先帝陛下>宰相。我が軍の状況は?
宰相 >はっ。既に所定の位置に展開を終了しております。後は陛下の命を待つのみです。
先帝陛下>そうか・・・ふ、先日の恨み、
今日晴らしてくれようぞ!凸(炎O炎)
宰相 >・・・・・・(も、燃えてるなぁ〜・・・まぁあれじゃ仕方ないか)
先帝陛下>ふ・・・・・・・・・出撃!/〜\
宰相 >ははっ!
『第三新東京市 熱帯化警報発令中!!』
by あっくん
「はい、シンジ。
あ〜んして
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「う、うん…あ、
あ〜ん
」(
*
・O・
*
)
場所は第三新東京市市立第壱高等学校。
今日も今日で昼休み毎度の光景が教室内で繰り広げられていた。
「どう?これは初挑戦なんだけど…」
「………うん。美味しいよ、アスカ」(^^)
「ホント♪」(^^)
「うん。ま、僕にとってアスカの作る物が美味しくない訳がないけどね」
「ふふ、ありがと♪シンジぃ〜………ちゅっ(
はぁと
)」
幼馴染み同士であり、中学時代に互いの想いを伝え有った二人。
碇シンジ。十六歳。
惣流アスカ・ラングレー。十五歳。
今まで溜めに溜めてきた想いをぶつけ合う様に甘いラブラブな日々を送っていた。
「
ちょっと!アスカ!!いい加減にしなさいよ!!!
」(▼▼#
「
そ、そうよ!此処は教室なのよ!!!
」(▼▼#
アスカの悪友たる綾波レイと、親友たる洞木ヒカリが堪りかねて抗議する。
だが!そんな事で怯むアスカ嬢ではない。
これ幸いとシンジに抱き付き助けを求めるのだった。
「あ〜ん、シンジぃ〜。レイとヒカリが
アタシを苛めるぅ〜!
」(;;)
「大丈夫だよアスカ。僕達があまりに仲がいいからからかってるだけさ」
シンジはシンジで、抱き付いて来たアスカをそっと
優しく抱き留める
と、その美しく長い髪を優しく撫でる。
端から見れば、完全にレイとヒカリが
悪役
である構図と化す。
「
こらぁ!!まだシンちゃんに甘えるかぁ!!!
」(▼▼#
レイが吠える。
それもその筈。レイは中学時分の転校して来たこの街でシンジと出逢い、まぁ俗に言う一目惚れをしたのだった。
そして猛烈なアタックを展開したのである。
だが、それが裏目に出た。
今まで素直になれなかったアスカが危機感を持った為に、アスカの願いだった
『シンジに告白させる!』
を破棄したのだ。
元々シンジの方でもアスカに想いを抱いていたのだから………結果は見えていた。
レイの惨敗である。
まぁそんな事もあって、レイは自分の目の前で必要以上にラブラブを見せつけるアスカに噛み付くのであった。
「ふふん♪アタシはシンジに甘えてもいいの♪その
正当な理由
もあるんだしね♪」(^O^)凸
吠えるレイに、アスカは左手を見せつけながら勝ち誇る。
アスカの左手。
その薬指には輝く指輪がはめられている。
言うまでもない事だが、この指輪は
婚約指輪
である。
シンジの十六歳の誕生日の日に、彼等の両親が
勝手に話しを進めて
婚約にまで持ち込んだのである。
そのお陰で、アスカは学校では控えめだったシンジに対する甘えを押さえきれなくなってしまい、この暴走である。
クラスメート及び学校に在籍する人々は皆声を揃えて言う。
『今年の六月以降、学校内の温度は五度は上昇した!』と。
「うぬぬっ!!!」
「そしなよレイ。敗者の嫉妬は無粋の極み………
惨め
って事さ」
憤懣押さえきれないレイを諫める声がする。
振り返ってみるとそこには………これまた転校して来てシンジを
危ない世界に引き込もう
とした危険人物。
渚カヲルだった。
「
喧しい!この変態ホモナルシスト!!
