「もしシンジが〇〇○だったら〜」


Ver.2




今日僕のクラスには惣流と言う女の子が転入してきた

「惣流・アスカ・ラングレーです。よろしくお願いします」

ニコリと笑ったその子。

それによってクラスのほとんどの男子が落ちたみたいだ。

皆が彼女を見てきれいだとか、かわいーだとか、アタックするだとか言ってる

それは僕も思った。確かにきれいだったから。

そしてつまらない授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響くと、男、女構わず彼女の周りに群がった。

僕がはじめてこのクラスに来た時みたいに。

しばらくすると彼女がこっちに向って歩いてきた

あ、違ったみたいだ僕じゃなくて綾波だったみたい

「アンタがファーストね?仲良くしましょ?」

そういって手を出す彼女

けど綾波はその手を不思議そうに見つめてた・・・ま、彼女らしいけど・・

「命令ならそうするわ」

「命令って・・・・あんた、変わった子ね」

ため息をつく彼女・・・そんな姿も絵になる・・・僕の友達のカメラオタクも喜んでカメラを光らせているだろう

彼女は綾波に愛想を尽かして、キョロキョロと何かを探してる

何を探してるんだろ?

「ねぇ洞木さん。」

「ヒカリでいいわよ」

「じゃ、ヒカリ、サードチルドレンはどこ?」

イインチョが僕を指差す

「ん?コイツ?」

僕の隣にいたトウジを指差して言う彼女

「ちがうちがう鈴原じゃなくて、碇君よ」

「え?」

僕をじろじろと見る彼女

「えええええええ〜〜〜!!??こんな冴えないヤツがぁ!?」

さすがの僕もコレにはムッとした

だから文句を言ってやろうとした

けど彼女の自己紹介によって遮られた

「へぇ・・・あんたが〜・・・ま、運だけで来たあんたなんか用済みよ!!今度からはこの天才セカンドチルドレン惣流アスカラングレーがエースを張るわ」

なんだこの子、やけに自信過剰だな、それに周りにはあんまり聞こえないようにひそひそと言ってくるしこういう子あんまり好きじゃないなぁ・・・・うーん適当に
挨拶しとくか

「はいはいよろしく」

ん?なんか怒ったのかな?

「っなに!!!・・・コホン・・・ちょっとあんた来なさい」

う〜しまった怒らせちゃったよ、面倒だなぁ・・はぁ〜あ



















ったく屋上まで来る事ないよなぁ・・・

「ちょっとあんたっ!!」

「なに・・・?」

「あんたエヴァのパイロットだって言うことにプライドが無いの!?あんな風に言われて悔しくないの!?」

なんだ・・そんなことか

「別に・・僕は皆が助かればいいと思うし、全人類の命がかかってるのにそんな風には思えないよ」

「なっ!?それはそれはお偉いことね。この偽善者が!!」

「偽善者だろうがなんだろうがどうでもいいよ・・・じゃ、もういいね?僕戻るから」

はぁ〜あこんなことで屋上まで昇らされたのかぁ・・・ん?

