新世紀エヴァンゲリオン灼熱の炎《京都編》

第十三話「救え!!思い出の場所」

by.イフリート


お墓の前で大泣いているシンジ
そのシンジに対して何も出来ず、アスカは逃げるようにその場を後にした。
そしてアスカは走りながら家へと向かう。

「あのシンジがあんなに泣いてるのに、アタシは何もできない
シンジにアタシの価値はエヴァだけじゃないことを教えて貰ったのに・・・救って貰ったのに・・・
アタシはシンジに対して何もできなかった・・・ちくしょう・・・アタシの馬鹿・・・」

アスカは走る事で悔しさを紛らわそうとしていた。

その途中・・・

ドンッ!!

誰かにぶつかった。

「キャッ」

ぶつかった相手はその衝撃で尻餅をつく。

「あっ、ごめん大丈夫・・・ってミサ」

「アスカさん何でこんな所に、探しましたよ」

「ちょっと、シンジを探して、その帰りよ」

「シンジさん見つかりました?」

「・・・ええ」

やはり元気が無くなっているアスカ
あんな光景を見れば無理もない、それにその事に対して自分が何も出来なかったのであれば尚更だ。

「・・・泣いていましたでしょ、シンジさん」

「なっ、何でミサがその事を」

「去年もそうでしたので・・・
シンジさん無理しすぎなのです。
わたしの事を気にして・・・僕は大丈夫と他人の前、特にわたしの前では何時も明るく振る舞って・・・
このままだとシンジさん、壊れてしまいます。
姉様の事、愛しすぎたのです・・・
お願いです!!助けてやって下さいアスカさん!!・・・わたしでは駄目なのです。」

ミサの悲痛な叫びが、夜の山の中に響きわたる。
ミサの心の痛みはアスカにもわかる・・・しかし

「・・・アタシにも無理よ・・・だってアタシ・・・シンジが泣いてるのを見て逃げ出したのよ!!
あいつに救って貰ったのに・・・それなのにアタシは、あいつが悲しんでるのに何もしてあげられなかった!!
同情なんかじゃ無く、本気で慰めてやりたかった・・・だけどその時にシンジに拒絶されるのが怖くて逃げ出したのよ!!・・・うぅっ」

ここ何年と泣いたことのないアスカの瞳から、悔しさと、もどかしさの為、涙がこぼれ落ちてくる。

「・・・アスカさん」

ミサはそれ以上何も言えなかった。
そんなこんなで、夜は過ぎていった。


少年と少女の心に悲しみを残して・・・



朝、アスカは少し頭が重いまま起きると、居間へと向かう。
そこではミサが朝食を並べていた。

「あ、お早うございますアスカさん」

「おはようミサ」

当たり前の挨拶をすますと、アスカは席へ着く。

「そう言えば他の奴らは?」

「ケンスケさんとレイさんは寝ています、シンジさんは剣の稽古でここより少し離れた川へ行ってます。
多分そろそろ戻ってくると思います。」

がちゃっ

そんな話をしてると同時にシンジは帰ってきた。

「ただいま〜」

「お帰りなさいシンジさん、朝食の用意が出来ています、席に着いていて下さい。
わたしはレイさんとケンスケさんをおこしてきます。」

そう言ってミサは居間を後にした。

「お早うアスカ、都会と違って山の中での朝は格別だろ、ん〜、清々しい」

背筋を伸ばすシンジ
夜の時のシンジが嘘のように元気になっている。

「朝から元気ね」

言葉ではそう言っているが、空元気なことくらい昨日のシンジを見てしまえば解る。

「そう言うアスカは元気ないな・・・どうしたんだ?」

「誰のせいだと思ってンのよ・・・」

ぼそっと言うアスカ

「ん?聞こえないぞ」

「何でもないわよ!!」

「気になるだろアスカちゅぁん」

「気持ちの悪い呼び方すんな!!」

ドゲシ!!

