エヴァンゲリオン-MPD−

 CASE:05  戒め




 「イジェクト!!」

 俺が叫ぶと同時にプラグ内から見える周りの風景が一瞬にして視界から消えうせた。

消えると同時にプラグ内の光源も無くなり、この空間に闇が訪れる。と、同時にプラグを

振動が襲い、プラグが徐々に排出される。

 完全にプラグが排出されると、プラグ内のLCLが勢い良く排出される。

俺は手動でプラグのハッチを開けた。

 そして俺は肺の中に溜まっていたLCLを吐き出す。

 肺に溜まっていた異物を吐き出す行為は決して気持ちの良い行為ではない。後に残るの

は嫌悪感のみだった。

 LCLにより濡れていた皮膚に冷たい夜風があたり、先程の嫌悪感を洗い流してくれるよ

うであった。

 一時の快感であった。

 しかし、俺には快感を楽しんでいる余裕などなかった。

 俺はプラグから完全に抜け出すと一気に飛び降りた。

 EVAの足元でコンクリートに押しつぶされた少女。

 俺の責任だ。

 俺の胸に鋭い痛みが走る。

 (結局弱いのは俺じゃないか!!)

 (何が孤独を望むだ!!こんなにも後悔しているじゃないか!!)

 (俺は・・!!あの頃と何にも変わっていない!!)

