綾波がネルフの司令になって

父さんがいなくなって

もう、ずいぶん経つ。

あれから時々

「もしかして」って思って

母さんの墓を訪ねてみたけど・・・・一度も、花はなかった。

きっと、父さんはいなくなってしまったんだって

綾波はああ言っていたけど

本当にいなくなってしまったんだって

そう思ってた。

そうしたら、昨日・・・

『花』が、あったんだ。

母さんの、墓前に。

あの時と同じように・・・

 

立ち並ぶ墓標の影に、その男はいた。

Beethoven Symphonie Nr.9 d-moll op.125

「この唄は、まさか・・・」

≪An die Freude≫

「まさか・・カヲルく・・!?」

―――ズイッ

「歌は良いな・・・・シンジ。」

「う、わぁあああっ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 綾波司令   第24話「   

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

日向「本部正面ゲート付近にATフィールド発生っ!! 」

青葉「な、内部に侵入しました!!」

ミサト「保安課は!?」

青葉「現在急行中! 第8、9セクションからも応援を要請します!」

リツコ「ミサト。大規模な破壊を伴わず、本部施設内部へ侵入してくるこの相手は・・・」

リツコの指摘に、厳しい表情でミサトが頷いた。

伊吹「まさか、ダブリス!?」

思わず手を止めたマヤが、一瞬二人を振り返る。

リツコ「・・・彼の複製か、あるいは」

うつ伏せ気味にした目を横に走らせ、そこで口をつぐむリツコ。

ミサト「あるいは?」

考え込むような親友の姿を目にしたミサトは、険しい目つきで日向へ向き直った。

ミサト「日向君! 分析結果は?」

日向「そ、それが・・・“G”には違いありませんが、パターン『オレンジ』と『青』を交互に繰り返しています!

    MAGIは、判断を迷っているようです!」

慌しく端末機をチェックしながら日向が報告する。

冬月「何にせよ、ヤツの侵攻を止めるのが先だ。レイ君達は、どうしている?」

伊吹「待機室ですっ!」

 

――待機室――

アスカ「なんか・・・騒がしいわね。」

レイ「・・・・・・。」

ミサト『・・・司令!』

発令所との直通回線を使って、葛城三佐が呼び掛けてきた。

ミサト『Gが本部施設内部へ直接侵入しました! アスカ・シンジ君と一緒にケージに向かってください! 

    エヴァを使うことになるかもしれませんっ!』

レイ「今回の敵は?」

ミサト『おそらく、ダブリスのコピーと思われます! ・・・・ナリは小さいけど油断できないわっ、レイ!!』

レイ「・・・分かったわ。」

 

アスカ「シンジ! 何してんのよ?! アンタ、着替えもまだだったのっ??」

男子の更衣室を開けたアスカが、驚きと呆れの入り混じった声を上げた。

シンジ「うん・・・・今スグ着替えるよ。」

元気の無い声がそれに応える。

レイ「・・・・どこか具合がわるいの?」

シンジ「なんでも、ないよ。後から行くから・・・先に行ってて。」

無理矢理作ったような笑顔を浮かべて、シンジが言った。

アスカ「・・・・早くしなさいよっ!」

レイ「・・・・・・。」

―――プシュンッ

シンジ(ごめん・・・アスカ、綾波)

 

青葉「Gの侵攻止まりませんっ! 現在、Cブロック通過!!」

日向「ヤバイぞ、真上だ。」

ミサト「まさか、ここへ来るの!!??」

リツコ「あり得るわね。」

伊吹「イ、イヤッ。」

青葉「○○防衛ライン、突破!・・・△△防衛ライン、突破!・・・・来ますっ!!」

全員の目が背後の扉へ向けられた。

 

プシュンッ――――

 

何気ない音を立てて、厳重にロックされているはずの発令所のドアがスライドする。

―――学生ズボンのポケットに片手を突っ込みたたずむ長身の男。

    身に着けた衣服とは不釣合いな髭面。そして、サングラス―――

“ゲンドウ”「・・・・・・・。」

冬月「い、碇!」

ミサト「くっ!」

上着から取り出した拳銃を構えるミサト。

日向と青葉もミサトに倣って銃の安全装置を外す。

椅子から腰を落として震えるマヤ。

白衣のポケットに両手突っ込んだまま、リツコは身じろぎもせずにゲンドウを見返していた。

 

