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TwoPair
Episode 10 -ごほっ!とした夕方-
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<ミサトの家>

4人の風邪ひきかしまし娘達に押し掛けられ学校へ行くことを断念したシンジは、今日
は看病に徹する覚悟をして朝食を作り始めた。

風邪ひいてるんだから、食べやすい物がいいだろうしなぁ・・・。

何か栄養のつくものが作れないかと冷蔵庫と睨めっこするが、やはりおかゆくらいしか
無いようだ。シンジは、おかゆを作りながら、大根下ろしと納豆の準備を始めた。

そのころシンジの部屋では。

幼馴染アスカ「なんだか体がだるいわねぇ。」

通常アスカ「ちょっと、暑いからくっつかないでよ。」

幼馴染アスカ「狭いんだから、仕方無いでしょ!」

シンジのベッドで寄り添う様に横になるアスカコンビの体に、じとぉっと汗が滲み出し
てくる。

通常アスカ「着替え持ってきたらよかったわねぇ。」

幼馴染アスカ「着替えだったら、そこにあるじゃない。」

洋服ダンスを開けた幼馴染アスカは、この間買ったばかりのシンジのTシャツを2枚取
り出した。

幼馴染アスカ「これに着替えましょ。」

通常アスカ「そうね・・・。このままじゃ、よけいに風邪がひどくなるわ。」

上に着ていた服を脱ぐと、シンジのタンスからタオルを2枚取り出して体の汗をふき取
る。俗世間一般では、これをやりたい放題というのだろう。

通常アスカ「あーーー、着替えたら気持ちいいわねぇ。アンタもさっさと着なさいよ。
            風邪がひどくなるわよ。」

シンジ「アスカ、ご飯でき・・・ブッ!」

いつもながら、タイミングがいいのか悪いのかシンジが襖を開けて、アスカコンビを呼
びに来る。

幼馴染アスカ「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!」

シンジ「ご、ごめん・・・。」

ドゲシッ!

次の瞬間、襖の近くに立っていた通常アスカに殴り飛ばされるシンジ。

通常アスカ「アンタって奴はぁぁーー!! アンタって奴はぁぁーー!!  アンタって
            奴はぁぁーー!!」

シンジの首を通常アスカが締め付けている間に、服をあわてて着込む幼馴染アスカ。

シンジ「ご・・・ごめん・・・わざとじゃないんだ・・・。」

しかし、通常アスカの目に揺らめく怒りの炎は燃えさかり、ぐいぐいとシンジの首を締
め付ける。

通常アスカ「こ・・・今度・・・タイミングを外したら、殺すわよ!!」

シンジ「な、何がだよ・・・ぐぇぇぇ。」

ドゲシッ!

ようやく解放されたシンジは、アスカに自分の部屋から蹴り出されてリビングへと戻っ
て行った。

はぁ・・・びっくりした・・・。綾波とレイも呼びに行かなくちゃ。

さっきのことがあるので、今度はちゃんとノックしてからミサトの部屋に入る。

シンジ「綾波、レイ。ご飯できたよ。」

シンジが、ミサトの部屋へ入るとレイちゃんズはおとなしく布団で横になっていた。

転校生レイ「あ、シンちゃんありがとう。レイ、行きましょ。」

転校生レイに続いて通常レイも一緒に布団から出たかと思うと、おもむろに服に手をか
けた。

通常レイ「碇君・・・汗で濡れたわ。」

通常レイは、脱いだ服を手にすると、何気なくシンジに差し出す。

シンジ「わぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!」

転校生レイ「あわわわわわわ・・・み、見ちゃダメ!!」

慌てた転校生レイがシンジの目を両手で塞ごうとシンジに飛び込んだ時、床に散らばっ
ているビールのカンにけつまづいて倒れ込んでしまった。

転校生レイ「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

シンジ「うわっ!」

ドカッ。

ん? これは?

次の瞬間、シンジの頭は転校生レイの服の中に入っており、目の前には小さなふくらみ
が2つ。

ん? シンちゃん? ・・・・・・・・・・・・・・。

「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

状況を察した転校生レイは、飛び起きるとシンジからぱっと離れて、先ほど脱いだ服を
通常レイにガバッと着せた。

シンジ「あ・・・ははは・・・ははっ」

転校生レイ「ははは・・・・・・・すぐに行くから、リビングで待ってて・・・。」

シンジ「そ、そうだね・・・はは・・・。」

シンジは言いようのない笑い残すと、リビングへと消えて行った。

転校生レイ「あなたねぇ! シンちゃんの前で服を脱ぐんじゃないの!」

通常レイ「でも・・・汗が。風邪がひどくなるわ。」

転校生レイ「それよりも、男の子に肌を見せちゃだめなのっ! わかった?」

通常レイ「・・・・・・・・。」

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                        :
                        :