 地面に着地した。
 
 着地したと同時に当たり前だが衝撃があった。しかし、俺の体、俺達の体は、俺が入っ

た事により常人より、NERVの諜報部の人間よりも遥かに運動能力が上になった。

 これが使徒リリンの能力の一つなのか、それとも他の要因があるのかは分からない。

 しかし、どうでも良い事だ。

 今の俺にはその様な事を考えるような余裕がなかった。

 要するに運動能力が著しく向上した為、衝撃はあったものの俺にはさほど・・・、とい

うよりまったく障害は無かった。

 俺は着地とまったく同時にEVAの足元、少女のもとへと駆け出していた。

 そして、EVAの足を必死になってどかそうとしている黒いジャージを着た少年と眼が合

った。



 「お前・・・・、あのロボットのパイロットかなんかか・・・!!?」

 黒いジャージの少年、鈴原 トウジは噛み付くような語彙でカズヒコに詰め寄った。

 「・・・・・・・・」

 カズヒコは無言だった。だが、トウジから視線を逸らさず、じっと、彼の日本人として

は典型的な黒い瞳を見つめていた。

 「何とか言えやコラァ!!」

 トウジはカズヒコの着ている制服の襟を掴み、もの凄い形相で詰め寄る。

 「そうだ」

 「!!」

 トウジはもの凄い形相をさらに歪ませ、力一杯カズヒコを殴った。

 カズヒコは何をするわけでもなく、その拳を受け入れた。

 避けようと思えばいとも容易く避ける事が出来た。しかし、カズヒコは避けなかった。

 謝罪のつもりとか、罪の意識を感じているとか、そんな感情ではない。

 全てを知りながら・・・、回避する方法を知っていながらそれを行わなかった自分が腹

立たしく感じているのだ。

 言うなれば、トウジに殴られる事により感じる痛みをカズヒコは自分自身への戒めにし

ようとしたのだ。それは何も出来なかった、何もしようとしなかった自分への戒め。

 情けない、弱い自分に対する戒め。

 戒めなのだ・・・。



 口の中が少々切れて、微量の血が出た。ヒリヒリとする痛みが口の中を覆う。

 口元からその血が垂れた。取るに足らない事実だ。だが事実は下らない寓話や神話より

も大量に世の中にある。もっともその大量の真実の中で役に立つ真実とはほんの一握りだ。

 「お前のせえで!!お前のせえで妹は大怪我してもうた!!」

 トウジの眼は血走っていた。眼はらんらんと輝いていた。明らかなる敵意をカズヒコに

向けていた。

 「そうだ・・・。俺のせいだ・・・・」

 カズヒコは未だにトウジから視線を外さなかった。堂々とした、非常に雄大な草原を思

わせる態度だった。

 しかし、トウジにはその態度が不快でしかなかった。

 その時、トウジの中で何かが弾けた。プチィ・・と何にも形容のし難い音が彼の中でし

た。

 「お前!!お前のせえなのになんやその態度は!!?わかっとんのか!!お前のせえや

ぞ!!!」

 「俺のせいであるからこそ―――」

 カズヒコに動揺は無かった。

 焦ってさえいなかった。

 今となっては分かる・・・。

 彼の能力は、なにも、時を越えるとか、見た物を、能力をコピーするとか、それだけで

はない。

 先程、トウジに殴られた事により、彼は思い出した。

 2000年に跳んだ時も、決して使おうとしなかった能力・・・。使おうにも使えなか

った能力。

 自分にはメシアたる能力が備わっている事を・・・

 「俺のせいであるからこそ・・・、俺がこの子を治さねばならない・・・」

 「・・・・・・あアァ!!?」

 カズヒコはトウジを片手で押しのけ、少女の、鈴原 ナツミの元へ歩み寄る。

 そして、彼女の上に重く圧し掛かっているコンクリートを掴んだ。
 
 「おい!!ワレェ!!何する気なんやァ!!?」

 トウジがカズヒコに近づきながら怒鳴り立てる。

 顔には未だに憤怒の表情が浮かんでいた。いや、先程よりもよっぽど悪い。

 カズヒコを殺してしまいそうな意志さえ感じられるような表情だ。

 「言ったろ?治すのさ。だが治す事に支障をきたすものがこの子の上に座り込んだまま

だ。だから、座り込んだコイツには強制的にどいてもらうとしよう・・・。」

 「ふざけ―――!!」

 トウジの言葉はカズヒコがコンクリートを引っぺがすのとほぼ同時であった為、カズヒ

コには聞こえなかった。

 コンクリートはカズヒコが持ち上げ、さらにおもいっきり遠くまで投げ飛ばした為、す

でにココにあらずだった。

 そしてコンクリートがどいた事により、鈴原 ナツミの姿が完全に姿を表した。

 「・・!!な、ナツミィ・・・!!!」

 トウジはこの世の終わりだと言うような声をだした。擦れた、落ち葉のような声だ。

 鈴原 ナツミの容体は決して良くはなかった。

 両足とも曲がってはいけない方向に曲がり、更には膝から白いものが突き出ていた。

 骨だ。

 骨が皮膚を貫通し、外側に出てしまっている。

 (外部の損傷で最も酷い個所は足・・・。それ以外の個所にはこれといって目立った外傷

は無しか・・・)

 「脳味噌とか、そーゆー専門的なもんは俺にも分からない。しかし、この損傷の最も酷

い両足を完治させる事くらいなら出来る。」

 「軽々しく言うなや!!お前なんかに何が出来るってゆーねん!!」

 「だから言ったろ?治すのさ。完全にね。」

 そう言うとカズヒコは地面に転がっていたガラスの破片を掴み上げ、自分の手首にそれ

をあてる。

 「お、おい・・・!!?」

 そして、勢い良く、なんの躊躇いもなく、ただの事務作業のように、ガラスで手首を切

った。

 当然の事だが流れ出る血。止め処なく流れ出る血。

 その血がカズヒコの腕から流れ落ち、着いた先は――――

「お、オイ!!お前!!気でも狂うたか!!?自分の血をォ!!何でナツミの足にかけ

るんやァ!!?」

 「治療を開始する」

 カズヒコはトウジの叫びを無視して作業を開始した。

 まず、自分の血を損傷の最も激しい両足の傷口にまんべんなく垂らす。

 全体に、均等に、精密に、まるで機械<マシーン>のように、まんべんなく垂らす。

 垂らし終えると、カズヒコは屈み込み、傷口に顔を近づける。そして―――

 

