新世紀EVANGELION MACHINE ARMS


第1話 「SHINGI STEARTED!!」



ある晴れた休日




・・・バタバタバタバタバタバタ・・・
「ミル55D 輸送ヘリ!こんなことでもなけりゃ一生乗る機会ないよ〜。
 まったく持つべきものは友達って感じて、な、シンジ。」



こう語るのはシンジの友達の相田ケンスケである。
かなり興奮しているのだろう。少し顔が赤い。
よっぽどこのヘリに乗れたことがうれしいのだろう。
あたりをカメラでずっと撮影している。


「え、う、うんそうだね。」



そう言って少し顔が赤くなるシンジ。
シンジが赤いのはあと数分後に会えるであろう
少し勝気で、わがままなお姫様のことで頭がいっぱいだからです。
もちろんきのうは寝てません。


(アスカは戻ってきたのかなぁ。
 そうしたら一緒に料理ができるかなぁ
 そういえばアスカ戻ってくる前に
 『いい、あたしが日本に来たらその日は
  ハンバーグよ!忘れないでね!シンジ!』
 っていってたなぁ。お肉はちゃんと買ったし、
 仕上げの赤ワインもミサトさんから守ったし。
 

 ん、待てよ。アスカは今日確かワンピースを
 着て来るはずだから前みたいに・・・・
 前みたいに・・め、めくれるのかな!?)



いらぬ想像をして真っ赤にゆであがるシンジ。
もう彼の頭の中はワンピースがめくれることが
ループ状態でシュミレーションされ続けています。
もちろんこの状況を見逃すはずのないかの作戦部長は、



「シンジ君、セカンドチルドレンのこと気になる?
 エビちゅで手を打ちましょうか?」



と、喜んでいる自称ミサトお姉さん。









だが、その笑顔には少し影があった。
自分の役割を果たすかのような・・・・・









突然話し掛けられ、ただでさえさっきまで
妄想が一人歩きしてよからぬことを考えてたシンジ。
そんな彼が正常な判断ができるわけもなく、



「ミ、ミ、ミサトさん!そんな、からかわないでくださいよ!
 ま、まだあったこともない相手にいきなりそんなことするはず・・・
 そ、それにまだキスもしてないのに・・・
 や、やっぱりこういうことはステップを踏まないと・・・
 って、なに言わせるんですか!?ミサトさん」


と、明らかにやばい発言を繰り返すシンジ14才。
・・・あんたは何考えてたんだよ・・・
この発言はミサトも焦った。
まさかここまで言ってくると思ってないミサト。
(い、いきなりそんなとこまで言うなんて。
 シンちゃんもすみにおいておけないわね〜)
驚きつつも少しうれしそうなミサト。
いや、嬉しそうというかなんかニタニタしている。



「シ、シンジ君、落ち着いて。
 誰もあなたが出会ってすぐに
 あんなことやこんなことするなんて
 一言もいってないわよ。」



少し慌てたが、もうミサトは
からかいモードに入ってしまった。
そしてシンジもようやく冷静になり、
自分が何をいったのかようやく理解した。
が、ときすでに遅し。
真っ赤なシンジはなかなか言い訳できない。

あ、いや、その

「シンちゃーん、もしかして・・・
 あらやだ、そうだったのーーー?」

「からかわないでください!禁酒にしますよ!」 

「うっ!」

シンジは最後の手段、禁酒を使った。
さすがにビールには勝てないらしい。
おとなしくなったミサトにシンジは
心の中でガッツポーズを取っていた。

「僕はただ彼女がどんな子なのか想像してただけで・・その・・」

「ま、彼女の場合会ってみたほうが一番いいわ。
 でも彼女は気が強いからねー。
 そのへんは覚悟しとかないといけないわよ。」

と言ってミサトはなにやら書類の準備をしている。
言ってることはいつもと一緒だが、
先ほどとはぜんぜん違う口調で返事をしている。
無理もない、仕事と遊びをごっちゃにすることが
どれほど危険なことなのか彼女はわきまえているからだ。
遊び半分で使徒には勝てない。
確かに今回は弐号機の引継ぎと
専属パイロットの保護が目的である。
だからと言って危険がゼロではないのだ。










先日もそうだった。











そして、彼女は最後に拳銃の弾を確認した。
いつでも発砲できるように。
そして再度シンジを見た。
さっきふざけていたときとは違う何か、












そう、自らのを見るような眼差しで・・・








さて、かなり真剣な面持ちのミサトとは打って変わって
裏の席、特にシンジだがまた妄想が一人歩きしようとしていた。
しかし少しずつ、ミサトと同じように真剣な面持ちになった。

