慟哭の刻

 

 

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                 11.

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  私は鏡に向かい何度も何度も入念に髪をとかした。うん、大丈夫もう白髪は一本

 も残っていないわ。髪の長さも背に掛かるくらいで綺麗にそろっている。それを確

 認してから私は白いヘッドセットで髪を止めた。

  鏡に向かって舌を出してみた、怒ってみた、泣いてみた。そして最後に笑ってみ

 た。間違いない、間違いなくあの時と同じだ。やっと・・やっとこの時が来たんだ。

 そして私は鏡の前を離れた。

 

 「アスカ、行くわよ」

 

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  機内で私はミサト達からの手紙を読み返していた。ゼーレは最早見る影もない有

 り様のようだ。

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あの日から冬月は様々な手を尽くしている。冬月は事実上何の価値もなくなった

 データ(エヴァや使徒に関するデータ)を渡すことで時を稼いだ。媒体に保存して

あった物だけなので質量ともに大した物ではないが、ゼーレの気を引くだけの価値

 はあった。その間に冬月はネルフの職員に全ての事情を説明し、その上で選ばせた

 のだ。この職場を去るか、ゼーレと共に歩むかを。オペレータ等シンジの心を知っ

 た者達は前者を選び、保安部等ゲンドウの理想に賛同していた者達は後者を選択し

 た。

 

  その上で冬月はゼーレの力を削ぎにかかった。ある時は各国にゼーレの内部事情

 を漏らし、ある時は組織間のパイプを切り相互不信を持たせる。ばれれば始末され

 ただろうが、今更そのことを恐れなかった。

 

  クロノスは有能だった、たぶん有能すぎたのだ。クロノスを失ったゼーレは無力

 だった。確かに当初は優秀な者達の集まりだったろう。しかし価値判断、行動決定、

 方向性把握などを全てクロノスに依存している間にその面での人材が決定的に不足

 していた。各人の能力がクロノスへの依存により衰えていることに気づかなかった

 のだ。今のゼーレは自分の研究以外は何もできない者の集団と化していた。

 

  それに対して冬月はネルフ発足当初からゲンドウに面倒事を全て押しつけられて

 きた。つまり彼の才能は大がかりで尊大な計画ではなく、細かな事務処理的な部分

 で活かされるのだ。

 

  ゼーレの各員は自分の研究以外の部分の力が少しずつ削り取られていって居るこ

 とに気づかなかった。ネルフを去った者に害が及ばないよう、ゼーレに気づかれな

 いよう静かに行われた上に人類補完計画という大きな目標を失い、ゼーレ内部も混

 乱していたためであった。

 

  現在ゼーレは活動の資金を得るために各国に頭を下げ、依頼された事をせねばな

 らないほどに追いつめられていた。そうしなければ研究自体が行えないのだ。自分

 達より劣るとみなしていた者に自分達の才能を切り売りする・・・それが嫌なら今

 まで自分達を支えていた研究から去ることになる。この屈辱とジレンマはこれから

 先も彼等を蝕むであろう。

 

 「法では決して裁くことの出来ない組織ゼーレ、彼等の裁きは彼等のプライドに委

  ねよう・・・・私も最後だけは自分の意志で目的を達せた様だ」

 

 冬月は急に老いを増した顔でそう言って姿を消した。

 

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  ミサトは国連軍で国家間の調停に関する活動している。武力威嚇もなく言葉だけ

 で説得しているのは大変だがやりがいがあると言っていた。ただし禁酒圏が多いの

 が悩みだと言うのはミサトらしい。

 

  リツコは現在環境保全のための機器の研究をしている。国からの予算が少ないの

 でなかなか進まないとぼやいていたが、それでも目的が、自分のやりたいことがそ

 こにあると力説していた。

 

  オペレータのみんなもそれぞれに生きている。ミサトを手伝う者、リツコを手伝

 う者、独自に何かをしようとする者。ただ言えることは全員が自分の意志で道を選

 んだと言うことだ。強制もごまかしもなく自分がしようと思ったことをしている。

 そして自分のしてることを理解している。それは多分価値のあることなんだろう。

 

  私は目を閉じてあの日のことを思い出してみた。

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  夜が明けた。

 

  アスカとレイはそれぞれ個室に移されていた。ミサトとリツコはシンジを失った

 悲しみと、アスカ達のようにそのことで壊れられるほど純粋ではなくなっているこ

 とに対する苛立ちから逃れるため一晩中グラスを傾けていた。ただバッカスからも

 見放されたのか酔いに逃げることさえも出来なかったが。

 

 「・・・・とりあえずあの子達の様子でも見てくるか」

 

