新世紀EVANGELION MACHINE ARMS


外伝1 「僕とアスカが遊園地で」






平日 葛城家 AM 7:00


ジジジジジジジ

トースターから香ばしい匂いがしてくる。

チーーン

焼けたみたいだ。


「ふぁーーー、おあよ」

と、彼女の朝の挨拶から今回の話は始まる。

「おはようございます。ミサトさん」

いつもの・・・・・ この世界で始めての本当の笑顔でシンジは挨拶に答える。

彼は朝食の支度をしている。
と、言っても今日はトーストとハムエッグ
なのですぐに出来上がる。
アスカはもう食べおわって新聞を見てる。
加持はペンペンと遊びながら食べている。
・・・アスカと加持の行動が年齢的に逆な気がするが・・・
主夫化してるシンジの横を通って
ミサトは冷蔵庫を開ける。

「ちょっと、ミサト。
 朝からビールなんてやめてよ。」

「いいじゃない、1本くらい。」

「だめだな。」

と加持はミサトのビールを取り上げる。

「もう、返してよーー

「そんなことしてるからシンジ君が
 赤字で悩むんだよ。」

「いいじゃない、1本くらいーーー!」 

ミサトはビールを取り返そうとするが
加持もどんどん高いところに持っていく。
なんか、子供が遊び道具をとられた時のような光景だ。
そして床の上で寝転がって駄々をこね始めたミサト。
・・・恥ずかしくないのか・・・
あきれたアスカは、


もう、ミサトも早く食べなさいよーーー。
 シンジが片付けるんだから。
 学校に遅刻したらミサトのせいよ!」

「ああ、それなら心配ないわ。」

何か思い出したらしく加持から離れるミサト。
ミサトは冷蔵庫から新しいビールを持ってきた。
ビールを持ってても仕方ないから
加持はあきれながらビールを冷蔵庫にしまう。
カシュッと音を立てて開けられるビール
横にはエビちゅと書かれてる。
それを一口飲みミサトは一言、

「休めばいいわ。」

「「・・・はぁ!?」」

ユニゾンするアスカとシンジ

「葛城、それじゃ分からないだろ。」

「ん、分かてるって。 
 実は昨日、使徒を倒したじゃない。
 あの後リツコに、パイロットの体力も使徒との戦闘後で消耗されているし
 パイロットの精神状態が極めて良好なので
 この機会に交流を深め作戦をスムーズに実行しやすいようにと言う名目で
 今日一日休みにしてもらったの。」

「「え、えええええええ」」

「だからあなたたちはネルフの命令により学校を休みなさい。」

ちょっと、いまからどこ行くかなんて決めてたら
 日が暮れるわよ。なんで昨日言わなかったの!

「ふふふ、大丈夫!」

バン

おもむろに机の上に2枚のチケットをミサトは出した。
遊園地のフリーパスのようだ。
ミサトはぐびぐびビールを飲む。

「あのーーー。これは」

「ん?ああ、前に作戦部の女の子から
 彼氏に振られたから、ってもらったの。
 まあ、私ももういい年だし、一人で行くのはちょっとねぇ。
 どうせならあなたたちにと思ってね。加持君。」

「ああ、気にしないでパーッと遊んで来い!」

そこは最近できたと有名な遊園地だった。
それぞれのチケットには、きれいな模様をバックに
今日の日付と中学生1枚
と書かれていた。
その小さな気遣いがシンジはうれしかった。

「ありがとうございます。ミサトさん。」

「ん?あたしは何もお礼を言われるようなことしてないけど?」

そう言って、ミサトはビールを飲んでいる。
シンジは冷蔵庫からビールを一本取り出した。

「もう一本いいですよ。」

「ふふふ、ありがと。がんばるのよ」

「はい!じゃあ、アスカ、10時ごろ行こうか。」

「分かったわ、って、なんで10時なのよ!
 もう洗濯物も干し終わってるじゃない。
 家事は全部終わったんだから今から行きましょうよ!」

もう、洗い物も終わったようだ。
シンジは手を拭いている

ごめん、アスカ。実はまだ残ってるんだ・・・・・

「なにが?」

この両手のメンテナンスが・・・

はっと気がついた。
なんで気がつかなかったんだろう。
普段は普通の腕なのだが、所詮機械は機械。
耐久度が高く、錆びないとしても整備が必要なのだ。
そうしなくては動かなくなる。
それが、シンジの腕の大変なところなのだ。
過去の代償なのだ。

「ごめん・・・」

謝ることはないよ・・・

少し悩んでアスカは恥ずかしそうに聞いた。

一緒に整備していい?