パァーーーーン

「最っ低!!」

いったぁー・・・なんなんだあの子・・・












はぁ〜今日は波瀾に満ちた一日だったよ・・なぁんかあの子もう学年全体に知れ渡ったみたいだな

きれいだけどあぁいう子はちょっとなぁ・・・

さ、ネルフ行かなきゃ

ん?惣流さんがいるや・・・どうしよう・・面倒になる気がする・・・うーんって何でこんなことで悩まなきゃ行けないんだ?もう早足で行くか・・

「ちょっとあんたっ!!待ちなさいよ!?」

はぁ〜失敗だった・・・

「はぁ〜なに・・?」

「ネルフまでどう行くかわからないのよっ!エスコートしなさいっ」

「なんでぼくが・・・・」

「なんか言った?」

「い、いいえ」

逆らわないほうがいいみたいだな・・・殺気まで滲み出てたし・・はぁ・・面倒ぅ・・

ま、いいかバスで一本だしさ









はぁ〜今日の訓練も終わった終わった・・・結局惣流と綾波で人悶着あったし・・・もう疲れた・・寝よ・・・









昨日変な使徒が来たんだ・・それでなんだかひょんなことから、惣流と5日も一緒に暮らすことになっちゃったよ・・・はぁ・・

「悪夢のような現実・・・・いくら使徒に勝つためとはいえ・・・・」

なんだかいいたい放題言ってくれるなぁ・・・ま、いいやシャワーでも浴びてこよ

「ちょっとあんたっ!!なに勝手にバスルームに向ってんのよ!!レディファーストでしょ!?」

よく怒る子だな

「はいはいお先にどうぞ」

「言っとくけど、覗かないでよ」

別に見たくも無いけど

無視してたら奥のほうで「無視すんな」っとか言ってるし・・・やりにくいな・・・

しかたない寝よ・・・・・・・


・・・・・・ん?誰だ・・・あ、惣流か・・・

「ママ・・・・ぐす・・」

・・・泣いてる・・・またこの子も女の子なんだな。いつもは強気でガサツだけど人一倍人に敏感なのかもな・・・

惣流に泣き顔は似合わないよ。・・・・これでよし、おやすみ








よし、今日はがんばるぞ惣流に遅れをとらないように!!

くっ・・・あっ・・・くそ!!上手くいかないっ

「なんであんたはそうなのよ!!ど下手!!」

くっ・・・でも今日の罵声は仕方ないな・・・僕が悪いんだから・・

「ごめん・・もっとがんばるからさ」

「もうやってらんないわよっやめやめ!!」

「ごめん・・休んでて」

ん?ミサトさん?

「アスカっ!!なんてこと言うのっ!!シンジくんだってあんなにがんばってるじゃないのっ」

ミサトさん違うんだ!僕がだめなんだ!

「それにシンジ君がダメなんだったら、アスカがレベルを下げてあげればいいでしょ!!」

「っ・・そんなことできるわけないじゃない!!シンジがついてこないからダメなんじゃない!」

「そう・・・じゃ、レイ、シンジ君とやってみて・・」

♪〜♪〜♪〜

終わった・・・惣流より上手く行ったかもしれないけど、これじゃ惣流の立場がないじゃないか・・ミサトさん何考えてるんだ・・

「これじゃアスカよりレイを組ませた方がいいみたいね」

「くっ・・・そ、それじゃ綾波さんを私の弐号機に乗せればいいじゃないですか!!」

あっ惣流!!・・追いかけないとっ



はぁはぁ・・いた・・

「惣流・・・・]

「なんでついてくんのよ・・・」

・・・何て言おう・・困ったな

「あたしは完璧なのに・・・なんで!!なんであたしが怒られなきゃいけないのよっ」

・・・・みんなに認められようと肩肘突っ張ってやってんのか・・・

無理・・してるんだな・・・

「惣流・・・君はスゴイよ・・・エヴァに関しても、学力に関しても・・・」

「そうよっ!!私は完璧なのっ」

「・・・僕はそうは思わないよ、完璧な人間なんていやしない・・だから自分のことを特別だ何て思わない方がいいよ・・・」

「あたしに忠告する気!?」

「・・・・そんなつもりはないけどさ、でも肩の力抜けよ・・楽になっていいんだから・・・」

「ああ〜〜〜〜〜うるさい、うるさい、うるっさ〜〜〜〜いあんた一体何様!?」

「ごめん・・・悪かった・・・じゃ、僕は戻るからさ」

「・・・・・」







結局惣流はまだ戻ってこない・・・

はぁ・・・僕もなんでこんなムキになってたんだろ・・・

「ああ〜〜〜〜なーにやってんだろ僕」

「ホント言いたい放題言ってくれるわよね」

「!!・・・そ、惣流っ!?」

そ、そんな睨まないでくれよっ・・・いやな予感が・・

「そこだっ!!」

「わーーーー!ごめんなさいっ」

ん?バキャッって何の音だ?

