすらゲームにのみ熱中していたアスカの姿を思い出していた。


・・・アスカ・・・・


「だいじょうぶや・・・きっと。」


ため息混じりのトウジの声が二人だけになった部屋の中に静かに響いた。

























・・・アスカ、今行くからね・・・



to be continued





こんにちわ!

シンクロウさんのHPの三万HIT記念という事で投稿させていただきました。

一応続き物にしてみたのですが、どれくらいになるか今のところ見当もついておりません。

もし、お時間のある方はお付き合いください。

PS、トウジの大阪弁なのですが、僕は関東の人間なのでおかしな所があったかもしれません。

ここは変だ!など、気になるところがあれば教えてください。


 八色の姓さんの「心の形、LASの形・・We need us・・」でした〜〜!(^^)。いやいや、ヒット記念を称して頂けるとすっごく嬉しいものですね!八色さん、ありがとうございました!

 今回は、舞台を学校の教室にしてからの進行。相変わらずと言うか、ふがいないシンジに説教するトウジの「男気」がカッコイイ!アスカと別れてほしくないと、珍しく語り口調のトウジだったのですが、やはり慣れないコトはやるもんじゃないのか、あえなく撃沈(^^;)。しかし、こうも熱くなりすぎてしまうのも、全ては親友であるシンジを心配してのコトなのですよね。嗚呼、こういう男の友情って素晴らしい・・・(しみじみ)。

 今回、私的にお気に入りだった場面は、アスカの手紙ですね。この手紙について、前半では、ただ「濡れていたあとがある」とだけ書かれていて、シンジとアスカのどちらの涙か分かりませんでしたが、後半で「アスカから手紙を受け取ってから初めて泣いた。」というナレーションで、涙したのはアスカなのだと明かし、加えてアスカも断腸の想いで手紙を書いたのだとも読者に伝えるこの手法と展開は、非常に巧いと思いました。流石は八色さん、「技」というモノをしかと拝見させて頂きました。

 それにしてもシンジ。本当に良い友達に恵まれたものです(^^)。トウジとヒカリ。この2人はシンジとアスカにとって、掛け替えのない最高の友達に違いありませんね(^^)。

 果たして、シンジとアスカの間には一体なにがあったのか!?別れ話をするまで関係が悪化してしまった原因とは!?こりゃもう次回も目が離せませんね!
 ご覧になった皆様も、是非とも是非とも、八色の姓さんにご感想を送りましょう!たった一言の感想が、このような素晴らしい名作を生み出す大きな力になるのです。皆様、なにとぞ、ご感想をよろしくお願いします!m(_ _)m

 私達に名作を提供して下さった、八色の姓さんへのご感想はこちらか、掲示板へ!
是非ともお願いします!m(_ _)m

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