【警告】



この物語は一応本編ですが、読まなくとも差し支えはありません。


ただ、イフリートがこの頃シリアスつづきの灼熱のせいでぶち切れて書いた物です。


よって、いつも以上にゲンドウが悲惨です。


とにかく悲惨です。


哀れです。


ゲンドウ好きな人はご覧にならない方がよろしいでしょう。


ゲンドウいじめの好きな方は、是非ご覧下さい。


以上の事をご確認の上、ご覧になられます様よろしくお願い致します。


それではどうぞ・・・


新世紀エヴァンゲリオン灼熱の炎

第十三話、「マグマダイバー髭♪」

by.イフリート


シンジ達が京都で大きな戦いをしている頃

ネルフでは・・・

一人の髭男がトイレを掃除していた。
名前は碇ゲンドウ
ここネルフの総司令だ。


「何で私がトイレ掃除などしなければならんのだ。
それにいつになったら私を許してくれるのだ・・・ユイ・・・シンジ」


さめざめと涙を流しながら、床にブラシをかけているゲンドウ

そんな所に、名も無きネルフの社員二人がトイレに現れる。
くだらない話をしながら入ってくる。
その一人がゲンドウとぶつかる。


社員A「おいおっさん、何やってんだ、痛たいじゃねぇか」


社員Aは自分からゲンドウにぶつかっておきながら、いちゃもんをつける。


「何だお前は、この私を誰だと思っている。」


社員A「しらねぇよテメェなんて」


「何だと、私を知らんとは・・・私はネルフ総司令の碇ゲドウだ」


ハッタリをかますゲンドウ、それに自分でゲドウって言ってて悲しくないか?後、君はとっくのとんまに降格させられてるよ。
それを聞くと社員ABは顔を見合わせる。


社員A「はぁ!?馬鹿かこの親父、ネルフ総司令って言ったら、碇ユイ様だろ」


社員B「あの可憐なユイ様を差し置いて、ネルフの総司令を語るとは・・・ぶっ殺す!!」


どうやらこの二人は、ユイのファンらしい
特に社員Bは熱烈のファンみたいだ。
ゲンドウのふざけた一言で切れたらしい。


バキャッ!!


ゲンドウを殴り倒す社員B


「ぽげぇ!!」


殴られ倒れるゲンドウ
痛みは何も感じていないらしいが・・・要するに何も効いてない。
しかし、痛くなくても倒れる物は倒れる。


社員B「お前、トイレ掃除してたんだろ・・・手伝ってやるよ。」


社員A「俺も俺も」


そう言うと二人はゲンドウの足を持つ。
右足はA、左足はBが持っている。


「なっ、何をするんだ貴様ら!!」


そんなゲンドウの言葉を無視して、二人はゲンドウを持ち上げ、逆さ吊りにする。
そのままブラシを洗うための、石鹸水の入ったバケツの中にゲンドウの頭を突っ込む。


「何をブクブク・・・するブクブク・・・」


バッシャバッシャとゲンドウの頭をバケツの中に突っ込む二人


「ぬお!!目が!!目がしみる!!」


石鹸水の為、目を痛めるゲンドウ


社員B「よっしゃ、やるか」


社員A「おう!!」


ゲンドウの頭をバケツから出すと、そのまま顔面をトイレの床に叩き付ける。


社員B「へっへ〜イ、髭ブラシ〜♪」


そんな事を言いながら、二人はゲンドウの髭で床を磨き始める。


「おい!!ぶしっ・・・おまえぴみゅっ・・・やめんもぴぃぃ」


抗議の言葉を上げてるゲンドウだが
何を言ってるのか、さっぱり解らない。


社員A「今度は便器を洗うか」


そう言って二人は床にゲンドウの顔面を引きずりながら、洋式の便器へ向かう。
そして到着すると、ゲンドウの頭を便器の中へ叩き込む。


「頼む!!止めてくれ!!」


そんな言葉も虚しく、二人によってゲンドウのお髭は
便器ブラシと化した。

ごしごしと便器をゲンドウの髭で磨く二人


社員A「もう飽きたな」


社員B「そうだな・・・おい髭!!これからは気をつけろよ!!」


そう言うと二人は持っていたゲンドウの足を放す。
洋式便所の中に顔を突っ込んだままのゲンドウ、哀れの何者でもない。
おまけに水まで流された。
便所の水を頭から被っているゲンドウ