スタ、スタ、スタ―――

 

無言で発令所の中央まで進み、ぐるりと周りを見回すと、ゲンドウはやおら学生服を脱ぎ始めた。

まずカッターを脱ぎ、続いてシャツ、さらにズボンを下ろし、最後に青い縦縞のトランクスに手を掛ける。

さっきまでの緊張感はドコへやら、アッケにとられる一同・・・・そして、心のツッコミ。

ミサト(・・・やっぱ、裸の方が落ち着くのかしら?)

伊吹(せめて、パンツだけでも履いててくださいっっ)

青葉(いや、その前に・・・・一体、どこから学生服を?)

リツコ(・・・それはそれで情けないものがあるのよ、マヤ)

日向(設定の甘さは最後まで改善されなかったってコトか・・・)

冬月(このノリ・・・・第1話以来だな)

 

なにもかもみな懐かしい・・・・

 

一斉に目を閉じて、思いおもいの方向を振り仰ぐネルフ本部発令所スタッフの面々。

その“隙”に、ゲンドウは中央の非常用エレベーターに立った。

手すりのキーを操作する音がピッポッパッと響き、元司令長官の姿が足下から沈んでゆく。

冬月「(ハッ!)いかん! “碇”は、ドグマへ行くツモリだ!! ヤツを止めろ!!!」

冬月の声で我に返るミサト。

自動拳銃の撃鉄が落ちる寸前に、ゲンドウの姿が消える。

慌てて駆け寄る彼女の目の前で、本部最深部への最速ルートが閉ざされていった。

ミサト「開けて!」

武器を持ち上げ、青葉を振り返るミサト。

青葉「ダメです! エレベーター側から、ロックされていますっ!」

モニターを見て、青葉が叫ぶ。 

間髪入れず、葛城三佐は伊吹二尉に指示を出した。

ミサト「電源落として!!」

伊吹「ハイッ!」

 

ゴゥン――

 

青葉「止まりました!」

日向「な、なんとかなりそうですね・・・」

ミサト「いえ。足止めしたに過ぎないわ。・・・・レイ! アスカ! シンジ君!」

レイ『状況は聞こえているわ。』

ミサト「シンジ君は?!」

アスカ『優雅にお召し替え中・・・・呼んで来る?』

ミサト「・・・いいわ、アナタ達だけでも先に行って。敵の狙いは、99%ターミナルドグマよ!』

レイ『了解。』

アスカ『了解!』

ミサト(シンジ君・・・どうしたの?)

 

レイ「私が先行するわ。弐号機は万が一に備えて、メインシャフト最上部で待機していて。」

アスカ「アタシにバックアップをやれっての!?」

レイ「限られた空間での戦闘になるわ。一機で行く方が戦いやすい。それに・・・・碇君が心配でしょ?」

アスカ「な・・・ちょっとっ!」

不意を突かれて顔を赤らめたアスカを残し、蒼いエヴァがリニアトンネルを降下して行く。

 

発令所正面の端末機が、赤い文字を点滅させ始めた。

日向が、表示されたメッセージを素早く読み取る。

日向「MAGIによる分析でました・・・・うおっ!?」

報告の声は、途中から驚愕の叫びへと変わった。

ミサト「どうしたのっ!」

日向「分析結果・・・ファ、1stANGEL! MAGIはアレを第1使徒“アダム”だと言っていますっっ!!」

リツコ(やはり、加持君が言ったように、Gの正体はアダム! 碇司令と一体化し、碇司令の思考を

    取り込んだ第1使徒! ・・・・それじゃ、Gの目的は・・・・・いけないっ!!)