シンジに蹴りを入れるアスカ

「いって〜、何すんだよいきなり」

「うっさい!!」

そこに起きてきたケンスケが声をかける。

「朝から仲が良いな、夫婦喧嘩ならもっと静かにやってくれよ」

「誰と誰が夫婦よ!!」

「僕とアスカがだろ」

「普通に答えるな!!・・・・もういい疲れたわ」

そんな感じで朝を迎える。
その後レイが起きてきて朝食をとると、話の本題にはいる。






「昨日言った様に、僕とミサはD−13地区を元に戻すため、豚尻に会ってくる。
帰りは遅くなると思う、だからてんでに好きなことをやっていてくれ。
ただし山からは出ない事、この山の下は昨日も見たように、荒れ狂っていて危険だからな。」

「アタシも行く」

それを聞いたアスカは煥発入れずにすぐ答える。

「だめだ!!」

シンジも大声で反対する。

「何でよ!!」

「危険な事になる可能性が高いんだ。
多分話し合いなんかで解決できない、戦う事になると思う」

アスカは少し考えると・・・・

「やっぱり着いていく」

そしてレイやケンスケも

「・・・わたしも行くわ」

「俺も着いてくぞ」

「何で!!何で解ってくれないんだ!!アスカやレイやケンスケには危険な目に合って欲しくないんだよ!!
それに僕が人を殺す所をあまり見て欲しくないんだ!!・・・解ってくれ」

シンジも諦めず説得を試みるが・・・

「イヤよ!!アタシも行く!!
アタシがあんたに救って貰った様に、アタシもあんたの事で役に立ちたいの!!
あんたが大切と思っている場所くらい、一緒に救ってやりたいのよ!!
あんたが人を殺しても軽蔑なんてしないから!!」

レイもアスカにつづいてシンジに話し出す。

「・・・わたしもアスカと同じ気持ち・・・お兄ちゃん達に救って貰った
・・・人形の様に育ったわたしに心をくれた・・・今度はわたしがお兄ちゃん達を救う番」

最後にケンスケまでもが話し出す。

「俺はシンジの事もそうだが、特に女の子のミサちゃんが戦う羽目になるかも知れないのに
男の俺だけが何もしないで安全な場所に何て居られないよ。
俺はシンジやミサちゃんと違って喧嘩も弱いし、何の役にも立たないけど
二人のやろうとしている事くらい一緒に見せてくれ。」

「ケンスケさん・・・」

ミサもそれを聞いて感動する。

シンジもここまで言われては断ることが出来ない。

「・・・わかった、そこまで僕やミサの事を思ってくれているのなら何も言わない・・・・何も言えないよ」

「じゃあ決まりね」

「三人とも行く事になった以上、お前らの事だけは全力を持って僕とミサが守るけど
万が一の為に渡しておきたい物がある。」

シンジは居間から出ていくと、五分ぐらい立って戻ってきた。

「三人ともこれを持っていって」

シンジの手には拳銃とマシンガンがあった。

「これは・・・」

「見ての通りさ」

シンジはアスカの手に拳銃をホルダーごと渡す。
アスカはその拳銃の重さを感じると、本物の拳銃だと解る。

「お前達の手を血で染めたくはないけど、着いてくるならその覚悟もしておいてくれ。
それがイヤなら着いてこないでくれ、出来るだけそれを使うことのないように僕とミサが守るが
絶対に守りきれるとは言えない、いざとなったら使ってくれ。
死なれるよりは良いから・・・お前らに死なれたら、僕はもう立ち直れない。」

「わかったわ、シンジにこれ以上苦労を背負わせたくないから・・・
まあ、シンジについてく次点で苦労かけてるけどね」

「まったくだよ」

そう言いながらシンジはレイとケンスケにも拳銃やマシンガンを渡す。

「おぉ!?これはまさしく本物のベレッタM92FS、すげぇ!!」

ミリタリーオタクケンスケは、はしゃぎまくっている。

「・・・・私要らない、ATフィールド使えるから・・・武器化も出来るようになったの、ほらっ」

レイの手にオレンジの刀が出来る。

「そうか、じゃあレイは要らないね」

「・・・うん」

アスカはレイのATフィールドを見ても驚かない。
ユイからレイの正体を聞いていた。

その時のアスカは・・・

『妖怪雪女や炎を操れる人間が居るンですから、その程度では何も思いませんよ。』

っと、アスカはユイに言っていた。
本当に良い奴だ。

「それじゃ行くか。」

そう言ってシンジは黒のロングコートを着て、腰に刀をさすと
皆を引き連れて家を後にした。


D−13地区・・・

相も変わらず馬鹿共が蠢きあっている。
一般人の奴らなど隅っこで小さくなっていたり、意味もなく殺されたりしている。
シンジ達もここへ入って直ぐに30人くらいの馬鹿共に襲われたが
アスカ、レイ、ケンスケの手を血で染めたり、殺されたりしないように
馬鹿共は一瞬で燃やされたり、凍らされたり、斬られたりしていた。

