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TwoPair
Episode 17 -喧嘩する程-
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<幼馴染アスカの寮>

部屋に入った途端、織姫が布団に潜り込んだので、幼馴染アスカは不機嫌そうな顔で自
分の勉強机の椅子に腰を下ろした。

シカトしたわねっ!
2度と口なんかきいてやんないんだからっ!

かなりご立腹の様子で、今日の宿題に取り掛かる幼馴染アスカ。ことこういった学校の
勉強のことでは、幼馴染アスカが意外にも最も真面目なのかもしれない。




通常アスカの場合。

「こーんな旧態依然とした勉強なんて、やってらんないわ」と、バカにして何もしない。

では、通常レイはどうか。

「・・・?」よくわからないが、興味無いようである。

それでは、元気な転校生レイはというと。

「あはははは。明日誰かに見せて貰おーっと。」と、なるようになるだろうタイプだ。

では、では、シンジは?

「ぐぅ・・・。」所詮、怒られたくないからやっているだけなので、今日のゼーレ探索
に疲れ、すっかり宿題があったことを忘れて寝てしまっていた。




話を戻し、幼馴染アスカはとにかく真面目に黙々と宿題に取り組んでいた。その横で織
姫は、頭まで布団を被って、起きているのか寝ているのかわからない。

もう寝ちゃったのかしら?
まっ、その方が静かでいいけど・・・。

まるで自分は、おしとやかなお嬢様とでも言いた気なことを、心の中で呟きつつ、てき
ぱきと宿題をこなしていく。

幼馴染アスカ「おっしまいっ! アタシも寝よっかなぁ。」

しかし、時計に目を向けると、まだ9時前。こんな時間に寝たら、夜中に目が覚めてし
まう。

ふーむ・・・。
そうだっ!
シンジのとこに遊びに行こっと。

特にやることもなく暇になった幼馴染アスカは、思い立ったが吉日とばかりに、ぬけが
け作戦を実行した。

<シンジの寮>

コンコン。

通常アスカやレイちゃんズに会わない様に、注意しながらやってきた幼馴染アスカは、
早速シンジの寮の扉をノックノック。

幼馴染アスカ「ユイー。いるぅ?」

カチャ。

幼馴染アスカが、小声で呼び掛けると直ぐに扉が開いた。しかし、そこから顔を見せた
のは、シンジでは無くすみれ。

すみれ「ユイさんですの? もう寝ちゃいましたわよ?」

幼馴染アスカ「えぇ? もう寝ちゃったの?」

すみれ「ええ。何か用事でもございまして?」

幼馴染アスカ「ならいいわ。それより、アンタっ! くれぐれも、寝てるユイには触る
              んじゃないわよっ!」

すみれ「どうしてですの?」

幼馴染アスカ「寝付いたところを起こそうもんなら、いきなりゲロを吐き掛けられるわ
              っ! ユイはそういう特異体質なのよっ!」

すみれ「そ、そうなんですの? わかりましたわ。」

それを聞いて、すみれは冷汗を流す。

幼馴染アスカ「くれぐれもユイの身体には触るんじゃないわよ。」

シンジのことがばれない様に・・・本心はシンジが襲われない様に・・・手を打った幼
馴染アスカは、シンジの寮を後にした。

もっ! せっかくのチャンスだったのに、なんで寝てんのよぉ。
はーぁ・・・レイのとこにでも行こっかな。

やむをえず幼馴染アスカは、その足を転校生レイの寮へと向けるのだった。

<転校生レイの寮>

その頃転校生レイは、さくらの竹刀を持って蹲踞(そんきょ)していた。さくらに剣術
を習っているのだ。

さくら「駄目よ。踵を上げなくちゃ。」

転校生レイ「そうなの?」

まずは基本中の基本。蹲踞の体制を教えて貰う転校生レイ。ただ座るだけだが、なかな
かに辛い体制だ。

さくら「じゃ、立ち上がって。これが中段の構え。」

転校生レイ「こう?」

さくら「そうそう。で、これが上段の構え。」

転校生レイ「こうねっ。」

廊下の向こうから自分達の部屋に向かって、幼馴染アスカが歩いて来ているとも知らず
に、転校生レイとさくらは玄関の扉に向かって竹刀を振り上げていた。

さくら「丁度、このまま振り下ろしたら剣道の面ね。」

転校生レイ「そっかそっか・・・。やってみる。」

さくら「じゃ、一緒にやりましょうか。掛け声を出すのよ。」

転校生レイ「わかった。」

丁度その時、幼馴染アスカが転校生レイの寮の前に立ち、扉を開け様としている瞬間だ
った。

転校生レイ&さくら「せーのっ!」

悲劇の幕開けである。喜劇の間違いではない。

ガチャッ。

幼馴染アスカ「レイ・・・いるぅ?」
転校生レイ&さくら「メーーーーーーーーぇぇぇぇぇンっ!」

ドキャグシャバッカーーーーーーン★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆!!!

