ショートショートストーリー

灼熱の炎外伝?

「ミサの
苦悩

by、イフリート


ユイが帰ってきてからの夕食の時間、ミサが夕食を作った。

「「「「いただきます」」」」

そして夕食が始まった。

美味しく食べてくれるかどうか、ミサはみんなの表情をうかがった。

まずシンジとユイ

「シンジ、ア〜ンして」

「ア〜ン・・・(パク)」

まるで恋人同士のようである。

(シンジさん、いったい何をやっているのですか、なんぼお母様が帰ってきたとはいえ
いつものシンジさんらしくないですよ、こんな姿、姉様が見たら殺されますよ・・・まったく)

次にミサトを見る。

「か〜!!この一杯に生きてるって感じよね!!」
ビールをかっくらってる。

(ミサトさんは昨日と同じね、この人この程度のために生きているのかしら。
それにしてもまともに、わたしの料理食べてくれる人いないのでしょうか)

そしてレイの方へ振り向こうとする。

(まあレイさんはこの中でまともな人だから、大丈夫でしょう。)

しかしそこで繰り広げられていた光景はというと・・・

ガツガツ、バリバリ、ムシャムシャ、ゴキャ!!

勢いよく一心不乱に食べていたレイの姿だった。

(な、なな、なんて食べ方でしょうか・・・それにゴキャ!!なんて音をだす料理、作った覚え無いのですが・・・
それにいったいレイさんの身体の何処にそんな入るのでしょうか)

突然レイがミサに声をかける。
茶碗をを持って・・・

「・・・おかわり」

「え、ええ、わかりました」

ミサはレイから茶碗を受け取りご飯をよそる。

「どうぞレイさん」

「・・・どうも」

そしてまた・・・

ガツガツ、バリバリ、ムシャムシャ、ゴキャ!!

と、変な音を出して食べ始めた。
そして今度はミサトが・・・

「ミサちゃん、ビールおかわりお願い」

「はいはい」

ミサはミサトにビールを渡す。
そしてその後からだった、ミサの苦悩が始まるのは・・・

「・・・おかわり」

「ミサちゃん、またまたビールおかわりお願い」

「ミサ、この卵焼き堅いぞ」

「ミサちゃん!!もっとシンジの口に合う物を作って」

様々である。

そんな人達の罵声やわがままにミサは切れた。

「いい加減にして下さい!!」

バン!!とテーブルを叩き立ち上がるミサ

まずシンジに文句をいう。

「シンジさん!!その姿、死んだ姉様に見せますわよ!!」

それを聞くとシンジは気を失った。
そしてレイに・・・

「レイさん!!そんなたくさん食べるとブタになってシンジさんに嫌われますよ!!」

それを聞くとレイは青くなって硬直した。
つぎにミサト

「ミサトさん!!そんなにガバガバビールばっかり飲んでいるから貰い手がないのですよ!!」

ミサト沈黙
最後にユイに・・・

「ユイさん!!シンジさんと会えたのが嬉しいのは判りますが、何ですかそのシンジさんとやり取りは!!
恋人同士では無いのですからやめたらどうですか、恥ずかしい!!」

ユイも沈黙

「もう!!やってられませんわ!!・・・・ウェ〜ン(T_T)」

言いたいことを言ってミサは部屋へと泣きながら戻っていった。
硬直したり気絶している人を残して・・・

ガンバレ、ミサ!!明日がある!!・・・かな?


イフリートです。
第六話の前の話です。

これ、書いてみたかったんです。
ゆるして・・(T_T)


マナ:今度はミサちゃんが恐い・・・。

アスカ:シンジって、どうしてお姉さんをあんなに恐がってるのかしら? 知りたいわ。

マナ:どうして?

アスカ:だって、その秘密を知ったらシンジはアタシの下僕じゃないっ。(^^v

マナ:いつだって、下僕にしてるくせに。(ぼそっ)

アスカ:何が言った?(ーー

マナ:別に・・・。でも、ミサちゃんの気持ちもわかるわよね。

アスカ:さすがに、「ゴキャ!!」はねぇ・・・。(^^;;;

マナ:あの音なんだったのかしら?

アスカ:それより、あのシンジの態度・・・まさかマザコンなんじゃ・・・。(ーー

マナ:うーん。久しぶりに会ったからでしょ。

アスカ:ならいいけど・・・。あのユイさんとシンジを取り合うのは・・・ちょっと。

マナ:大丈夫。あなたには無縁の話だから。わたしは、困るけど。

アスカ:また、妄想癖が始まったわ・・・。(ーー
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