その傷口を舐め始めた



 丹念に、丁寧に、傷口を舐める。

 「お前ェ!!!」

 トウジにとって妹がこのような行為をされているという事は、最大級の侮辱以外の何物

でもなかった。

 妹への侮辱。すなわちそれは自分への侮辱でもある。トウジはそう解釈した。

 「殺したる!!お前なんぞ!!ぶっ殺した―――」

 トウジの口が次の言葉を紡ぎ出すことはなかった。というより、出来なかった、紡ぎ出

す事を忘れていた。

 既にカズヒコは傷口を舐めてはいなかった。しかし、カズヒコの口の周りにはカズヒコ

か、もしくは鈴原 ナツミかの、どちらか分かりづらい血がべとりと付いていた。

 だが、驚くべきはそこではない。

 鈴原 ナツミの傷口が徐々に塞がっていく。

 「ば――馬鹿な・・・!?」

 塞がる、というよりも、新しく皮膚が出来ていくと、トウジは思った。

 そして、数秒を要して新しい皮膚は完全に鈴原 ナツミの傷口を覆い、突き出ていた骨

も、完全に元通りになっている。

 「俺は今からNERVの救護班を要請する。そしたら、妹をマトモな病院に移して精密検

査を受けさせるんだ。」

 「!!?」

 カズヒコはその時には既にEVAの背骨あたりまで上っており、そこからトウジに声をか

けていた。

 そして、カズヒコは救護班の出動の要請と、男子中学生二名と女子児童一名がいること

を報告した。

 

 余談ではあるが、カズヒコは報告で、男子中学生『二』名と報告している。

 普通に考えれば鈴原 トウジ、彼だけなので、男子中学生『一』名の筈なのだが、『二』

名と報告している。

 それは相田 ケンスケの存在を知っていたからだ。

 鈴原 トウジが行動する際には大抵相田 ケンスケは一緒だ。しかし、先程の情景で相

田 ケンスケの姿はどこにもなかった。それは鈴原 トウジが常人には考えがたいスピー

ドでここまで駆けて来た為、相田 ケンスケはそれに付いて行けなかったとカズヒコは考

えたのだ。

 実際にカズヒコがEVAの上へ上がってから数秒後、相田 ケンスケも、息を切らしなが

ら鈴原 トウジの元へ到着した。



「ぜぇーはぁーぜぇーはぁー」
 
 相田 ケンスケは手を膝につき、肩を上下させ、顔を真っ赤に上気させていた。

 「ダイジョブか?ケンスケ・・・」

 トウジが声をかける。最も、実際には心配など殆どしておらず、心ここに有らずと言っ

た感じで、台詞も棒読みだった。

 もっとも、ケンスケはそんな事に気が付くほど余裕のある状態ではなかったが。

 「だっ・・、大丈夫・・ハァ・・・そ、それより・・、 ナツミちゃんは・・・?」

 「あ・・、あぁ・・・。ダイジョブや・・・。多分・・・」

 「多分・・・?」
 
 ケンスケは息を整えながら聞き返した。

 「さっきまで大怪我やったんや・・。でも・・・」

 トウジはそこで言葉を一度区切り、彼の横に屈み込んでいる巨人を見た。

 「このロボットのパイロットかなんかがナツミを治してくれた・・・・」

 「ロボット・・・?」

 ケンスケはトウジの視線を追う。そして、自分の横に屈み込んでいる巨人に初めて気付

いた。

 「オォオオオォォォ!!!?」

 ケンスケはもの凄い大声をあげた。ただ純粋に驚いている。ケンスケとしては珍しい驚

きかただ。いつもなら歓喜の声を上げるべき場面なのだが、彼は珍しくもただの驚きを声

として出した。

 「いつの間にィ!!?」

 「ハナからあったで。コイツは・・・」

 トウジはナツミの方に向き直った。

 服が所々破けている事を除けば普通に眠っているだけのようにも見える。

 愛しい妹・・・・

 アイツは、自分の妹を治してくれた・・・

 「ナツミちゃん・・・、どこ怪我したんだ・・・・・?」

 「両足・・・」

 トウジは短く答える。

 「両足って・・・・どこも怪我してないじゃないか・・」

 「ああ・・・。せやからこのロボットのパイロットが治してくれたんや・・・」

 「ロボット・・・・うわぁ!!ロボットォ!!?」

 「何回繰り返す気や?」

 二人はこの問答をあと2セット行った。

 「ええ加減にせェや、ケンスケェ・・・!」

 「わ、悪い・・・・そ、そういやぁ・・・・」

 やっと二人の会話に明確な変化が訪れた。トウジはそれを心の片隅で嬉しく思った自分

が妙に悲しかった。

 「治してくれたパイロットって、どんな奴だった・・・?」

 「・・・・・・・・何でそんな事聞くんや・・・・」

 ケンスケはトウジの言葉の雰囲気が明確に変わった事に多少戸惑った。

 「い、いやぁ・・、単なる興味本位だよ・・・・。」

 「・・・・」

 トウジはただじっとケンスケを見つめる。まるで、何かを見定めているかのような視線

だった。

 次の瞬間トウジは語りだした。淡々と、事実確認のように語りだした。

 「・・・・・・・・歳はワイ達と同じくらいで、黒髪黒目・・・、典型的な日本人やっ

た。なんでか知らんが学生服が濡れとった。最初は気に喰わん奴やと思ったが、最後の方

になると凄いとしか言えんかった・・・。あと・・・・・」

 「あと・・・・?」

 暫くの沈黙・・・・。それからトウジは呟くように言った。

 





