社員A「行くか」


社員B「おう」


二人は、ようを足すのも忘れてトイレから出ていった。


(私が何をしたと言うのだ〜・・・・・・・ガク)


便器の中で顔を突っ込んで、水まで被りながらショックで気を失うゲンドウだった。


お髭が便器の中へ頭を突っ込んでいる頃・・・
ミサトは山の火口、マグマの見えるところにいた。
何やら使徒の反応があったらしく、マグマの中を調査中らしい。


「う〜ん、これでは良く解らないわね・・・もう少し下げてみて」


「これ以上下げたら、圧力で壊れてしまいます!!!」


一人の男がミサトの問いに答える。
それを聞くミサトは・・・


「あんたは私の言う事を素直に聞いてりゃ良いんだよ!!撃ち殺すわよ!!」


ミサトは懐から銃を取り出し、男に突きつける。


「ラジャー!!」


「あ、ついでに壊れたからってネルフでは弁償しないわよん
自腹で払ってねん」


「そ、そんな・・・この『探索君三号』は数千万はくだらないんですよ!!私が払えるわけが・・・」


男の言葉はここで止まる。
ミサトが銃のスライドを引き、弾丸を装填させたからだ。


「良いのよん、あんたを殺して、あんたの保険金で払っても」


「・・・・・・・(T_T)」


男は泣く泣くやるしかなかった。

マグマの奥底へ沈んでいき、調査をしている『探索君三号』は
圧力に負け、爆発する。


「日向君、どう?」


「ギリギリでした、使徒に間違いありません。しかし孵化してません」


「そう、んじゃ帰るわよん」


「はい」


そう言って、ミサトと日向はネルフへと帰っていく。
泣いている男を残して・・・


ネルフ司令所


「司令、やはりマグマの中から使徒が発見された様です。
先ほど葛城一尉から連絡がありました。」


リツコがユイに使徒の報告をする。
それを聞くとユイは・・・


「そう、わかったわ・・・そう言えばゲンドウさんはどこ?」


「トイレ掃除をしているようですけど」


「直ぐに呼び出して」


「わかりました」


そう言うとリツコは放送を流す。



キンコンカンコ〜ン

トイレ掃除をしている碇司令補佐、今直ぐ司令所まで来て下さい。
繰り返します、髭!!さっさと司令所まで来い!!来ないとブチ殺すぞボケ!!

キンコンカンコ〜ン



その数分後、気を失ったままのお髭が
両脇を黒服の男二人に抱えられながら姿を現した。


ドサッ


司令所に着くなり、地面に捨てられるお髭
それはまるでゴミの様だ。
哀れなり、碇ゲンドウ
その後、なかなか目を覚まさないので
リツコ特性、100億ボルトのスタンガンを、フルパワーお髭に使った。


「ひぼべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


変な悲鳴を上げながら目を覚ますゲンドウ、身体がジュウジュウと言っている。
だから普通死ぬって・・・


「起きた、早速だけどゲンドウさんにはエヴァで使徒を倒して貰います。」


「ちょっ、ちょっと待てユイ・・・シンジはどうした?」


ゲンドウはどうやらシンジ達が京都へ行っていることを聞いていない様だ。


「今はみんな京都へ行っています。エヴァに乗れるのは、あなたしかいないんですよ。」


「・・・ユイだって乗れば起動させる事が出来るであろう。」


ちゃっかり、ぼそっと言うゲンドウ


「何か言った!!」


聞こえたのか、突然切れるユイ


「な、何も・・・」


「だったら良いですよね、早く乗りなさい!!」


「わっ、わかった」


こうしてゲントウはエヴァに乗って、強制的にマグマの中の使徒を倒す羽目になった。







ゲージへ行くとエヴァ初号機は、準備万端で待機していた。
D装備もちゃんと付けられていた・・・しかしよく見ると、D装備は何か安っぽい感じに見える。
それとゲンドウには、プラグスーツが無い。
何故かというと、ネルフのみんなが髭のプラグスーツ姿を見たくないからである。

そしてそのままゲンドウの乗った初号機を、使徒の発見のされた場所へと持っていった。


マグマの火口の入り口に到着する、髭の乗った初号機
ウインチーが取り付けられ、マグマの中へ下ろされて行く・・・


(うむ・・・折角だから格好良くマグマの中へ入ろうではないか)


お髭はよけい事を考えると、その考えを実行した。


「見ろ皆の衆!!ジャイアンがストローでえんこ切る!!