  気のない様子で立ち上がり書けたミサトであったが、入口に目を向けると驚きの

 ため動きが止まった。

 

 「おはよう、ミサト、リツコ。なーにこの部屋、お酒臭ーーーい。一晩中飲んでた

  の?だらしないわね」

 「ア・・・アスカ!?」

 「ぼけっとしてるんじゃないわよ、やることはあるんでしょ?とりあえずシンジの

  言ってた声を送るシステムって言うのを調べてよ」

 「アスカ・・・・あなたもう平気なの?」

 

  あまりにもいつも通りのアスカの様子に思わずそう言ったのだが、すぐに後悔し

 た。アスカは目を伏せながら、絞り出すような声で言った。

 

 「夢を・・・見たの」

 「夢?」

 「シンジが・・・・・帰ってくる夢。何年か先にちょっと大人になった私とシンジ

  が再会する夢。・・・・・だから私は信じてるシンジが絶対に帰って来るって」

 

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  あの時ミサト達の言いたかったことは分かる。夢で見たぐらいで何故シンジが帰

 ってくると確信できるのか疑問に思っていたのだろう。私でも他の人がそんなこと

 を言っていたら笑い飛ばすか変になったと思うに違いない。でも・・・・只の夢と

 思うにはアレは鮮明すぎた。

 

  そこは光に包まれていた。どんな所かは分からないが、一面を光が覆っていた。

 その中に二つの人影が見えた。ほぼ同じ身長の男女の影が。女の人の影が男の方の

 背中を少し押すと男の影はためらいながら歩を進め、女の人は光の中に姿を消した。

 男の方は何かを探すようにキョロキョロしていたが、やがて何かを見つけたようだ。

 そのしぐさを何処かで見かけたような気がした。何故か彼が満面の笑みを浮かべた

 ような気がした。やがて男の向いてる方から一人の女性が駆けてきた。綺麗な栗色

 の髪を背中でそろえて、髪は白いヘッドセットで止めている。顔には満面の笑みを

 浮かべ、幸せに溢れていた。間違いなく私だ。少し未来なのか背は少し伸びていた

 し、顔も少し大人びていたけど。私は男の人の影にしがみついていた。そうか、見

 たことがあるはずだ、この人はシンジなんだ。だって私があんな顔を出来る相手な

 んてシンジ以外居るわけがない。

 

  そこで目が覚めた。私は無意識の内に跳ね起き、パイロットルームへと走った。

 そこに服の上に置いたままになっていたシンジの白いヘッドセットを見たとき、私

 は昨日とは違う涙を流せた。

 

  リツコなんかに言わせれば、夢は私の願望の現れ、ヘッドセットは最後の出撃の

 時シンジが付けていなかったのを無意識の内に覚えていただけだろうとでも言うの

 だろうが・・・・それでもその時以来私は信じている、シンジは帰ってくると。

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 「ミサト達がどう思おうと勝手だけどね。けど、これだけは言って置くわよ。シン

  ジは人は愚かじゃない、補完計画無しでも大丈夫だって信じてあんな馬鹿な事し

  たのよ。分かってんでしょうね、シンジが帰ってきたとき彼奴の考えが間違いじ

  ゃなかったって知らせてやらなきゃならないのよ。その為に出来る事しなさいよ!

  シンジのしたこと・・・無駄にしないでよ」

 

 「アスカ・・・・強いのね」

 

 「シンジは私が元気でいることを望んでたのよ。・・・・・せめてシンジが帰って

  くるまでは弱く何て成れ無いじゃない」

 

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  ファーストは今普通の学生生活を送っているそうだ。引っ込み思案の子が人に声

 を掛けることが、内気な子が人と付き合おうとすることがどんなに勇気の要ること

 か分かっているつもりだ。ましてやファーストでは。それでもあの娘は普通に生き

 ようとしている。ただシンジとの約束を守ろうと懸命に。

 

  私は今でも「ファースト」と呼んでいる。ミサトなどは眉をしかめるが、これは

 あの娘自身も望んだことだ。今の私はファーストのことは嫌いではない。「レイ」

 と呼ぶのも別に抵抗はない。だけど私達はあえてそう呼び合っている。あの娘がフ

 ァーストで私がセカンドで居る限りサードが間違いなく存在していると感じられる

 から。

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  アスカはノックも無しにいきなりレイの部屋のドアを開けた。想像通り、レイは

 寝もせずに放心している。アスカはベットに近寄るといきなりレイの頬をはたいた。

 

 「あんた、勝手にシンジを殺すんじゃないわよ!」

 

  平手打ちよりアスカの言葉に反応したのだろう。レイの目がアスカの方を向いた。

 

