“ぴ〜んぽ〜ん”

 まだ朝の比較的涼しい空気が残る時間。

 シンジの部屋のインターフォンが来客を告げる。

 「はい。」

 「おはようさん、シンジ。」

 「トウジとケンスケだね。
  とりあえず、中に入ってよ。」

 シンジはそう言うと、スイッチを操作してドアを開錠する。

 「「おじゃましま〜す。」」

 二人は、ドアが開くのを確認すると、そう言ってシンジの部屋に入ってきた。


REPEAT of EVANGELION 
                                                                     
  第12話 『アスカ(再)来日』                       作『CYOUKAI』




 「とりあえずその辺に座っててよ。」
 
 シンジがそう言って、二人に席を進める。

 「おう、すまんな。」

 外見からは想像できないほど律儀なトウジがそう言うと、二人は近くに有った椅子に腰掛けた。

 「約束の時間まで後15分位あるけど、何か飲む?」

 「ああ、ワイはなんでもええでぇ。」

 「俺も何でも良いよ。」

 「じゃあ、コーヒーでいいね。」

 シンジはそう言うと、戸棚からカップを二つ取り出しその中にコーヒーを注ぐ。

 「はい、どうぞ。」

 「「悪いな。」」

 手渡された二人は声を重ね、シンジに礼を言った。

 「じゃあ、少し待っててね、僕は支度してくるから。」

 自室に入る前に、そう言い残して、シンジは支度を始める。

 『アスカに逢うんだから、少しは綺麗にして行かないと・・・』

 一人の部屋で、シンジは破顔しながらそう考えていた。

 もちろん、制服以外の衣服をあまり持っていない彼は、迷わずにそれに着替えるのだが。

 解禁のシャツは、昨夜念入りにアイロン掛けした物。

 ポケットの中には、真新しいハンカチ。

 「さてと、準備完了っと。」
 
 シンジは、鏡に写る自分を見ながらそう呟いた。




 
 シンジがリビングに戻ると、トウジとケンスケの二人が空になったカップを持ちながら退屈そうにしていた。

 「じゃあ、ミサトさんの所に行こうか?」

 「おう、待ってました!!」

 ミサトの所へ行くと言うシンジに、トウジが反応する。

 さらに、それに続いてケンスケが、

 「いよいよ、太平洋艦隊との対面なんだな!!
  今俺はスッゲーわくわくしてるぞ!!」

 などと叫んでみたりする。

 二人を伴い部屋を出たシンジは、そのまま隣のミサトの部屋へと向かう。

 玄関の前に立つと、インターフォンのボタンを押そうとしたシンジであったが、その前にドアが開く。

 「おはよう、シンジ君。」

 「おはようございます、ミサトさん。」

 二人がごく自然に挨拶を交わすと、

 「おはようございます、葛城さん!!
  自分は、シンジ君の親友の鈴原トウジと申します。」

 トウジが、ミサトの前に躍り出て、深々と頭を下げ挨拶をする。

 それに続いて、ケンスケまでもが、

 「葛城三尉殿、このたびはお誘い頂き真にありがとうございます!!」

 と、頭を下げた。

 その様子に少し面食らいながら、ミサトは微笑むと、

 「おはよう、鈴原君、相田君。」

 二人の名前を口にして返礼する。

 「さて、それじゃあ、行きますか。」

 ミサトは、部屋のロックを確認すると、3人を引き連れエレベータへと向かう。

 ミサトに続く3人の内、シンジ以外の2人がその後ろ姿にため息をもらす。

 「やっぱ、ミサトさんは綺麗やわぁ。」

 「この後姿の写真、売れるぞ〜!!」

 そんな2人を尻目に、シンジの頭の中はアスカの事でいっぱいだった。




 数刻の後・・・。

 彼らは、太平洋艦隊へと向かうヘリコプターの中に居た。

 ミサトの隣にシンジ、その正面にケンスケ、そしてその横にトウジ。

 ミサトの正面に座るトウジは、ミサトとの空中散歩に酔いしれていた。

 『ミサトさんとの空中散歩や・・・・。
  幸せやな〜。
  ほんま、シンジには感謝せんとのぉ。』

 窓の外を見るミサトを見つめるトウジの顔は、ほんのり赤く染まっていた。

 そのトウジの横で、軍用ヘリに乗った事に興奮しまくりのケンスケが、

 「すげ〜!!」とか、「かんど〜!!」とか、わめき散らしている。

 そして、ミサトの横に座るシンジは、自分の手のひらを見つめながら、

 『アスカがまたあの服を着てきたら、風が吹く前に何とかしてあげなくちゃ。
  トウジやケンスケには見せたくないからな・・・・・。』

 と考えている。
 
 さらに、前世での記憶に残る風のいたずらを思い出し、赤面したりしている。

 その様子を横目で見て居たミサトは、

 『あら〜、シンジ君。
  実物のアスカに逢う事を考えて、顔を真っ赤にしちゃって・・・・・。
  カワイイんだから!!もう』

 などと、シンジの様子を楽しんでいたりする。

 

