新世紀エヴァンゲリオン灼熱の炎

                      第三話、父と子そして…
 
                                                   by、イフリート


病室を後にしたシンジ達はすぐに診察所に向かった。
そして診察所の中に入ると、般若の様な顔のリツコと疲れ切ったミサトがいた。

「シンジ君遅いじゃない、何やってたのよ!!」

いきなり怒りモードのリツコ

「すいません、ちょっとレイのお見舞いによっていたものですから。」

「お見舞いだったら後にすればよかったじゃないの・・・・・・ってレイ!!なぜここに」

「あぁ、一緒に来たいって言ったから連れてきました。」

(あのレイがシンジくんになついているの?)

レイの事をよく知っているリツコには、当然の疑問だろう。

「あの〜、何か問題でも」

いきなり黙りこくって考えモードになってしまったリツコに疑問をいだくシンジ

「ああ、いえ別に良いわ、それより検査をするからシンジ君と、ミサちゃんは
こっちに来て、レイはミサトと一緒にいなさい。」

「あの、何故わたしも検査を受けるのですか?」

それはそうだろう、ただシンジに一緒についてきているだけのミサが
検査を受けなければならないのか、誰だって疑問に思うだろう。

「ミサちゃんって妖怪なのよね」

「はい、そうですが」

「わたし、妖怪なんて始めて見たし、科学者として興味があるから調べさせてほしいの」

「解剖とかしませんよね」

「するわけないでしょ、ただの検査よ」

「わかりました、ならいいです。」

そしてシンジ達はリツコについていき奥の部屋へと入っていった。


ところで残された二人はというと・・・

「あっ、レイ、コーヒー飲む?」

「・・・はい」

そう言ってミサトはレイのコーヒー用意する。

「砂糖、いくつ?それともブラックのまま?」

「・・・解らない」

「え、解らないって?」

「・・・コーヒー飲んだこと無い」

「の、飲んだこと無いって、嘘でしょ」

驚くミサト、十四歳にもなってコーヒーを飲んだこと無いなんて
普通信じられない。

「・・・本当です。」

「まあ良いわ、じゃあコーヒーの味がわかる様に、ブラックにしましょう。」

そして作ったブラックコーヒーをレイに渡す。
レイは、少しの間コーヒーを見つめると、少しすすってみた。

「・・・苦い・・・美味しくない・・・」

「やっぱレイにはブラックは早かったみたいね、じゃあ、この角砂糖と
クリープを入れてみなさい、味がまろやかになるから。」

そう言ってミサトはレイに角砂糖二個と液体クリープ一個を手渡す。
それを入れるレイ

「・・・おいしい」

「やっぱりレイにはそっちの方があうみたいね
それよりレイ」

「・・・はい」

「何しにここに来たの?」

「・・・お兄ちゃんと一緒にいたかったから。」

「はぁ?お兄ちゃんって誰のこと?」

それはそうだろう、レイに兄弟が居るなんて聞いたこと無いのだから。

「・・・碇君」

「シ、シ、シンジ君がーーーー」

「・・・はい」

「なんで、そんなこと聞いたことないわよ」

「・・・わたしも今日始めて知りました。」

「シンジ君がそう言ったの?兄弟だって」

「・・・はい」

「なんで?どうしてそうなったの」

「・・・・・・・」

やはり自分の正体の事はあまり言いたく無いようだ。

「まあいいわ、そう言うことならシンジ君に直接聞くから」

それから二人はシンジ達が検査が終わるまで何も喋らずシンジ達を待っていた。


検査が終わり、奥からシンジ達が出てきた。

「一応検査の結果は今度と言う事で・・・シンジ君」

「なんですか?」

「貴方の力の事、なんであんな事出来るか聞かしてくれる。」

「わかりました、その前に一服していいですか。」

「ええ、いいわよ。」

「じゃあ遠慮なく」

そう言うとシンジはタバコをとりだす。
タバコはマイルドセブンエクストラライトだ。

「ちょっとシンジ君!!未成年のくせにタバコなんて吸っちゃ駄目でしょ!!」

リツコが怒鳴る、シンジの一服とはコーヒーか何かと思っていたようだ。

「まあまあ、堅いこといいっこなし」

そしてタバコをくわえ、人差し指に炎を発生させタバコに火をつけた。

スーーー、フウーーーー

美味そうタバコを吸うシンジ、ミサトやリツコは呆れ返った顔をしている。
レイは無表情、ミサはいつもの光景のようなので何も思わないようだ。

「まったく、未成年のくせに良い吸いっぷりね、まあ良いは、わたしも
