灼熱の炎外伝?

「ミサVSポンコツ」

by.イフリート


ここは旧東京、ここでジェットアローン通称JAとか言うロボットの公開が有ると言うことで
ネルフの人達がパーティーに呼ばれていた。
そう言うことでミサト、リツコ、ミサが参加していた。
他の連中はと言うと・・・

《ユイの場合》

「私は行かないわよ、めんどくさい」

《シンジの場合》

「時田?・・・あぁ、あの馬鹿か、彼奴嫌い、会ったら殺しかねないから行かない」

《レイの場合》

「・・・お兄ちゃんが行かないならわたしも行かない」

《アスカの場合》

「興味ないわ」

《ゲンドウの場合》

アスカの歓迎会の後、集中治療室で入院中
行きたくても行けない

《加持の場合》

「よう!!今暇」

ナンパ中である。
その後ミサトにばれ、半殺し以上の目にあい、ゲンドウと同じく入院中

こう言うわけで残った三人が行くことになった。






パーティー会場では・・・

ミサト達の座っている大きなテーブルには、手を伸ばしても届かない程、奥の方にビールが沢山置いてあった。
それ以外何もない・・・
他の客のテーブルにはたくさんのご馳走が用意してあると言うのに。
これも些細なネルフへの嫌がらせだろう。

しかしミサトはテーブルに身を乗り出して、ビールを取り、ラッパ飲みしている。
恥もへったくれも、この人は酒の為なら何でもやるのだろう。

ミサは下を向いている、顔を見られない為に。

リツコは一応真剣に時田の話を聞いている

「それではご質問のある方はどうぞ」

「はい」

時田というJAの責任者がJAの説明をした後、質問を求める
すかさず質問をするリツコ

「おぉ、これはこれは、ご高名高き赤木博士、質問ですか?どうぞ」

「内部電源にリアクターを使っていると言っていましたが
格闘兵器に核融合路を付けるのは危険と思いますが・・・」

「その辺の事に関しては万全の対策をしています。
それに、三分しか動かない決戦兵器よりましでしょ」

「遠隔操作も可能とも書いてありますが、電波の届かないところに使徒が現れたらどうします?」

「精神汚染を起こしかねない物に子供を乗せるよりましでしょ」

「何と言われようとエヴァ以外、使徒に勝つことは出来ません!!」

「ATフィールドですか、あれに関してはただいま調査中です
いつまでもネルフの時代じゃありません」

ここで今まで下を向いていたミサが手を上げた。

「何で君のような子供が・・・・・って、お前は!!」

ミサの顔を見るなり時田は真っ青になった。

「お久しぶりです、時田さん」

「なっ、なぜ氷の妖星がここに・・・」

「ちょっとした事で今はネルフの医療班に所属しているのですよ」

「って事は、人斬り火龍もここに来てるのか」

「いいえ、シンジさんは来てませんよ」

「ふ〜、それはよかった・・・で!!質問はなんだ!!」

シンジが居ないことを聞くと、いきなり態度を変える時田
こいつはミサが怖いのではなく、何時も一緒にいるシンジが怖いのだろう
所詮、時田にとってはミサはシンジの金魚の糞程度にしか思っていないないようだ。
それだからこんな口を叩くのだろう。

「いきなり口調が変わりましたね、まあ良いでしょ
では質問します、このJAでしたっけ
そのポンコツロボットは」

それを聞いた時田の顔が怒り出す。

「何だと!!JAをポンコツと言いやがったな!!」

「本当の事です」

「貴様!!」

「落ち着いて下さい、質問しますよ」

「くっ、何だ」

「あなた達の作ったJAとかいうので、使徒に勝てると思っているようですね」

「当たり前だ、エヴァで勝てる相手に、JAが勝てないはずが無い」

「そうですか、ではJAはN2爆弾をも防げる筈ですよね」

それを聞いた時田がふざけた顔で笑う

「はっはっは、この世で一番強力なあのN2を防げる物など存在する筈が無い」

「あなた馬鹿ですか、使徒はあれを防いでいますよ
それと同様、使徒より強いエヴァはN2くらい簡単に防げますよ」

「な、なんだと!!そんな話は聞いていない」

「情報不足でしたね、せめてJAがN2を防げる用になってから
あらめて皆様に公開した方が良くてはありませんか。
今のJAでは使徒は愚か、わたしにも勝てませんよ」

「ふん、馬鹿馬鹿しい、お前にも勝てないだと?
たかが人斬り火龍の金魚の糞が生意気に・・・」

ピクッ!!

ミサの顔が一気に引きつった。
それはそうだろう、金魚の糞とまで言われて怒らないはずがない。
ミサだって普通の人には想像も出来ないほどの、血の滲むような修行をして
今の自分が居る、確かに雪女だから元々凄く強いのだが、それでも裏の世界では通用しなかった。
努力して、身を引き裂かれる思いをして、今ではやっと裏の世界NO.3だ
その事に関しては、誇りだって持っている。