」
「はぁ………君には僕の
崇高な愛の形
が理解出来ていないんだね。残念だよ」
「
何が崇高な愛の形よ!!ただの変態よ!!
」
「やれやれ…」
これも毎度の事である。
アスカとシンジに噛み付くレイを宥める形でカヲルが登場するのだが、これは単に火に油。
今度はカヲルVSレイでの口論が巻き起こるのである。
そしてその隙に………アスカはシンジとのフライング新婚モードを堪能するのだった。
「はい、シンジ。
あ〜んして
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「う、うん。
あ〜ん
」(
*
・O・
*
)
学校でのアスカとシンジのラブラブぶりは、見ていて痒いものであったが人的被害を及ぼすものではなかった。
しかし!
この二人のラブラブを原因とした凶悪カップルの暴走が、第三新東京市を襲っていたのだ。
第三新東京市の郊外に位置するこの場所。
『国連所属多目的研究機関ネルフ』。
この研究機関にてアスカやシンジの両親は日々研究に勤しんでいた………筈だったのだが………
「はい。
ゲンドウく〜ん♪あ〜んして頂戴
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
思いっきり甘えた声で、シンジの母である碇ユイがゲンドウの口元に
たこさんウインナー
を運ぶ。
「
あ〜ん♪
」(
*
^O^
*
)
鬱陶しいヒゲ面に怪しさ大爆発のサングラスをかけた中年であるゲンドウは、普段の威厳は何処へやらで、緩んだ表情で雛鳥よろしく口を大きく開ける。
「はい♪」(
*
^^
*
)
「もぐもぐ………おいちいよ。
ユイちゃん
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「まぁ♪嬉しいわ、
ゲンドウくん
(
はぁと
)」
見た目は二十代後半に見えるユイだが、彼女もしっかりおばさんなのだが、年甲斐もなく少女の様な表情で喜びを露わにする。
「でも………それはもっと美味しそうだな………
えい♪
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
そう言って、ゲンドウは
自分の膝の上に座っていた
ユイの唇を素早く奪う。
「ん………も、もぉ!
ゲンドウくんたらぁ!♪
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「ふ………問題ない」/
*
^〜^
*
\
此処が
職場
である事を完全に無視してイチャつくゲンドウとユイ。
仮にもゲンドウは所長。ユイは生物学研究部部長の役職である。
そんな研究所の幹部自らがオフィスラブを満喫しているのだ。文句を言いたくても言える人物が居ない。
勿論、最初の頃に勇気有る人物………同研究所副所長の冬月コウゾウが説教をたれた。
〜回想〜
「
碇!それにユイ君まで!此処は職場だぞ!!君達の夫婦仲がいいのは良い事だが場所を考えたまえ!!!
」凸(▼▼#
息子の誕生日の翌日以降を境に、今まで夫婦である事を職場に持ち込まなかったゲンドウとユイの豹変に彼は吠えた。
「ふふふ、ユイのほっぺは柔らかいなぁ〜♪
えいえい♪
」(
*
^^
*
)
「もぉ!ゲンドウくんてばぁ〜♪お返しよ♪
えいえい♪
」(
*
^^
*
)
冬月の文句など聞こえていないかの様に………いや、実際聞こえてはいまい。
気にもしないでラブラブを楽しんでいる二人。
ゲンドウの膝に跨ってるユイは、なおもゲンドウの頬をつんつんする。
「えいえい♪」
「ふ……ユイ、可愛い奴め♪」
仮にも中学生の息子を持つ夫婦のイチャつき方ではない。
この二人が最初にイチャつき出した日など、それを見かけた所員は硬直し、次いで現実逃避し、更にはゲンドウの緩んだ顔が焼き付いて不眠症である。
その後数日の間、寝込んだ所員が続出した為に、研究スケジュールが大幅に遅れたものである。
元々真面目な正確な冬月が、この事態を重くみて怒鳴り込まない訳がない。
例えそれが無駄な努力であっても………
「
ええい!いい加減にしないか!!!
