エヴァンゲリオン「映画補完計画-アスカver」

「映画補完計画」をアスカの視点から見たバージョンです
つまり、アスカのそのときそのときの心情等をアスカの視線から見たものです
また、「映画補完計画」を読み終わったあとに見るのをお勧めします
内容がこの作品では分かりづらい点がいくつかあると思います
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<ミサトのマンション>

『私はシンジに嫌われたのね・・・。』
『もうシンジに会いたくない・・・。』
『これ以上、私たちの関係が悪くなるのはもうやだ・・・。』

「ミサト、私この家から出てく」

「え?どうして?」

「言いたくない」

ミサトは自分の首を見る
『やっぱり、あのときの跡のこってるのね・・・。』

「わ、わかったわ」

「その代わり私の隣に引っ越すことね」

「ありがと・・・。」

<アスカの部屋>

『これでいいんだよね?』
『引っ越してきてよかったんだよね?』
『そんなの分かるわけないか・・・。』
『もう何も考えたくない』
『寝よう・・・。』


翌日、ネルフに向かう

「今回二人に集まってもらったのは、エヴァが正常に起動するかどうかを調べるためにきてもらいました」

『やっぱり、私があんなこといっちゃったから・・・。』

「あなたたち二人の間に何があったかは分からないけど、エヴァが起動しなければあなた達がここに居る意味がなくなるわ」

『私がいけないのよね・・・。』
『シンジにひどいこと言ったもんね・・・。』

「真剣に取り組んでちょうだい」

『私のこと嫌いになっちゃったかな?』

「二人ともわかった?」

『もうシンジは私のことは見てくれないのかな・・・。』
『・・・。』
『シンジのこと、私・・・。』

『好きだったんだ・・・。』

『もういまさら分かったって遅いよね・・・。』
『こうなる前に言っとけばよかった・・・。』
『今の私、駄目ね』
『なんでもかんでも消極的・・・。』
『一番私が嫌いなタイプだった』
『そう、それがシンジだった・・・。』
『だけど、私はそんな彼を好きになった』
『シンジがだんだん変わっていくたびに、私の心もかわっていったのね・・・。』

更衣室に向かいながら、そう思うのであった

<エントリープラグの中>

『今の私、エヴァ起動させられるの?』
『こんな精神状態でちゃんとエヴァは起動するの?』
『乗れなくなったら私はどうなるの?』
『ミサトの忠告もちゃんと聞かなくっちゃね』
『私、エヴァに乗れなくなったら本当にどうなるの?』
『ドイツに戻されるのかしら・・・。』
『そしたらシンジと離れ離れになっちゃうわね・・・。』
『これも運命かもしれない』
『いくら私がシンジのことを好きでも、いくら愛していても、シンジが私のことを好きでいるはずが無い』
『だって・・・』
『だって・・・』
『私を殺そうとしたんですもの・・・。』