シンジはびっくりした。
アスカが手伝うと言ってくれた。
そうしたらアスカは真っ赤になって、

「か、勘違いしないでよ、
 あたしはただ、その、大変だろうと思って」

「ありがとう」

そう言ってシンジは
自分の部屋の扉を開けた。
そのときの顔は心が晴々としたような顔だった。
おそらく、一番の心配がなくなったからだろう。
アスカに拒絶されるというその心配が。

アスカはうれしそうにシンジの部屋に入っていく。
彼もその後に続いて部屋に入る。








加持は一人テーブルで真ん中の黄身をつぶさないように目玉焼きを食べてるミサトに
タバコに火をつけながら話し掛ける。

「つらいなぁ。
 シンジ君の両腕、どうにかならないのか?
 ネルフの技術があれば何とかなると思うんだが。」

「そうなるとリツコに知られるわよ。昨日の話ちゃんと聞いてた?」

「ああ、でもこのままじゃシンジ君もりっちゃんもかわいそうじゃないか。
 シンジ君の話ではりっちゃん、碇指令に・・・・」

そこまで言って口を瞑る。
殺されるとは口が裂けても言うことはできない。

「・・・でも、今はまだよした方がいいわ。
 あたしもリツコを仲間にしたい。
 でも、リツコを仲間にするのはかなり危険なことよ。
 彼女はああ見えてある意味臆病だから・・・・」

「確かにそうだな・・・・・
 もうすこし様子を見てからにするか?」

「・・・そのほうがいいと思うわ。
 それに昔リツコにタイムマシンが欲しいって言った時
 リツコに言われたわ。」

「りっちゃんはなんて言たんだ?」

























「科学は万能ではないのよって」


















ジジジジジジジジジ
チーーン
トーストがもう一枚焼けたみたいだ。








シンジの部屋

(うわーーー、シンジの部屋って
 こんな部屋だったんだーーー)

その部屋には窓がひとつあり、そのそばにチェロがおいてある。
ほかにも、音楽の雑誌や、少々高めのオーディオがあった。
制服が何着か壁にぶら下がっており。
その下にはカッターシャツと靴下が並んでいる。
服のそばにアタシが期待していたものはなかったのが残念だ。

そして、シンジの勉強机の横に
もうひとつ机があった。
最近買ったと思われるその机
それを見て私は悲しくなった。
その机にはたくさんの工具があった。
おそらくここで密かに誰にも知られないように
腕を直して、
調節していたんだと思う。
その机は凄まじかった。
別に汚れているわけではない。
その机は・・・

傷だらけだった。
ところどころに切り傷や、穴、焼け焦げた後、
ひび割れ、など
たくさんの傷があった。

(シンジ・・・)

私には見えたような気がする。
どうしようもない
自分の両手を、
気持ちを、
この机に叩きつけ、
やるせない思いをぶつけているシンジの姿が見えた。

「すこし傷が多いけど気にしな・・・ア、アスカ?

私はシンジを背中から抱きしめた。
そして私はシンジの背中に顔を埋めた。
シンジはびっくりしたように
ビクッと動いた。

「もう、いいよ、シンジ。
 私がその気持ちを受け止めてあげるから・・」

「・・分かってるよ。
 アスカ、もう無理はしない。
 ・・・さあ、さっさと済ませて早く行こう。

うん!

そう言って整備を始めた。

(いつもの暗い作業が
 今日はこんなに楽しいなんて。
 アスカ、本当にありがとう)

しばらくのあいだ、
カチャカチャという音と、
たのしそうな笑い声が聞こえた。










遊園地 AM 10:21

(はあ、どうしてこんなことになったんだろう)

僕は今ベンチで横になってる。
当初の目的どおり遊園地に着いた。
平日と言うこともあって人は少なかった。
それでもアスカは僕を引っ張って走ってアトラクションへ連れて行った。
アスカに引っ張られながら走って目的の場所に着いた。











ジェットコースター乗り場に・・・











おなかを抱えながらアスカが戻ってきた。
別におなかが痛いわけではない。






いや、別の意味で痛いのかもしれない。








笑いすぎで・・・・









「くくく、シンジってジェットコースター苦手だったんだ。」

そう言って飲み物を僕に手渡す。
そこまで笑わなくてもいいじゃないか。
とりあえずジュースを飲む。
りんごがスーーと胃の中に流れ込む感じがする。
いくらか気分は良くなったがまだ動くのはきつい。
ぐるぐる回ってる感じがする。

