2nd Time (Ver.G)


Vol.2

そこは二人だけの不思議な空間だった。

「何を望むの?…」

少女の問いかけに少年はこう答えた。

「すべてを知りたい…」

「わかったわ…ついて来て…」













少年は少女とともに旅をした。とても不思議な旅だった。

何人もの自分色んな世界にいて、何人もの自分がそれぞれ違った人生を歩む。

かつて自分が経験した戦いの中に身を投じる自分もいれば、

ひたすら逃げ出している自分もいる。そうかと思えば実に楽しそうに、

少し赤みがかかった髪の毛の女の子と歩いている自分がいる。

傍らにいる少女と共にベッドに横たわる自分がいる。

少年は少女に問いかけた。

「どれが本当の僕なんだろう?」

少女の答えは断定的だった。

「すべてが本当のあなたよ。ここにいるあなたは可能性のひとつに過ぎない」

「よくわからないや」

「あなたはあなたの望むあなたになれるのよ・・・」

少年は少しうつむき加減に考え、そしてはにかみながらしかしはっきりと問いかけた

「もう一度やり直すことは出来ないのかな?」

少年の問いかけに少女は少しびっくりしたような顔を見せたが、すぐにこう答えた

「あなたが望むのであれば…でもそれはあなたにとって辛い事じゃあ…」

心配する少女の声に対して少年は澱みなく

「僕は今まで何もしなかったし何も出来なかった。ただ逃げているだけの

 臆病な人間だった。でも、この色んな世界に生きている僕を見て
 
 僕は僕なりにやれることがまだあるんだって思ったんだ。幸いにも

 今の僕には、今まで見てきたことに対しての知識もあるし、経験もある。

 だからこそ自分が行ってしまったことについて、せめて自分の意思で

 何とかしたいんだ。誰かにやらされるのではなく、誰かに利用されるでなく、

 自分で考え、戦い、そして…」

少年はそこで一息置いた。

「そして?」

少女が先を促す。

「あの髭をギャフンといわせてやるんだ!!」

そういった少年は、少女の目から見ても(違う意味で)まぶしいほどだった。

(あなたもそうなのね…)

伏し目がちに何かつぶやいた少女だったが少年には聞こえなかったようだ。

「あなたが望むのなら…」

「有難う…」

「具体的にどうするの?」

少女の問いに少年はいやらしい笑いを浮かべながら耳元で囁いた。

「?\!!#$%&'''%$#"?*+???!!!」

少年の話を聴いた少女はなんともいえない声を上げた。

「こ…怖すぎる…」

どれほど恐ろしい内容だったのだろう?心なしか少女は青ざめている。

「さあ、僕を過去に送ってくれ、そして新たな人生を歩むんだ!!」

本当にこんなことをしても良いのだろうか?少女は一瞬少年にした事について

後悔したが、それ以上に少年の提案(?)が魅力的だったので気にしないことにした。

「私も行っていい?」

こんな楽しそうなことに参加しない手はない。

「もちろん!!」

少年は共犯者が出来るのが嬉しいようだ。

そうこうしている内にそろそろ時間がないことに気がついた少女がいきなり少年に対して

怪しげな技を放った。

少年の意識はそこで途切れた。










どれくらいの時間が経ったのだろう?

再び目が覚めた時、少年は戻ってきた事に気がついた。

そう…少年が父親に捨てられた時に…






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はい、2発目です。まだ固有名詞はでてきません。

書いている本人も訳がわからなくなってきました。

でも大丈夫です。次からはきっと・・・



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マナ:どうも、碇司令を血祭りにあげるみたいね。

アスカ:それなら、アタシも賛同するわ。

マナ:シンジ、いったい何を考えてるのかしら? よっぽど怖い内容みたいだけど。

アスカ:いずれ明らかになるわよ。きっと。

マナ:その時には、きっと碇司令はもう・・・。

アスカ:同情の余地無しって感じね。
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