 暫くして、窓の外にカメラを向けていたケンスケが、

 「うおぉぉぉぉ!!
  太平洋艦隊が見えてきたぞぉぉ!!」

 と、叫び声をあげる。

 その言葉につられて、他の三人が窓の外に目を向ける。

 その視線の先には、青い海原に堂々の輪形陣を敷きながら航海を続ける太平洋艦隊があった。







 シンジの家へトウジ達がやってきた頃、太平洋上を航海する空母オーバー・ザ・レインボー内のアスカの部屋は、

 さながら衣裳部屋の様相を呈していた。

 「スカートだと風で大変な事になっちゃうからなぁ。
  でも、自慢の美脚をシンジに見てもらいたいし・・・・。
  ああ〜、でもでも、あんまり露出してるとシンジに変に思われちゃうし・・・・・。
  う〜ん・・・・・・、どうしようかしら・・・・。」

 アスカは下着姿で床に座りこみ、トランクの中から取り出した洋服を、手にしては放り投げ、放り投げては手にしてと大忙し。

 「そうだ!あれがあったじゃない!!」

 そう言って、再びアスカはトランクの中身を出して行く。

 そして、一つの服を掴むと天に掲げる様に掲げる。

 そこには、赤いタータンチェックのキュロットスカートが握られていた。

 「これよ、これ!!
  これなら、風が吹いても大丈夫!!
  シンジはともかく他のバカ共にはぜ〜ったい見せたくないもんね!!」

 鏡に向かい着替えながら、アスカはそう宣言する。

 「よし、完成っと!」

 気合を入れなおすと、鏡の前で一回り。

 「完璧ね、これでシンジもアタシに惚れなおすに違いないわ!!」

 今度は逆に一回り。

 「ああ〜、早くシンジ来ないかなぁ。」

 鏡の前で、くるくると表情を変えるアスカ。

 『シンジが来たら〜。
  抱き付いて・・・・・・・・・きゃっ』

 何を想像したのか、アスカの顔は真っ赤に染まっている。

 そこから、暫くの妄想タイムとなる。

 『いや〜ん、シンジったら〜、アタシ達にはまだ早いわよ〜。』

 頬に手をやり、身体をくねくねと動かすアスカ。

 いったい何を想像しているのやら・・・・・・。

 その時、部屋のドアがノックされる。
 
 “コンコン”

 「アスカ、そろそろ時間だぞ〜。」

 ドアの向こうから聞こえる加持の声。

 『ヤダ、アタシ、ずいぶんと長い時間シンジの事を考えていたのね。』

 「アスカ〜、いないのか〜。」

 『ああ、シンジが来る・・・・・・へへぇぇぇぇ』

 「アスカ、入るぞ!!」

 加持が声を大きくした事に気が付いたアスカは、慌てて表情を元に戻す。

 「ダメ!!
  入って来ないで下さい。
  甲板へは一人で行きますから、先に行ってて下さい。」

 「わかったよ、アスカ。
  お客さんは、後5分で来るそうだから、急いでな。」

 「了解です、加持さん。」

 「じゃ、先に行ってるからな。」

 そう言って、加持は部屋の前から甲板へと向かって行った。

 「さてと、アタシも行こうかしらねぇ〜。」
 
 アスカは、散らかした服をそのままに、部屋を出て行く。

 急ぎ足で甲板へ向かう彼女は、とても嬉しそうだった。








 オーバー・ザ・レインボーの飛行甲板に、1機のヘリが着艦する。

 胴体横のハッチが開かれると、最初にケンスケが飛び降りてきた。

 「うおー、すっげ〜!!」

 一心不乱にカメラを構えるケンスケ。
 
 「うわぁぁぁぁ、スーパーホーネットだ!!
  むむ、アレは、どら猫ことトムキャットじゃないか!!
  爆撃用のポッドが付いてるから、ボムキャットだな!!
  その後ろにいるのが、ホークアイにバイキングの空中給油仕様。
  うわぁぁぁぁ、感動だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 その他にも、スホーイやミグなどが並んでいるのだが、それには目もくれずにケンスケは撮影をしている。

 (作者注:どうも、旧東側の戦闘機類には詳しくないんです・・・・・趣味の問題ですけど・・・・・・。)

 そのケンスケを尻目に、トウジはミサトにうっとり・・・・・。

 『青い海と空、白い雲、きらめく波・・・・。
  ミサトさんには良く似合う景色やなぁ・・・・。』

 あまりにも、ボーっとしていた為に、トウジ自慢の関西の代表的球団帽が風に煽られ、彼の頭から離れてしまう。

 「おい、何処へ行くんや!!
  待たんかい!!
  待てと言うとるやろう!!」

 慌てて、帽子を追いかけるトウジ。

 その帽子の行く手に、一人の少女が立っていた。

 「すんまへん!!
  その帽子、捕まえてくれんか!!」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 少女は、答えない。

