−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
名前:  アスカ
From  a_souryu@daiichi.jh.jp
To    s_ikari@nerv.com

今日、二回目になっちゃったわね。
さっきのメールを書いたおかげで、少し気が楽になったわ。
ありがとう。

それで、もう一つお願いがあるんだけど・・・

今度、暇なときでいいから会ってくれないかしら?
忙しかったり、遠くにいるんだったら、しょうがないけど。

あたしは、第3新東京市に住んでます。
もし、少しでもあたしに会ってみたいな、と思ったら返事ください。

あたしは学校が終わってからでも、休みの日でも構わないから。


あたしは・・・あなたに会いたい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−






Mail Friend 第九話 作:ちょ〜さん
月曜日。 「おはよう。」 「おはよう、アスカ。ちゃんとメール出した?」 「う、うん・・・」 ヒカリと一緒に学校へと向かう。 「シンジ」からの返事は・・・・まだ来ていない。 彼も忙しい身だし、すぐに返事が出せないことは前に聞いているので、 今は安心して待つことが出来る。 会ってくれるか、会ってくれないか・・・・ それだけは気になってしょうがない。 でも、不安とかは感じていない。 どちらかというと、待ち遠しいような、 プレゼントの箱を開ける前のようなどきどきする気持ちだった。 会えたのなら、それはとても嬉しい。 あたしは、それを強く望んでいたから。 会えなかったら・・・それはそれで、仕方がないと思う。 彼にだって予定というものがある。 あのネルフの社長なのだ。 暇なほうが不思議な感じがする。 それでも優しい彼のことだから、いつかは時間を取ってくれるかもしれない。 ならば、楽しみが先に伸びたと考えればいい、そう思った。 「なんだか朝から、楽しそうね。」 ヒカリがにこにこしながらあたしに聞いてきた。 やっぱり、顔に出てるのかしら? 「だって、返事がすごく楽しみだから。」 「ふふ、早く来るといいわね?」 「うん!」 冬の日差しは、あたしの心を映すかのように、ぽかぽかと心地よい暖かさを与えてくれた。 あたしは、胸の高鳴りを感じていた。 きっとこれが、”恋する”ってことなのね。 そんなことを考えながら歩いていると、前方に見慣れた3つの背中が見えてきた。 「おはよう。」 ヒカリの声に、3人が振り向く。 「「おっはよう!」」 レイとマナが声を揃えて、返事をする。 「あ、おはよう。」 ワンテンポ遅れて、六分儀が挨拶を返してきた。 「お、おはよう・・・」 う〜ん、この前のことがあるから、なんか六分儀のことを意識しちゃうわ。 六分儀の方は、あたしがいるとわかるとぷいと視線をそらした。 ・・・やっぱり、嫌われちゃったのかしら? 「あ、あのさ・・・」 六分儀が横を向いたまま、あたしに話しかけてきた。 「こ、この前は、その・・・い、言い過ぎたよ。ごめん。」 ちょ、いきなり謝られても、心の準備ってもんが・・・・ あたしの方が悪かったんだから、あたしが謝るべきなんだけど。 「べ、別に気にしてないからいいわよ・・・」 口から出てきた言葉は、謝罪には程遠い言葉。 う〜、あたしってば・・・ 「そ、そう?でも、あんなに怒らせちゃったからさ・・・まだ、怒ってるかな?と思って。」 なんか、六分儀の様子がおかしいわ。 落ち着きがないっていうか・・・おどおどしてるっていうか・・・ いつもの六分儀らしくない。 「気にしてないって言ってるでしょ?」 「あ、うん。それならいいんだけど・・・」 あ、あたしも言わなきゃ・・・ 「六分儀!」 あたしの声に、六分儀が顔だけで振り返る。 「なに?」 「あ、あの・・・」 う〜、な、なんて言えばいいのかしら? 「あの・・・あのね・・・」 まさか”あなたの言ってることは正しいです。”