エヴァ3機の現在位置が点滅するスクリーン。そこに向かって顔を上げ、リツコは叫んだ。

リツコ「ミサト! レイの零号機を今すぐ呼び戻してっ!」

ミサト「リツコ・・・?!」

リツコ「あなたは知らないでしょうけど、卵まで還元されたアダムは何よりも安全な所・・・碇司令の右手

    の中に封印されていたの! そして、今や完全に蘇ったアダムは、宿主である碇司令の意志を

    正確に実行に移そうとしている・・・」

ミサト「碇司令の意志って・・・」

リツコ「リリスの子であり碇ユイの分身でもある、レイとの融合・・・」

ミサト「リツコ・・・それって!」

リツコ「そう・・・サードインパクトよ。」

ミサト「!!!」

 

ガゥン――

 

ミサト「どうしたの!!??」

青葉「! くそっ! エレベーターが再び動き始めました!!」

冬月「・・・非常用の予備に切り替えたか。」

リツコ「マヤッ! 本部の電源を全て落としてっ!!」

マヤ「ハ、ハイッ!・・・で、でもMAGIの維持に問題が。」

リツコ「構わないから、早く!!」

マヤ「ハイッ!!」

 

――ゴウゥゥン

 

一瞬にして暗闇に包まれる発令所、ネルフ本部、そして第3新東京市。

 

ゲンドウ「・・・フッ。」

 

ミサト「いいの、リツコ?」

リツコ「たしかに、MAGIはそれ自体膨大なエネルギーを必要とする巨大コンピュータだわ。だけど、

    それ故に外部からの電源の供給が全て停止した時のための備えは用意されているのよ。」

ミサト「・・・・どれくらい、持つの。」

リツコ「オール・スタンバイ状態にして、約3時間・・・て、ところかしら。」

ミサト「『3時間』・・・その間にヤツを何とかしなくちゃイケナイというワケね。」

 

ガウゥゥン―――

 

しかし、それから経過する事、わずか2分足らず。

三たびエレベーターが動き出した。

驚きの表情を浮かべたリツコが、マヤの背凭れを掴んで声を上げる。

リツコ「どうしたのっ!!?」

勝手に電源の入った端末機が、息を呑むマヤの顔を下から照らし出していた。

伊吹「・・・Ca、Casperが、稼動していますっ!!」

汗を飛ばして、リツコを振り返る伊吹二尉。

リツコ「なんですって・・・!」

身を乗り出して、操作パネルを覗き込む赤木博士。

次々と点灯してゆく三連モニター。

伊吹「つ、続いて、Balthasar!・・・・そんな、Melchiorまで!? ・・・・全MAGIシステム、解放されました!!」

発令所側方の大型ディスプレイが一斉に輝く。

呆然と、それを見上げるリツコ。

リツコ(母さん、どうして・・・!)

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

発進準備を整えた初号機を前に、プラグスーツを着たシンジは膝に顔を埋めるようにして座り込んでいた。

シンジ(また、父さんを倒さなくちゃイケないのか・・・)

さらに深く顔を埋めるシンジ。

シンジ(母さんの墓の前で出会った“父さん”は・・・・・アレは、父さんじゃない・・・・・だけど)

   『・・・シンジか。』

   『オマエは誰だ!? なぜ父さんやカヲル君の真似をするっ!』

   『・・・・・・・。』

   『いったい、何のために僕達の前に現れるんだっ!』

   『・・・・・フッ。』

   『何が・・・おかしいんだよ?』

   『・・・また会おう、シンジ。』

固く目を閉じる。

シンジ(もう・・・・たくさんだ)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

レイ「くっ!」

零号機の左腕が根元から捩れ、後方へ折れ曲がった。

エヴァから見ればまるで小さなその男が、躊躇なく迫ってくる。

レイ「ATフィールド・・・全開!」

痛みに耐えながら、ガードを固めるレイ。

しかし、相手は難なくその防御を突破した。

レイ(向こうのATフィールドが、零号機を上回っている!?)