 その間にも、彼の帽子はコロコロと甲板を転がって行く。

 『なんや、外人はんか・・・・。
  通じんのも当たり前やなぁ・・・。』

 トウジは少女の横を通り過ぎながら、そんな事を考えていた。

 その少女を見つけたミサトが、彼女に向かって微笑む。

 「ヘロ〜、ミサト。」

 「こんにちは、アスカ。
  少し、大きくなったかな?」

 「背だけじゃなくて、他の所も大きくなってるわよ。」
 
 「そう。」

 アスカとミサトの会話を、ミサトの後ろで聞いているシンジ。

 『アスカだ・・・・・。
  あのワンピースは着てこなかったんだ・・・・。
  ちょっと残念。
  でも、あの服も良く似合ってるなぁ。』

 自然と表情が緩んでしまう。

 そんな、シンジを見つけたアスカはアスカで、

 『きゃぁ〜、シンジだ、シンジだ、シンジだぁぁぁぁぁ。
  この服、気に入ってくれたかなぁ。
  あの表情だと、そう見たいね。
  良かったぁぁぁぁ』

 などと、こちらは表情も変えずに考えていたりする。

 で、その頃帽子を追いかけていたトウジはと言うと・・・・・。

 着艦して来た、ヘリコプターに自慢の帽子を轢かれそうになり慌てて飛び出したが、ヘリから出る風で帽子は舞い上がってしまい、

 その上、甲板上でエンジンテストをしていた戦闘機のノズルから出る排気炎に帽子が飛び込み哀れな姿に・・・・。

 燃えカスも残らずに、帽子は天に召されていた。

 『とほほ・・・。
  今日はついとらへんわ・・・・。』

 トウジは、この世の無常さを実感して、肩を落としていた。



 まあ、脇役は置いておいて。

 シンジを見つけたアスカは、一直線にシンジへ走り寄る。

 「シンジ!!」

 1メートル手前でジャンプして、シンジへ飛び込むと、シンジも2、3歩後ろに下がりながら受け止める。

 シンジの胸に顔をうずめたアスカ。

 『わ〜い、シンジの匂いだ!!
  良い匂い・・・・なんか安心するなぁ・・・。』

 と、恥ずかしい事を考え顔を赤くする。

 飛びつかれたシンジはシンジで、

 『あ、アスカの胸があたってる・・・・。
  柔らかいなぁ・・・。』

 などと、こちらも自分の思考のせいで顔を赤くする。

 暫くそのままでいた二人だったが、アスカがシンジの胸から顔を離すと彼の頬を両手で挟み込み、顔を近づける。

 そして・・・・・。

 「「ん・・・・。」」

 唇を合わせた。

 「あ、あ、あ、アスカ!!!」

 突然目の前で繰り広げられたラブシーンにミサトが叫び声を上げる。

 「あんた達、今日が初対面でしょ!!」

 ミサトは、彼らの行動が理解できずにいた。

 『なんなの、このアスカは・・・。
  ワタシがドイツにいた頃とは全然違うじゃない!!
  だいたい、シンジ君はマルドゥックの調査とは全然違う性格のようだし、
  おかしいわ・・・・・これは何か有るわね。』

 ミサトは、この時、二人に何か有るのではと疑念を抱いていた。

 「良いでしょ、そんな事!」

 「何でよ。
  アスカは、初対面の男の子にキスするような尻軽だったの!!」

 「尻軽って何よ、尻軽って!!
  今のキスは、お礼よ。」
 
 尻軽といわれた事に腹を立てながらも、アスカは事前に用意しておいた言い訳をする。

 「お礼って何のお礼よ!」

 ミサトには、アスカが何のお礼の為にシンジにキスをしたのかわからない。

 「この前、アタシとシンジがTVフォンで話したのは覚えているわよね。」

 「覚えているわよ。」

 「その時に、シンクロ率とかハーモニクスを上げるコツ見たいな事を教えてもらったのよ!!
  そのお陰で、アタシの記録は連日更新、そのお礼にキスをしたのよ!!
  本当は、それだけじゃ足りないくらいなんだけどさ・・・・・・。」

 そう言ったアスカは、俯いてしまう。

 「コツって、シンジ君は何を教えたって言うの?」

 ミサトの矛先がシンジへと向かう。
 
 「え、え、え〜と・・・・。」

 つまるシンジを、アスカが見つめる。

 「それはですね・・・・・。
  エヴァの中での集中の仕方とかですよ。
  僕は具体的に話したわけじゃないですけど。
  きっと、彼女が僕の話から何かを掴んだんじゃないでしょうか。」