「おつかれさま、エヴァは正常に起動したようだし今日は家に帰ってゆっくりしてて」

『一様大丈夫なようね』
『でも、時間の問題みたい・・・。』

そして思い悩みながら自分の家に帰宅する

<アスカの部屋>

『シンジやっぱりなにも言ってなかった』
『やっぱ、きにしてるのかな』

自分の首に手をあてるアスカ
その手は小刻みに震えていた

『もう思い出したくない』

「もういやだ・・・。」

つい言葉になってしまう
すると玄関からミサトらしき人物が部屋に入ってくるのを見る
とっさにアスカは布団の上で寝るフリをしてしまう

「アスカー、入るわよー」

『やっぱりきた・・・。』
『こんなときに何なのよ』

「アスカ?おきてるんでしょ?」

『うるさいわねー』
『もうこの部屋から出て行って・・・。』

「アスカいい加減にしなさい。あなたとシンジ君の間に何が起こったかはわからないけど・・・。」

『知らなくていいわよ・・・。』
『それより何よ・・・。』
『そのいい加減にしなさいっていうのは!!』
『私はミサトなんかに説教されるほど落ちぶれてないのよ!!』

「私の言うことぐらいは聞いて」

『なによ、えらそうに!!』
『・・・。』
『・・・。』
『だけど聞いてほしい・・・。』
『誰かに聞いてほしい・・・。』

「ミサトは好きな人に首をしめられたらどうする?」

『言っちゃったわね・・・。ミサトはどういう反応しめすかしら・・・。』

「アスカ・・・。」

『何とか言いなさいよ!!』

「どうすんのって聞いてるの!!」

『何よ、だまりこくっちゃって!!』

「・・・。」

『なんなのよ、答えてよ!!』
『なんとか言ったらどうなの?』
『なんで何も言わないのよ・・・。』

「どうすればいいのよ・・・。」

「どうすればいいのよ!!!」

「あなたはどうしたいの?」

『え?わたし・・・?』

「私は・・・。」

『もうミサトを信じるわ・・・。』
『信じるしかないよね?』
『ちゃんとした答えがほしいの・・・。』

「私はまた元の生活に戻りたいの・・・。」

「じゃあ何で引っ越すなんていったの?」

『そんなことどうでもいいじゃない!!』

「ほっといてよ!!」

「いいえ、ほっておけないわ」

『どうしてさっきから質問ばっかり・・・。』

「何で? どうして? ミサトは私を苦しめたいの?」

「そんなわけないじゃない」

「じゃあどうしてそんなこと聞くの!!」

「あなたはシンジ君と一緒・・・。」

『わたしが?シンジと一緒?』

「あなたは自分の気持ちから逃げているだけ・・・。」

「私が?逃げている?」

「そうよ、あなたは自分の気持ちから逃げているだけ」

「シンジ君と元の生活ができなくなるかもしれないから」
「シンジ君といつものように生活できなくなって」

「そして、あなた自身が傷つくことから逃げているのよ!!」

『私が逃げている?』
『自分が傷つくことから逃げている?』
『この私が?』
『勉学も常にトップで、世界の平和を守るエヴァンゲリオンのパイロットなのに?』
『それなのに?』
『逃げている?』
『・・・。』


『私は肩書きだけでしか生きていけないのね・・・。』
『こんな自分なんて大嫌い・・・。』
『そういえば明日から学校だったわ』
『シンジがいないから自分で起きるのか・・・。』
『大変ね・・・。』

<次の日の朝>

『一様起きれたわね』
『学校に行こっかなぁ』
『でもこんな私がいったらみんなどう思うのかしら?』
『でも、シンジに会いたい・・・。』
『とりあえず行くだけ行こっか』

<学校の教室>

「ようシンジ!!お久しぶりやな」

「うん、そうだね、おひさしぶり」

「相変わらず愛想ないやっちゃなー」

「そうかな?」

『やっぱり私のこと気にしてるのかな?』
『思い上がりか・・・。』
『シンジ前からあんな感じだっけ?』
『まぁいいっか』
『よくないけど・・・。』

「アスカーお久しぶりぃ」

『あっ、ひ、ひかり・・・。』

「どう、元気してた?」

「うん、もちろん元気よ」

「でもなんか元気ないみたいだけど大丈夫?」

『やっぱり、誰から見ても今の私、おかしいわよね・・・。』

「どうも親切にありがと、だけどちょっと一人にしてくれないかな?」

「え?、あっ、わかったわ」

「ごめんね、突然はなしかけちゃって」

「こっちもゴメンね、ちょっと色々考え事あってさ」

『ヒカリごめんね・・・。』
『今の私、昔の私じゃないから・・・。』
『シンジ今の会話聞いてたのかな?』
『そんなはずないよね・・・。』
『私のことなんてどうとも思ってないよね・・・。』

<昼休み>

『そういえば、お弁当持ってくるの忘れちゃったわね』
『いつもシンジが作ってきてくれたから・・・。』
『今となってはいい思い出か・・・。』

シンジが購買に向かうのを見る

『シンジも作ってないんだ』
『私も購買に行こう』

<廊下>

『前にシンジがいる』
『こんなに近くにいる』
『だけど話しかけられない』
『これってストーカーみたいね』
『私がストーカーされるならまだしも、私がストーカーみたいなことしてるなんて』
『私も落ちるところまで落ちたか・・・。』
『もう私をストーカーする人もいなくなるだろうなぁ』