シンジがリビングで待っていると、しばらくしてアスカコンビとレイちゃんズが部屋か
ら出てきた。

シンジ「さぁ、ご飯を食べようよ。」

テーブルにはアスカコンビとレイちゃんズのご飯が並べられており、シンジの分はTV
の前の床に置かれている。

通常アスカ「なんで、そんなとこで食べんのよ。」

シンジ「だって、椅子が4つしか無いだろ?」

通常アスカ「じゃ、アタシもそっちで食べる。」

幼馴染アスカ「それじゃ、アタシもー。」

通常レイ「私も、そっちでいいわ。」

転校生レイ「むぐっ!? ひょっとまってよ。」

既に1人だけ席についておかゆをほおばっていた転校生レイは、場所取り戦に出遅れて
しまい、背中の位置に座ることとなってしまった。

シンジ「ちょ、ちょっとぉ・・・なにも、みんなしてこんな所で食べなくても・・・。」

ぐるりと4人娘に取り囲まれたシンジは、唖然として状況をみつめている。

幼馴染アスカ「あーーーーん。」

通常アスカ「じゃ、アタシも、あーーーーん。」

シンジ「何してんの?」

幼馴染アスカ「熱で、手が思うように動かないのよ。」

通常アスカ「アタシもなの・・・。」

転校生レイ「それいいわね・・・わたしも、あーーーん。」

通常レイ「私も・・・。」

シンジ「な・・・なんだよそれ・・・。」

四方から4人娘がべたーーーと近寄ってきて雛鳥の様に口をあけている。熱出し娘達に
くっつかれて、暑いのなんの・・・。

あ・・・暑い・・・。早く終わらさないと・・・暑いよ・・・。

シンジ「じゃ最初は、アスカからね。」

通常アスカの大きく開けた口にお粥をひとさじ入れると、すぐに幼馴染アスカが控えて
いる。

転校生レイ「シンちゃーーん。早く、わたしも〜。」

なかなか自分に順番が回ってこないので、背中からシンジに抱きついてアピールする転
校生レイ。

アスカコンビ「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

その様子を見たアスカコンビは、一斉にシンジに抱きつき、いつの間にか、通常レイま
でシンジの首にぶらさがっていた。

ぐ・・・ぐるじい・・・暑い・・・だずげで・・・・。

シンジ「そ、そんなに・・・ぐっずいだら・・・だべざぜられないよ・・・げほっ。」

そう言いながら・・・なんとか4人を少し離れさせて続きのお粥を順番に食べさせてい
くシンジだった。

                        :
                        :
                        :

ようやく食事も終わり、シンジがみんなの分の後片付けを始めた時。

通常レイ「さっき、レイも裸を見られたのに、どうして私だけ見られたら駄目なの?」

きょとんとした顔で、転校生レイに質問する通常レイ。

転校生レイ「わーーーーーわーーーーーわーーーーー!!」

シンジ「ゲッ!」

通常アスカ「ぬわんですってーーーーー!!」

シンジ「ち、違うんだ・・・あれは事故で・・・うげっ。」

またしても、通常アスカに首を絞められるシンジ。

通常アスカ「アンタという奴はぁぁぁぁ!!」

シンジ「だ・・・だがら・・・あれは・・・うげぇぇ。」

通常アスカ「とことん、このアタシを無視する気ねーーーーーーーー!!」

シンジ「だから・・・あれは・・・む? 無視って・・・なんのごど?」

通常アスカ「もう、いいわよっ!!」

先程まで上機嫌だった通常アスカだが、つむじをまげてドスドスとシンジの部屋へ入っ
て行ってしまった。

                            ●

その後、やはり風邪でしんどいのか、アスカコンビもレイちゃんズも昼すぎまで布団で
熟睡していた。シンジは、その間に風邪薬を買いに行ったり昼御飯の準備をしていたの
だが、4人ともなかなか起きてこないので、そのご飯は晩御飯に回すことにする。