幼馴染アスカ「ふんぎゃっ!」

斜め下45度に顔を叩き落とされたアスカは、床に向かって目から億千万のチカチカ輝
く綺麗な星の群を、ドバっと発射。天空輝く天の川もびっくり。

幼馴染アスカ「うぅぅぅ〜ん・・・。」

目を白黒させながら、そのまま廊下にドサリと倒れる幼馴染アスカ。それを見た転校生
レイとさくらは、驚いて目をまん丸にした。

さくら「惣流さんっ!」

転校生レイ「わっ! だめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめ。」

焦って幼馴染アスカを抱き起こそうとするさくらを、冷や汗を掻きながら慌てて止めた
転校生レイは、急いで寮の扉を閉める。

さくら「だってっ、惣流さんがっ。」

転校生レイ「だめだめだめ。殺されるわっ!」

さくら「へ?」

転校生レイ「と、とにかく、竹刀をしまってっ!」

さくら「だって・・・。」

転校生レイ「いいからっ! 早くっ!」

冷や汗をドバドバ出しながら、転校生レイは竹刀をベッドの下に隠して、さくらを部屋
の奥へドタドタと引っ張って行く。

幼馴染アスカ「うーーーん。」

寮の外では、突然何が怒ったのかわからない幼馴染アスカが、両手でガンガンする頭の
てっぺんを押さえて、うんうん唸りながら立ち上がっていた。

幼馴染アスカ「うぅぅぅぅぅぅ。い、いた〜い・・・。何が起こったのよぉぉ〜?」

何が自分の身に起こったのかわからない幼馴染アスカは、ガンガンする脳天を押さえつ
つ、今度は用心しながら、そっと転校生レイの寮の扉を少しだけ開けて中を覗いてみた。

転校生レイ「もうっ! アスカったらびっくりするじゃない。」

幼馴染アスカ「ど、どうしたの?」

扉を開けた途端、転校生レイに怒られて、さっぱり意味がわからなくなった幼馴染アス
カは混乱してしまう。

転校生レイ「いきなり飛び込んで来たと思ったら、自分でその扉に頭ぶつけて倒れるん
            だもん。」

さくら「あはっ、あはははは・・・・。」

よこもまぁここまでどうどうと言い切れるものだと、冷や汗を掻きながら苦笑いを浮か
べることしかできないさくら。

幼馴染アスカ「そ、そうだった・・・かしら? それにしちゃ、頭のてっぺんが・・・。」

ギクッ。

確かに、頭のてっぺんを扉にはぶつけないだろう。焦りの表情を浮かべながらも、なん
とかかんとか誤魔化し続ける。

転校生レイ「いいから、中に入ってよ。美味しいお菓子があるわよぉ。」

幼馴染アスカ「美味しいお菓子? うんっ!」

なんとなく納得できなかった幼馴染アスカだったが、美味しいお菓子を目の前でちらつ
かされ、誘惑に負けて部屋の中へと入って行った。

<中庭>

通常レイは、寝る前に月を見に中庭を散歩しに出ていた。

通常レイ「はぁ〜・・・。」

誰もいない中庭で、月明かりを反射させる青い髪を風になびかせながら、神秘的な瞳で
空を見上げる。

月・・・夜の闇に光を与える物・・・。
星・・・暗い夜空を飾る物・・・。

通常レイ「はぁ〜・・・。」

物思いにふけった様子で中庭を歩きながらただ孤独に、星のまたたく暗い夜空をじっと
見上げ続ける。

通常レイ「久しぶりに私らしい行動をしたわ。さぁ、帰りましょう。」