仕方ないじゃないか、僕だって苦手なものはあるよ・・・

「しょうがないわねぇ、膝枕してあげるわ」

うん、ありがとう

僕はアスカの膝の上になんの迷いもなく移動した。
アスカは動揺していたようだが、
今の僕にそんなことに気づくはずもなかった。
しばらくするとアスカは僕の頭をなでながら
前の世界のデートのことを話してくれた。
そう、母さんの命日のあの日のことを。

「シンジ、覚えてる?
 私がヒカリに頼まれてデートに行ったとき。
 あの時ね、待ち合わせにいたのは少し格好がいいだけの男だった。
 私ね、そいつと遊んでいても全然楽しくなかったの。
 シンジは今ごろなにしてるのか、そればっかり気になった。
 だからその日はあまりしゃべらなかったの。
 そしたらその男ったら、私が自分のことを好きなんだと
 勘違いしてキスを要求してきたの。
 どうせ外国でもいつもしてるだろ?って具合に。
 もうカーーーとなってね。
 あいつをボコボコにしてやったわ。
 そのとき気づいたの。
 私はシンジじゃなくちゃいけないって。
 シンジの方がずっと魅力的なのに、
 そのときまで気づかなかった。
 
 そしてそいつをそのままにして慌てて帰ったわ。
 そしたらシンジがチェロを弾いていた。
 そのときのシンジを今でも覚えてる。
 私よりずっと大人で、ずっとかっこよかった。
 でも、自分に自信がもてなかった。
 自分の気持ちが伝えられなかった。」

僕はゆっくり起き上がって
アスカをゆっくり抱きしめた。

「アスカ。僕だって一緒だったよ。
 アスカは僕を見てくれないんじゃないかとずっと
 心配していた。でも本当は違った。」

「どこかで私たちはすれ違ってたみたいね。」

「これからはそんなことはもうないよ。」

「じゃあ、証明して」

そして唇が重なる。












遊園地内
アスカとシンジのベンチから少し離れた茂みの中

がさがさ

「や、やめませんか?」

なに言ってんのよ!あんたそこの諜報部のようになりたいの!

う”

そこにはネルフの諜報部が泡を吹いて気絶している。5人とも全員。

作者は黙ってればいいのよ!大体あんたがこんな展開にしたんだから責任とってもらうわよ!!」

「ひ、分かりました!

なぜこんなことになったのか。
それは前回の話のあとがきを書いてるときに
僕の部屋の扉がぶち破られたのがきっかけでした。
なんだと思って振るかえると仁王立ちしたマナ様がいました。
そして有無を言わさずここまで引っ張ってきました。
あした、国語のテストなのに。



「で、マナさん。どうするんですか?」

「決まってるじゃない!あの女を殺す!!
 アタシのシンジを奪ったのよ!絶対殺す!!
 殺す!死なす!さくっと倒す!!」」

待ってくださいよ!それは困ります!シンジ君が悲しむし、
 この後の話がつづきませんよ。
 そうなるとマナさんの出番はなくなりますよ。

「じゃあ、作者としてはどうしてほしいの?」

「え、そうですねぇ、いろいろありますが(おいおい)
 ここは普通にデートの邪魔と言うのが妥当ではないでしょうか。」

(じゃないとあとでアスカ様に殺される。)
作者の家に戦車で突っ込んできたアスカ様を思い出す。
そして帰るとき、忘れずに砲弾を残していった。
いまだに家ではその大穴が空いたままだ。

「よし、それ採用!
 じゃあ、まずあのラブラブな雰囲気をぶち壊すわよ!」

「りょ、了解です。」

「じゃあ、これを。」

おもむろになにかを取り出すマナさん。
おなかのあたりが白く
目はくりっとした黒目、
それ以外は茶色い感じの
いわゆるくまちゃんの着ぐるみである。


「・・・僕ですか?

当たり前じゃない!作者として責任を果たしなさい!!」

「は、はい!