シンジが購買でパンを買い終わったらしくこっちに振り向く

「あっ」

『わっ、目があっちゃった』
『どうしよう・・・。』
『とりあえず平然を装うしかないわね』
『まさか、「なにぼけーっとしてるのよ」言えるはずないもんね』

「あっ、ごめん」

「え?」

『ええ?なに突然?』
『私のことが怖いの?もうそんなこと思わないでほしいのに・・・。』

「ごめん、なんでもない」

『どうしてそんなに謝るの?』
『私のことがそんなに怖いの?』
『もう昔の私じゃないのよ』
『なんでもかんでもシンジに頼んで、失敗すると全部あなたのせいにするような私じゃないの』
『でも・・・。』
『ちゃんと私が言ったことには反応してくれたわね』
『前みたいには戻れないにしても、知り合い程度にはなれるよね?』
『だけど、昔みたいに戻りたい・・・。』
『こんな自分がやだ・・・。』
『昔に戻れるわよね?』
『さっき、私に話しかけたときに私が何か言わなくちゃ駄目だったのよね』
『そんな自信が今の私にはないのね・・・。』

<教室の前の廊下>

女子A「なんか、惣流さんも碇君も元気ないよねー」

『やっぱり、みんなそう思ってるのね・・・。』

女子B「二人の仲になんかおこったのかなあー?」

『そんなこと話し合わないで・・・。』

女子C「もしかして、碇君にふられちゃったとかー?」

『・・・。』
『そのとおりね・・・。』

女子A「そういえば惣流さんって、なんか碇君に何かと言えばまとわりついていたしね」

『え?やっぱり私、昔からシンジのことが好きだったの?』
『分からなかったのかな・・・。?』

女子C「だから、碇君もさすがにうんざりきて惣流さんを振ったとか?」

『うんざりして・・・。』

女子B「そうかもしれないねー」

『・・・。』

女子C「だって二人とも一回も口利いてないよ。前まで喧嘩とかよくしてたのにぃ」

『昔は喧嘩もしてたのよね・・・。』
『今まであんな態度取っていたから・・・。』
『さっきもすれ違うざまに謝られたのは、もう関わってほしくないという意味なの?』
『そんなこと絶対信じない』
『誰がなんと言おうとそんなこと信じない・・・。』

「アスカァ?」

「アスカァ?大丈夫?」

『あ、ヒカリに話しかけられていたんだ・・・。』

「あぁ、大丈夫よ・・・。」

「何か悩みがあったらいつでもいってね。私できるだけのことはするから」

『ヒカリ、優しいのね・・・。』
『こんな私でもヒカリは話しかけてくれる・・・。』

「うん、ありがと」

「でも今回は自分で解決しなくちゃ始まらない気がするから・・・。」

『そう、自分で解決しなくちゃ意味が無い・・・。』

「ゴメンね・・・。」

「いいのいいのアスカ。自分でそう思っているんだったら私が手助けする必要などないわ」

「だからがんばってね」

「ヒカリ、アリガト・・・。」

『ヒカリは私のこと心配してくれる』
『ミサトも私を心配してくれる』
『シンジは?』
『シンジは私のことどう思ってるの?』

『私何かといえばシンジのことしか考えてないわね・・・。』
『昔もそうだったのかしら?』
『昔はそんなことも考えてなかったか・・・。』

<アスカの部屋>

『今の私、嫌われてないわよね?』
『確かに私はひどいことを言ってきた』
『シンジが私を殺そうとするまで・・・。』
『あんなのはやだ・・・。』
『だけどあのときの私はどこ?』
『あのころの私は?』
『・・・。』

<翌日の朝>

『いつまでこんな生活続くんだろうな』
『毎日、スーパーで買ってきた弁当とかパンを食べるのかな?』
『じじつ、いまもスーパーで売ってたものだしね・・・。』

「もう少しまたもな生活しなくちゃだめかなぁ?」

『最近独り言おおいわね・・・。』
『自分に言い聞かしてるんでしょうね』
『せめて、身だしなみは整えなくちゃね』
『一様わたしも女の子なんだし』

そして学校に出かける

<ミサトのマンションの廊下>

『さぁ学校に行かなくちゃ』

「じゃあいってきまーす」

『ん?』

「はい、いってらっしゃい」

『もしかして・・・。』

「私もそろそろ仕度しなくっちゃね」

『まずい・・・。』
『どうしよう・・・。』
『とりあえず私のほうがエレベーターに近いことだし先に歩こう・・・。』
『これも逃げているってやつだよね?』
『私はいつになったら、変われるんだろう』
『もしかした・・・』