「なーにやってんのよバカシンジ・・監視カメラを壊しただけよ」

「へ?・・・あ、あぁ」

うっわ〜粉砕・・

「さぁて特訓よ」

「へ?」

「特訓だっ!つってるでしょうがっ!!」

「は、はいっ」

やっぱり予感は・・・・クリーンHIT・・・はぁ〜・・

でも、僕が心配したような軟弱な子じゃなかったみたいだ




この特訓によって僕等は使徒を倒した

なんか惣流も最初はとっかかりにくかったけど意外と普通の女の子なんだよなぁ




あの使徒を倒してから1ヶ月たった・・・そしてアスカは学校にも慣れていった、それと平行するようにアスカは学校での男子からの人気も上がり、ついには学校
のほとんどの・・・いや全員男子がアスカのファンになった・・けど・・

「シンジ!!一緒に帰るわよ!!!」

何故か僕を構う、ほかの男子からの誘いを断ってまで・・・

少し前のことだけど僕はアスカに聞いてみたんだ

「なぁ惣流・・何で僕のことをそんな構うのさ?」

「べっつに〜何となくよ・・それに惣流って呼ぶのやめてくれる?アスカでいいわよ」

「ああ・・うん」

こんな風にはぐらかされた

結局僕はわからずじまいのままほかの男子に睨まれる生活を送っていた






そしてある日・・・ま、バレンタインデーなんだけど・・

この日僕は自分でもビックリするほど女の子からチョコを貰った

そう・・それがきっかけだった





うーんアスカはやっぱり人気者だな・・それにしても寄ってきた男子全員にチョコあげるなんて・・どこからそんな金が・・・

「ほらちゃんと並びなさいよ・・・ったく・・・」

大変そうだなぁ・・・ん?アスカがこっちに来る

「なに?アスカ?」

「・・・・」

「ア、アスカ?」

「・・なによそれ・・」

「え?」

「何よそれって聞いてんの!!」

僕のもらったチョコを指して叫ぶ

なんでだろ?いいじゃないか

「チョコだよ?」

「・・・・・これ上げるからそれ全部捨てなさい」

「は?」

「全部捨てろって言ってるのよ!!!」

「・・・なんでさ?」

「私のチョコにそれくらいの価値があるからよ!」

何を言ってるんだ・・・・

「・・・じゃ、いらないよアスカのなんて・・」

「あんたに拒否権なんてないのよ!!早くしなさいよ!!」

・・・・・

「なんでそんなに僕にあげたがるんだ?」

「私のプライドよっ!」

・・・ふざけるな

「ふざけるな・・・僕はそんなの認めない・・・そんなプライドは認めない」

・・・・アスカのこと・・認めてたのに・・

「うるさいわねもらっとけばいいのよっ」

・・・裏切られた・・

「いらない・・・そんなほかの人の気持ちを踏みにじるような奴のなんか要らないよ!!!!」

「なんですってーー!!」

「くっ・・・自分の思い通りに行かないと殴るんだ・・・もう言うことはないよ・・・」

「な、なによっ待ちなさいよっ!!」

あんな奴だとは思わなかった・・・許せない・・もう口も聞きたくない・・









あれからまた一ヶ月・・・僕はアスカと話もしなかった



「・・・ちょっとシンジ話があるの・・・」

僕はアスカに呼ばれ、アスカの部屋に入った

「シンジ・・・あの時のこと反省したの・・・ごめんなさい」

「僕に謝っても仕方ないと思うな」

・・そう傷ついたのは女の子の方なんだから

「うん・・・わかってる・・・それにもう謝った・・・・」

「へぇ・・・で、僕に話って?これだけなら戻るよ」

「待って!!まだ話しがあるの・・・」

・・・一体なんなんだ・・

「・・・」

「・・話さないなら行くよ」

ん?アスカの様子がおかしい・・・

「っく・・ひっく・・・ぐす・・」

「何、泣いてるのさ」

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」

「何に対して謝ってるんだい?」

「わからない・・・わからないけど・・・」

ふぅ〜・・・このまま出ていくのは忍びないけど・・・このままじゃ埒があかないな・・・

「よいしょっと・・・じゃ、とりあえず僕は出ていくから、考えが、んぐっ・・・!?」

な、何が起こってるんだっ!?