(いやだなあ)








遊園地内のLASワールド(ベンチとも言う)


(なんか雰囲気ぶちこわしたくないなあ)

そうおもいつつも裏を振り返ると、
マナがスナイパーライフルで作者の後頭部を狙っているので
逃げれません。

「はぁー」

くまちゃんの着ぐるみでとことこ歩く作者。
知り合いがいないか非常に気になります。

そう思っているうちに
アスカさんとシンジ君の前に立って、
持ってた風船を差し出す。
ちなみにこの風船のなかには
麻酔ガスがかなり濃い濃度で入っています。
割れれば作者もただではすまないかと・・・
まあ、死ぬよりましです。
・・・それにしても浮いてるのが不思議です・・・
風船を差し出しても反応はない。
遠くから見ればかわいいくまちゃんはあほに見えることでしょう
その証拠に今横を通った小さな子供が、
「ママ〜、くまちゃんが無視されてるよ〜
 ばっかみたーーい。
と、言っております。






・・・無視ですか・・・







・・・シカトデスカ?・・・





つんつん
アスカさんの肩を突っつく。

「なによ」

かなり怖い顔をしておられます。
そりゃ、幸せの絶頂にいたんだから邪魔されたらこんな顔にもなります。
逃げたい!
でも死ぬのはいや!

「あ、くれんのその風船」

こくこく

「ありがとうね」

おもわずダッシュしてしまう
やった!やったんだ!
ぼくは生きてるぞ!

ガッ

え、
なに?
石?
そんなネタまだ使えるの?
知らなかった。


バタン


「ちょっと大丈夫・・・あ、あんた!」

着ぐるみの頭が取れてしまってる・・・・
顔を見られた・・・・

ま、まずい!さいならーーー!」

ゴラァ!またんかーい!」
「アスカーどうしたんだよーー」

急に走り出したアスカを追いかけるシンジ



ようやく追いつく。

「アスカーどうしたんだよ!」

「作者よ、作者!
 あいつなんかしでかすつもりだったからとっちめてやるのよ!」

「そ、そうなの」

「そうよ、どこ行ったのかしら」


そうして追いかけるシンジ
が、


ガッ

(小石!?
 作者は二度もおんなじネタを・・・
 いや、これは・・・足!!)


ドターーン


あしをすくわれ、先ほどの作者より数倍の力で倒れるシンジ。 その証拠に文字の大きさが違う。
もちろん意識はない。

「よくやったわ。作者もやくにたつもんねぇ」

マナはものすごく怖い笑みを浮かべていた。


アスカは気づかずに走っていた。









遊園地のどっかの自動販売機前


作者:「はあ、はあ、疲れた。お茶でも飲もう」

そう思って100円を取り出そうとするが
着ぐるみを着ているのでなかなか取れない。

やっと取れた。
チャリーーン

あ”ーーー落ちたーー!
しかも自販機のしたーー!

慌てて手を突っ込むがなかなか取れない。
うーーん、うーーーん。
少しやせないといけないか?
うーーん、うーーーん。

するとよこから細い女性の手が伸びて
取ってくれた。

「ありがとうご・・ざ・・」

自分の血の気が引いていくのが分かった。
逆光で顔は見えないが、
そこにたっているのは

「ア、ア、ア、」

「さてと、詳しい話を聞かせてもらおうかしら?」


「ぎゃあああああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああああ」

















休憩場(あのウサギとかいるとこ)




「はっ!
 僕はいったい?」

「気がついた?シンジ君。」

そこにいたのはアスカじゃなくてマナだった。
記憶は飛んでいるみたいだ。

「あれ、どうしたのマナ?
 学校じゃないの?」

「シンジ君が心配でやすんで来ちゃった。」

ぺろっと舌を出してみせるマナ。
戦略自衛隊の情報でここにきたなんて
いえるはずもないが、この言い訳にも無理がある。
しかし、シンジは、

「そうだったんだ。ごめんね、
 心配かけたみたいだね。」

と、信じている。

「いいのよ。わたしが勝手に来ただけだから。」

「ところでアスカしらない?」

ビキ!
アスカという名を聞いたマナはぶっちぎれる寸前である。
(そうか、あの女はアスカと言うのか、ふふふ)
マナの様子がおかしいのでシンジはどうしたものかと悩んでいる。
ここでも鈍感なシンジ。

「シンジ君、そのアスカって人とはどぉおおんな関係なのかしら?」

「え、僕の恋人だよ。」


マナの頭の中で繰り返される言葉。
「え、僕の恋人だよ。」
「え、僕の恋人だよ。」
「え、僕の恋人だよ。」
「え、僕の恋人だよ。」
「え、僕の恋人だよ。」
「え、僕の恋人だよ。」
「え、僕の恋人だよ。」

がくっとうなだれるマナ。
ふふふ、
・・・どうされました!変な笑いかたして・・・
そうよ、シンジ君はアスカとマナの発音を間違えたのよ。
だから、アスカじゃなくてマナが好きだと。ふふふふふ
・・・無理があります・・・