「ふん、貴様ら馬鹿が何人来ようが、俺とミサには傷一つ付けられねぇよ、死んでろクズ共」

「ゴミはゴミらしく、この世から無くなれば良いのですよ、あなた達に心臓を動かす資格はありません。」

今の二人は、裏の世界の顔丸出しである。
口調や、やっていることも残酷だ。
それを見ている三人の内、レイ以外はやはりこの二人を怖いと思ってしまう。

無理もない、シンジとミサは最低な輩が相手とは言え、躊躇無く殺しているのだから・・・
所詮は他の三人はただの中学生、怖がるなと言うのが無理である。
この事を誰が攻められようか・・・


シンジが最後の一人を殺そうと、そいつの前に来たその時!!


「裂光斬!!」


シンジの後ろ、結構放れた所から、聞きづらかったが技の名前を叫ぶ声がした。

「裂光斬だと!?」

シンジはその声を確認するかの様に叫ぶと、上へと高くジャンプした。


ズガガガガガガガガガガガガガガ!!

先ほどまでシンジの居た場所に、地面を削りながら光の刃が通り過ぎていった。
シンジの前にいた馬鹿は可哀想な事に、シンジか視角となっていた為
光の刃が見えず、気づいた時には既に遅く、分裂君よろしく状態で真っ二つにされた。

まあ気づいていても、避けられなかっただろうが・・・

「ファイヤーボール!!」

シンジは声がした方、光の刃が飛ばされて来たと思われる方に、ジャンプした状態でファイヤーボールを放つ。

ドカァァァァン!!

爆炎と共に煙が上がる。
その煙の中から何かが飛び出してきた。
よく見ると人の様だ。

未だに空中にいるシンジに対して、その人影は向かってきた。

「ちっ!!」

シンジは舌打ちすると、向かってきた相手に刀を振る。

バジジジジジン!!

しかしその人影は何かでシンジの斬撃をうけとめた。

その後、シンジと人影は地上に降りるまでの間、とてつもない攻防が繰り広げられていた。
見ている人達はミサ以外はその攻防が何をやっているのか判らなかっただろう。

そして地上に降り立つと、二人はお互いに最後の一撃を入れた。

ズバッ!!、ジュワッ!!

二人とも何処かが斬れた・・・そして攻撃が止む・・・

「腕は落ちていないみたいね・・・シンジ」

腕が一皮程斬れた人影が言う。

「お前もな」

シンジは頬が軽く焼け斬れていた。

人影をよく見ると、光の剣(スターウォーズのライトセーバーと思って下さい。)を持った
少し茶色かかったショートカットのシンジ達と同年代くらいの少女が立っていた。
話を聞く限り二人は知り合いのようだ。

「久しぶりね、シンジ」

「久しぶり・・・マナ」

「元気そうね」

「ああ、元気だ・・・って、違うだろ!!」

「何が?」

「何が?じゃ無い!!いきなり裂光斬なんて大技で攻撃してくるな!!危ないだろ!!」

「手加減したわよ」

「そう言う問題か!!馬鹿女!!」

「何ですって!?誰が馬鹿女よ!!」

久しぶりのご対面と思った矢先、いきなり口げんかを始める二人。
馬鹿の何者でもない。

「お前だお前」

「何よチビ!!」

「何だと!!この貧乳!!」

「きぃぃぃぃ!!人が気にしている事を!!」

「や〜い、貧乳、貧乳、貧乳娘〜〜〜♪」

シンジの悪口もエスカレートしてきた。
言っている事はハッキリ言って外道だ。
・・・もっと言ってやれ。

「もう許さない!!覚悟しなさい!!」

いきなり斬りかかってくるマナ・・・無理もない。
こうして二人の戦いは第二ステージへ突入した。


一方、残されている四人は・・・・

「何なのよ、あの女」

アスカは呆気にとられたように言う。

「あの人は、裏の世界NO.2の光を操る剣客、通称《光の女神》霧島マナさんです。」

「えぇ!?あれがシンジと互角の女!!」

「アスカさん、彼女の事、知っているのですか?」

「ええ、シンジから聞いた事があるわ、何でも初めて刀を振り上げた女で、決着もついてないって言ってた。」

「へぇ〜、シンジさんが自分の過去の事を話すなんて珍しいですね。
自分の力の事ならよく他人に聞かれたりしたら話しますが、姉様の事や過去に自分が起こした武勇伝などは
ほとんど話さないのですから。」