蒼い機体がトンネルの壁面に叩きつけられる。

レイ「うぐっ・・・ぁ!」

 

ミサト「レイの状況は!?」

日向の肩に手をかけて、ミサトが問う。

戦慄を帯びた声がそれに応えた。

日向「・・・い、一方的です! このままでは・・・!」

機体状況を示すモニターを前に、伊吹マヤが片手で口元を覆っていた。

 

ゲンドウ「無駄だ。ファーストチルドレン・・・・いや、リリス。」

勝ち誇った表情を浮かべ、ゲンドウがレイの眼前に浮かび上がる。

レイ「ハァ!・・・ハァッ!」

歯を食いしばるレイ。零号機がゲンドウへ右手を伸ばす。

しかし、その何度目かの努力を嘲笑うように、強大な力が再び機体を壁面にめり込ませた。

レイ「・・・うぅっ!」

ニヤリと、ゲンドウの口元が歪む。

 

ミサト「レイ!! 機体を捨てて、戻りなさい! レイ!!!」

レイ『・・・ダメ。零号機は、私。もう一人の・・・私。』

ミサト「レイ! Gの狙いはあなた自身なのよ! はやく脱出してっ!!」

レイ『・・・ダメ。』

ミサト「日向君! プラグ緊急射出っ!」

日向「ハイッ! ・・・くそっ! 信号受けつけません!!」

ミサト「もう一度っ!」

日向「ハイッ!」

 

―――どうして逃げないの―――

レイ「 ! 」

―――このままではあなたも死んでしまうわ―――

レイ「・・・かまわない。」

―――なぜ?―――

レイ「・・・・・・。」

―――・・・・・・・―――

レイ「! 何をするの!?」

零号機が動き出した。

うなだれる様に頭を倒し、エントリープラグを排出する。

残された片手がそれを握り、リニアトンネルを投げ上げた。

―――あなたは、私・・・私は、あなた・・・さよなら―――

レイ「・・・はっ!」

トンネルの底に小さな閃光が発生した。

 

伊吹「零号機・・・活動、停止。」

涙を浮かべたマヤが、声を震わせて報告する。

唇を噛み締める発令所のスタッフ。

リツコ(レイ・・・・)

そんな中、突如、ミサトの声が響き渡った。

ミサト「・・・アスカ! レイをしっかり受け止めるのよっ!!」

 

アスカ「まかせといてっ!!」

トンネルに大きく身を乗り出す弐号機――アスカがレイを待ち受ける――。

(・・・・来たっ!)

ガシンッ!

アスカ「レイ?・・・ !!! ・・・・・・どうして・・・どうしてなのよ??」

半ば悲鳴と化したアスカの声とともに発令所へ送られてきた映像を前にして、人々は言葉を失った。

弐号機の掌に横たわる、<EVA 00>エントリープラグ。

開いているハッチ。

無人の操縦席。

リツコ「まさか・・・!」

冬月(レイ君・・・・運命を受け入れるというのか?)

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――シンジ、何をしている―――

うずくまるシンジの顔が、ハッと膝から持ち上がった。

―――レイを救えるのは、お前だけだ―――

かつて何度となく畏れ、しかし、それ以上に心の底で渇望していた声が、

ブリッジにいるシンジの頭上から降りかかる。

シンジ(ま、まさか・・・・)

明かりの灯ったモニタールーム。初号機越しにシンジを見下ろす、長身の人影。

シンジ「父さん・・・本当に!?」

半ば放心し、よろめくように立ち上がった少年を、男の声が叱咤した。

「出撃だ。早くしろ。」

我に返るシンジ。

すべては後だ。今、自分がなすべきことは―――

大きく頷いて、碇シンジは初号機へ駆け出した。

エントリープラグ―――挿入

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

シンジ『ミサトさんっ!!』

ミサト「シンジ君!?」

葛城三佐だけではない。発令所の全員がスクリーンに現れたシンジを仰ぎ見ていた。

シンジ『初号機、発進します!』

 

弐号機の横を紫の機体がものすごい勢いで降下して行った。

驚くアスカ。

アスカ「シンジ・・・!?」

シンジ「綾波ーーっ!!!」

遅れて、弐号機が後を追う。

  ・

  ・

  ・ 

  ・ 

レイ「・・・・・・・。」

レイは、一人ドグマを降下していった。

口を開けて広がる円形の終末点。

元司令長官の姿をしたものが、彼女を見上げていた。

周囲に散らばる零号機の破片。

まじろぎもせずにそれらを見つめて、レイはアダムの前に降り立った。

 

