※ダークじゃなくてホラーなんですけどちょっと近いものがありますのでイヤと言う方はご遠慮ください



























  「夢か・・・現実か・・・」





キーンコーンカーンコーン

学校が終わった。かったるい授業が終わりやっと帰れる

「シンジっ」

「あ、アスカ」

「一緒に帰ろ?」

「うん、いいよ」

アスカは僕の幼馴染であり、恋人なんだ。いつもは素直じゃないけど二人きりだと学校と比べ物にならないほど
甘えてくるんだ。そう・・まるでネコみたいにね。

「ねぇシンジ。」

「ん?」

「あんたから告白してくるなんて以外だったわ、あの時」

「そ、そぉ??」

「うん、だって私からするしかないのかなぁなんて思ってたんだもん、んでねぇ・・今、シンジ、幸せ?」

「あぁ、だってアスカの側にいられるんだもん」

そう、僕は今幸せだ・・・がそんな僕にあることがふっかかってきた・・・

いつものようにシンジが自転車をこぎ、アスカが後に座って二人乗りで帰っていた・・・そぅいつも通りに・・

曲がり角を曲がる二人そこに乗用者が走ってきた

ガシャァン・・・・





























・・・・・僕はゆっくり目を開いた

「う・・・」

ザバァ

う・・・水??知らない天井だ・・・どこだ??ココ??

「あら??起きた??」

知らない青い髪の女の人がコーヒー片手に言ってきたんだ・・・

「ここ・・・どこですか???」

「は?なにいってるの??研究室にきまってるでしょ??」

この人こそ何言ってるんだろ??まるで昔からココにいたみたいな口調で・・・

「ったく寝ぼけてるのね??まぁ仕方ないわね、なんせ5年間も寝てたんだもの」

ぼくが??5年間も???

「一体どう言うこと??」

そういってベッドの隣に合った鏡を見るが別に代わったところはない

「一体今何年です???」

「そんなこともわからないのね・・・3003年よ、けどおかしいわね植物状態でもその辺はちゃんと学習でき
てたはずなのに」

は???2015年じゃないの?

「あのぉ2015年じゃなんですか???」

「はぁ??何いってんの?変な夢でも見てたんじゃないの?」








まぁいろいろあったが、どうやら僕は3003年にいるらしい。それでさっきの人は綾波レイ、研究員らしい

「ま、食事でもいく??」

「あ、はい・・・」

こうして町に出てみた・・・底は2015年の面影もなくハイテク化されていたんだ・・・

「ここよ」

「あ、はい」

座ってしばらくするとロボットが来た

=ゴチュウモンハ=

「シンジ君、あたしと一緒のものでいい??」

「はい」

何やら綾波さんが注文しているがいったいどうなってしまったんだろう。
さっきまでは2015年にいたはず・・・・でも今は3003年・・・アスカもいない・・・

=オマチドウサマ=

何やらジュジュウいった肉がドンと目の前に出された

「まぁおいしそ、いただきます、シンジ君も食べて食べて」

「あ、はい、いただきます」

その肉は柔らかくて美味しい、なんだろ羊かな?

「一体何の肉です??」

「あ、それ??それは・・・の肉よ」

僕はそれを聞いたすぐは信じられなくて冗談だと思ったんだ。そして厨房に行ったんだけどそこにはあっては
ならないはずの光景があったんだ

「あ・・・あ・・・」

・・・女の人の生首がまな板の上にごろりと転がっていたんだ・・・僕はそれを見て青くなり吐いた

「うう・・うげぇ」

「なんだこいつ、吐きやがった、だれだぁ!!??こんなとこに人、いれた奴!!」

そこに綾波さんが来た

「ちょっとシンジ君何やってんのよ!!!」

「何でみんな普通にしてるの??人が人を食べてるんだよ??おかしいよ!!なんだよこれ!!」

「おい!!ねーちゃん!!そいつどーにかしてくれよ!!!」

「はいはい・・シンジ君外に出ましょう」

そうして僕は裏口から出たんだ

「あのねシンジ君、何も知らないみたいだから教えてあげるわ、この世の中はね、強くなきゃ生き残れないの
もし弱ければ・・・・わかるわね???」

「そんなのおかしいよ!!!人が人を・・・・・」

綾波がシンジを抱こうとする

「触るな!!!お前だってそうだ何でそんな平然としてられる!!」

よろよろとシンジは歩き出す、そして走る

みんなおかしいおかしいおかしい!!どうなってんだ!!!これは夢なの???現実なの???

頭を掻きむしる、そんなシンジに二つの影が忍び寄る

「あいつやるか??」

「そうだな・・へへ」

前から二人来たんだそしてふらりと僕にぶつかったんだ

ドン

そうしたらその二人は走ってどっかいっちゃったんだ。で、そのあとなんかおなかに違和感があってみてみた
んだ、そしたら・・・

「うわああああああ!!!!!!!おなかに!!おなかに!!!ああああああああああ!!!!!!」

ナイフが刺さってたんだ・・・

「シンジ君!!!」

で、最後に僕が見たのは綾波さんが走ってくる姿だった・・・





























僕はゆっくり目をあけた

「う・・・」

さっきとは違う真っ白な天井が見える

「シンジィ!!大丈夫??痛いとことかない??」

アスカ!?

「え??あ、う、うん」

「よかったぁ〜」

どうして僕ココにいるんだろ??