「お、おはよう」

『ええ?シンジがわざわざ挨拶した?』

「えっ?あっ、お、おはよう」

『どうして?私なんかと関わりたくないんじゃないの?』

「せっかくだから、一緒に学校までいこっか?」

『聞き間違えじゃないでしょうね。特に何もしゃべることないのによく話しかける気になったわね』
『それに比べて私は・・・。』

「え、ええ」

<学校までの道のり>

『普通に話しかけてもらえてよかった・・・。』
『また昔に戻れるんだよね?』
『そんなこと分からないか・・・。』
『でもシンジどうしたんだろ』
『昨日もいきなり謝ってきたし』
『何でシンジは謝るの?』
『シンジが何か悪いことしたの?』
『もしかして首絞めたこと謝ってたの?』
『そんなわけないわよね・・・。』
『シンジだって思い出したくないだろうし』
『私にいたっちゃ、こんなこと考えているだけでも吐き気がしてくるわ・・・。』

<学校の教室>

「おおお!!今日は夫婦そろっての登校か?」

『ケンスケ・・・。アンタって奴は・・・。』
『昨日あんなにテンション低かったの覚えてるでしょ?』
『あ、二人で来たから仲直りしたとでも勘違いしてるのかしら・・・。』
『どっちにしろ今の私は何もいえないけどね・・・。』
『いいたくもないし・・・。』

「昨日はあんなに元気なかったのはやっぱりお互い意識しすぎたっちゅうことやな」

『こいつもバカ・・・。』
『今のこの雰囲気を読み取れもしないのか・・・。』

「どうしたん?はずかしくて、なにもいえないゆーこっちゃなぁ?」

『もう、関わらないでよ・・・。』

「トウジ、二人なにかあったみたいだからこの辺でやめときな!!」

『ケンスケはまだバカじゃないけど・・・。』
『トウジは・・・。』

「どういうこっちゃぁ?わいにはさっぱりわからん」

『もうバカっていうより鈍感ね』
『私こんな奴に苦しめられてるなんて、情けない・・・。』

「す〜ず〜は〜ら〜〜!!ちょっとこっちきなさい!!」

『え?ヒカリ?』
『救世主だわ・・・。』
『本当に頼りになれる友達っていうやつかも・・・。』

<授業前>

『まずい!!まずい!!』
『非常にまずい!!』
『私としたことが、食事ごときに気を取られるとは・・・。』
『どうしよう・・・。』
『このままじゃ絶対、シンジにプリント見せてもらうように言われるわ・・・。』
『ネルフの用事とでも言えばいいのかな・・・。』
『そこまでする必要あるのかな?』
『むしろ、シンジとくっつくチャンスかもしれない・・・。』
『そう、チャンス・・・。』
『今まで疑問に思ってたことを解決するチャンスかも・・・。』
『シンジがあんなにしゃべりかけてきたのに私は答えるだけしかできないの?』
『そんなバカな話、地球が爆発したってありえない話よね』
『勇気を出すのよ惣流・アスカ・ラングレー!!』
『もし、今日のことによってお互いがお互いのことを嫌いになるかもしれない』
『だけど、今の状態のまま一生を暮らすのは嫌だ』
『そう、このままでは・・・。』
『だめなの・・・。』

<アスカとシンジの席がくっつく>

アスカにシンジがプリントを見せる

「ありがと」

「う、うん」

そして、シンジが少し体勢をなおそうとしたときアスカが伸ばしていた足にぶつかってしまうのである

「あっ、ごめん」

『ついにきたわね・・・。』
『私といると絶対に言うものね・・・。』
『聞かなくっちゃ・・・。』
『そうよ、私たちが解決する問題』
『このままじゃ駄目なの・・・。』
『いくわよアスカ!!』