人のこと言えた義理じゃないから。」

そう言うとリツコまでタバコを取り出し口にくわえた。
シンジは指に炎を発生させリツコに火をつけてやる

「ありがとう、シンジ君」

「いえいえ、それじゃそろそろ質問に答えます、ミサトさんには言いましたよね
僕が父さんに滝から投げ捨てられたと言う話は」

「ええ、聞いたわ」

それを聞いたリツコがミサトを睨み口を挟む。

「ちょっと、ミサト何でわたしに教えてくれなかったのよ!!」

「当たり前でしょ、こんな話し他人にベラベラ喋れる事じゃ無いでしょ
だからシンジ君が喋るまで黙っていたのよ。」

「そうね、あなたの言うとおりね、話を中断させて悪かったわ、続けてくれる。」

そう聞くとシンジはまた喋り始める。

「その捨てられた後、僕は辛うじて生きていました、血まみれでしたけどね
捨てられたのが滝でしょ、だから下流にそのまま流されていきました。

その後、なんとか岸にたどりついて、ある小さなほこらがあったのでそこに入りました。

そのとき僕はまだ四歳のガキでしょ、建物に入れば誰かが居て
その人が助けてくれると思ったんです。
でも誰も居なかった、そこあるのは大きな鳥の彫り物だけ
僕は、無意識のうちに鳥の彫り物ところまではいずっていって

鳥さん、痛いよ〜、助けてよ〜って泣きながら、鳥の彫り物に抱きついていました。

その後に何だか暖かい光に包まれて、頭の中に直接声が聞こえたんですよ。」

ここで今まで黙っていたリツコが口を開く

「その声は何てシンシ君に語りかけたの?」

「たしかこうだったかな」




         《我が名は、鳳凰フェニックス、我と契約し者、我の力をあたえん》




「その後、興奮したりすると勝手に体から炎が発生する様になっていたんですよ。」

ここまで話すとシンジはタバコを吸い、残りを灰皿にねじ込んだ。

「さっき、興奮すると炎がって言ったよね。」

ミサトが聞く

「ええ」

「じゃ、じゃあ今も興奮するとそうなるの?」

「いえ、そんなこと無いですよ、今は完全に制御出来るようになりましたから。」

「そう、よかったわ
そうそう、一つ気になったんだけど、さっきの話しだと契約し者って
言ったでしょ、どうやって契約したの?」

「大量の自分の血を捧げる事が契約の条件だったらしいんですよ。
あのほこらの近くの村ではそれにまつわる伝説があるくらいだから
間違い無いと思います。」

「その村の人で他に契約した人はいないのかしらね。」

「いないんじゃないかな、たかが伝説を信じて命を棒にふるバカは
僕の場合不可抗力ですけど
それに限定一名らしいですから、僕がこの力を持っているということは
他にいないということです。」

「そう、わかったわ、有り難う」

「質問は以上ですか?そろそろ父さんの所へ行きたいのですが」

「ああ、ちょっと待って」

シンジ達が出ていこうとするのを止めるミサト

「何ですか、まだ何か質問でも?」

「さっきレイから聞いたんだけど、シンジ君がレイのお兄さん
と言うのは本当?」

「ええ、本当ですよ。」

ここでリツコが口を挟む

「何言ってるの、レイに兄弟がいるわけが・・・・あっ、そう言うこと・・・なるほど
・・・・ある意味そうね。」

「何よ、リツコ、一人で納得して、知ってるなら教えなさいよ。」

「何故かは言えないわ、でもレイとシンジ君が兄弟と言うのは本当よ。」

長年付き合っているミサトは知っている。
こういう時のリツコは絶対口をわらないと。
だからシンジに聞き直した。

「シンジ君、教えてよ、なんで?」

「いいじゃないですか、そんなこと、レイも教えてくれなかったでしょ
喋りたくない事だったから言わなかったんでしょうに
だったら僕も言うわけにはいきません。」

「わかったわ、もう聞かない、御免なさいしつこく聞いて」

「解ってくれればそれでいいです、じゃあそろそろ行きますね。」

リツコとミサトに挨拶をして椅子から立ち上がった。

「ええ、司令も待っていると思うから、早く行ってあげて」

「じゃあ、そう言うことで」

そういうとシンジたちは、診察所を出てゲンドウの所へ向かった。



シンジ達はゲンドウの部屋の前にたどりついた。
扉の前に立つと扉が開いた。
中から開けてくれたよいだ。

「赤木博士から、わたしに話があると言う事は聞いている、入れ。」

それを聞くとシンジ達は中へ入った。
部屋の中は広く床には変な模様が描かれている。
その広い部屋に机が一つ置かれているだけ
机にはゲンドウが座っていて、その横には六十代くらいの男が立っていた。