「右目が・・・・紅かった・・・。」

 

 





 

 

 









 トウジとケンスケ、そしてトウジの妹は今ごろ救護班、もしくは諜報部に捕まりこって

り搾られている頃だろうか?

 それとも、NERVの中にもモラリストがいて、説教よりも治療を優先するだろうか?

 もっとも、NERVの中にモラリストがいないと決めてかかるのもどうかと自分でも思

う。だが、例え、いたとしても、役には立たない。結局、モラリストだろうが、リアリ

ストだろうが、兎も角なんでも、NERVにとって不都合な主義者がいたとしたら、NERV

が、NERVのトップ、ゲンドウが容赦なく鉄槌をくだすだろう。

 ここは、第三新東京市には、個性などいらないのだ。

 求めるのは能力と実績。

 もっとも後者の場合は俺は当てはまらない。

 普通の中学生だし、ただEVAとシンクロ出来るだけだ。

 もっともEVAとシンクロ出来る事は誇るべきことではない。出来てあたりまえなのだ。

 EVAのコアに誰がいて、どうして自分でなければならないのかを俺は知っているから。

 だが、それも一つの要因で、一つの能力だ。だから俺はここにいたんだ。

 今もココにいる。

 ココにいる以外、俺には拠り所はないだろう。

 あの家に帰るのも嫌だ。

 でもゲンドウの側にいるのも嫌だ。

 

 ???


 これは誰の思考だ?

 カズヒコか?

 シンジか?

 人格が・・・・・混合してきている・・・・・?

 違う・・・・・

 これは・・・・

 もう一つの・・・・・・・・・・・・・・




 「し、シンジくん!!だ、大丈夫なの!!?その右目!!?」

 「はい?」

 僕は何時の間にか地面に立っている。

 何故自分がここにいるのか記憶が断絶している。

 必死に記憶のロープを辿る。

 確か、父さんに呼ばれて、

 カズヒコが出てきて、

 EVAに乗って、

 使徒と戦って、

 使徒に・・・・

 使徒に・・・・・・・・・

 !!