「なんで、すぐ謝るの?」

『そう、私が今まで聞きたかったこと』

「え・・・。だって悪いことしたと思ったから・・・。」

『あなたはいつも私に言っている』

「じゃあ購買ですれ違ったときなんで謝ったの?」

『あなたは何も悪くないのに・・・』

「え?そ、それは、、なんとなく・・・。」

「前まで私にしたわれてきたから?」

「そ、そんなことあるわけないじゃないか!」

「じゃあ何で謝ったの?」

「そ、それは・・・。」

「私は確かにひどいことをしてきたかもしれない」

「私は許されないことをしてきたかもしれない」

「許せるものではないかもしれない」

「許していいことでは、ないかもしれない」

「いいんだよ、僕が悪かったんだし」

『シンジ・・・。どうしてあなたはそうやって・・・。』

「・・・。」

「そうやってねー」

「そうやってねー」

「そうやって何でもかんでも自分のせいだと思い込むところが悪いところなのよ!!」

クラス中にその声が響きわたる
クラス中が静かになる

『あっ、声が大きすぎた・・・。』
『興奮しすぎちゃった・・・。』
『こんなところで話してなんていられないわ』
『ひとまずこの教室からでなくちゃ』
『そして私たちの間にある問題を解決させなくては・・・』

「先生、ちょっと碇君と廊下に出て話し合ってきます」

「あ、ああ、わかった・・・」

シンジとアスカは廊下に出る

「・・・。」

『なんのために廊下に出るのかはもう決めたはず』
『私がここでがんばんなくてどうするの?!』

『・・・。』

「なんで私の首をしめたの?」

『最低のこと聞いてるわね』
『だけどしょうがないの・・・。』
『このままじゃ駄目なの・・・。』

「ぼ、ぼくは・・・。」

「うん」

「僕はみんなから捨てられたと思ったから・・・。」

「だ、だから・・・。」

「だから?」

「だから僕は・・・。」

「だから僕は、信じていたアスカからも捨てられたと思って」

「だから僕は・・・。」

『シンジ・・・』

「もういい」

『ごめん、シンジ・・・

「・・・。」

「だけど、そのことについては悪いとは思ってないの?」

「そんなことないよ!!」

「だけどまだ一回も謝られてないわよ」

「私はシンジを捨てたなんて一回も思ったことない!!」

「なのに、なのに、なのに、、、、」

「なのにシンジは私がシンジを捨てたと思ったのね・・・。」

「そ、そうだけど、、そうだけど、、、だけど今は・・・。」

「いいえ、いいの」

「私が今までしてきたことは決して許されることではないの・・・。」

「だけど、だけどねシンジ」

「これだけは聞いてほしいの。私はシンジにだったら殺されてもよかった・・・。」

「え・・・。」

「ごめん、変なこと言っちゃったわね・・・。」

アスカが教室の扉をあける

「先生・・・。ちょっと調子悪いので早退させてください・・・。」

「どうした惣流?そんなに調子悪いのか」

「はい、ほんとにすみません」

「おう、わかった。お大事にな」

『これでよかったんだよね』
『最後余計なこと言っちゃったかな?』
『シンジに殺されてもよかった・・・。』
『私、興奮すると何いうか分からないわね』
『シンジ今なにかんがえてるんだろ』
『言うだけ言って私はさっさと帰るなんてひどいかもしれないけど・・・。』
『私、あれ以上あそこにいるのは無理だった』
『ごめんね、シンジ』

<アスカの部屋>

『もうそろそろシンジが帰ってくるころね』
『私の部屋に入ってきて謝りにくるのかしら?』

ガタンッ!!
ボンッ!!