 シンジは、デマカセとは言え、ミサトを説得できるほどのセリフを口にしていた。

 『なんなのよ、この子達。
  ナンカ変だわ・・・・。
  少し注意して見てなくちゃ・・・。』

 ミサトは、そう心に誓うのだった。




 お気に入りの帽子を灰にされガックリと肩を落とすトウジと、憧れの戦闘機群を目の前にして舞い上がっているケンスケを伴って、

 シンジ達はブリッジへと来ていた。

 ミサトは、司令官に凛とした態度で接していた。

 「というわけですので、この書類にサインをお願いします。」
 
 「まだだ!!
  エヴァ弐号機とそれに伴う人員は、ドイツ支部より我々が預かっておる。」

 かたくなに、引渡しを拒否する司令官。

 それを前にしても、表情を変えずに少し微笑んで接するミサト。

 「では、引継ぎはいつ、何処で?」

 「新横須賀に陸揚げしてからになりますが。」

 今度は、司令官の後ろに立つ副官が口を挟んだ。

 「とにかく、太平洋上では我々太平洋艦隊が指揮権を預かっている。
  おとなしく、したがってもらおう。」

 「わかりました。
  しかし、有事の際は我々ネルフの指揮権が最優先される事をお忘れなく。」
  
 ミサトはそう言うと、ファイルを閉じる。

 その音がブリッジに響き渡ったとき、入り口のハッチから、無精ひげの男が入ってきた。

 「相変わらず、凛々しいなぁ。」

 その声に、アスカが視線を動かす。

 「加持さん!!」

 「やぁ〜。」

 アスカがその男を加持と呼び、その声につられてミサトが顔を動かした。
 
 その視線の先には、にやけ顔の男が立っている。

 「うわぁぁぁぁ。」

 驚きの表情をするミサト。

 彼らと共に入り口を向いた司令官が、訝しげな顔をする。

 「加持君、君をこのブリッジに招待した覚えはないぞ!!」

 声を荒げる司令官。
 
 「それは失礼。」

 と、加持は表情を引き締めて答えた。

 

 加持を加えたご一行様は、狭い艦内エレベータにいた。

 「なんで、アンタがここにいるのよ。」

 加持に向かい、不快感を伴った顔でミサトが尋ねる。

 「ドイツ支部で、彼女の護衛を仰せつかってな。
  日本の本部へ出向って訳さ。」

 その問いに飄々と答える加持。

 「うかつだったわ〜、十分考えられる事だったのに〜。」

 「ま、そう言うわけだから、仲良くしてくれよ。」

 その時、エレベーターが揺れ、加持の体がミサトに触れる。

 「ちょっと、触らないでよ!!」

 「仕方ないだろ!!」

 ミサトの抗議に、加持は嬉しい?悲鳴を上げていた。

 ちなみに、この時アスカはちゃっかりシンジの腕の中。

 彼の胸に頬を寄せ、抱きついていた。

 『うわぁ、シンジの胸だぁ。
  シンジの匂い、嬉しいなぁ。』

 『あ、アスカぁぁぁ。
  む、む、胸が当たってるよぉ。』

 なんともイヤ〜んな感じである。



 その後、食堂についた一行。

 テーブルに座り、ほんの一時の会話を楽しむ。

 「なぁ、今付きあってる人居るのかい?」

 「そんな事、アンタには関係ないでしょ!!」

 テーブルの下で、文字通りつばぜり合いをしているミサトと加持。

 その加持の横に並んだアスカとシンジは、互いに見詰め合って顔を赤く染めている。

 不意に加持が視線をシンジに向けた。

 「君の保護者は葛城なんだって?
  どうだい、彼女の寝相は相変わらずかい?
  碇シンジ君。」

 「「「うえぇぇぇぇぇぇ!!」」」

 シンジとアスカと加持を除いた全員が声を上げる。

 「解りませんよ、一緒に暮らしてるわけじゃないですから・・・・。」

 「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 今度は、アスカが一人、声を上げる。

 「そんなん、当たり前やないか。」

 「うるさい!!」

 何を言っているんだと言わんばかりなトウジの言葉に、アスカは不機嫌さを露にする。

 更に、得意の平手打ちが彼の頬を襲った。

 “ばち〜ん”

 「な、な、なにするんや!!」

 「アンタが悪いのよ!!」

 そう言ってアスカは立ち上がると、シンジの腕を取った。

 「シンジ、行きましょ。」
 
 「え、え、え、でも・・・・・。」

 ミサトと加持の顔を交互に見ながら戸惑うシンジ。

 「行くわよ!」

 声のトーンを少し下げたアスカがシンジを睨む。

 「わ、解ったよ。」

 渋々シンジは席を立った。

 『これは、これは・・・・・。
  アスカのヤツ、一目惚れか?
  そう言えば、ドイツでも彼の写真を何枚も要求されたし・・・・。
  俺の役目もこれで終わりかな。』