なんて言えないし・・・ ”ごめんなさい”って言うのも、恥ずかしい気がするし・・・ 「・・・なんでもないわ。」 「そ、そう?」 そう言って、六分儀はすたすたと歩き出した。 そんな六分儀を、レイとマナはクスクス笑いながら後を追っかける。 はぁ・・・謝るって難しいことなのね。 今までそんなこと無かったから、どう謝っていいかわからないわ。 でも、急に謝ってくるなんて六分儀もなんか変よね。 いつもなら散々言った後だって平気な顔してあたしの前にいるのに。 あたしを泣かせるほど説教していた奴と、同一人物とは思えないわ。 それとも、本当に言い過ぎたと思ってるのかしら? 「アスカ、素直じゃないわね?」 ヒカリまでクスクスと笑っている。 あたしは気まずく思いながらも、また学校に足を向けた。 目の前にいる三人は、いつもと同じように話しながら歩いている。 だけど、あたしは六分儀のことが気になっていた。 見ていて態度が違うことがよくわかる。 ちらちらと見える横顔には笑顔が浮かんでいるが、あたしが惹かれた笑顔ではない。 まるで作られたような笑顔。 どうしてそんな顔をするの? 「どうしたの?アスカ。さっきから六分儀君のこと見つめちゃって。」 「え?そ、そんなことないわよ。」 う〜、ヒカリがニヤニヤしてる。 「なんか、六分儀の様子がおかしくないかな?と思って。」 「あら、アスカは六分儀君のことよく見てるのね。」 ヒ〜カ〜リ〜、誤解を招くようなことは言わないで欲しいわ。 「そ、そんなことないわよ。少し見てて気づかない?」 「う〜ん、わたしは普段通りに見えるけど・・・」 あたしの思い過ごしかしら? その時、前の三人の行く手を塞ぐように、見知らぬ男が立ちはだかった。 野球帽を逆さまに被り、サングラスを着けている。 あからさまに「自分は怪しい人です。」と言っているような感じだ。 「・・・六分儀シンジさんですね?」 その男は、低い声でそう問いかけてきた。 「そうですが・・・なにか?」 六分儀がそう答えた瞬間。 男は背中に隠していた手を、前に持ってきた。 そして、男の手から放たれた眩しい光が、あたしたちに襲い掛かる。 「「きゃっ?!」」 目の前にいたレイとマナが、両腕で顔を隠し、小さな悲鳴を上げる。 あたしたちは少し離れていたので、それが何であるかすぐにわかった。 カメラのフラッシュ。 そう、男は六分儀にカメラを向け、シャッターをきり始めたのだ。 なんなの、この男は? 「ちょっと、何やってるのよ!」 この失礼な男に、あたしは食って掛かった。 いきなり現れて人の写真を撮るなんて、普通じゃないわ。 あたしの言葉に耳も貸さず、男はシャッターを押し続ける。 「ちょっと!やめなさいよ!六分儀も何か言ったらどうなの!」 「ひ、人を呼びますよ?」 ヒカリも加わり二人で抗議したところで、男はシャッターから指を離した。 「・・・いい写真をありがとう、社長。」 それだけ言うと、男は近くにあった車に向かった。 男の言葉を聞いて、今まで呆然としていたマナとレイが、突然動きだした。 「ちょ、ちょっと待ちなさい!」 マナが男を追いかける。 だが、男は気にした様子もなく車に乗り込むと走り去っていく。 レイはというと、シンジの顔を覗き込んでいる。 「シンちゃん、シンちゃん、ねぇ、ちょっと、しっかりして!」 六分儀は肩を震わせて立ちすくんでいた。 あたしたちはそのただならぬ雰囲気に、レイと同じように六分儀の顔を覗きこんだ。 「六分儀?」 「六分儀君?」 その顔は、これまで見たことがないくらいに引き攣っていた。 まるで、この世でも終わりを見たような顔。 「・・・・・・・。」 六分儀が何かぶつぶつ言っている。 「何?どうしたっていうの?」 あたしたちの問いかけにも、六分儀は何も返事を返さない。 焦点の合わない目で宙を見つめながら、口をもごもごと動かすだけ。 「シンちゃん、シンちゃんてば!ねぇ、ねぇ、返事してよぉ!」 こちらも今まで見たこともないくらい慌てふためいているレイが、 六分儀の肩を揺さぶりながら叫んでいる。 