そう言いながらお髭の乗った初号機は、大きく足を広げた。
ジャイアント・ストロング・エントリーって言いたかった様だ。
それを聞いていたミサトは・・・


「・・・ウインチー取り外して」


作業員にそんな命令をした。


ガシャン!!


お髭の命綱とも言えるウインチーを作業員は抵抗無く外した。


「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!何をするのだ葛城一尉!!」


ドッボーン!!


無惨にも命綱を無くした初号機は、一気にマグマの中へと沈んでいった。


「熱い!!あついぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」


D装備をしているはずなのに、暑がるお髭・・・
初号機を見てみると、先ほどまで着ていたはずのD装備が、跡形も無かった。


「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!どうなっているのだ赤木博士!!
やたらとこの中は熱いぞぉぉぉぉぉぉ!!!」


エントリープラグの中のLCLはブクブクと沸騰している。
熱くて当然だろう。


「それは熱くて当然です。
D装備はマグマの中に入った瞬間、灰になりましたから。」


「なっ、何ですと!!」


「だって当然でしょ、初号機に搭載されていたD装備は・・・・・・・ダンボールで作成したんですから」


「ひっ、非道いぞ赤木博士!!何か私に恨みでもあるのか!!」


あって当然だ。
お前、今までリツコに何をしてきたのか解ってるのか?


「何の恨みがあるですって・・・・良くそんな事が言えますね。
あなたが今まで私にしてきた仕打ちを忘れたとは言わせませんよ。
その灼熱の中で少しは反省しなさい・・・・もっとも許す気は微塵もありませんが。」


そう言って回線を切るリツコ


「さて・・・ミサト、コーヒーでも飲んでいましょうか。」


「そうね、本当はビールが良いけど」


「それはさすがにまずいでしょ。一応、使徒との戦いの最中だから。」


「それもそうね。コーヒーで我慢するわ。」


そう言って、マグマの中へ沈んでいった初号機をホッポラかしてコーヒーを啜る二人だった。


一方、マグマの中のゲンドウは・・・


「ふむ、使徒は何処にいるのだ」


真剣に使徒の残滅にあたっていた。
もう熱さにはなれたようだ。
マグマの熱さがフィードバックされいるうえ、LCLは沸騰しているのにだ。

その時、ゲンドウの目の前に孵化を遂げた使徒が現れる。


「ぬお!!来たな!!かかってぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


かかってこいと言いたかったのだろう。
言う前に使徒はゲンドウの望みを叶えてくれた。

頭から食われる初号機


「痛い!!はなせ!!」


放せと言って放すバカは居ない。
使徒の牙が初号機に突き刺さる。


「ぽみぃぃぃぃ!!痛い!!痛いぞ!!何とかしてくれ葛城一尉、赤木博士!!」


通信を試みるゲントウ
しかし向こうから応答は無い。
完全に見捨てられている。


「やめろ!!ギコギコするな!!ぎえぇぇぇぇぇぇ!!」


使徒は初号機に噛みついたまま、歯ぎしりをしている。
そしてそのまま上に向かって浮上していった。


使徒と初号機をほったらかしにして、コーヒーを啜っている二人
その時リツコが近くのパソコンのモニターを何気なく見る。
そこには一応初号機などの状態などが映し出されている。
そのモニターを見て、リツコは不敵な笑いをした。