 『なんなのこの二人は。
  一、二回の面識しかないはずなのに、もっと前から知り合いのような・・・・。
  それも、深い関係みたいに感じるわ。
  やっぱり何か有るわね。』

 ミサトと加持の思考には若干の食い違いはある物の、共通していたのは、

 『彼等には何かある。』

 と言う事だった。

 




 食堂を出た二人は、ブリッジ裏の人気の無いキャットウォーク来ていた。

 「シンジ、逢いたかった・・・・。」

 そう言って、シンジに寄りかかるアスカ。

 そのアスカの腰に手をまわしたシンジも、

 「僕も逢いたかったよ、アスカ。」

 と、答える。

 しばし見詰め合う二人。

 そのままキスでもしようかと言う雰囲気に包まれる。

 しかし、突然表情を変えたアスカが、シンジに詰め寄る。
 
 「それはそうと、なんでミサトと同居して無いのよ!!」

 「何でと言われても・・・・・・。」

 「アタシと同居するのがイヤなのね。」

 「違うよ!」

 「じゃあ何でよ!!」

 「それはね・・・・。」

 そう言って、シンジは自分の思うところを話し始めた。

 
 


 「と言うわけさ。」

 話し終えたシンジは、微笑みながらアスカを見つめる。

 「つまり、ミサトと同居するとアタシ達の秘密がバレてしまうかもしれない。
  そこで、碇司令の秘密を掴んだアンタは完全に監視の無い部屋を用意してもらった。
  ミサトとは隣同士だし、家事全般がダメなミサトなら、アタシが同居してもそれらの仕事は
  アンタの管轄になる。
  そうすれば、アタシとの時間も減らないしこれからの事も相談しやすくなる、と言うわけね。」

 「そう言う事。」

 「で、もしそうなったとして、アンタの家にアタシの部屋は有るんでしょうね。」

 「間取りはミサトさんの所と一緒だし、僕一人だけだから部屋は空いてるよ。」

 「そう、良かった。
  まあ、部屋はアンタと一緒でも良いんだけどね・・・・・。」

 いきなり大胆発言をするアスカ。

 それを聞いたシンジは顔を赤く染める。

 「な、な、な、な、なんて事を言うんだよ!!」

 「あら〜、アンタはアタシと同じ部屋で寝るのはイヤなの?
  どの道、ユニゾンの訓練が始まれば、アタシ達は四六時中一緒に居なければならないんだし、
  ミサトだって帰ってこない日もあるわ。」