」
限界まで声を張り上げた冬月の怒鳴り声に、漸くゲンドウが反応する。
「………何だ冬月。私は今ユイと楽しい一時を満喫しているのだ、邪魔するな」
「そうですよ先生。私は今ゲンちゃんと遊んでるんです。邪魔しないで下さい」
一向に怯みも反省もせず、ゲンドウとユイはそう答えた。
この台詞に冬月は更にキレる。
「
ふ、巫山戯るな!!今はまだ就業時間中だぞ!!!
」
事実である。
時計の針は今、午後二時過ぎを指している。
既に昼休みは終わっているのだ。
「ふ………
寂しい老人
が吠えているな」/〜\
「ふふ………ホントですわ。
じーさんは用済み
なのにね♪」(^〜^)
痛烈な台詞を曰う二人。
この台詞は冬月にクリティカルヒットした。
「なっ!?なな!!………う、うぅ!わ、ワシだって、ワシだってなぁ〜!
うわぁぁぁぁぁっ!!!
」(T_T)
泣きながら駆け去る冬月。
これでもう、二人を止める事の人物は居ない。
つまり………この凶悪な中年カップルの精神汚染は更に被害を増大させていくのだった。
そんな事もあり、邪魔者が居ないので、ゲンドウとユイは力の限り所内でイチャつくのだった。
「はい。ゲンドウく〜ん♪
あ〜んして
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「うん♪
あ〜ん
(
はぁと
)」(
*
^O^
*
)
「どう?」
「ああ、おいちいよ(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「ふふ、嬉しいわ(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
もう………この二人の暴走を止める事は誰にも出来ない………
END?
〜同研究所。電子工学部〜
「全く!碇の奴にも困ったものだな。あれでは部下に示しがつかんぞ」(−−;
研究所内にては、副所長冬月に次いで良識派と言われる彼。
惣流・ハインツ・ラングレー保安部部長は曰った。
「まぁ、急にアスカとシンジ君が目の前でイチャつきだして触発されたんでしょうね」(^^;
研究所内の問題児であり、ハインツの妻である惣流・キョウコ・ラングレー電子工学部部長が夫の愚痴に付き合う。
「う、うむ。確かにあれは………私も参った。まさか婚約した途端にああもシンジ君に甘え出すとは…」(−−;
「あら?でもあなたも率先して婚約の準備をしてたじゃありませんか?」
「そ、それはそうだが………私としてもシンジ君以外にアスカを任せるつもりは無かったからな。しかし…」(−−;
そうなのだ。
アスカとシンジの婚約には、ゲンドウとハインツの大いなる暗躍があったのだ。
もっとも、
お互い巧妙に妻達に唆された
事には気付いていない。
「ま、ユイもゲンドウさんも負けず嫌いだからね。子供のラブラブに対抗してるんでしょ」(^^;
「なら家でやれ!家で!!」
「もぉ!そんなにカリカリしないの!!まともに相手してると馬鹿を見るわよ」
全く持ってその通りだと思われる。
「しかしだな…」
「よし!こうなったら♪」(^^)
急にキョウコが満面の笑み(この時、ハインツには悪魔の微笑みに見えたとか)を浮かべて立ち上がる。
「こ、こうなったら?」
「アタシ達もユイやアスカに負けないぐらい
イチャイチャするわよ♪
」凸(^^)
「
なっ!?
」(@@)
「さぁ、あ・な・たぁ〜♪昔の様に、
たぁ〜っぷりイチャつきましょう
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
あのアスカの母親である。
むしろ今日まで押さえていたのが不思議なのだ。
「わぁ!こ、こら!キョウコ!じょ、冗談は…」(@@)
「
うふふ♪か・く・ご・し・な・さ・い・な
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「………い、家まで待てんのか?」(^^;
「待てないわ♪」(*^^*)
「………しょうがない奴め。もぉ、
こうなったら私も自棄だぁ!キョウコぉ〜
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
「
きゃあ〜♪
(
はぁと
)」(
*
^^
*
)
こうして………また新たなる凶悪カップルが第三新東京市に出現したのであった………
ホントにEND?