 「ミサトさん!!使徒は!!?使徒はどうなったんですか!!?」

 「はぁ!!?」

 何故かミサトさんは素っ頓狂な声をあげる。

 何をやっているんだ。

 僕が戦わなければアイツが出てきて、

 そしたら父さんがアイツに殺されてしまう。

 それだけは避けねばならない事項だ。

 「使徒ですよ!!どうなったんですか!!?まだ攻撃されてるんですか!!?」

 「あの・・、シンジくん・・?」

 「ミサトさん!!呆けてる場合ですか!!?人類が滅んでしまうんじゃないんです

か!!?」

 「シンジくん・・?使徒ならさっきあなたが殲滅したわよ・・?」

 「だからふざけてる場合・・・・へっ?」

 「使徒なら殲滅したわよ。貴方がね。大丈夫?頭打ったの?その右目と関係あるの?」

 ミサトさんは僕の瞳を覗き込みながら言った。

 正確には僕の右目を。

 「右目?」

 「これ見てみなさいよ。」

 そう言うとミサトさんは、ジャケットのポケットからコンパクトサイズの手鏡を取り出」

し僕に手渡す。

 僕はそれをゆっくりと開いてそれを覗き込む。

 そこには僕の顔が映っていた。

 いつもの顔だ。見慣れた顔だ。

 瞳の内で黒くあるべき部分が紅くなっている以外は、至って普通だ。

 「・・・・・・・・紅い・・・・・」

 僕はぼそりと呟いた。誰にも聞こえないくらいの声量で呟いた。

 「使徒の閃光で右目を貫かれたからかしら?どう思うリツコ?」

 そう言いながらミサトさんは、背後に控えていたリツコさんに声をかける。

 リツコさんはマグカップを片手にじっと僕の方を先程から見つめていた。

 その瞳は冷たく、まるで科学の実験を観察するように、それが作業でしかないような視

線で僕を見つめる。

 「さぁ・・・、そこの所はまだ分からないわ・・・。それよりもシンジくん。」

 「は、はい・・・!」

 リツコさんは先程からの体勢からまったく動かず、視線だけで僕の体を束縛した。

 「碇指令が、『サードチルドレンは帰還後すぐ司令室に来る事』だって・・・」

 「はぁ・・・・」

 僕は生返事した。どうやらこれは命令らしい。しかも父さんからの命令らしい。

 「でもその前に右目だけは隠して行く?右目だけ色が違うのって恥ずかしくない?」

 「はぁ・・・・」

 またまた生返事。僕の口までもリツコさんに束縛され、自由を奪われたようだ。

 「一応包帯でもしとく?」

 ミサトさんも何故かこの話題に首を突っ込んできた。

 「そうね・・。そうしましょう・・・」

 リツコさんも何故か僕の意見ではなくミサトさんの意見を採用。

 「はぁ・・・・」

 僕はまたまたまた生返事。もうどうでも良いや・・・・



 結局僕は右目から頭一周にかけて包帯を巻いた。多少圧迫感があった。

 決して右目が痛いわけではないのだが、何故か包帯を巻いている。

 仮病みたいでヤダなぁ・・・・



 「ねぇ・・、リツコ・・・」

 「何?ミサト・・・」

 「シンジくんがあの姿だと・・・・」

 「ええ・・・、分かるわ・・・・」

 「まるで・・・・」

 「ええ・・、まるで・・・」

 『まるでレイね・・・・』

 それが二人の正直な感想だった・・・。



                   つづく
 



言い訳(あとがき)

 えぇ〜〜っと・・・・
 進行メッチャクッチャ遅いです。
 字数稼ぎとか絶対思われてる(汗
 絶対この先の展開考えてないって思われてる(汗
 いや、今後はかなり進行は早くなると思います。
 早くなるっつーか、普通になると思います。
 最初だけ・・・最初だけです・・・。
 我慢ですよ・・・、我慢なのですよ皆さん・・・・。
 「ホント、ただの言い訳よね・・・」
 はっ!!?その声はゆゆゆ、ユイさん!!?
 「その通り!!んな事より馬鹿羊!!どーーゆーーー事なわけこれは!!?」
 はい!!?どーーゆーーー事と言われましても・・、ワタクシさっぱり分かりません。
 「さっき自覚してたじゃないの!!」
 所詮過去の事です。ワタクシ常に前向きです。あぁ、素晴らしい人生になりそうですね
 「過去を隠蔽して何が素晴らしい人生よ・・。馬鹿じゃない・・・」
 なんで隠蔽なんて酷い言葉を使うんですか!!?恥ずかしくありません!!?
「そっくりそのままその台詞あんたに返すわ」
 あ、ご丁寧にどうも
 「いや、返すってそう言うことじゃなくて・・・・」
 じゃ、なんなんですか!!?ハッキリしてください!!僕だって忙しいんですよ!!!
 「こんな下らないあとがき書いててよく忙しいと言えたもんねぇ!!!?」
 く、下らないとは失礼な!!!」
 「さらに、今日なんて某レンタルビデオショップへ言って、ハレの@グゥ デラックスをレンタルして、その日の内に見終わって、よくもシャーシャーと忙しいと言えたわね!!!!!!!!」
 あぁ、やめて、私生活を暴露しないでぇ・・・
 「うるさぁ〜〜〜い!!!こうなったら先日カラオケボックスで歌ったみだれ」わーー!!わーー!!わーー!!
 暴露しないで、それだけはぁーーー!!!!」
 「みだれ髪を何回も何回も歌ったのよぉ!!!!」
 嫌ァアアアアァァァァアアアアア!!!!!!!!!!
            あとがき強制終了(笑)


マナ:へぇぇ。お医者さんみたーい。

アスカ:血をかけるって・・・なんか恐くない?

マナ:おまじないみたいなもので、必要なんじゃない?

アスカ:ミサトのカレーをかけた方がマシだってば。

マナ:どこがマシよっ! 足が腐っちゃうでしょ。

ミサト:ちょっと・・・。あんたたち。(ーー#
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