 「無事なの?」

 「あったりまえでしょ」

 「何処?」

 「知るもんですか!でも、何年かしたらきっと帰ってくるわ。私がそう信じて居る

  んだから間違いないわよ。で、あんたはどうする気よ。このままこの部屋にいて

  シンジの頼みを無視する気?」

 「碇君の・・・・頼み?」

 「シンジは言ったわよね、『普通の人として生きろ』って。あなたにとって難しい

  ことかもしれないけどシンジが言った事よ。少なくてもベットでボーとしてるの

  は普通じゃないわね。シンジが帰ってきたら何て言うつもりよ」

 「本当に・・・帰ってくるの碇君?」

 「信じてるわ・・・私は絶対に信じてる・・・・」

 

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  ついこの前まで絶望しか知らなかったくせに偉そうな事言ったと今にすれば思う。

 だけど私も必死だったんだ。シンジが帰ってくると信じてたから。シンジが帰って

 くる場所を無くさずにおきたかったから。帰ってきたとき、シンジの信じたこと、

 願ったこと、やったことが決して無駄じゃなかったと言ってやりたかったから。

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 その様子をミサト達は部屋の外から眺めていた。

 

 「リツコ・・・・・」

 「分かってるわ、私達も信じてみましょ。例えそうじゃなくてもシンジ君の最後の

  願い、無視しちゃいけないのは確かよ。とりあえずはMAGIね」

 

  数時間後あの時司令部にいた者が二人を除いて集まった。アスカの言った「シン

 ジが帰ってくる」と言う言葉は、確かにみんなの行動を促すきっかけにはなった。

 だが、正直ほとんどの者がそれを信じていない。夢で見たから帰ってくると言う理

 屈を信じる方が無理があるのかもしれない。だが、シンジの最後の願いを叶えよう

 とMAGIに残されたシステム解析につとめていた。

 

 「先輩・・・・これって・・・・」

 「・・・とんでもないわね」

 「どうかしたの?」

 「システム解析は不能、使用は出来るけどね。問題はその負荷よ。はっきり言うと

  MAGIでもパワー不足。ハードウェアとしてのMAGIを崩壊させる覚悟で使

  用したとしてもほんの数秒しか保たないわ」

 「でも、MAGI以上のコンピュータなんて・・・」

 「あり得ないわね・・・数秒のためにMAGIを壊すしかないわ。でもね、シンジ

  君のために壊すなら良いんじゃない?このままゼーレに引き渡すよりわね」

 「のった!」

 

  誰にも異論があるはずがなかった。問題は時間だけだ。数秒では一人が一言発す

 るだけである。誰もがシンジに言いたいことはあるのだ。

 

 「誰がやる?」

 「・・・・・・一人だけならしょうがないか」

 「誰よ!」

 「あなたよ、アスカ」

 「・・いいの?」

 「碇君が一番聞きたいのはのはあなたの声だろうから」

 

  この言葉は全員の言葉の代弁である。それがレイの口から発せられた事で決定は

 下された。

 

 「システム起動十秒前」

 「アスカ、たったの数秒よ一番言いたいことだけを言いなさい」

 

  システムが起動された。同時にオーバーロードでMAGIが悲鳴を上げる。その

 中でアスカは叫んだ自分の一番言いたいことを。

 

 「シンジ、待ってる!ずっと待ってる」

 

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  ようやく日本に到着した私は第三新東京行きのリニアにかけ込んだ。一秒でも早

 くと気が急く私にとってはリニアのスピードも遅く感じた。私にも色々あったな。

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  ヒカリと三バカ二人への報告。

 

 「私・・・・無意識の内に碇君を責めてたかもしれない・・・・」

 「俺なんて・・・・ちくしょう、何でシンジにあんな事いっちまったんだよ!アレ

  がシンジと交わした最後の言葉だなんて・・・俺・・・」

 「彼奴はアホや!何でそんなことせなあかんね!彼奴は何も悪ないやろ。妹のこと

  もワシのことも親父さんしたのことも・・・」

 「謝りたいなら、怒りたいならシンジが帰ってきてから存分にやったら?」

 

 3人は驚いた顔をしていたが、アスカは信じていた、シンジが帰ってくることを。

 

 

  風野親子への報告。アスカにとって、シンジのあの行動は彼女達、特にあの子達

 のためという部分も大きかったと思えたから。自分と違い信じ合う事が出来た親子

 の為に。シンジが戦ったのは「勇気と未来」のためだったから。全てを語り、シン

 ジが帰ってくると信じてると言ったアスカにあの子は、

 

 「お兄ちゃんが帰ってきたらまた来てね」

 