〜再び学校〜
「ああ、いい天気だね」
「そうね。ねぇシンジぃ〜、帰りに公園散歩して帰ろっか?」
「あ、いいね♪」
「じゃあ、決まりぃ〜♪」
嬉しそうな声で喜ぶアスカ。
そしてシンジの癖の無い髪を優しく撫でる。
「ふふ、シンジの髪ってホント、さらさらね♪」
「そうかな?」
「そうよ。ふふふ♪」
自分ではどうか分からないシンジは疑問符付で答える。
ちなみに今シンジは、アスカの膝の上に居る。
簡単に言えば、
膝枕
である。
これもアスカ達の日課。
食後の一時を屋上(この二人に見せつけられるのが嫌で、今では二人の独占場)でのんびりと過ごすのである。
「ねぇ、アスカ」
「なぁに?」
「言っても仕方ないかもしれないけど、父さん達………どうにかならないかな?」(^^;
「おじさま?………ああ、あれの事ね」(^^;
キッカケを作った二人であり、食事も一緒なのだから、当然、ゲンドウ達の暴走を知っている。
「実は昨日さぁ〜、冬月さんから泣きつかれちゃって」(^^;
最早、プライドも捨て子供に泣きつく冬月。
まぁ、彼を責めるのも酷だろうが………
「はは………でも無理よ」
「だよねぇ〜」
「………あ!」
「どうしたの?」
「良い手を思いついたわ♪」
「ホントぉ!?」
アスカの言葉に驚くシンジ。
そして………アスカは良い手を語り出す。
人の悪い笑みを浮かべながら。
「えっとねぇ〜、つまりぃ〜、アタシとシンジが
もっとイチャついて呆れさせればいいのよ♪
」凸(^O^)
「
ええっ!?
」(@@)
「だ・か・らぁ〜♪今から
もっと
もっと
もぉ〜っと!
イチャつくわよぉ〜♪
(
はぁと
)」(
*
^O^
*
)
「え?え?ちょ、ちょっと、
アスカぁ〜!?
」(@@)
そして………この日を境に、学校の温度は更に5度上昇したと言われたのである。
マジでEND
宰相 >どうです!これだけの勢いで攻め込めば(^^)
先帝陛下>・・・手ぬるい/〜\
宰相 >・・・・・・・・・はぁ?(・O・)
先帝陛下>これでは学校と研究所熱帯警報発令中ではないか。
宰相 >うっ!(^^;
皇太后様>そうですわね。これじゃあアスカちゃん達よりラブラブって感じがないわ。
大公妃様>そうよねぇ〜。
大公殿下>ま、まぁ出番があったのだ。もうこの辺りで・・・(^^;
先帝陛下>宰相!
宰相 >はっ!(^^;
先帝陛下>第二陣の用意をしておけ/〜\
宰相 >ま、マジですかぁ!?(@@)
先帝陛下>ああ………/〜\
マナ:この作品は・・・何?(ーー#
アスカ:いやーん。シンジとアタシがラブラブぅぅぅ。(*^^*)
マナ:バカ親子丸出しじゃない。(ーー#
アスカ:おじさま達を静めないといけないから、もっとラブラブになんなくちゃぁぁ。(*^^*)
マナ:あのバカ親あって、この娘有りって感じ・・・。最悪・・・。(ーー#
アスカ:碇司令もラブラブじゃなーい。
マナ:あの髭でラブラブって・・・。(ーー#
アスカ:もうやぁねぇ。1人物だからってひがんじゃってさぁ。(^O^)
マナ:第二陣とか、わけわかんないこと言ってるしっ! 許せないわっ! こんな話っ!(ーー#
アスカ:もっともっと、みんなラブラブになるのよぉぉぉっ!(^O^v
マナ:第二陣が来る前に殲滅をしなくちゃ。(ーー#
アスカ:駄目ねぇ。LMSはシャットダウンされてるもん。
マナ:くぅぅぅぅっ! なんとかならないのぉぉ。(TT)
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感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
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