「そうなの?」

「ええ、特に姉様の事は・・・」

そこへレイが話へ割り込んでくる。

「・・・止めなくて良いの、あの二人?」

「ほっとけば良いのです、楽しんでいるのですから。」

「・・・そうね」



二人が馬鹿騒ぎを終えたのは、十分後の事だった。




「はあはあはあ・・・・・それよりマナ・・・何でお前がここに居るんだ」

「はあはあはあ・・・・・・・加持さんから頼まれたからよ」

二人とも馬鹿騒ぎのしすぎで疲れている。
何やってるんだか・・・

「はぁ〜っ・・・・例の件か?」

「・・・そう、ブラックエンジェルの件よ」

「やはりそうか」

「ええ、加持さんの方は別の仕事があるって事でわたしに頼んできたの」

「内調の方の仕事か?」

「そうよ」

「ネルフと内調・・・加持さんも掛け持って大変だな。
それよりブラックエンジェルの方は何か判ったか」

ここからシンジの顔が凄く真面目になった。

「大体は・・・あのボスの弟は白だった、昔からほとんど兄とは縁を切っていたらしいのよ。
今も普通のサラリーマンとして、家族と一緒に幸せに暮らしているわ」

「弟が白か・・・じゃあ一体誰が・・・・って、まさか!!」

「ここの責任者よ」

「・・・豚尻か」

「ええ、そうよ」

そんな話をしていると、四人がシンジとマナに近づいてくる。
そして一番にミサが話し出す。

「お久しぶりですね、マナさん」

「あぁ!!久しぶりミサちゃん、元気」

「ええ、すこぶる良好です。」

その時マナはミサの後ろにいる三人を見つける。

「あれ、この三人は誰?」

「ああ、そうだったな、紹介するよ、まずこの子は綾波レイって言って僕の妹だ。」

シンジはレイの方に手を乗せながらマナに紹介する。

「・・・よろしく」

「よろしくね綾波さん」

マナは手をレイに差し出し、握手を求める。
レイもその手を握りながら言う。

「・・・レイで良いわ」

「そう、じゃあレイさんで良いのね」

「・・・ええ」

そしてレイと入れ替わりにアスカが前に出る。

「んでもって、この子が友達の惣硫・アスカ・ラングレー」

「アスカで良いわ、さんは要らない、よろしくね」

アスカは腰に手を当てふんずりかえってマナに挨拶する。

「よろしくアスカ」

「そして最後に、ミサの恋人の相田ケンスケ」

「恋人じゃありません!!」

赤い顔をしながら否定するミサ

「しょんな〜ハッキリ言わなくとも・・・・」

泣きのはいるケンスケ

「まあそれは良いとして、まあこいつも僕の友達だ。」

「よろしくね相田君」

微笑みながら挨拶するマナ
ケンスケは微笑んだマナをみて可愛いと思ってしまい赤くなる。

「お、おう・・・よろしグハッ!!」

そんなケンスケを見てミサはケンスケの顔面にコークスクリューパンチを入れていた。
ケンスケはギュリ〜ンギュリ〜ンと、きりもみ回転しながら飛んでいった。

ケンスケ沈黙・・・

「ふんだ」

プイっとそっぽを向くミサ、仕草は可愛らしいが、やった事は恐ろしい。
ただ見とれていただけでこの様だ、もしミサとケンスケが本格的に付き合いだして、ケンスケが浮気でもしようものなら・・・
全力をもって相手もろともミサはケンスケを殺しにかかるだろう・・・そして自分も自殺するだろう。
まあその前にミサの事を可愛がっているシンジに殺されるだろうが・・・

