---――― 叫び − はじめに ―――---




注意




当作品は、半角カナ文字(JIS X 0201)を含んでおります。
本来、Web上での使用が認められない文字コードですが、 下記の事情によりあえて使用しております。
大変申し訳ありませんが、 半角カナ文字が正常に閲覧できない環境の方、 及びWeb上での半角カナ文字の使用を容認できない方は、 閲覧をご遠慮ください。



[了解]



[Junchoonの部屋に戻る]




半角カナ文字使用の背景について



この作品は、元々某パソコン通信サービスで公開したものです。
そのサービスはインターネットという媒体が一般人に解放される以前から存在し、 日本という1国の中、会員制の閉じた世界で独自の文化を育んでいました。
そして、 そこでは、実質的にShiftJISコードが標準であり、 半角カナ文字の使用も当たり前のように認められて来ました。
その中で、 ShiftJIS環境ならではの文化が生まれて来ました。
そう、「顔文字」です。




もとより「文字」だけで構成されるパソコン通信の世界。 直接顔を合わせていれば起こりもしない行き違いも起こりがちです。
面と向かっていれば、 ちょっとした表情や仕草から、 言葉の背景にある「感情」を読み取る事もできます。
が、文字だけの世界ではそうも行きません。
そうした中で工夫され、 改良され、 今回の作品にはありませんが、 ものによっては殆ど「芸術」の域にまで達した顔文字たち。
より細やかな表現を求め、 半角英数字だけではあきたらず、 漢字、 さらには半角カナ文字までも利用して完成度を高めて来たのです。
使われる1文字ごとにその文字でなければならない確固たる理由があり、 半角を全角で代用しては意味を為さなくなってしまう。
それが、 「顔文字」というものの文化なのです。
そして、 今回の作品であえて半角カナ文字を残した理由でもあります。
今回の作品では、 特に優れた顔文字を使っている訳ではありません。 ただ、 それでも、 インターネット黎明期の限られたサーバ資源, まとまりきらなかった標準の中で切り捨てられたものにも「正統」なものはある。 それを主張するという目的もあります。





Junchoonの「規格」,「標準」に対するスタンスについて



「規格」や「公的標準」(De jure Standards)は守るべき、 というのが私の基本スタンスです。
但し、 それにも条件があります。
それは、 「後発の規格・標準は、先発のものを尊重すべし」 というものです。
そうなっていなければ、 それは「De jure Standard」として不適格と言って差し支えありません。
その視点から現在のインターネット環境を見ると、 文字コードに関して、 大きな問題を抱えている事をご理解頂けると思います。
すなわち、 テキスト中での8bits文字コードの排斥です。
元々は、 インターネットの基礎技術開発の段階では、 コンピュータ資源も現在と比較すると壊滅的なまでに不足しており、 少しでも負荷を軽くし、 実装を単純化するために特定のバイナリ転送モード (FTPのデータコネクション等で使用) 以外で使用する文字セットを7bitsコードに限定したこと自体はやむを得ません。
ただ。 それでも、 emailでの添付ファイル等で利用されているようなバイナリファイルのテキスト化 (BASE64等のMIMEエンコーディング) の技術は存在する訳です。
一般に門戸を開放する時点で、 HTML3.2で採用されたcharset属性等のような形で文字コードを明示するよう義務づけ、 7bitsコードセット以外のものではMIMEエンコーディングを施し、 受信側で元に戻すという実装を前提とする事も可能だった筈です。
フォントの有無についても、 公的規格で規定された文字コードに対応する事はOSベンダの義務でしょう。
少なくとも、 商用のOSでは、 対応言語の「公的規格で定められた」文字コード (日本語ならJIS,中国語なら対応する中国の国家規格) に対応するフォントは完備されていて然るべきです。 そんな中、 性能的には充分対応できるハードウェアを前提としながら、 「主流のOS」と呼ばれる製品でさえ、 標準ではJIS第2水準レベルまでしかサポートされないのはお寒い限りです。
さすがに、 携帯電話やPDA等、 ハードウェアのリソースが極めて限られた環境でJIS第3水準以上 (場合によっては、 第2水準も困難な可能性はありますが) までサポートしろとは言えませんが。





作品を読む



Junchoonの部屋に戻る

inserted by FC2 system