ガラッ。

真っ先に起きてきたのは、通常アスカだった。

通常アスカ「汗かいたから、お風呂に入るわ。」

シンジ「うん。それじゃ、バスタオルを準備するよ。」

通常アスカ「くれぐれも、覗くんじゃないわよっ! 鍵は掛けないけど、覗きに来るん
            じゃないわよっ!」

シンジ「わかってるよ。そんなの覗かないよ。」

通常アスカ「ぬわんですってぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」

シンジ「ぐぇぇぇ。」

次の瞬間、本日何度目かの吊し上げ。

シンジ「覗かないよ・・・覗かないって言ってるだろ・・・。」

通常アスカ「むむむむむむむむむぅぅぅぅーーーーーーーー!!!」

どんどん首が閉まっていく。それに比例して通常アスカの顔が、どんどん恐くなっていく。

シンジ「覗かないっで・・・ぐるじい・・・。」

通常アスカ「むむむむむむむむむぅぅぅぅーーーーーーーー!!!」

いくら、シンジが言っても逆に首は閉まって行く一方である。

シンジ「だ、だずげで・・・。」

シンジの顔が青くなってきたので、通常アスカもようやく首を離した。むせかえりなが
ら、何が悪かったのか悩むシンジ。

通常アスカ「じゃ、お風呂入ってくるから覗いたら承知しないわよ!
            ・・・・・・・・・・・・・・鍵はかけないけど・・・。」

通常アスカがバスルームに消えてしばらくすると、シャワーの音が聞えてきた。シンジ
は、バスタオルの用意をするとバスルームの前に持っていく。

シンジ「ここに、バスタオル置いておくよ。」

通常アスカ「フンフンフン。」

どうやら、聞えてないらしい。

シンジ「アスカっ!!! バスタオルここに置いておくよっっっ!!!」

通常アスカ「フンフンフン。」

大声を張り上げても、なぜかシンジに気付かないようだ。

ん?

ふとバスルームを見ると、少し扉が開きっぱなしになっている。

もう・・・水が漏れてくるじゃないか。

ガチャッ。

シンジはバスタオルを置くと、扉を閉めてリビングへと換えって行った。

ドタドタドタっ!

シンジがTVを見ようかと椅子に腰を降ろした途端、先ほど置いたバスタオルを巻き付
けたアスカが、急に濡れた足で飛び出してきた。

シンジ「あーーー、びしょびしょになるじゃ・・・げっ!!!!」

通常アスカの顔を見たシンジの背筋が凍る。

通常アスカ「くぉのぉ、根性無しがぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」

パーーーーーーーーーーーン。

通常アスカが再びバスルームへと消えて行った後、なぜ殴られたのかわからないシンジ
は、今日は仏滅に違いないとカレンダーをめくるのだった。

                        ●

夕方になって。ごほごほ言いながら幼馴染アスカとレイちゃんズが起き出してきたので
そろそろご飯にすることにする。朝がお粥だったので、今度はきつねうどんだ。

幼馴染アスカ「あーーーーーん。」

通常レイ「あーん。」

転校生レイ「あーーーーーん。」

みんなゆっくり寝たせいか、結構元気を取り戻してきており食欲も旺盛だ。相変わらず
4人に囲まれたシンジは、うどんを順番に口に入れていく。

シンジ「ん? アスカ、どうしたの?」

通常アスカ「ほしくない・・・。」

そう言うと、いつもの元気の欠片すら見ることができない通常アスカは、シンジを囲む
輪から抜けだし部屋へと入って行った。

シンジ「アスカ? どうしたのさ? ちょっと、みんなご飯食べてて。」

心配になったシンジは、箸をそれぞれに持たせると、通常アスカを追って自分の部屋へ
と入って行った。

シンジ「どうしたのさ。」

通常アスカ「なんだか、しんどい・・・。」

風邪をひいているのに、無理して風呂にはいったのだ。しかも、すきま風を浴びながら。
おそらく、そのせいで悪化したのだろう。

シンジ「ちょっと、ごめん。」

シンジがアスカのおでこに手を当てると、朝とは比較にならないくらいの熱さが手に伝
わってくる。

シンジ「うわっ!」

慌てたシンジは、体温計を取りにリビングへと出ていった。

幼馴染アスカ「どうしたの?」

シンジ「アスカが、ものすごい熱なんだ。アスカ、悪いけどぼくが体温計を探してる間
        に、着替えさせておいてくれないかな?」

幼馴染アスカ「わかったわ。」

シンジが自分の部屋へ体温計を持って戻ると、はぁはぁ言っている通常アスカを3人娘
が心配そうに見守っていた。

シンジ「ひとまず、熱を計ってくれるかな?」

自分で胸を開けるわけにいかないので、体温計を幼馴染アスカに手渡す。その体温計は、
みるみるうちに温度が上昇し、41度で止まった。

転校生レイ「これ・・・マジでやばいって感じよ・・・シンちゃん。」

幼馴染アスカ「シンジーーー、アスカが死んじゃうーーー。どうしよーーー。」

シンジ「綾波、リツコさんに連絡してきて。」

通常レイ「わかったわ。」

いつになく機敏に走り出て行ったレイが連絡している間に、幼馴染アスカは薬の準備を
し、転校生レイは熱さまシートを取りに行く。

転校生レイ「アスカ・・・しっかり。」

幼馴染アスカ「アンタらしくないわよ、こんなくらいでへたばるなんてっ!」

通常レイ「連絡してきたわ。」

その後、しばらくの間シンジと3人娘が、はぁはぁ言っている通常アスカを見守って
いると、リツコがヘリコプターにぶら下がっている縄梯子につかまりながら窓から飛
来してきた。