まあ、こんなんでみんなの自己紹介を終えた。







マナも加え、豚尻の所へ向かっている途中、ビルに巨大なテレビモニターがくっついている。
その画面にいきなり何かが映し出された。

『ガッハッハッハッハァァァァ
待っていたぞ、人斬り火龍!!』

映し出されたのは、40歳位の脂ぎったデブ男で、髪はバーコードハゲ、高そうなアクセサリーを沢山していた。
いかにも成金バカって感じだ。

「・・・豚尻」

シンジは殺意の隠った視線で画面に映った豚尻を睨む。

『まあそう睨むな、折角の久しぶりの再会だ』

「随分偉そうになったな豚尻、昔は俺の背中を借りて剣林弾雨から逃れていた臆病者の癖にな」

シンジはあたかも馬鹿にしたように言う。

『ふん、それは四年も前の話だ。
だが今は違う、沢山の金と地位を手に入れ、今ではD−13地区の責任者だ。』

「責任者・・・か
だったら、D−13地区を荒れ狂わせた責任をとって貰おう・・・お前の命で。
責任者は責任を取るためにいるんだからな。」

『馬鹿なガキだよお前は、ワシが何もせず危険極まりないお前を待っていたと思うのか?』

「何だと」

『これを見よ』

画面が豚尻から、独房の中で泣いているカチューシャをした髪の長い可愛らしい女の子と
他の独房と思われる所で、ボロボロの身体のまま十字架に張り付けられた男の人へと変わる。
それを見たシンジは驚きの顔になる。

「あゆ!!祐一さん!!」

『ふっ、ざまあねぇな人斬り火龍』

「何故貴様があの二人と俺の関係を・・・」

『調べたからにきまっとるだろう、昨日の内にさらってきたんだよ』

「馬鹿な・・・祐一さんが貴様ごときにやられるはずが・・・」

『そんなのは簡単だ、女を人質にしてしまえばどんなに強くても手はだせん。
そこをボコボコにしてやったのさ、無抵抗の人間を踏みにじるのは最高だよ、ハッハッハ』

まるでマシュラの様な奴だ。

「腐れ外道が!!」

『何とでも言え、ワシと会いたかったらお前らの居る場所から少し先の塔へ来ることだ。
ワシはその塔の四階にいる、ワシの手下の三羽烏を倒せたら会えるぞ。
一つの階に三羽烏の一人が待機している。
そこで一対一で戦って貰おう、これはちょっとしたゲームだ、拒否はできないだろ
何せ、人質が居るんだからな』

「・・・良いだろう、乗ってやるよ・・・その前に一つ聞きたい」

『何だ』

「ブラックエンジェルを流しているのも貴様か」

『ああそうだ、あれは良い金になるよ、無敵の兵も沢山作れるし、一石二鳥だ』

「貴様!!」

シンジは手に火球を作ると画面へと投げつけた。

ドカァァァァァァァン!!

火球によって画面は粉砕する。
その後でミサがシンジに話しかけてきた。

「シンジさん、あの二人とはどの様な・・・」

「女の子の方は、月宮あゆ・・・俺がお世話になっていた剣術道場の孫娘さん
男の人は相沢祐一、俺の兄弟子で、今はあゆの彼氏でもあるんだ。」

「・・・そうなのですか」

「・・・畜生、何で関係のないあの二人が・・・待ってやがれよ豚尻!!
ぜってぇ貴様は殺してやるわ!!」

その思いを胸にシンジは塔を目指す。
他の人達も豚尻の余りの外道さに怒りを燃やしていた。




こうして、裏の世界三強VS豚尻とその手下の三羽烏の戦いが幕を開けることとなった。




《つづく》


あとがき

何かとんでも無いことになってきたような・・・・(^^;)

Kanonの主人公とヒロインまで出てきているし・・・

まあ、KEYは著作権に五月蠅くないからいいけど

それでは次回予告を・・・

『塔の中へと入るシンジ達一行、そこには三羽烏の一人が立ちはだかる
その一人に対して、マナが立ち向かう
そして戦いの行く末は・・・』


次回、新世紀エヴァンゲリオン灼熱の炎《京都編》

第十四話、『光の女神の実力』


次回もサービス♪サービス♪



とは言っても、この予告はあくまで前半の方だけ関係してると思う。

だって、マナちゃん強いから、直ぐにかたついて終わるかもしれないから。

その時の僕の執筆次第ですけど・・・・


アスカ:シンジ強いわねぇ。みんなの前では平然として。

マナ:あら? ヒゲダンス踊らなかったの?

アスカ:だって、なんかそんな雰囲気じゃないような気がして・・・。

マナ:チッ。(ー。ー)

アスカ:チッ?

マナ:あぁ、なんでもない。なんでもない。それより、大変なことになってるじゃない。人質とかなんとか。

アスカ:そうよっ! 馬鹿女の賓乳女が出て来たのよっ!

マナ:むっ!(ーー#

アスカ:あまりの賓乳に、アタシもうびっくりっ!(@@)

マナ:ま、またアタシ、そんな役なのーーーーーーーーーーっ!!!!(ーー#

アスカ:またって、賓乳は事実でしょうがっ。誇張してないじゃない。

マナ:これ以上苛めるようなら、怒るからねっ!(ーー#
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