(アスカと会ったらどうしようかな?
 まず、アスカを抱きしめて、
 どこか誰にも話を聞かれないところへ行って、
 それから、今までのことを話さなくちゃ。
 少し歴史が変わってきてるし、
 それに・・・・・・・)


不意に思いつめたような顔つきになり、シンジは両手を
閉じたり開いたりしながら思考の海に入った。


(このことはアスカは知らない。
 でも、アスカには知られたくない。
 MAGIからはこのデータは削除したけど・・・
 いつかはばれるだろう。
 でもそれまでは・・・・
 いや、隠し事はやめよう・・・
 この僕の体の異変のことも
 ちゃんと言わなくちゃ・・・)


  との     聞いたこともない。
僕だって 信じれなかった。
でも、これは現実だと。
逃れ ない運命。
この ・・・・
こ が・・・・


ふと、この間のことを思い出してしまう。



























「レイ!カヲル君!逃げるんだ!早く」





バン、バン、バン






「カヲル君!?大丈夫!?カヲル君!!」

「だ、だいじょうぶだよシンジく、うっ。」

「カヲルくん!!」
「渚君!」

足をう     カヲルは苦痛に顔をゆがめた。
足から、おびただし   血が流れる。
シン   イが止血をし    ている。
しかし、な  血がとまら  。
そうしている   たちはやってきた。

「はあ、はあ。てこ    がって。」
「悪く  な、すべ  NERVを恨みな。」



黒ず  2人組みの は僕に狙いをつけた。



「あばよ」



そう言っ  にはもう僕の は異変を      。
ガチャン

ボクノタイセツナヒトヲヨクモ・・・




「うあああああああ」

ドドドドドドドドドドド    ドドドド
ドド    ドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドド    ドド
ドドドドドドドドド   ドドドドドドド
ドド  ドドドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドド     ドドドドドドド


すべてがスロー再生   ビデオのようだった。


男たちは         、
  ゆっくり倒れていった。


綾波やカヲル君も
わが目    いるようだった。
目の  光景が嘘の  感じられた。
いや、
嘘で   ほしいと願った。





気がついたときには、
僕の    れる部分は
  り下が、
たくさんの鉄パイプを束ね   うなものになっていた。
その一本     味な硝煙があが    、
さらに冷たい金属の光   っていた。
俗に言う
ガト ン 砲
というものだろう。







そして、
目の前には、



















さっきまで僕に銃を向けていた黒ずくめの二人が
真っ赤に染まった床の上で倒れていた。



「う、う、あああああああああぁぁぁぁぁ・・・」























「こちら、特務機関NERV作戦部の葛城です。
 オーバーザレインボーへの
 着艦許可を求めます。」



『こちらオーバーザレインボー。
 着艦を許可する。』


そして、雲の隙間から見えてきた
オーバーザレインボー




彼は手を
強く握り締める。
強く、強く。




もし、過去をやり直せるチャンスが手に入ったとき
あなたはどうしますか?
もし、過去に戻るために大きな代償が要るとすれば
あなたは何を差し出しますか?
もし、  がなくなったとき
あなたは誰に助けを求めますか?
そして、もうひとつ。













あなたは今の自分を受け入れられますか?














次回予告

愛しい少年に会うのが楽しみな少女。
彼のことを誰より想う少女。
彼の異変を知らない少女。
愛しい少女に会うのが少し不安な少年。
それでもすべてを話す決心をする少年。
そしてそんな二人の出会い。
止まることのない時間。
語られる真実。
運命の歯車が今、回りだす。

次回

新世紀EVANGELION MACHINE ARMS

第2話
「再会の真実」


さ〜て、この次もサービスサービス!!





ーーーーーーあとがきーーーーーーーー

うむ、難しい。(笑)
本当に難しい。
いつも読んでいる側なので、
作っていくうちにどんな気持ちで
皆様が小説を書いていらっしゃるかが
分かりました。

さて、この話の中で
シンジ君の回想部分に空白があります。
ここは皆様のご想像にお任せします。
といっても次回でもこの回想を使うので
そのときに答えあわせをしてください。

先日の事件とはなにか。
シンジの異変とは。
こう御期待ください。


作者"イッシー20"様へのメール/小説の感想はこちら。
notoienai@yahoo.co.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system