周りの人たちが怪訝そうにこちらを見ているが、 そんなことを気にしている場合ではないようだ。 「・・・なんでだよ・・・どうしてなんだよ・・・」 少しずつ六分儀の声がはっきりとしてきた。 「シ、シンちゃん?!」 「なんで、なんでそっとしておいてくれないんだよ・・・ 僕たちが何したって言うんだよ・・・ もう、ほっておいてくれよ!」 ぴくりとも動かなかった六分儀が、 今度は大声で喚き散らしながら両腕を振りまわして暴れ始めた。 「シンちゃん、ちょっと、落ち着いて!」 突然のことに、あたしとヒカリは驚いて何も出来なくなった。 レイはひたすら、六分儀を落ち着かせようとしている。 「もう、やめてよ・・・ 僕たちは関係ないんだ・・・ 僕は何されても構わないから、 レイは・・・レイは巻き込まないでよ!」 「シンちゃん・・・」 いつのまにか六分儀は涙を流しながら叫んでいた。 まるで、この前のあたしみたい・・・ レイは六分儀の言葉に、なぜだかわかならいが涙を流していた。 狂ったように暴れていた六分儀は、レイが泣いているのを見るとその顔を見つめ、 レイの頬に手を添えて優しい口調になった。 「レイ、レイは僕が守るよ・・・ だから、だから・・・ そんなに悲しい顔しないでよ・・・」 「シ・・・お兄ちゃん・・・・」 レイはそっと六分儀を抱きしめる。 お兄ちゃん? 六分儀が? 誰の? レイの言葉に、あたしたちはますます混乱した。 ヒカリと困ったように顔を見合わせる。 「シンジは?」 男を追っていたマナが帰ってきた。 無謀にも、車を追っかけていたらしい。 「いったい、なんだっていうの?」 あたしはレイと六分儀を指差しながら、まだ息の荒いマナに声をかける。 「そのことは後にしてくれない?それよりもシンジは大丈夫?」 あたしの質問を受け流し、マナは六分儀に駆け寄る。 「シンジ、しっかりして。もう大丈夫だから。 誰もあなたたちを追いたてたりしないわ。」 マナが優しい口調で六分儀に話しかける。 「き、霧島さん・・・」 六分儀は弱々しくそう言うと、マナに顔を向けた。 顔は涙でぐしゃぐしゃだ。 あの生意気な六分儀の面影はそこにはなかった。 まるで、小さな子供みたいだ。 「ね?だから、もう泣かないで?」 「う、うん・・・・」 レイとマナに諭されて、六分儀はなんとか落ち着きを取り戻しつつあった。 「ヒカリ、アスカ、先に学校に行っててくれる?」 マナは抱き合っている六分儀とレイを横目で見ながら、あたしたちにそう言ってきた。 「だ、大丈夫なの?」 ヒカリが心配そうに、その様子を見ている。 「えぇ、大丈夫よ。だから、ね?」 マナはあたしたちに笑顔を向けた。 「ちょっと、どういうことか説明してくれないの?」 あたしは納得いかなかった。 この3人はわからないことだらけだ。 さっきの男が去り際に残していった、「社長」という言葉。 レイが呟いた「お兄ちゃん」の意味。 これだけ乱れている六分儀。 「それは・・・・今度、説明するわ。今はシンジのことが先。」 マナは苦しそうにそう言った。 こう言われてしまっては、あたしたちは従うほかなかった。 レイと、レイに抱きついたまま震えている六分儀とマナを残し、 あたしたちは学校に行くことにした。 「ちゃんと説明してよ?約束よ?」 どうしても気なるあたしは、マナに念を押す。 「えぇ・・・・わかってる・・・」 マナはそれだけ答えると、どこかに電話し始めた。 「・・・行こう?」 ヒカリがあたしの服を引っ張る。 ヒカリも心配そうな顔をしているが、これ以上ここに居てもしょうがないと思ったのだろう。 それはあたしも同じだったので、あたしたちは学校に向かって歩き出した。 「大丈夫かな?六分儀君・・・」 「さぁ・・・・」 あの六分儀の取り乱しようは異常だった。 あいつ、なんであんなになっちゃったんだろう? 何か心に引っかかりを感じる。 気になって気になってしょうがない。 いつのまにか、あたしは「シンジ」のことより、六分儀のことで頭がいっぱいになっていた。 