「あれ、マナ、どうしたの?」

「なんでもないのよシンジ君」

「それならいいけど・・・」



















休憩場外の茂み


がさがさ
光学100倍の赤木印の双眼鏡でその様子を見てる作者。
その横には・・・・

作者!あのマナ板はいたの!」

はい!います!
 マナ板はシンジ君の横にウサギたちと戯れながらしっかりと存在してます。」

「ふふふふ、残念ね。マナ、あなたとはいいおともだちでありたかったのに」

「ボス!どうぞ」

なんで作者がここまで積極的かというと
あの後アスカにボコボコにされた作者は、
アスカに取引を持ち込んだ。
その取引とは、

1、霧島マナからシンジを救出するにあたって、協力する。
2、その代わり身の安全を保障してほしい。そのため諜報部に護衛してほしい。
3、マナに奇襲されたらこの契約は解除。
4、トイレットペーパーが切れたので新しいのがほしい。


この4つだ。
彼女は4つめも含めすべての要求をのんだ。


「ありがとうね」

「それではボス!私はこれで!」

「うむ、ごくろう。ばいばーーい」










休憩場

「マナ、本当に大丈夫?顔色が悪いよ」

「うん、全然へいき。」

するとシンジのそばにウサギが寄ってきた。
シンジの視線がマナからはずれる。

「あ、かわいいなあ。
ウィィィィン
 ウサギって触ったことないか
ガチャン、ヒューーーン
 ら、こう持ち上げるとふかふかして気持ちいいなあ」

ちなみにシンジの腕に変化はない。

「あたしにも抱かせて。」

「うんいいよ。はいアスカ。」

「ありがとうシンジ。ほんとかわいーーー。」

「ア、アスカもかわいいよ。」

「な、なに言ってんのよ。当たり前じゃない!」
 でも、ありがと。」



しばらくウサギたちと遊ぶ2人
シンジはウサギを生まれて初めて抱けてよろこび、
アスカは目をキラーンとさせつつも笑顔だ。



さて、作者はなにをアスカに差し出したのか。
これだけはぜったいに言えません。
アスカさんに赤城印のUFOキャッチャーのリモコンをわたしたとは
死んでもいえません。



・・・いいじゃないですか
UFOキャッチャーくらい。















遊園地 出入り口


「今日は楽しかったね。」

「そうね。またこれるといいわね。」

「今度はミサトさんたちも一緒に行けるといいね。」

「ミサトはだめよ」

「なんで?」

「加持さんがかわいそうでしょう」

加持が遊園地で酔っ払ったミサトの世話をする光景を思い浮かべてしまう。
ミサトならどこでも酒を飲むだろう。

「ぷ、たしかに」

「そうでしょ?」

「「あははははは」」

夕闇が広がりつつある遊園地の出入り口に
少年少女の笑い声が聞こえる。







ーーーーーおまけーーーーーーー

「おろしてよーーー」

UFOキャッチャーはまだ飛んでた。











次回予告

学校でもシンジにべったりなアスカ。
そんな中、男子たちはケンスケを中心にある作戦を立てる。
女子にとってもうっとうしいアスカは何とかしたい存在であった。
そして女子と男子が一時的に手を組む。
そんなことを知らないアスカとシンジ。

そして約束の時がやってくる。

引き裂かれるアスカとシンジ
男子に連れ去られるアスカ。
女子に連行されるシンジ。

そしてシンジが計画に気づいたときシンジはアスカの救助に向かう。
さまざまな難関を乗り越えてシンジはアスカを救出できるのか。



次回

新世紀EVANGELION MACHINE ARMS

第5話
「SILENT SCHOOL WARS!!」

さーてこの次もサービスサービス!






ーーーーーーーーあとがきですよーーーーーーーーーーー
さて、外伝どうでしたでしょう?
作者をSSに出すSSはあまり見かけませんでしたので
ちょっとやってみようかなっていう好奇心でやってみました。
なにぶん初心者で、マナ様の扱いがあっているのか少々心配ですが
だいたいこのSS内での扱いは決めました。(笑)
あと、JAまでの話が飛んでいるからいくらか分かりにくいところが
出てきていますが、ご安心を。ちゃんと本編で書きますので。

それで、次はいよいよアスカが学校に行かれます。
果たして何が起こるのか?
アスカは無事なのか?
シンジはやっぱり両腕を使うのか?
シンジを食い止めようとする男子はどうするのか?
次回をお楽しみに!!


作者"イッシー20"様へのメール/小説の感想はこちら。
notoienai@yahoo.co.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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