そんなミサを、ただのシンジの金魚の糞と時田は言ったのだ
完全にミサの逆鱗に触れてしまった。

「あなた、絶対に言ってはいけない事を言ってしまいましたね・・・
良いでしょう、そのポンコツロボットと戦ってあげますよ・・・
その代わり・・・」

「その代わり、何だ金魚の糞」

ミサが怒っているのにも動じない時田
まだ罵声を浴びさせている。

「そのポンコツにわたしが勝ったら、あなたの命・・・貰います。」

「ふん、良いだろうくれてやるよ、勝てたらな、はっはっはっ」

「今の言葉、忘れないように、リツコさんも聞きましたね」

「ええ、でも大丈夫なの?
相手は巨大ロボよ、使徒はともかく、ミサちゃん勝てるの?
負けは死よ」

「大丈夫ですよ、大丈夫・・・フッフッフ・・・」

そんな、完全にキれたミサを見て何も言えなくなるリツコだった。

その頃ミサトは・・・

「ZZZZZ・・・」

大量にあったビールを全部飲み干して寝ていた。
何をしに来たのだろう、この人は・・・

そんなこんなで、ミサVSJAの戦いが始まろうとしていた。


ミサは今まで着ていた中学の制服から、丈の短い白い着物に着替えた。
ミサの戦闘衣装だ。

その頃JAは発進の準備を終え、戦闘態勢に入っていた
それを見ているギャラリーは・・・

「おいおい、本当にやる気かよ、たかがあんた小さな女の子相手に」

「まったくだ、時田さんも大人げない」

「でもこの戦い、あの子が勝っても負けても後味悪いな」

「そうだな、あの子が勝てば、〃女の子にさえ勝てないロボット〃と言われるし
負ければ〃女の子を巨大ロボで殺した〃なんて言われるし」

「そう言うこと」

その時、時田から放送が流れた。

《これより、氷の妖星VSJAの戦いを始めます、皆様ゆっくりと氷の妖星の最後をご覧下さい。》

それを聞いたギャラリー達は・・・

「時田、最低野郎だな」

「ああ」

時田の信用ががた落ちになっていた。

そんな中、戦いは始まった。

「よし、踏みつぶせJA!!」

もれをきいたJAは足を振り上げミサの頭上まで上げると、一気に振り下ろした。
回りの人達は目を瞑った。

ドカァァァァァァン!!

ミサが居た場所にJAの足があった。
誰もがミサは踏み潰されたと思った。
しかし・・・

ザシューン、ザシューン、ザシューン、ザシューン、ザシューン

ミサは凄い早さの連続のバクテンをして軽々とかわした。
そして・・・

バン!!

地面を思いっきり蹴ると空高く舞い上がる。
そして空中で止まった。
空を飛んでいる。

「遅いですね、そんな物で使徒と戦うなんて無謀ですよ、今動けなくして上げます」

ミサは最大の力を右手に集中する。

「最大級、ダイヤモンドダストーーー!!」

ガチ、ガチ、ガチッ

見る見るうちにJAは凍って動けなくなった。
機体の芯まで凍らされたのだ。
いまやJAはただの氷の塊だ。

「終わりです、呆気なかったですね」

「そっ、そんな馬鹿な!!JAが小娘一人に・・・」

「言いたい事はそれだけですか?」

いつの間にか時田の前にミサが立っていた。

「ヒッ、ヒィィィィィィィィィィィィィッ!!」

「怯えなくても良いですよ、今楽にして差し上げますから・・・」

緩やかな口調で遠回しに殺すと言っているミサ

「だ、誰か助けてくれ!!」

助けを求める時田、しかし誰も手を貸そうとはしない
それどころか・・・

「やっちまえ!!」

「そうだそうだ!!」

「女の子一人をロボットを使って殺そうとする奴なんかに同情なんかするか!!」

みんなミサの味方をしていた。

「まっ、そう言うことです。
わたしも命を懸けたのですから、あなたも約束通り、死んで貰います。」

「やめてくれ!!」

それを聞いたミサは無表情のまま・・・

「さよなら・・・フリーズアロー」

グサッ!!

時田の頭に氷の矢が刺さった。
この瞬間、時田の命は消えていった。

「あなたが悪いのです、わたしの逆鱗に触れたから」

忘れてはいけない、ミサは妖怪なのだ、ただ優しいだけの人ではない。
それに命の重みもよく解っている、だから時田が命を懸けた以上本当に殺したのだ。
裏の世界では遊び半分では絶対生き残れない。
遊びのように考えていた時田が悪いのだ。

そんなこんなでJA公開パーティーは幕を閉じた。

《おわり》


あとがき

なんじゃこりゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
まるでミサが悪者みたいだ〜〜〜〜〜〜!!
まっ、時田が悪いんだししょうがないとは言え・・・ははっ(^^;)
時田ファンに殺されるかもしれない。
ついでにミサファンにも・・・
でも、ミサの今後はこの様なことは・・・無いと思う。
マシュラが出てきたらどうなるか解りませんけど・・・


アスカ:ミサやるじゃーーん。よくやったぁぁっ!

マナ:でも、やっぱりこれじゃ悪役なんじゃない?

アスカ:ミサは妖怪よっ! これくらいして当然よっ!

マナ:だけどさぁ。

アスカ:じゃ、アンタ時田のこと好き?

マナ:好きじゃないけど・・・。だからって・・・。

アスカ:もし、時田がマナのことを”茶髪オカマ”って言ったらどうする?

マナ:N2爆雷999発落としてあげるわっ!(▼▼#

アスカ:いっしょじゃん。

マナ:うっ・・・。

アスカ:素直になりなさいって。

マナ:ミサちゃん良くやったーーーーっ! ・・・・・・・いいのかしら。(^^???
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