あれこれ考えているうちに学校に着いたが、 さっきのことが気になって授業に集中することができなかった。 昼休み。 「なんや、シンジたちは休みかいな?」 パンにかじりつきながら鈴原が聞いてきた。 一応、いつもの昼食の時のように7人分の机を用意したのだが、座っているのは4人だけ。 六分儀たちは、未だ学校に来ていない。 「綾波と霧島も来てないんだよな。何かあったのか?」 相田もあたしとヒカリに聞いてきた。 今朝のことは、2バカには言っていない。 「さぁね。」 あたしだって聞きたいくらいなのに、わかるわけないじゃない。 だからあたしは、お弁当のものを口に運びながら、ぶっきらぼうにそう答えた。 「アスカ・・・」 ヒカリがあたしの制服を、くいくいと引っ張る。 「ヒカリが話せば?」 「うん・・・」 ヒカリは顎に一本指を当てて少し悩んでから、今朝のことを話し始めた。 「あのね・・・ ・ ・ ・ ・・・てことなのよ。」 二人は話を聞き終えると、なにやらこそこそと話し始めた。 あたしはそんな2人を怪訝に思った。 「写真を撮ってきた男がいたって言っただろ?どんな奴だった?」 相田があたしたちに聞いてきた。 「見るからに胡散臭そうで、すごい失礼な奴よ。いきなり撮り始めるんだもの。 まるで、”今撮っておかなきゃ後がない”って感じだったわ。」 あたしは今朝の感想をそのまま返した。 「確かに、”ありがとう、社長”って言ったのか?」 「えぇ。」 今度はヒカリが答える。 相田はその答えに大きくため息をついた。 「やばいかもな・・・」 相田がポツリと呟く。 何よ、それ? 「それ、どういうこと?」 「どうもこうもあらへん、そのまんまの意味や。」 再びパンにかじりつきながら、鈴原が答えた。 「それじゃわからないじゃない。あんたたち、何か知ってるの?」 あたしは身を乗り出して、二人を問い詰める。 だが、鈴原も相田もあたしから視線を外して、黙々と食事をしている。 「何か知ってるのなら教えてくれない?わたしも気になるし・・・」 ヒカリもあたしと揃って、目の前にいる鈴原に迫る。 鈴原は、ヒカリに迫られて目が泳いでいる。 「わたしに隠し事するの?」 「い、いや、いいんちょ、これは男と男の約束やからな・・・」 ヒカリは腰に手を当て、さらに鈴原に迫る。ちょ、そこまで迫らなくても・・・ 「・・・す・ず・は・ら?」 「か、堪忍してやぁ・・・」 鈴原は泣きそうな顔をしながら、ヒカリを拝むように両手を合わせている。 ・・・鈴原って尻に敷かれるわね。 「委員長、それくらいにしておきなよ。トウジがかわいそうだろ?」 相田がいつの間に取り出したのか、カメラを弄くりながら言った。 「俺たちは何も隠し事をしていない。隠し事をしているのはシンジたちだろ?」 「でも、あんたたちもその隠し事を知ってるんでしょ?」 相田のうやむやな答えに、あたしはイライラしてきた。 「あぁ、確かに俺とトウジはそのことを知っている。 でも、それは俺たちじゃなくて、シンジたちに聞くのが筋ってもんじゃないか?」 「そ、そやそや。そういうのは、本人に聞くのが一番ってもんや。 ダチの秘密を簡単にばらすなんて、男のすることやない。」 鈴原は渡りに船といった感じで、相田の意見に顔を大きく縦に振る。 そして、もう何も喋らないとばかりに残っていたパンを口に放り込んだ。 「そう言われればそうかもしれないけど・・・」 理屈はわかるのだが、その本人がこの場にいない以上、それを知っている人に聞くしかないのだ。 あたしとヒカリは、どうしたものかと顔を見合わせる。 「・・・しょうがないわね。」 ヒカリが小さなため息とともに、言葉を漏らす。 う〜ん、あたしは気になって気になってしょうがないんだけど・・・ 「明日には3人も学校に来るでしょ?その時でも遅くはないわ。」 「そうね・・・ま、明日にでも3人を締め上げればいいわ。」 本人たちから聞いたほうがより確実なわけだし。 マナもちゃんと説明してくれるって言ってたしね。 「ア、アスカ・・・締め上げるって・・・」 ヒカリが苦笑しながら、椅子に座り箸を持つ。 