塩の柱とオレンジ色の海に囲まれたそこは、まさに、過ぎ去った契約と死の世界であった。

レイ「あなたに何ができるの?」

ゲンドウアダム「失われし欠片の補完。」

レイ「そこに何があるの?」

ゲンドウアダム「・・・・・再会と新生。」

レイ「・・・・・それは違うわ。」

ゲンドウアダム「・・・・・・・・。」

レイ「・・・・人は人の中で生きてこそ価値があるのよ。」

ゲンドウアダム「・・・・レイ、約束の時だ。」

 

気を失ったレイを両腕で抱え上げ、ゲンドウがターミナルドグマへ到達する。

静かにリリスの前に横たえられる白い裸身。

すでにプラグスーツは取り去られていた。

レイ「 ! 」

気づいて上体を起こしたレイの指先がLCLに触れ、ドグマの海に波紋が広がる。

サングラスの中で、自らの運命を知りつつも、戦う意志を瞳に宿した少女が立ち上がった。

アダム「レイ・・・私と一つになるのだ。」

向き合った二人を、十字架から見下ろす白い巨人。

ゲンドウの両手がレイの両手首を掴む。

レイ「クッ・・・・」

皮膚が融合を始めた。

アダム「そうだ・・・おまえは私に逆らえん。なぜなら、おまえはこの時のために生まれたのだからな。

     アダムとリリス・・・新たなる世界の始まりだ、レイ。」

レイの両手を真っ直ぐ横に広げ、自分の身体と重ね合わせてゆくゲンドウ。

触れた箇所が、まるでそうなることが初めから定められていたかのように、次々と一体化してゆく。

レイ(身体が・・・・・動かない・・・)

アダム「ユイ・・・やっと逢えたな。」

 

「綾波っ!」

轟音を立てて砕け散ったヘヴンズドアの後から、初号機が身を乗り出した。

シンジの足下に、向かい合った裸のゲンドウとレイの姿が見える。

シンジ「綾波ーっ!」

もう一度、呼び掛けるシンジ。

レイは反応しない――いや、動かない。

シンジ「くっ!」

しゃがみ込んだ初号機の眼光が消え、エントリープラグが現れた。

エヴァを降り、シンジは駆けた。

 

シンジ「待てっ!!」

アダム「・・・・・・・。」

無言で少年を見やるゲンドウ。

レイ「碇君!」

レイが首だけを横に向けて、シンジを見た。

シンジ「今助けるよっ!」

アダム「フ・・・・・もう遅い。」

ズズズ・・

レイ「アァッ!!」

レイの肉体がゲンドウの中へと吸い込まれていった。

シンジ「あ・・・綾波―――――ッ!!!」

綾波レイの姿は、少年の前から消えた。

 

(最終話へつづく)

 

『綾波司令』 第24話「少年」 終

 

 

次回予告

ついに実現の時を迎えた碇司令の人類補完計画!

Gが翼を広げ、サードインパクトへの秒読みが始まる中、

シンジはレイを救い出す事ができるのか?

それとも、少女の愛は永遠の闇の中へと消え去るのか!?

あるいは・・・・!

次回、『綾波司令』 最終話 「魂」 

お楽しみにネンッ! (旧題は「終わる小ネタ劇場」よン!)


マナ:Gと渚くんの融合・・・こんな違和感のある使徒も珍しいかも。

アスカ:シンジに辛い戦いになるかと思ったけど、ファーストがメインね。

マナ:この話の主役だし。やっぱり最後は決めなくちゃ。

アスカ:決めるんならいいけど、まずいことになってきてるわよ?

マナ:シンジが助けに行ったけど・・・。

アスカ:シンジはいいけど、アタシがあんまり目だってないわねぇ。

マナ:次回がいよいよ最終回。クライマックスよっ!

アスカ:Gは最後どうなるのかしら・・・。
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