シンジ「リツコさん、アスカがすごい熱で・・・。」

リツコ「ええ、レイから聞いたわ。ミサトと同じ症状ね・・・。」

リツコは通常アスカの横に腰を降ろすと、ハンドバックから1本の注射器を取り出しア
スカの腕に注射する。

リツコ「これで、楽になると思うわ。熱が下がらないようだったり、何か変わったこと
        があったら連絡して頂戴。」

シンジ「わかりました。ところで、ミサトさんは?」

リツコ「あの娘も、アスカと同じようにうんうんうなりながら、ネルフの病室で寝てる
        わ。たぶん今日は帰れないわね。」

シンジ「そうですか・・・。」

リツコ「それじゃ、私は帰るわね。そうそう、あなた達もこうならないうちに、そろそ
        ろ家に帰って寝なさい。シンジ君、アスカをよろしくね。」

シンジ「はい。」

3人娘に注意すると、リツコは再び縄梯子にヒラリと飛び移ってぶら下がりながらネル
フへと帰って行った。

バラバラバラ・・・。

シンジ「それじゃ、後はぼくが看病するから、みんなそろそろ家に帰ってよ。」

幼馴染アスカ「でも・・・。」

シンジ「みんなが、倒れたら大変だろ?」

幼馴染アスカ「わかったわ。」

シンジに言われた3人娘は、通常アスカのことが心配ではあるがシンジに任せて帰るこ
とにした。

<レイの家>

わりと元気になったレイちゃんズは、リビングで一緒にお茶を飲んでいた。

通常レイ「アスカ・・・大丈夫かしら。」

転校生レイ「注射もしてもらったし、シンちゃんがついてるんだもん大丈夫よ。」

通常レイ「そう・・・。」

転校生レイ「ほらぁ、そんな顔しないの。なんたって、アスカなんだから大丈夫だって。」

通常レイ「ええ・・・。」

心配そうに、お茶の入った湯のみを覗きこむ通常レイ。そんなレイを、なぐさめてあげ
る転校生レイであった。

<アスカの家>

その頃、幼馴染アスカはおとなしく自分のベッドで横になっていた。

シンジを独り占めするなんて、許せないわっ!!!
治ったら、たっぷりお仕置きしてやるんだからっ!!

幼馴染アスカは、ミサトの家と自分の家を隔てる壁をじっと見つめていた。

<ミサトの家>

既に夕日が落ちようかとしていた。シンジは、熱さまシートをおでこに貼るアスカを、
横に座ってじっと見つめている。

シンジ「元気の無いアスカなんて似合わないよ。」

やさしく語りかけながら、何をするでもなくじっと見つめる。

通常アスカ「・・・シ、シンジ?」

シンジ「ん? 目が冷めた?」

通常アスカ「うん・・・なんか、寒い。」

シンジ「熱があるからね。」

シンジはそう言いながら、布団をアスカの肩までかけてやる。

通常アスカ「シンジ・・・寒い。」

シンジ「うーーん。ミサトさんの布団借りてこようか? ミサトさん、今日は帰らない
        らしいから。」

通常アスカ「ううん・・・。」

シンジ「でも・・・。」

通常アスカ「ねぇ・・・横に寝てくれない?」

シンジ「えっ!?」

通常アスカは、布団を半分めくってここに寝ろと言わんばかりに、自分の横をぽんぽん
と叩く。

シンジ「でも・・・。」

通常アスカ「熱がある時くらい、いいじゃん。」

よくわからない理屈を言いながら、シンジの手を引っ張り布団の中に招き入れる通常ア
スカ。シンジは、誰も居ない部屋をきょろきょろと見渡しながらアスカの横に添い寝し
た。

こんなところ、見つかったら殺されるわね・・・。

通常アスカ「ゴホッ! ゴホッ! ゴホッ!」

シンジ「ほらぁ、布団なんかめくるからぁ。」

そう言いながら、シンジは自分とアスカに布団を掛けてあげる。

こんなにしんどいんだもん・・・許してね・・・みんな・・・。

そっと目を閉じると、シンジの腕に体を寄せて抱きつくと、シンジの体温が伝わってき
て体を暖めてくれた。

通常アスカ「シンジ・・・あったかーーーい。」

シンジ「アスカの方があったかいよ。」

通常アスカ「そうだね・・・。」

通常アスカは安心したのか、再び目を閉じるとすやすやと眠り始めた。

パタン。

ん?

襖の音がしたようなので、シンジが部屋の入り口に目を向けるが、特に変わった様子は
無かった。

気のせいかな?

シンジはあまり深く考えず、アスカが完全に寝付くまでじっとアスカにより沿っている
のだった。

To Be Continued.
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