  と笑ってくれた。その時アスカはシンジのしたことは許せないが、望んだことは

 間違っていないと感じられた。シンジが帰ってきたらそのことだけは伝えようと。

 

 

  父親との和解。アスカは父のことは嫌いだった、酷い人だと思っていた。だけど、

 少なくとも人間だ、悪魔じゃない。そう知ったとき正面から言いたいことも言わず

 逃げていた自分が弱虫に思えてきた。あんな父親をもったシンジのことを思うと自

 分が情けなくなった。だから初めて思っていたことを全部ぶちまけてみた。母と三

 人の時に、何の遠慮もなく。沈黙の後父は「すまなかった」と言い、自分の気持ち

 も語ってくれた。その後母も。

  正直言って、今もアスカは父のことがあまり好きではない、そんなに急に好きに

 は成れない。でもわだかまりはもうあまり無い。嫌いではあっても心を押しつぶす

 ほどではない。これもシンジが勇気を示してくれたおかげ、またお礼を言わなくち

 ゃならない事が一つ増えた・・・・それが偽らざるアスカの気持ちだった。

 

 

  その後はドイツでボランティアやら研究やらを始めた。13歳で大学卒業と言う

 ステータスも生きてくるし便利だったからだ。そうしながらアスカは時が来るのを

 待った。髪の色が、長さが、顔立ちが、笑顔が全てあの夢と同じになる時を。

 

  もちろんその間に何度も日本にも行った。シンジに会いに行ったわけではない。

 まだあの夢で見た姿になっていなかったから。会えないと分かっていたから。けど、

 シンジが帰ってきたとき、ミサト達のことを聞かれて「知らない」何て言いたくな

 かったから。

  レイも、ミサトも、リツコも、ヒカリ達も会えば楽しそうに笑って話す。だが、

 全員に共通していることだが、どんなに盛り上がっているときでも、一瞬真顔に戻

 り悲しげな目、辛そうな顔、苦渋に充ちた表情を見せることがある。そう、誰も吹

 っ切れて等いない。あの戦いを思い返してみて気づくことがある。あの時戦ってい

 たのはシンジ一人だった事。かなわぬと諦める者、逃げている者、真実を知らずに

 流されている者、その全ての者が本当の意味の戦いをシンジ一人に押しつけていた

 のだから。だから、みんな今もシンジに縛られているのかもしれない。生き方を決

 めたのは各人だ、けどそれを選んだ理由はシンジのため。みんなこの呪縛からは逃

 れられないのだろうか?シンジが帰ってくるまでは。もしくはアスカのようにシン

 ジが帰ってくることを信じられない限り。

 

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  リニアを降り、私は駆けた。ただひたすら全力で。行き先は一つしかない、私達

 が最も多くの時を過ごした場所。戦闘による破損と区画整理のために取り壊され、

 今では公園になっているが、シンジが帰ってくるとしたらあそこしかない。私達が

 心を通わせることの出来たミサトのマンション、私達の家のあった場所。あの周り

 の様子も分からない、光に包まれていた場所がそこである保証など無い。それでも

 私はまるで疑いを持たなかった。当たり前だ。そこは私達にとって一番大切な時間

 を過ごした場所なのだから。だから私は走る。そこにシンジが居ることを信じて。

 

 

  あの角を曲がれば公園だ、シンジが居る場所だ。私は信じる、そこにシンジが居

 ることを。私には見える、公園が光で溢れてるだろう光景が。後少し、後少しだ。

 そう・・・・私は信じる・・・・・シンジを。

 

 

 《完》

 

 

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  「慟哭の刻」を読んで下さった皆さん、どうもありがとうございました。

 これにてこのSSは完結させてもらいます。

 中途半端と感じられる方もいるかもしれませんが、このSSが悲劇である可能性

 も0にはしたくなかったので。決して途中で投げ出した訳じゃないですよ。

 自分では一応納得の行く物になって居ます。

 

  もし、どうしてもハッピーエンドが見たいという人がいれば、NIFTY上で

 他の人が書いてくれてますので、一度ご覧下さい。

 

  前回との間に少し間が空きましたが、何と言っても間に映画が挟まりましたし。

 このSSは書き上がっていたので影響はなかったのですが、読む人にとっては少し

 冷却期間がないと読む気もしないだろうと思い、間をおきました。 

  でも、やっぱり映画前に完結させておくべきだったなぁ。中には映画でエヴァ

 から離れていった人も居るようですし。私のSSを気に入ってもらえるかは別とし

 て、少しでも多くの人に読んで欲しかったというのが正直な気持ちです。

  

 

  改めて、長い間私の拙い文章におつきあい下さりありがとうございました。

 またいずれ別のSSでお会いしましょう。

 

  メリーさん

 



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