−−−∞∞∞ 出会い ∞∞∞−−−




みなさん、こんにちは! Junchoonです。 【SS】出会い をお届けします。



この【SS】は、ある時某所(謎)で話題になった、 TVシリーズ本編でちびシンちゃんが持っていた、 コアのように見える紅い玉がもしレイのコアだったら...という話がモト。
せっかくある程度まとまって続いた話を、なにかの形で残したかったんです。







初めて気がついたのは、まばらな草木の中。 幾つかの、ヒトの気配。 オス。 メス。 成体。 幼生。 我とは比較にならぬ、大きなヒト。
だが、小さき我の「存在」に比べ、ヒトの「存在」の何と希薄なことか。 誰一人、 我に気づかぬ。 濃密な「存在」に、気づこうともせぬ。
輝きを失くした「生命」たち。 何の価値があろう?



でも二つ。 飛びぬけた輝き。 小さい光。 大きい光。 オスの幼生。 メスの成体。
ヒトとは思えぬ輝き。 しかし、間違いなくヒトの気配。



無秩序な、幼生の動き。 これを、「遊んでいる」というのだろうか?
座して動かぬ成体。 だが、確かな繋がりを感じ取れる。 とても、暖かい。



幼生を呼んでみる。 意味あっての事ではない。 本来なら、ヒトには感じぬはず。 だが、幼生は来た。 我に気づき、拾い上げる。 我を掌に包み、光に透かす。 心地好い波動。 心地好い、情報体。 ひとつになりたい...。
でも、それはできない。 ひとつになれば、我は我ではいられない。 この幼生の輝きに、取り込まれてしまう。 我はただ、ともに在りたいのに...。



「おかぁさーん!」



幼生の声。 それもまた、心地好い。



「もういいの?」



成体の声。 暖かい。 包み込むような、優しい波動。



「あのね。 このこね、あそこでよんでたの。 ほら!(^-^)」



幼生は、我を差し出す。 成体の波動が、いっそう心地好くなる。



「そう。 よかったわね(^^)」



我を受け取る成体。 幼生同様、傷の無い情報体。 とても気持ちいい。
この二つの輝きは、それゆえだろうか...? 心地好い波動と情報体に包まれ、我はまどろみの中へと落ちていった...。







次に気付いた時は...冷たいところ。 魂の温もりのないところ。 馴染んだ組織。 かつては私と同じであったモノ。
でも違う。 この情報体... あの大人の...母親のもの。 魂の無い入れ物。
人外の組織と、ヒトの情報体を持つ人形。 子供の姿。
私、もう、影響されてる...。 メスの...女の属性を持ちはじめてる...。



このままひとつになれば...あの子と一緒になれるかな?






いかがでしたか?
ちょっと、半端な印象を受けるでしょうか。 でも、この後どうなっていくのかは、TV版本編で分かりますよね? あくまで、結果だけですが(^-^;。




それでは、また! 次の作品で...。




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