『となりの部屋からものすごい音が・・・。』
『シンジ・・・。』

「うわあああああぁぁぁ」

『シンジ・・・。』

アスカはシンジの部屋に向かった
シンジのドアを開けると中からは聞くにたえない音が中から聞こえてくるのであった

「シ、シンジ!!」

そしてシンジの部屋に入っていく

「シ、シンジ・・・。」

「え?」

「あ、アスカ・・・。」

『ごめんなさい・・・。』

「シンジ、ごめんなさい」

「あなたをここまで追い詰める気はなかったの・・・。」

『シンジのことなんて考えてなかったから・・・。』


『あれ?』
『私、泣いてる?』
『だけど、もういいのよね』
『もう、我慢しなくていいのよね』



「ごめんなさい・・・。」

「本当にごめんなさい・・・。」

『何回謝っても、謝りきれない・・・。』

「ア、アスカ・・・。」

「謝るのは僕のほうだ!!」

「なんでアスカが謝るんだよ・・・。」

「僕はアスカがそこまで思い悩んでるなんて思わなかった・・・。」

『シンジ・・・。』
『いいの・・・。』

「だから僕はアスカが真剣に悩んでるのを見て、自分のおろかさが身にしみて分かった気がするんだ・・・。」

『シンジが悪いことなんてないじゃない!!』

「そんなことは別にいいの、だから・・・」

「アスカ、聞いてほしいんだ」

「僕はまたいつものように話しかければ前と同じ生活ができると思ったんだ」

「だから今日の朝も『おはよー』って話しかけてみたんだ」

「だけど、それはただ単に逃げているだけだって気づいた・・・。」

「自分がそうやって、安易な気持ちで、解決しなければいけない問題から逃げようとして、いつものように話しかければ大丈夫って心の奥で思ったんだ」

「だけど、アスカは違った」

「アスカは逃げようとしなかった」

「だから僕はこんな、こんな情けない自分を悔やんだんだ」

「わかったわ・・・。」

「シンジ、こっちにきて・・・。」


パシッ



アスカがシンジのほほを殴った



「ばかシンジ・・・。」



しかし、アスカはシンジに抱きついた・・・。





「もう、そんなこと言ったら許さないからね・・・。」

「ア、アスカ・・・。」

シンジもそっと手を後ろに回す

「アスカ、ゴメン・・・。」

「いいのよ・・・。」

「いいから、しばらくこのままでいさせて」

『シンジ・・・』
『シンジ、もう私から離れないでね!!』



「シンジ、わたしはシンジのことが好きよ」



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レイ 「最後まで見てくれてアリガト」

アスカ「何回見ても私たちが仲良くなることには変わらないのねぇ♪」

レイ 「あたりまえでしょ」

アスカ「まぁまぁ。そういえばいったんこのシリーズは終了らしいわ」

レイ 「やっと、私の出番ね」

アスカ「アンタバカァ?ここはLAS地獄なのよ? アンタの出番なんてそう簡単にこないんですからねーー」

レイ 「ぅ・・・」

アスカ「レ、レイ? ご、ごめん、言いすぎた・・・」

レイ 「ぅぅ・・・」

アスカ「ごめんなさい・・・」

レイ 「いいのよ・・・私なんてどうせ・・・」

アスカ「先に進まないから、勝手に話し進めちゃうよ?」

レイ 「私なんて・・・」

アスカ「実は今度からの作品は、私とシンジがラブラブ・・・」

レイ 「そんなことはさせないわ」

レイ 「ふふふ」

アスカ「え?普通この続きで永遠のLAS小説が・・・」

レイ 「無駄な抵抗ね!もう原稿はできているらしいのよ」

アスカ「あー、ラブラブ小説?」

レイ 「ふふふ」

アスカ「なによ!!言いなさいよ!!」

レイ 「言ってほしいの?」

アスカ「あったりまえでしょ〜〜」

レイ 「赤木リツコ地獄」

アスカ「え・・・」

アスカ「ええええええええええええええええええええええええ」

レイ 「あなたたち二人は痛い目にあってこなくちゃいけないそうね」

アスカ「あのマッドサイエンティストに料理されろッテイウの??????????」

レイ 「それはお楽しみよ」

アスカ「どこも楽しくなーーーーーーい」



リツコ「できたわ!!これが寿命を1000年増やす薬!!」




アスカ「・・・」

レイ 「ふふふ、楽しみだわ」

アスカ「・・・」

レイ 「死なない程度にがんばってね。お・ふ・た・り・さ・ん・♪」

アスカ「シンジも含んでるだけましね・・・。」

レイ 「じゃあ、アスカだけに・・・」

アスカ「前言撤回!!」

レイ 「じゃあ、この小説を読んでくれたみなさん。だいぶ変化しますが楽しみに待っててくださいね」



リツコ「できたわ!! 1秒で1年若返る薬よ!!!!」


作者"影鬼"様へのメール/小説の感想はこちら。
mk111@prm.ne.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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