 「でも、僕達にはまだ早いよ!」

 更に顔を赤くしたシンジ。

 そのシンジの表情に顔をほころばせるアスカ。

 「解ってるわよ、そんな事。
  でもね、添い寝くらいは良いんじゃない?」

 そう言うアスカの顔も、赤く染まっていた。

 「まあ、良いわ。
  それより、弐号機の所へ行きましょ。」

 アスカは、そう言ってシンジの手を握った。

 「そうだね。」

 シンジもそう答えると、彼女の手を握り返すのだった。








 アスカとシンジは輸送艦へと辿り着くと、早速弐号機に話しかける。

 「ママ、そこに居るんでしょ。」

 弐号機を見上げながら、アスカは声をかける。

 「アスカ、今のままじゃダメだよ。
  エントリーしなくちゃ。」

 シンジはそう言って、アスカの肩を抱き寄せた。

 「そうね、じゃあ早速着替えましょう。」

 「え?僕も?」

 「当たり前でしょ!」

 「でも、僕はプラグスーツ持ってきて無いよ。」

 「大丈夫、アタシが用意しておいたから。」

 「また、アスカのスーツ着るの?」

 「ちょっと違うけど・・・・まあ良いわ、こっちへ来て。」

 アスカはそう言うと、シンジを引っ張って物影へと移動する。

 「はい、これ。」
 
 そう言うアスカが、バッグの中から取り出したのは、男性用に作られた赤いプラグスーツ。

 「これで、アタシとお揃いね。」

 「これ、僕のために用意してくれたの?」

 「そうよ、アンタのためだけに作られた、弐号機用のプラグスーツ。
  大事にしてネ。」

 シンジを見つめながら、ウインクするアスカ。

 そんな、アスカの表情がとても可愛く思えたシンジは、
 
 「あ、あ、ありがとう。」

 と、どもってしまう。

 「さあ、着替えましょう。」
 
 アスカは、シンジの目の前で服を脱ぎだした。

 「あ、アスカぁ!!」

 慌てて、目を逸らすシンジ。

 そんなシンジに、上半身裸になったアスカが、年齢以上に発育した胸を寄せながら近寄る。

 「なぁに照れてんのよ。」

 余裕があるような言葉を口にするアスカではあったが、その顔は真っ赤だ。

 『全く、恥ずかしいのはあたしも一緒なのに・・・・・。
  でも、そんな純な所もアタシは好きなのよねぇ・・・・。』

 「あの時のアタシの身体は、あまり綺麗じゃなかったでしょ。
  痩せすぎてたし・・・・・・。
  だから、アンタにはアタシの一番綺麗な体を見せてあげたいのよ!」

 前世で身体を合わせた時。

 量産機との戦いで傷ついていたアスカの身体には、薄く白い傷痕が何ヶ所も有った。

 それでもシンジは綺麗だと言ってくれたのだが、アスカとしては納得が行って無かった。

 『自分の身体が一番綺麗な時に、シンジに見てもらいたい。』

 それは、アスカの切実な願いでも有った。

 「でも、今日は見るだけよ。」

 そう言って、アスカはゆっくりと手を降ろす。

 彼女の言葉に、視線を戻していたシンジの目に、傷一つ無いアスカの上半身が写る。

 年齢よりも発育した乳房。

 その頂点にある桜色の突起。

 そして、それらを構成する白い肌。

 シンジにはいやらしさなど感じられなかった。

 「うん、とても綺麗だよアスカ・・・・。」

 思わず見とれてしまうほど美しいアスカの身体に、シンジはそう答えるのが精一杯だった。

 「ありがとう、シンジ。」

 恥ずかしさを押し殺して頬を桜色に染めていたアスカは、涙を流しながらそう言った。

 「アスカ、もう着替えようよ。
  いつ使徒が来てもおかしくないんだから・・・・・・。」

 「うん。」

 シンジの言葉に短く答えたアスカは、再び上半身を手で覆い隠すと、階段の下へと降りて行く。

 それを見送ったシンジは、
 
 「僕も着替えなきゃ。」

 と、アスカとは反対方向へ階段を歩き、プラグスーツに着替え始めた。







 二人が着替え終わり、共に手をとって弐号機のエントリープラグの中に入る。

 「そろそろね。」

 アスカは緊張した面持ちでシンジに視線を向ける。

 「そうだね。
  アスカ、一緒に頑張ろうね。」

 シンジは、アスカに向かって微笑んだ。

 



 丁度その頃、海上を行く艦隊の最外縁に位置した艦艇が、高速移動する物体を感知した直後爆発する。

 緊張感が走るブリッジ。

 「各艦、艦体距離に注意の上回避運動。」

 それぞれが、見事な操艦で回避運動を始める。

 「状況報告はどうした!!」

 副官がマイクに向かい指示を出す。

 「アーレイバーグ沈黙!!
  外郭の残存二艦、目標の速度が早く確認出来ません!!」

 双眼鏡を覗きこみながら状況を把握しようとしていた司令官が

 「くそ〜、一体何が起きてるんだ?」

 海面に写る黒い影を見ながら、そう呟いた。
  
 そこへ、場違いな声が響く。

 「ちわ〜、ネルフですけど〜、見えない敵の情報と的確な対処の方法はいかがっすか〜?」

 双眼鏡を覗きながら、未確認物体を確認しようとしている司令官に、ミサトはそう声をかけた。

 「今は、戦闘中だ!
  見学者の入室は認められん!!」

 視線を動かす事無く、ミサトに答える司令官。

 その司令官に向かい、

 「これは、私見ですが〜。
  どう見ても、使徒の攻撃ですねぇ〜。」

 少し嫌味を含んだ声色で言うが、それを気にかけもせずに指示を出す。

 「全艦、任意に迎撃!!」

 「了解。」

 スピーカーから聞こえる声に、

 「無駄な事を・・・・。」

 と、ミサトがこぼす。

 直援の艦艇から次々と魚雷が打ち出される。

 しかし、それらは目標を捕らえる事は出来ない。

 その間にも、次々と艦艇が体当たりを受け沈んで行く。

 その様子をキャットウォークから見ていた加持。

 「この程度じゃ、ATフィールドは破れない・・・・。」

 彼のその言葉どおり、艦隊は有効な攻撃を出来ないでいた。

 「なんなの?
  何でこんな所に使徒が?
  まさか・・・・・弐号機?」

 ブリッジで様子を見ていたミサトは、疑問の答えをそう導き出していた。

 その視線の先では、艦艇が攻撃を繰り返していた。

 アスロックが打ち出され、目標の近くに着弾するが効果が出ない。

 それでもめげずに、今度はフォボースを打ち出す。

 しかし、これも効果なし。

 この様子をブリッジから見ていた司令官はそれが不思議でならない。

 「なぜ、沈まん!!」

 世界最高とも言える兵器を備える艦艇が次々と撃沈されて行った。






 