通常レイは満足した様子で、中庭の元来た道を歩いて戻ろうとした。

通常レイ「あら?」

その時、教会から出てきたマリアとばったりと出会ってしまう。どうしてこんな時間に
教会から出て来るのだろうと、不思議に思う通常レイ。

マリア「あっ! あ、綾波さん・・・。」

マリアは焦った様子で、しどろもどろになりながらも慌てて通常レイの手を掴むと、ま
るで教会から急いで離れ様としているかのように中庭を急ぎ足で歩く。

どうして、こんな時間に・・・。
おかしいわ・・・。

そのマリアの不自然な動きに疑問を持った通常レイは、いったい何が教会にあるのか考
えてみる。

はっ!
もしかして・・・。

通常レイ「マリアさん・・・ダメ。」

マリア「えっ!」

引っ張っていた手を振り払われたマリアは、焦った顔で通常レイを見返す。何かを言お
うとしている様だが、言葉にならない。

通常レイ「教会にある物はわかっている。でも、ダメ。」

ビクッと体を振るわせるマリア。

マリア「あ、あの・・・綾波さん・・・。」

通常レイ「お供え物を食べる時は、私も呼んで欲しい。」

マリア「はっ!?」

通常レイ「そうしたら、今日のことは黙っておきましょう。」

マリア「え、えぇ。わかったわ。」

通常レイ「そう・・・。良かった・・・。」

それだけ確認すると、両手を胸に当てホッとする通常レイ。マリアは、唖然とした顔で
嬉しそうに自分の部屋へ戻って行くその後ろ姿を見送るのだった。

<幼馴染アスカの寮>

頭のてっぺんにできた大きなたんこぶが痛むものの、美味しいお菓子で機嫌を直した幼
馴染アスカは、ニコニコしながら自分の寮へと帰って来ていた。

このバカ。まだ寝てるわ。

部屋に入ると、先程と同じ様に織姫が掛け布団をこんもり被ってじっとしていた。眠い
時もあるのだろうとあまり気にせず、2段ベットの上段に上り布団に潜り込む。

はぁ、今日は疲れたなぁ。
でも、あの光武とか言う科学部のロボット、面白かったわね。
また乗させて貰おっと。

ご機嫌な幼馴染アスカは、そんなことを考えながら夢の世界へ誘う眠りの女神に意識を
預けて行った。

                        :
                        :
                        :

ゴホゴホゴホ。

むぅ・・・うるさいわねぇ。

ゴホゴホゴホ。

むぅぅぅぅぅ。

ゴホゴホゴホ。

ようやく幼馴染アスカが熟睡しかけた頃、その心地よい夢の世界から意識を現実の世界
へ呼び戻す様な音が、耳に入ってきた。

ゴホゴホゴホ。

幼馴染アスカ「もっ! 目が覚めちゃったじゃないっ!」

ガバッと起き上がった幼馴染アスカは、文句の1つも言ってやろうと、電気をつけて織
姫の眠る2段ベッドの下を、身を乗り出して覗き込んだ。

ゴホゴホゴホ。

幼馴染アスカ「うっ・・・・!」

一瞬の絶句。・・・・・・そして、焦り。

幼馴染アスカ「ちょ、ちょっとっ!」

織姫のベッドを見た幼馴染アスカは、自分の目を疑う程驚いた。シーツは寝汗でぐっし
ょりになっており、顔を赤くした織姫が壁に向かって息が出来ない程苦しそうに咳き込
んでいたのだ。

こンのーっ! バカたれがッ!