何かが上に乗ってる!?

ん・・・・ア、アスカ!?なんでこんなに近くにっ!?

と、ととと、とりあえず、ど、どいてくれっ!!

「んぐぅ!!んんんんんっ!!・・・ぷはっ」

「・・・・・・」

「何をすっ、んぐぅ!!」

ま、またっ!!なんでこんなことするんだっ!!

う・・・でも柔らかい・・・って違う!!

「んんんん・・・んはぁ!!はぁはぁ・・・」

う・・・まだアスカが僕の上だ・・・動けない・・・

ってまたアスカの顔が・・・・

か、間一髪・・・

「・・・なんで避けるの?・・・・そんなに私の事嫌いになった?」

「・・・・その前になんでこんなことするの?」

「あんたのことが好きだから何決まってんじゃない!!」

う・・・直球で・・・

「・・・私の事嫌い?」

「・・・・嫌いじゃないよ・・でも・・・」

「でも?」

「・・・僕はアスカに裏切られた・・・」

そう・・・裏切られた・・・僕は・・・

「・・・・・」

「だから僕は・・・もうアスカのこと信じられなくなったんだと思う・・・・」

今までいろんな人に裏切られた・・・それで今度もまた認めれた・・・信用できたアスカに・・・・

「・・・・もうだめなの?」

「え?」

「・・・もう私はシンジに信用してもらえないの?」

「う・・・・」

「私は後悔してる・・・反省してる・・・だから、だからもう一度だけチャンスを頂戴!!」

「・・・・・・」

いいんだろうか・・・・アスカをもう一度信じても・・・・・

「お願い・・・・お願いよぅ・・シンジじゃなきゃだめなのぉ・・・」

・・・アスカ・・・泣いてる・・・あんなに顔をくしゃくしゃにして・・・

僕は・・・信じたい・・・アスカをまた・・・僕は・・・

「シンジ・・・」

・・・あんなアスカをみて僕は・・・・僕はいつまでも何を言っていたんだ!!

僕はもう悩まない!!僕はアスカを信じたいから信じる!!

「アスカ・・・わかったよ・・・僕はまたアスカを信じたいと思う・・・いいかい?」

「うん・・・うん・・ありがとう・・シンジ」

「じゃ、もう泣かないで・・よっと・・ね?」

その時アスカの涙を親指で拭ってやるとにこっと笑ってきたんだ

「うん!!」

この時僕は染められたね・・アスカにさ
















翌日からアスカと僕はまた仲良くなったんだ

ま、外見は全然変わらないように見えるんだけどね・・・

「バカシンジっ」

アスカは優しくなったし、まぁ・・・相変わらずアスカは強気だけどね

絶対離れないんだ僕とアスカは・・・

「ん?なんだい?アスカ?」

「ホワイトデーのお返しっ!!」

「あっ・・・」

「まさか・・・忘れてたの?・・・」

「ああ・・・鬼が見えるよ・・・」

「バッカシンジ〜〜〜!!!」

・・・やっぱり訂正しとくよ・・外見からもものすごく変わったよ。

僕とアスカは今ものすごく幸せそうに見えるはずだよ誰から見てもさっ

「ごめんよ」

「いいわよっ・・その代わり・・・」

「わかったよ・・・はぁ・・・」

「イヤなのっ!?」

「いえっそんなことはっ!!」

「じゃ、速くホッペでいいから・・・」

「あ、ああ、愛してるよ、アスカ」

チュッ

「ありがとっ!」

チュッ

「ぷっ・・あはは」

「なんで笑うんだよぉ・・・・」

「だって真っ赤じゃない」

「アスカだってそうじゃないかぁ」

「う・・・」

「真っ赤だよぉア・ス・カ」

「うるさいわねっいいのよっバカシンジ!!」

「あはははっ!!」

・・・ね?ほらねっ


作者"bakuozi"様へのメール/小説の感想はこちら。
bakuozi@yahoo.co.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system