あたしもヒカリに倣って、椅子に座りお弁当を食べ始めた。 「しっかし、ヒカリもたいしたものね。」 「え?なにが?」 ヒカリは箸を口にくわえたまま、あたしに聞き返してきた。 「さっき自分がどんな状況だったか、わかってる?」 ヒカリは目をパチパチさせていた。 そして、頭から煙が吹くような勢いで、顔を真っ赤にした。 「な、な、なななななんのことかしら?」 ・・・これは絶対、わかってるわね。 「大丈夫だ、惣流。証拠は、ばっちり残ってるから。」 相田はそう言うと、カメラを器用にも指先でくるくると廻した。 「え、あ、ちょ、相田君!まさかさっきの撮ったの?!」 ヒカリ・・・ご飯粒が飛んでるわよ・・・ 「ちゃんと現像したらあげるからさ。」 にやっと口元を歪めて相田がヒカリに返す。 「わ、わ、わたしはべ、べべべ別に欲しいだなんて一言も言ってな・・・」 あたしはヒカリの肩をぽんっと叩いた。 「よかったわね、ヒカリ。」 そう言うと、ヒカリは俯いたまま黙って箸を動かし始めた。 うふふ、こういうヒカリって可愛いわよね。 「なんや〜、いいんちょ、どないしたんや?」 ・・・ヒカリ、春は遠いわ・・・ 結局、帰りにみんなで六分儀の家に行くことにした。 なんと、言い出したのは鈴原だ。 「ダチが苦しんでるときには、助けてやらなあかん。」だそうだ。 ヒカリが優しいって言っていたのは、こういうところなのかな? マンションのロビーに来ると、インターホンを押した。 ピンポ〜ン♪ ・・・・・。 誰も出ない。 「いないのか?」 相田は間隔をおいて、再びインターホンに指をかける。 ピンポ〜ン♪ ・・・・・・・・・・。 「・・・いないみたいね。」 「電話してみる?」 あたしは自分の携帯電話を取り出すと、六分儀の家の番号を押した。 プルルルルル、プルルルルル、プルルルルル・・・ 「・・・出ないわね。」 「家におらへんのやないか?」 そうね、そう考えるのが普通よね。 「どうするの?」 ヒカリがあたしたちに聞いてきた。 「いないんじゃあねぇ・・・しょうがないんじゃない?」 「そうだな。今日はここでお開きだな。夜にでもまた電話してみるよ。」 まったく、人に心配させておいてどこ行ったのよ! あたしたちはここにいても仕方がないので、家に帰ることにした。 翌日、3人は学校に来なかった。 鈴原も相田も電話したのだが、誰も出なかったらしい。 あたしたちは、また帰りに六分儀の家に行ったのだが、結果は昨日と同じだった。 そして、その翌日も翌々日も、3人は学校に来なかった。 <続> ======================================== あとがき ども、ちょ〜さんです。 やっとLASっぽく・・・なってない?! しかも、アスカは「シンジ」に・・・会ってない?! ・・・殺される・・・(汗) ・・・大丈夫、大丈夫、ちゃんと最後にはLASっぽく・・・なるはず・・・うん。 執筆ペースが落ちてますが、みなさん、気長に待ってください! では、また続きでお会いしましょう! ========================================


アスカ:なんだか、シンジの周りに異変が起きてる様な・・・。

マナ:綾波さんも、わたしも何か動き出してるけど。うーん。

アスカ:怪しいわね。

マナ:お兄ちゃんってどういうことかしらねぇ。

アスカ:アンタは全てを知ってるんじゃないのっ?

マナ:そうみたいだけどねぇ。

アスカ:ま、アタシはそんなことより、メル友のシンジからのメールを待たなくちゃ。

マナ:もうメール来なかったりして・・・。

アスカ:なんでよっ!?

マナ:そういう可能性も・・・。

アスカ:確かに・・・。(ーー;
作者"ちょ〜さん"様へのメール/小説の感想はこちら。
chousan@pk.highway.ne.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system