すぐさまベッドの上段からバッと身を翻して飛び降りた幼馴染アスカは、自分の手を織
姫の額に当ててみる。かなり熱い。

織姫「サワラナイデ クダ・・・ゴホゴホゴホ。」

幼馴染アスカ「やかましいっ!!!」

そんな織姫の悪態など無視して、まずはぐっしょりと塗れたシーツと掛け布団を剥ぎ取
る。こんな所に寝ていては、余計に悪くなってしまう。

ゴホゴホゴホ。

幼馴染アスカに怒鳴られた織姫だったが、反撃する元気もない様で、ただ苦しそうに咳
を繰り返している。

幼馴染アスカ「さっさとこれに着替えなさいよっ!」

無断で織姫の洋服ダンスから下着と替えのパジャマを取り出し、押し付ける様にぐいと
手渡す。

織姫「カッテニ ヒトノ・・・ゴホゴホゴホ。」

幼馴染アスカ「さっさと着替えろっつってんのよっ! はったおすわよっ!」

幼馴染アスカの言葉にムッっとした様子だったが、織姫もこのままではまずいことくら
いわかっているので、この場は言われた様に着替え始めた。

幼馴染アスカ「着替えたら、上で寝なさいよねっ!」

織姫「ドウシテ アナタノベッドデナンカ・・・ゴホゴホゴホ。」

幼馴染アスカ「いい加減にしないとっ!」

ガシっと織姫の肩を両手で掴んだ幼馴染アスカは、真剣な目つきで織姫の瞳の奥をじっ
と見つめる。

幼馴染アスカ「マジで怒るわよっ!」

織姫「・・・・・。」

織姫もそれ以上反抗しようとはせず、幼馴染アスカに言われた通り、ベッドの上段に上
り横になった。

あーー、もうっ! ぐしょぐしょじゃないっ!

織姫が横になったことを確認した幼馴染アスカは、びっしょり塗れたシーツやパジャマ
を胸に抱いてランドリー室まで走り、洗濯機にほおり込むと、替えのシーツなどを数枚
持って帰って来た。

風邪よねっ・・・。
そうよっ! 風邪に決まってるわっ!

変な病気で無いことを祈りながら、自分の荷物の中から解熱剤と風邪薬をガサガサと取
り出す。

幼馴染アスカ「これっ! 飲むのよっ!」

水と薬を用意した幼馴染アスカは、ベッドの上段に登りコップに入れた水と一緒に手渡
そうとする。

織姫「ヘンナクスリ・・・・。」

何か言いかけた織姫だったが、幼馴染アスカが今まで見たことも無い様な目で、自分の
ことを見ていることに気づき、素直にその薬を手に取って喉に流し込んだ。

幼馴染アスカ「飲んだら寝んのよっ!」

織姫「ワカリマシタ。」

水の残ったコップを手渡した織姫は、まだ咳をしながらも横になって目を閉じた。

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                        :
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しばらくして、熱の為か織姫は夜中に目が覚めてしまった。何時だろうと、時計に目を
やろうとした時、パジャマがさっき着た物と変わっていることに気付く。