「ミサト、どうやら初号機は使徒と交戦中らしいわ」


「そう、状況は?」


「無様にも、頭から食われているわ」


「う〜ん、一応使徒は倒さなければならないし・・・どうする?」


ミサトはリツコに意見を聞く。
それを聞いたリツコは突然立ち上がり、マッド一直線な目をして語りだした。


「こんな事もあろうかと、氷系の武器を作って置いたのよ。」


「ちょっ、ちょっと、いつの間にそんな物を・・・」


「良いの、備えあれば憂い無しってところよ。
もしネルフで必要なかったら、消防署にでも売り飛ばせば良いだけの事よ。
火事の現場にはもってこいの代物だから。」


「さいですか・・・まあ良いわ、初号機は噛みつかれてどうなってるの」


「使徒が初号機を噛みついたまま浮上してきてるわ」


「それじゃあ」


「ええ、マグマから出てきた所を、私の新兵器を使うわ」


そしてそれだけ語るとリツコは新兵器の準備をする。
作業員達もここに来てからずっと、何やら大きな機材を準備しているのをミサトは見ていた。
その機材は形になっており、どう見ても巨大なボールだ。


「リツコ、あんなボールが使徒に通用するの?」


「さっきも言ったでしょ、これは氷系の武器だって。
このボールの中には、液体窒素がたんまり入っているのよ。
当たったら最後、氷漬けよ。特に今回の使徒はマグマの中に居たから、氷漬け所か
熱膨張のせいで崩れ落ちると思うの。」


「使徒のATフィールドは?あれがあったら防がれるでしょ」


「一応初号機が中和しているみたいだから平気よ」


「そう、なら大丈夫ね。やりましょ」


「ええ」


こうして、使徒熱膨張で残滅作戦が始まった。






いくらか待っていると、初号機をくわえた使徒がマグマの中から姿を現した。


「よし!!今よ!!液体窒素ボール、撃て!!」


ボールを大砲の中に入れてそれをマグマの中から出てきたばかりの使徒に向けて発射した。
それに気づいた使徒は「ぺっ」っと、くわえていた初号機をあらぬ方向へ吐き出し、飛んでくるボールを見た。


「しまった、気づかれた!!」


ミサトもリツコもさすがに濁った。
瀕死の状態の初号機でも一応ATフィールドだけは中和していた。
初号機が遠くの方に吐き飛ばされて、ATフィールドを中和できなくなってしまったからだ。
誰もがATフィールドで防御されると思った。

しかし使徒の取った行動は・・・


カプッ


ボールに噛みついた。
どうやら孵化したばかりで頭が悪いようだ。
そのお陰でボールは割れ、中の液体窒素は吹き出し、使徒にかかったり
身体の内部に入ったりした。

そのせいで熱膨張を起こし、ぐずぐずと使徒は崩れ去っていった。

使徒消滅


「ふ〜、少し焦ったわ」


ミサトは吹き出した冷や汗を吹きながら言う。


「ええ、効かないと思ったわ。
まあ、結果、倒せたから良いにしましょう。」


「そうね、それよかさ、折角だから温泉に入っていきましょう。」


「ミサトもたまには良い事言うわね。そうしましょう。」


「こうして二人は温泉に向かうのであった。






その頃お髭は・・・


「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!ここから出してくれ!!」


一応初号機は回収され、ネルフまでもって帰ったが、エントリープラグの中のお髭は忘れられていた。
自分で出たくても、使徒に噛まれたり、マグマの熱で溶解していたりして
ハッチを開けるどころか、エントリープラグもエジェクトできないでいた。


彼が助け出されたのは次の日だった。


頑張れお髭!!いつか良い事がある!!・・・・・・・わけねぇよ。

《つづく》


あとがき


久しぶりの本編です。

本当はこの話、外伝の予定でしたが

本編にしました。

次のはまた京都編です。

京都編は後三〜四話くらいで終わります。

多分ですけどね。

短くなることはあっても、長くなることはないです。

それではまた・・・・

感想下さい〜<(_ _)>


マナ:赤木博士何を考えてるのかしら?

アスカ:今迄散々酷いことされたんだもん。仕方ないかもね。

マナ:マグマの中に叩き落しても仕方ないのに・・・。

アスカ:ま、最後は救い出されたんだからいいじゃん。

マナ:わたしなら、そんなことしないわ。

アスカ:どうしたのよ? やけに肩持つわねぇ。

マナ:どうせなら、ディラックの海に叩き落さなくちゃ。意味ないでしょ?(^^v

アスカ:・・・・・・アンタ。(ーー;;;;;;;;;;;
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ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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