 「水中衝撃波が来たよ。」

 「そうね、使徒が来た見たいね。」

 二人は、エントリープラグの中で、外部の状況を探っていた。

 「じゃあ、行くわよ。」

 「うん、いいよ。」

 「今度は、日本語フォーマットでやるからね。」

 アスカは、振り向くと笑顔でウインクしてみせる。

 「エヴァ弐号機起動。」

 そして彼女は起動作業に移った。

 


 

 「オセローより入電、エヴァ弐号機が起動しています!!」

 ブリッジに弐号機の起動が知らされる。

 「何だと!!」

 ブリッジに居た、司令官、副官、ケンスケ、トウジが振り向く。

 そこへ、飛び出して窓ガラスに顔を押し付けたミサトが、

 「ナイス、アスカ!!」
 
 と、喜びの声を上げる。

 その視線先では、偽装の為に被せられていたシートを押し上げ、まさに立ち上がろうとする弐号機の姿が有った。

 「いかん、起動をちゅうし「かまわないわ、アスカ発進して!!」」

 慌てて、止めようとする司令官を押しのけミサトが叫ぶ。

 そのミサトを押しのけ、司令が叫ぶ。

 「エヴァおよびパイロットは我々の管轄下だ!!勝手はゆるさ〜ん!!!」

 再び、ミサトが司令官を押しのける。

 「な〜に言ってんのよこんな時に!!
  段取りなんて関係ないでしょ!!」

 マイクを取り合う二人をよそに、冷静に副官が告げる。
 
 「しかし、本気ですか?
  弐号機はB装備のままです・・・・。」

 「「へ?」」

 その声に、動きが止まる二人。

 その二人にスピーカーからの声が聞こえる。

 「B装備のままじゃ海に落ちたらまずいよ。」

 「解ってるって、シンジ。」

 それに気がついたミサトが、表情を明るくする。

 「シンジ君も乗ってるのね!!」

 「ハイ!」

 それに驚いた司令官が、

 「子供が二人・・・。」

 と、力の無い声を出す。

 それを無視して、
 
 「試せる・・・か。」

 と、ミサトが呟いた。

 「アスカ、出して!!」

 ミサトのその叫びに呼応する様に、弐号機がオセローをジャンプする。

 そして、ジャンプした弐号機は、そのまま近くにいた駆逐艦のヘリ用甲板に着艦した。

 「アスカ、ブリッジはダメだからね。」

 「解ってるわよ。」

 「電源は後、58秒。」

 「ミサト、外部電源を甲板の上に!!」

 「解ったわ。」

 「じゃあ、次、行くわよ!!」

 そう言って、アスカは次の目標へ弐号機をジャンプさせた。










 何隻かをジャンプと着艦で小破させながらも、弐号機はオーバー・ザ・レインボーに着艦した。

 そのまま、外部電源を装着し、プログレッシブナイフを装備する。
 
 「さあ、来なさい!!」

 そう言って、身構えるアスカ。

 「来た!!」
 
 使徒を発見し、それを告げるシンジ。

 飛び掛って来た使徒を、両手で受け止めると、弐号機はそのまま甲板へと叩きつけた。

 大きく揺れる艦体。

 その揺れに、弐号機がバランスを崩す。

 「「わぁぁぁぁあぁ!!」」

 そして、海へと落ちた。

 『また海に落ちちゃった・・・・。』

 シンジは、再び前世と同じ状況になってしまった事を悔やんでいた。

 その時、アスカが声を上げる。

 「ミサト、聞いてる?」

 「聞いてるわよ!!」

 「この使徒のコアは体内に有る見たいだってシンジが言ってるの。
  それでね、今思いついたんだけど、この艦隊に有る戦艦のキングス弁を抜いて自沈させる事は可能よね。
  いまから、弐号機を使徒の口に飛び込ませるから、ケーブルの軸線上に自沈させて欲しいの。
  それでね、ケーブルを撒き戻して吊り上げたところで、使徒の口を開くから、そこに戦艦2隻を飛び込ませるのよ。
  で、コアに向かってゼロ距離射撃&自爆で殲滅するの!!
  どお、この作戦は?」