ゴソゴソ。

ベッドの下で物音がするので、体を起こして見下ろしてみると、何枚もの織姫のパジャ
マやシーツを籠に詰め込んでいる幼馴染アスカの姿があった。

織姫「ナニヲ シテイルンデースカ?」

幼馴染アスカ「ランドリーに行くのよっ。」

そのパジャマの数から、寝ている間に寝汗を掻いた自分を何度も着替えさせ、シーツを
変えてくれたことが想像できる。

織姫「ドウシテ コンナコトスルンデスカ。」

しかし、幼馴染アスカはそんな言葉など無視して、織姫に近寄ってくると手を額に当て
て熱の具合をみる。

幼馴染アスカ「だいぶ下がったわね。でも、まだ寝てんのよっ!」

織姫「・・・・。」

言われて見れば、寝る前と比べて体がかなり楽になっていることに気付く。ふと、勉強
机の上を見ると、水と氷の入った洗面器と塗れたタオルがあった。

幼馴染アスカ「ほらっ! さっさと寝るっ!」

ベッドの上に座っていた織姫を強引に寝かせると、掛け布団をかけてやる幼馴染アスカ。
そんな姿を、織姫は驚きと嬉しさが混じった顔で見つめる。

織姫「アリガトウ・・・。」

幼馴染アスカ「フンっ! アタシはハンデのある相手と喧嘩しない主義なのよっ!」

そう言ってビシっと指差し、得意のポーズでニコリと微笑み掛ける幼馴染アスカに、織
姫もニコリと微笑み返す。

それからしばらく織姫が寝付けなかったので、2人は穏やかに話をした。



織姫は、大金持ちの家で生まれた。両親は忙しく小さな頃から金で雇われ事務的に世話
をする家政婦達に育てられた。家庭教師が付いていたので、学校にも行かなかった。

その結果織姫は、心を許せる人がいない生活を送り続けていた。

友達ができるかもしれないと思って、カタコトの日本語を勉強し、入ったこの学校でも、
愛情を知らない彼女は上手く心の開き方がわからないまま、今まで過ごしてきたのだ。



しばらく話をしていた織姫だったが、まだ熱があるらしく半時程して眠りについた。そ
の寝顔はどことなく嬉しそうに見える。

幼馴染アスカ「寝ちゃったか。」

幼馴染アスカは、織姫に掛け布団を掛けてやると、ぐっしょり塗れたパジャマとシーツ
を入れた籠を持って、ランドリーへと歩いて行った。

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                        :

<廊下>

翌朝、すっかり熱の下がった織姫と、目の下に隈を作った幼馴染アスカは、猛烈な勢い
で廊下を走っていた。

織姫「アナタガ ネボウスルカラ チコクスルンデースッ!」

幼馴染アスカ「アンタだって寝坊したでしょうがっ! 人のせいにすんじゃないわよっ!」

織姫「ワタシハ ネツガアッタカラ シカタナイデースッ!」

幼馴染アスカ「今は無いでしょーがっ!!」

織姫「アナタノ ソノ ウルサイ コエヲ キイテルト マタネツガ デソウデースッ!」

幼馴染アスカ「ぬ、ぬわんですってーーーーーっ!」

人の迷惑も考えず、既に授業の始まっている教室の間を、大声を張り上げながら駆け抜
けて行く幼馴染アスカと織姫。

幼馴染アスカ「この口かぁっ! そんなこと言うのはぁっ!」

織姫「イタイッ! モウ ユルシマセーンッ!」

幼馴染アスカ「ムキーーーーーーーーーーッ!」

廊下で取っ組み合いの喧嘩を始めてしまい、その騒動を聞きつけた教師や生徒達が教室
から出てくる。

シンジ「まただよ・・・。」

あきれるシンジ。

転校生レイ「そこだーっ! やれやれーーっ!」

ノリノリの転校生レイ。

通常アスカ「ふーん。あの2人、なんかあったのかしらね。」

なんとなく、感じる物がある通常アスカ。

通常レイ「今度は、いつ教会に行くのかしら。」

2人の喧嘩など上の空で、窓から教会を眺める通常レイ。

ドンガラガッシャーーーン。

織姫「カミノケヲ ヒッパルノハ ハンソクデーースッ!」

幼馴染アスカ「反則もへったくれもないわよっ! キーーーーっ!」

今日もまた、2人の騒がしい1日が始まろうとしている。そんな2人に廊下の窓からは、
暖かな朝日の光が優しく差し込めていた。

To Be Continued.
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