灼熱の炎外伝?

「過去、シンジの不幸パートV
♪」

by.イフリート


買い物へと行くため、京の街へと繰り出すナミとシンジ・・・
ミサは家でお留守番だ。


「シンジ様ぁ〜、今日は何が食べたいですか?」

「そうだな・・・サバの煮付けかな」

「はい、わかりました。
それではデザートはどうしますか。」

「そんなの俺が産まれたときから決まっている・・・・ナミ、お前だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「キャー♪イヤ〜ン♪」


ぶっ殺すぞテメェ〜ら・・・
なにが産まれた時から決まってるだ!!
ンなわけあるかボケ!!
それにナミ!!「♪」は何だ!!
嫌がってるんじゃないのか!!
まあ、それはともかく・・・・渋いなシンジ
サバの煮付けと来たか・・・

まあ、イフリートの愚痴はおいといて
このなかむつまじき二人の間には良くある事件がおこった。
目の前で女の子が強引にナンパされていた。


「ようよう姉ちゃんよう、俺と遊ばないかい」


逃げられないように、腕を捕まれて。


「いっ、嫌です!!離して下さい!!」

「つれないな〜、気持ちいいことして上げるからさ〜」


下品なことを言いながら迫る、ナンパ男
女の子は何とか逃げようとするが
ナンパ男が放そうとしない。


「ナミ・・・止めてくる。」

「・・・・殺めては行けませんよ。」

「解ってるって」


シンジは男の肩を掴む。
男は振り向いた。


「ンだっ、この餓鬼」

「嫌がってるだろ、手を離してやれ。」

「テメェ〜の様な青臭い餓鬼に、とやかく言われる筋合いはねぇわ!!ぶっ殺すぞ!!」


ピクッ、ピクピクッ・・・


あまり堪え性のないシンジだ。
目の辺りがむかつきでピクピクしている。


「もう一度だけ言う・・・・離してやれ。」

「やなこった、ボケ餓鬼」


プツン


やっぱり切れた。


「誰に口聞いてンだ!!死ねや愚物が!!」

「駄目ですシンジ様!!殺めては行けません!!」


ナミのかけた声はシンジの攻撃より一歩遅かったらしく
シンジの渾身の拳が男の腹に入る。


「おぼぐぼびぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」


悲鳴とは取れない声を上げるナンパ男
腹に風穴が空いている。
その痛みで女の子を解放してしまった。
そして男はその後倒れ、ピクリとも動かなくなった。


「何て事を・・・シンジ様!!」

「・・・・はっ!!殺ってしまった。」

「何も殺めなくとも・・・・」

「・・・・すまない。」


そんな中、掴まっていた女の子が声をかけてきた。


「有り難う御座います。
でも・・・殺さなくても。」

「そうですわシンジ様!!この人の言うとおりですわ!!」


攻められまくるシンジ
最早どうして良いのか解らない。
そんな時、死んだ男が持っていたと思われる
携帯電話が鳴り出した。
今野状態から逃げるためか、シンジはとっさに携帯にでた。


