2nd Time (Ver.G)

Vol.1


目の前に広がる赤い海。

水平線のかなたにはかつて好きだった娘が朽ち落ちつつこちらを伺っている。

「これが僕の望んだことだったのだろうか」

自ら以外の存在であった娘がただの物体に姿を変えてから幾日たったであろう?

自分もまたただの物体になるのに時間はかからないな、

つぶやきながら少年は目を閉じた…










空腹という感覚もすでに失われ、骨と皮だけになった腕を見つめながら

「まだ生きている、生きていてもしょうがないのに・・・」

すでに体を動かす力も気力もなかった。

あとどれだけで死ねるのだろう?

そんなことを考えながら深い最後の眠りにつこうとしていた。





「・・・り・く・ん・・・」

「・・・り・く・ん・・・」

誰かが呼んでいる。あわてて周りを見渡す。

ふと、見慣れない景色に違和感を覚える。

「ここは・・・」

体が軽い、最後の記憶と着ている服も違う。

白いシャツに黒いズボン。忌まわしい青と白のスーツではない。

「・・・り・く・ん・・・」

「・・・り・く・ん・・・」

また聞こえる。懐かしい声だ。

「・・・り・く・ん・・・」

声の聞こえる方へ振り向いてみる。

突然金色の光が辺りを包み、よく知る人物であろうシルエットが浮かび上がる。

「生きていたんだ・・・」

悲しみと喜びと恐れが入り混じった声でつぶやく。

「肉体としての私はもういない。今ここにいるのは私の精神」

「すべての次元を超越した私のココロ・・・」

「この世界はどうなったの?」

「この世界は終わったわ…あなたが死んだから」

「どうして僕が死んだら終わりなの?」

「あなたが望んだ世界だから」

「違う!!僕はこんな世界は望んでいない!!」

「じゃあ何を望んだの?」

「僕はただみんなで楽しく暮らしていける世界が欲しかっただけなんだ」

「でももう終わり。あなたが死んだから」

「……そうだね……結局僕は何も出来なかった」

「好きな娘を守ることも出来なくて、だからといって逃げ出して・・・」

「そうね…」

光の中のシルエットは寂しげにつぶやいた。

「でも悲しまないで、今ここにいるあなたは可能性のひとつにすぎない」

「色んな次元(作家様)の色んな場所(サイト)で色んな貴方が(好きな様に)生きている」

やさしく微笑んだシルエットが暖かさをまして体を包んでいく

「そこにいる僕たちは幸せなのかなあ?」

「わからない・・・」

「どうして?すべてを超越しているんでしょ?僕が幸せかどうかわからないの?」

「幸せかどうかは貴方が判断することですもの」

「他人から見て幸せそうでも不幸かもしれない、またその逆も言えるわ」

「そうか…そうだよね・・・」

「貴方は幸せ?」

「少なくともここにいる僕は不幸だと思う、何も得ることができなかったから…」

「貴方は何を望むの?」

「さっき言ったとおりだよ、そしてもう一度皆と巡り会いたい・・・」

「それが此処の貴方の望みなのね?」

淡々とした声が聞こえなくなったかと思うとよりいっそう強い光が

あたりを照らしていった・・・・・








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突如、電波を受けて書き始めることになりました。

これからどうなっていくのでしょうか?本人にもさっぱりわかりません。

しかし!!書き始めた以上は終わらせます。何年かかっても終わらせます。

宜しくお付き合いください。


マナ:GOさん、投稿ありがとーっ!\(^O^)/

アスカ:これってシンジよねぇ?

マナ:たぶんね。で、喋りかけてるのが綾波さんじゃない?

アスカ:ファーストのことはどーでもいいのよ。問題はシンジの最後の言葉よ。

マナ:シンジ、なんか変なこと言ったかしら?

アスカ:皆とじゃなくて、アタシに1番に会いたいんじゃないのーっ!?

マナ:よく言うわ。いきなりアスカの顔なんか見たら、ショック死するかも。

アスカ:美し過ぎて? あぁ、美しさは罪・・・。

マナ:・・・・・・はいはい。
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