「今何年??」

「は?何いってんのシンジ??」

「だから西暦何年かって聞いてるの」

「2015年に決まってるじゃない、どうしたのよ急に」

やっぱりアレは夢だったんだ、そうかそう、夢だったんだ

「アハハハ、そうか!そうだったんだ!、ハハハ!!」

「ちょっ!?どうしちゃったのよ!おかしくなった??」




んでそのあともすぐに退院できて家に帰ったんだ。やっぱりいつもとかわらなくておもわず笑っちゃったよ
次の日にもやっぱりいつもと同じ時が流れてさ、なんかそれが嬉しく嬉しくて


でもね


その夜またそれが起きたんだ・・・ぼくがおやすみーって言って寝たらね、あの世界にまた・・・




























・・・僕はすぐに体を起こした

ザバァ

イヤで仕方ない世界にまた来てしまった。でもなぜか当たり前っとかやっぱりって言う気持ちが奥底にあるんだよ

「また来ちゃったんだ・・・・」

「シンジ君!?よかった起きたんだ。ビックリしたよイキナリ刺されて倒れてるんだもん・・・あ、もちろん
あの時の二人はぶっ殺したけどね」

やっぱりこのひと優しそうにしてるけどこの世界の人なんだな

「寄る・・なよ・・・」

「あ、だめよ、まだ完全に治ったわけじゃないんだから」

僕は服を着ると外へでた。でも後から綾波さんがついてくる

「何でついてくるんですか!!」

心配だから・・・たぶんこう言うと思う

「心配だから」

やっぱり・・・

「心配してくれなくて結構ですよ!!」

たぶん、現に一回刺されたじゃない!!、こう言うと思う

けど違ったんだ、酷く無表情になって、それでどこか嬉しそうで・・・こう言った

「あら、そう、じゃ帰るわ」

意外だった。あの顔・・・・恐かった・・・とりあえず僕は町を歩いたんだ・・・どこもハイテク化されてる
割にふと横を見ると引ったくりがあったり、暗いとこを見るとレイプ現場があったりと荒れている










ブラブラしているうちに夜になったんだ。

「はぁ〜2015年に帰りたいよ・・・」

ドンッ

何かがぶつかってきた、人だ・・・それも酷く重症の・・・

「だ、大丈夫??」

「・・・・やる」

なんかブツブツ言ってるんだその子・・・でね顔を見てビックリしたよ・・・アスカだったんだ・・・

「アスカ!?」

「・・・てやる」

「アスカなんだよね??」

「・・してやる」

「アスカがいたんだ・・・よかった」

僕はその子をぎゅっと抱きしめたんだ・・・でもそれがいけなかった・・・聞いちゃったんだよその子が
言っていることを・・・殺してやる・・・・ってね



「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、
殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、」

グチョ

それで刺されたんだ僕・・・でね頭にあの人の言ってたことが浮かんだんだよ・・・
【強くなきゃ生き残れないのもし弱ければ・・・・わかるわね???】
・・・この、イヤな言葉が・・・それで僕がとった行動わね・・・

「うあああああああああ!!!!」

グチョ、グサ

そう・・・殺し・・・

ググッ・・・ズブズブズブ

その子の胸に何度もつきたてて最後にゆっくりさしたんだ・・・息の根を止めるために。まるで粘土みたいに
刺さったよ・・・そうアスカの胸に





そのあとぼくはどうやって綾波さんのところへ行ったか分からない・・・けど、アスカを殺したことから

【コレはアスカじゃない】【あいつが悪かった】だとか思って逃げようとしてたのだけ覚えてる・・・・

「シ、シンジ君!?どうしたのその血・・」

「足を刺されて・・・・そのあと・・・人を殺しました」

殺しと言う言葉を聞くとあの時の仮面のようなあの顔になったんだ

「・・・・そう」

そしてぼくは綾波さんに言われて少し寝たんだ































「シーンジ」                           「・・てやる」

「大好きだよ」                          「・・してやる」

「ねぇシンジィ」                         「殺してやる」

「バカシンジ!!」                        「強くなきゃ生き残れないの
                                         もし弱ければ
「愛してるよ」                               ・・・・わかるわね??」

キスをした後、少し顔の赤いアスカ                 僕に何度も刺されて虚ろな目で赤く
                                          染まるアスカ





























二つの世界のアスカがごちゃ混ぜになった夢を見た、耐え切れず僕は・・・

「うあああああああああ!!!!!!!!」

ガバッ

寝汗びっしょりかいて起きあがるが、やはりそこは3003年だった





























「綾波さん」

「何?シンジ君」

「また、あの時みたいに寝させてください」

「なにいってるの???逃げてはダメ」

「もういいんです。お願いします」

「そう・・・」

そして僕はカプセル状のものに乗りこんでそこで横になったんだ。変な水があふれてきて恐かったけど、
アスカを思えば大丈夫だった

プシュー

空気の抜ける音がして扉がしまった

「いいのね??」

「はい」

そしてだんだん眠くなってきたんだ・・・あぁ今そっちに行くよ・・・アスカ





























「強くならなければだめといったでしょう・・・シンジ君、所詮、私だって貴方の親に雇われたもの・・・、
無様ね・・・まぁいいわ、象も起きないくらいレベルを上げてあげるわ」

そういってどこかへ電話をかける

「ア、肉屋さん??今新鮮な食材があんのよ。男の子だけどね15歳よ」

そしてしばらく話した後、電話を置く

「夢はね現実を見据えた上で見るものなのよ・・・」

フッと笑う

「・・・永遠に眠ると良いわ・・・坊や・・・」






暗い!!見えない!!見えないよ!!アスカ!!何も見えないよ、アスカーーーーーーーーーーーー!!!!



END


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