 「待って・・・少し考えるから。

 「早くしてネ。」

 そこで一旦通信を切った。

 暫く思案の後、ミサトは真剣な表情で司令官に向き直る。

 「司令、ご協力をお願いします。」

 「何だ、まさか今の話を実行するのか?」

 「そうです、それしかありません。」

 「そんな、無茶な!!」

 「無茶かもしれませんが、無理ではありません。」

 「・・・・・・・・・・・。」

 暫しの沈黙。

 その後に、司令官は小さく頷いた。

 それを見た、副官が司令を出す。

 「ミシシッピーとケンタッキーは総員退艦!!
  近くのフリゲートおよび駆逐艦は乗組員の収容を急げ!!」

 それを聞いて、ミサトは再び回線を開く。

 「アスカ、貴女の作戦、使わせてもらうわ。」

 「りょ〜かい!!」
 
 「でも、貴女達は大丈夫なの?」

 「当然でしょ!!
  こっちにはATフィールドがあるのよ。」

 「そうだったわね。」

 「「「それじゃ、作戦スタート!!」」」

 アスカ、シンジ、ミサトが声を揃えて作戦の開始を告げた。







 「行くわよ!!」

 「うん。」

 アスカはシンジに声をかけると、使徒が接近して来たのが見えた。

 「「っっっっ!!」」

 噛みつかれた衝撃に、二人は声を押し殺して耐える。

 不意にアスカの痛みが消える。

 閉じていた目を開けると、いつの間にか操縦桿をシンジが握っていた。

 「シンジ・・・・・。」

 腹部に感じる痛みに耐えるシンジ。

 『シンジ、ありがとう。』

 アスカは、そっとシンジの背中に手を載せた。

 そして、そこへミサトから通信が入る。

 「アスカ、シンジ君、戦艦は現在沈降中よ!!」

 「「了解!!」」

 二人は声を揃えると、互いに見つめあい微笑みあう。

 「「じゃあ、行くよ(わよ)」」

 弐号機の操縦桿がスライドしもう一つ現われる。

 新しく現われた操縦桿をアスカが握ると、二人は意思を統一する。

 「「開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け。」」

 徐々に開いて行く使徒の口。
 
 「「開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け。」」

 背後に迫る二隻の戦艦。
 
 「「開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け。」」
 
 その時、弐号機の複眼が光を放つ。

 「「開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け、開け。」」

 一気に開いた使徒の口に戦艦が飛び込むと同時に、弐号機が離脱をした。

 直後に、主砲の一斉射撃。

 内圧で膨れる使徒。

 更に、戦艦が自爆をする。

 その衝撃で、使徒のコアが砕け散った。

 そして、爆発。

 その圧力に乗って、弐号機は天高く飛翔すると、オーバー・ザ・レインボーに着艦した。







 「シンジ、大丈夫?」

 フィードバックを受け、腹部の痛みをこらえていたシンジに、アスカが話しかける。

 「大丈夫だよ。」

 「良かった・・・・。」

 エントリープラグの中での二人だけの一時。

 外部との通信は完全に遮断している。

 「もう、無茶はしないでね。」

 「アスカが受ける苦しみを、少しでも肩代わりしたくて・・・・。」

 「でも、無茶はだ〜め。」

 そう言って、アスカはシンジに抱きつく。

 自然と添い寝するような形になる二人。

 どちらからと言うわけでも無く、顔を寄せる。

 そして、二人は唇を合わせた・・・・・・。




  

 弐号機の外で、シンジ達を向かえようとしていたミサトは、なかなか出てこない二人にイラついていた。

 『全く、何してるのよ!!
  いきなり、通信は途絶するし、中の状況はわからないし・・・・・。
  早く出てきなさい!!』

 ミサトがイラつく理由は他にもある。

 先ほどの戦闘の途中で、加持が逃げ出したのだ。

 届け物があると言い残して・・・・・・。

 『加持のヤツ、覚えてなさいよ!!
  本部で合ったら、締め上げたやるんだから!!!』

 この直後、プラグから出てきたアスカに、ドイツ以来の加持の女性遍歴を聞かされたミサトは、

 本部に戻るなり加持を呼びつけ、彼が足腰立たなくなるほど痛めつける事になるのだが、それは別の話し。

 『ああ〜、早く出てきなさいよ!!』

 この後、シンジとアスカがプラグから降りてくるまでに、1時間を要する事になるとは、この時のミサトには

 思いも依らない事だった。
  
 

  

  次回予告:来日したアスカ。
       そこへ、またもや使徒襲来。
       そして、歴史は繰り返す。
       シンジとアスカは、再びユニゾンする事になるのだが・・・・。

       次回「重なる想い、重なる心」
       

       真実の補完が今始まる・・・・・・。




 あとがき:どーも『CYOUKAI』です。
      大変でしたよ〜。  
      難産でした、この話し・・・・。
      だいたい、この使徒は相手にしなくても良いような存在では無いでしょうか?
      陸上のしかも地下にある本部を狙う使徒たちにしては異例の水棲生物ですからねぇ。
      まあ、加持が持ってたアダムを狙ってきてるのだからそれもありか・・・・。
      でも、みんなで逃げれば問題なさそうだし、使徒はアダムを感じて?来るわけだから、
      加持がゆっくりとひきつけてれば陸まで逃げられたような・・・・・。
      まあ、陸に近づいて変形しないとも言いきれないですし、アスカとシンジをダブルエントリー
      させなくてはならないし。
      と、思い悩むうちに長い時間がかかり、大変でした。
      それと、こんな小生の為に感想を下さる心優しい方々、ホント感謝です。
      ありがとうございます。
      では、今回も小生の駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

      それでは、また。


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