『どうだ・・・売れそうな女は見つかったか。』


携帯からはその様な言葉が聞こえてきた。
先ほどまで困った顔をしていたシンジの顔が、修羅の顔に変わる。
その豹変ぶりに、声が出せなくなったナミと女の子


『もしもし・・・聞こえるか・・もしもし!!』

「・・・・貴様、人身売買の売人か」

『だっ、誰だお前は!!』

「貴様のような奴に名乗る名はない!!貴様今どこにいやがる!!」


シンジが怒鳴ると、電話の相手は切ってしまった。


「くそっ!!」


持っていた携帯を地面に叩き付けるシンジ


「どうかしたんですか、シンジ様」

「この男、どうやら人身売買の売人だったみたいだ。」

「「えっ!!」」


それを聞いて驚く二人


「それじゃ、もしかして私・・・・・」

「ああ、もう少しでヤク漬けにされて、どこかへ売り飛ばされる所だったな。」

「・・・・・・うそっ」


女の子は恐怖のあまり座り込んでしまう。
そんな女の子によりそうナミ


「心配はいりませんわ、私達がお守りしますから。」

「そうだな・・・まあもう狙われることもないと思うが、ねんのため家まで送るよ」

「有り難う御座います。」


それだけ言葉を交わすと、三人は女の子の家へと向かう。
十五分ぐらい歩くと、家へとたどり着いた。


「本当に有り難う御座いました。」

「イヤ、大した事無いさ・・・・そうだ、何かあったらここへ連絡してくれ。」


シンジは女の子に家の電話番号を書いたメモを渡した。


「何から何まで・・・本当に有り難う御座います。」

「なに、君みたいな可愛い子なら、プライベートでかけてきても構わないぜ。」


これが良くなかった・・・
後ろにいたナミが震え出す。
とてつもない殺気を放ちながら・・・
それに気づくシンジ
後ろを振り返ると、そこには笑顔の鬼が居た。
何の実戦経験のない女の子ですら、その殺気に気づいた。


「そっ、それでは私はこれで(^^;)」


そそくさと家に入っていった女の子
残されるシンジ・・・


「・・・ナミちゃん?」

「シ〜ン〜ジ〜さ〜ま〜〜〜〜」

「うわ!!さっきのは軽いジョークだ!!許してくれ!!!!」

「駄目です・・・本当は私とミサさん意外の女の方と話すこと自体イヤですのに。
あまつさえそれを・・・誘うような言葉を言うなんて!!」

「ご免なさいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」


「・・・・お仕置きです。」


「イヤッ・・・イヤァァァァァァァァァァァ!!!!お仕置きはイヤァァァァァァァ!!!!!」


シンジの悲鳴も虚しく
ナミはシンジの首根っこを掴むと、そのまま家まで引きずっていった。
家に着くとミサがまっていたが、ナミとシンジの様子を見るなり、部屋へと閉じこもった。
ナミはおびえまくったシンジを【お仕置き部屋♪】へと連れていった。

その後シンジは少しの間ろうそくを見ると・・・


「ひぎゃぁぁぁぁぁ!!蝋燭熱い!!垂らさないでぇぇぇぇぇぇ!!!!」


などと、訳の解らないことを言っていたそうな。

《おわり》


あとがき


イフリート:またもやお仕置きシリーズ

  ミサ :これって最早お仕置きと言うより、拷問、いや調教ですね。

イフリート:そう思うなら何故助けない。

  ミサ :とばっちりはご免です・・・この玉のように美しい私の肌に、傷でも付いたらどうするのですか。

イフリート:ほざくな、貧乳が・・・

  ミサ :・・・・・・・ねえ

イフリート:はっ!!また余計なことを・・・・ごめん

  ミサ :許しません・・・お仕置きです。

  ナミ :手伝いますわ♪

イフリート:いやっ・・・いやだぁぁぁぁぁ!!何でナミまでいるんだよぉぉぉぉ!!

  ミサ :気にしないで下さい。

  ナミ :そうですわ。

イフリート:助けてくれぇぇぇぇ!!アスカ、マナ、此奴ら二人をどうにかしてくれ!!!

  ミサ :さっ、行きましょう。

  ナミ :おっしおき♪おっしおき♪

 シンジ :無様だな。

イフリート:お前だけには言われたくねぇわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!・・・・・・・・・・・・・ピギャァァァァァァァ!!!


マナ:シンジ・・・いくらなんでも、最後のは軽率過ぎるわ。(哀)

アスカ:ろ、蝋燭って・・・。もしかして、蝋燭も苦手?

マナ:お寺とか行ったら、大変なことになりそうね。

アスカ:女の人が持ってなかったら、大丈夫なんじゃないの?

マナ:尼寺ってのもあるわよ。

アスカ:シンジにとっては、地獄かも・・・。

マナ:ここまでしっかり教育されてるってのも凄いわねぇ。

アスカ:おかげで、アタシが楽できるってもんよねぇ。
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