「父さん、その人は?」

「ああ、わたしかね、わたしはここネルフの副司令、冬月コウゾウというものだ
よろしく、碇シンジ君」

「初めまして、よろしくお願いします。」

その時、ゲンドウはシンジの後ろに立つある人物に目がいった。
ゲンドウはその人物に声をかける。

「レイ、何故ここにいる」

しかしシンジがそれに答えた。

「レイが僕と一緒にいたいって言ったから連れてきたんだよ、なんかもんくある?」

そう言うとシンジはゲンドウを睨む、ついでに腰の刀に手をかけている。

「い、いや、も、問題ない」

びびりまくるゲンドウ

「なら聞くな、そうそう、そろそろ二人っきりで話がしたいんだけど、冬月副司令」

「なにかね」

「レイとミサで隣の部屋あたりで一緒にいていただけませんか。」

「ああ、わかった、碇、わたしはこの二人と隣の部屋に居るぞ
レイ、ミサ君、ついてきたまえ」

それを聞くとレイとミサは冬月の方へ歩いていった。

「ミサ」

シンジが呼び止める

「なんですか、シンジさん」

「冬月副司令に例の物を飲ませてあげて」

「わかりました」

「ミサ君、例の物とは何かね?」

「あとで教えます、行きましょう」

そして三人は隣の部屋に入っていった。




「こうやって父さんと二人っきりになるのも、何年ぶりかね」

皮肉たっぷりに言うシンジ

「や、約十年だ」

どもるゲンドウ、やはりシンジが怖いようだ。

「そんなに怖がらなくてもいいじゃないか、別に取って喰うつもり無いんだからさ
それよりそろそろ本題に入らせてもらいたいんだけど、いいかな」

「あ、ああ、そうだな、まずわたしから質問してもいいか」

「べつにいいけど、その代わりこっちの質問にも包み隠さず、ちゃんと答えてもらうよ
嘘をついたら問答無用で斬り殺すからね」

そう言うと刀をゲンドウの顔の前に突きつける。

「わかった、わかったから、その刀を納めてくれ」

シンジは刀を納める

「じゃあ、質問をきこうか」

「ああ、まず、あの炎の力は何だ、エヴァにあんな事はできんぞ
ATフィールドならともかく」

「ATフィールド?何だそれ?……まあいいや後で聞こう
じゃあ炎の力のこと話すよ」

そう言うと先ほどリツコ達に話したことをもう一度話した

「・・・・・・と言うわけで、こんな力を手に入れたってわけだ、それでエヴァでも
できるかなって思ってやってみたら出来たというわけ」

「そうか、わかった」

「他に質問は?」

「あの娘は何だ、あと、冬月に言ってた例の物とは何だ」

なんとか調子を取り戻したゲンドウ

「ミサのことか、ミサは僕の鞘だよ」

「鞘?」

よく解っていないゲンドウ

「そう、鞘、僕が刀でミサがそれを納める鞘なんだ
知ってるんでしょ僕が裏の世界で何て呼ばれているか」

そう言うと俯いてしまうシンジ

「ああ、知っている」

「僕が切れて、人斬り火龍になってしまうのを止められるのは
今のところミサだけなんだ、昔、もう一人居たけど
実を言うとミサはそのもう一人と言った人の妹なんだ
ミサとの関係はこんな所かな」

「そうか、じゃあ先ほど質問したもう一つの方はどうなんだ」

「もう一つ?…ああ、例の物ってやつ」

「そうだ」

「あれは、お酒の事だよ」

「なんだ、そうだったのか、でも冬月は今勤務中だぞ
飲まして良いと思っているのか?」

シンジが驚いた顔でゲンドウを見る。

「まさか父さんがそんな正論を言うとは思わなかったよ。」

「うるさい」

「まあいいじゃない、堅いこといいっこなし、それより質問は以上?」

「最後に一つ」

「何?」

何か辛そうな顔のゲンドウ、どうやら聞き難いようだ。
しかし何とか口を開く。

「わたしのこと、恨んでないのか?」

シンジは真っ直ぐゲンドウを見ながらその質問に答えだした。

「恨んで無いと言ったら嘘になる、でももう許しているよ
さっきも殴らせてもらったし」

「そ、そうか」

どもるゲンドウ、先ほど殴られていた時の事が
脳裏に浮かんだようだ。

「それに、捨てられた後、いろいろ経験出来たしね、悪い事
ばっかりじゃなかったから。」

「そうか、ありがとう」

「感謝の言葉は、僕の質問に答えてからにしてよね
返答次第では父さんを殺すかもしれないんだから。」

殺すと言う言葉にうろたえだすゲンドウ

「わ、わたしを殺すかもしれないのか?」

「最初にそう言ったろ、そろそろ質問いいかな?」

「あ、ああ」

「質問は四つ、やることが一つ、いいかな?」

「ああ」

「父さんのやろうとしている事は何?人類を救う以外に他に何かあるでしょ、僕にはわかるよ
それとレイのこと、あとエヴァの中になんで母さんが居るのか
最後にさっき言ってたATフィルドとかってやつのこと、以上かな
さあ、包み隠さず話してもらうよ、父さん」

それを聞くと思わず立ち上がるゲンドウ

「なんで、ユイがエヴァの中に居るとわかった!!」

「さっきエヴァに乗ったときに、なんとなく違和感があってね
それで違和感のある方を調べてみたら、母さんの気が感じられてね
それで解ったんだよ
そんなことより質問をしているのはこっちだよ、早く答えて」

「そうだったな、わかった、お前には全てを話そう
お前が今した四つの質問は、全て関わり合いがある
じゃあ話すぞ」

そしてゲンドウは長々と話し出した。


人類補完計画の事


レイの役割の事


ダミープラグの事


ゼーレの事


それでユイと会おうとしている事


そしてそれを聞いたシンジはゲンドウを思いっきり、殴った、人斬り火龍になる一歩手前だ。
ゲンドウは吹っ飛び、椅子がら転げ落ちた。
その後、シンジが怒鳴る

「ふざけんな!!貴様は母さんに会いたいだけで、そんな事しようとしてるのか!!
何が、人類補完計画だ!!、全てが一つになるだって?
そんなの余計なお世話だ!!
それにレイにそんなひどい事をしていたのか、人権無視もいいところだ!!」

「・・・くっ・・・れ、レイは人ではない、人権など関係ない・・・」


「ふ、ふざけた事ぬかすのも、たいがいにしろやーー!!」



バキ、グシャ、ゴキ、メキョ、ドボ

「ガハーー」

「人じゃなきゃ、どう扱っても良いって言うのか、貴様は!!
レイは人形なんかじゃ無いんだ
生き物に生まれてきたからには、幸せになる権利がある、そんな事もわからねえのか!!
俺を捨てたのは許すが、レイに対してやってきた事は許さねえ
今から言うことをよく聞け、貴様がやろうとしている事は止めてもらう」

「・・・そ・・それはできん・・ユイに・・・あ・会えなくなってしまう・・・」

「母さんに会えれば止めるんだな」

「あ、ああ・・」

「だったら会わせてやる、俺が母さんをあそこから出してやる」

「・・・お前が、ユイをあそこから出せると言うのか・・・」

「ああ、出してやるとも、俺も母さんに会いたいしな
その代わりレイを自由にしろ、エヴァのパイロットをおろせとはいわねえ
それ以外の事はレイの自由にさせてやれ、わかったか」

「・・・ああ、わかった、ユイが帰ってくれば・・人類補完計画をやる意味は無いからな・・」

「よし、決まりだ、明日決行しよう、今日は疲れてて無理だからな
後、その悪の元凶であるゼーレとかいうのには、悟られないように
ダミーの報告書でもおくれ、予算が貰えなくなるのは痛いからな
そいつらを消すのは使徒を全て倒してからでも、遅くは無いからな」

「そうだな、そうしよう、あとはわたしと冬月で何とかやっておく」

言い忘れていたが、今のゲンドウは顔面血まみれ状態である。
あんだけシンジに殴られたのだから、当然である。
それでも普通に喋っているゲンドウ、なかなかタフなやつだ。

「じゃあ俺・・・僕からの質問は終わりだよ、そろそろ三人を呼んで」

シンジは冷静になったのか口調が元に戻った。
完全に切れない限り自分の自我は保てるようだ。

「わかった」

そう言うとゲンドウは電話を取り隣にかけ始めた。
って言うか自分の足で迎えに行けよゲンドウ、隣なんだからさ。

電話の直後、三人はすぐ姿を現した。
しかし様子がおかしい、とくにレイが。

「キャハハハハハハ、お兄ひゃんだーーー」

そう言うとシンジに抱きつく

「ちょ、ちょっとレイ、放してよ、うわっ、お酒臭い」

「キャハハハ、お兄ひゃんがひゃんにんにみえゆ〜(お兄ちゃんが三人に見える)」

「ちょっとミサ、レイにも飲ましたの?」

「ええ、飲ませましたよ、飲みたいようでしたので」

「まっいいや、レイ大丈夫?」

抱きついているレイを見ると寝てしまっていた。

「スー、スー」

「まったく、よいしっと」

そう言うとシンジはレイをおんぶする。

「そうだ、冬月副司令、どうでしたお酒の味は?」

「ああ、大層な代物だったよ、初めてだよあんなに美味しい日本酒は」

「そうでしょ、あれってミサとミサの姉が作った物なんですよ。」

「ああ、聞いたよ」

ミサが突然シンジに話しかける

「シンジさん、例のことしないのですか?」

「例のこと?・・・あぁ、そうだった」

何かを思いだしたのか、シンジはゲンドウを見る。
少し顔がニヤけている。

「父さん」

「な、何だ」

「僕、質問の他に、やることが一つあると言ったよね」

「あ、ああ、な、何をするきだ」

「お仕置き(^^)」

「お、お仕置きって、わたしにか」

「うん」

「さ、ささ、さんざん殴ったのだから、よ、よいでわないか」

「ダ〜メ、ミサ、やっちゃって」

「わかりました」

ミサはゲンドウへと近づく
ビビるゲンドウ

「み、ミサくん、何を」

ミサはゲンドウを無理矢理立たせると、ゲンドウの前に凸凹の氷の板を作る
そこにゲンドウを無理矢理正座させる
そして太股の上に100kgの氷の板を乗せた。

「ぬおーーーー、痛い、や、やめてくれーーーー」

「いやです」

痛がるゲンドウ、冬月は声も出せない程驚いている

「心配しなくても良いよ父さん、二時間くらいで溶けるから
それより、冬月副司令」

シンジの声を聞いて我に返る冬月

「な、何かね」

「僕達、何処に住むんですか、そろそろ帰りたいんですが。」

「ああ、そうだったね、碇と一緒はイヤかね?」

「「嫌です」」

ユニゾンするシンジとミサ

「そ、そうか、じゃあ葛城一尉の隣の部屋にでもしよう
ミサ君とシンジ君は同居で良いのだね。」

「「はい」」

「わかった、その様に手配しよう」

「ありがとう御座います、ついでにレイも一緒にして下さい」

「碇は知っているのかね」

「父さんは、レイを自由にしてくれると約束してくれましたから
かまわないんじゃないですか」

「碇がそう言ったのならかまわないが」

「ありがとうこざいます、じゃあ行きますね」

「ああ、葛城一尉にはこちらから連絡しておくから
食堂あたりで待ってると良い
後は葛城一尉の指示に従ってくれ」

「わかりました」

そう言うとシンジ達は部屋を出ていった。

「おい!!冬月、助けてくれ!!」

「無茶言うな、こんな重い氷、わたしにはもてん、それに
シンジ君が言うには二時間で溶けるそうではないか
反省だと思って諦めるんだな
じゃあ、わたしもそろそろ上がらせてもらうよ、じゃあ碇また明日」

冬月はゲンドウを残して帰ってしまった。

「冬月ーーーーーー!!」

誰も居なくなった部屋にゲンドウの叫び声だけが、むなしく響きわたっていた。


こんにちは、イフリートです。
やっと書き上がったよ〜
それにしても何か長いだけで、話がちっとも進んでないような
第四話ではせめて学校へ行く所まで書きたいです。


マナ:やっぱり、このシンジって恐い・・・。暴走する。

アスカ:まぁ、あんな過去持ってたらねぇ。

マナ:そうねぇ。碇司令も鬼ね。(^^;;;

アスカ:お仕置きされて当然ねっ!

マナ:綾波さんのことを、人権が無いなんて言ってるしねぇ。

アスカ:いくらファーストでも、あそこまで言っちゃダメねぇ。

マナ:でも、シンジが強いからうまくいきそうね。

アスカ:フン。それもアタシが登場するまでよ。

マナ:ん? どうして?

アスカ:シンジはアタシの下僕でしょ? アタシに服従するのよっ!(^O^

マナ:むぅ・・・。ミサちゃんが、許すかしら?

アスカ:ところで、このミサって人ってさぁ。

マナ:ん?

アスカ:ま、そのうちわかるでしょうから、いいわ。
作者"イフリート"様へのメール/小説の感想はこちら。
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感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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