エヴァンゲリオン「天才赤木博士」
タイトル    「風呂完全改造システムー前編」

今回はシリーズ物の小説です
自称「天才赤木博士」こと赤木リツコが作り出す
謎の機械に次々へとシンジとアスカが試す物語です

設定:基本的に私の作品「映画補完計画」の第3話の終了後の二人の関係です
注意:分かっているとは思いますが、綾波は一切出てきません

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<リツコの研究室>


リツコ「あなた達に集まってもらってのは他でもないわ」

アスカ「な、なによ」

リツコ「ふふふ、ネルフ特製『あなたの風呂も一気に爽快"風呂完全改造システム"』よ!!」

アスカ「最初の名前はテロフォンショッピング的なノリだったんだけど、名前はかたっ苦しいわね」

シンジ「これを使うとどうなるんですか?」

リツコ「よく聞いてくれたわねシンジ君!!これを最初から最後まで説明すると2時間ぐらいかかるんだけどいいかしら?」

アスカ「そんな長ったらしい話、聞いてられるわけ無いでしょ!!」

リツコ「まぁ簡単に話すと」

リツコ「ジェットバス、電気ジェットバス、バブル、天然温泉成分分泌機能、自動温水循環器、打たせ湯機能、その他循環設備等よ」

アスカ「すごいわね、打たせ湯までついてくるの?」

シンジ「本当にすごいですね。リツコさん、これを僕たちのマンションに?」

リツコ「そうよ、シンジ君たちがネルフの誰よりも、この私よりも早く使えるのよ!!感謝しなさい」

アスカ「なんでリツコがはじめに試さないのよ。怪しいわね・・・」

リツコ「あら失礼ね。別に嫌ならいいんだけど」

アスカ「わかった、わかった。じゃあこれ使わせてもらうわ」

シンジ「打たせ湯とかってどうやって付けるんですか?」

アスカ「そういや、そうね」

リツコ「説明書きにすべて書いてあるはずよ。それでも分からなかったら私に電話をちょうだい」

アスカ「つまり、工事とかも必要ないって事ね」

リツコ「そういうこと。じゃあ、それをあなた達にあげるわ。その代わりちゃんと感想をレポートに書いて出しなさいね」

アスカ「わかったわよ!!シンジそれ頼むねぇ」

シンジ「ええ!!こんな重たいのを僕一人で運べっていうの?」

アスカ「あったりまえでしょ!!男なんだからしっかりしなさい!!」

リツコ「シンジ君、とっておきの物があるわ。この荷台に乗せていきなさい。」

シンジ「な、なんですかこれ?」

リツコ「名づけて『わぁ!!こんなに重いものも簡単に運べちゃう"重力吸収完全装置"』よ」

アスカ「いちいち名づけなくていいから早く説明して!!」

リツコ「名前のとおりよ」

アスカ「まぁそんなことだろうとは思ったけど・・・」

リツコ「このスイッチを押すと中にある物の30%を無重力状態にすることができるの。
    ちなみにまだこれも未発表だからあなた達が始めてよ!!」

早速"風呂完全改造システム"を"重力吸収完全装置"の中に入れるシンジ

アスカ「あら?何だぁ、何%吸収できる設定があるじゃなーい!!100%に・・・」

リツコ「ダ、ダメ!!」

アスカ「え?」

ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

"重力吸収完全装置"が地面を突き抜けてどんどん下に落ちていく

アスカ「な、なんなのおおおおおおおおおおお!!」

リツコ「だから、ダメって・・・」

シンジ「な、なにがおこったんですか?」

アスカ「こんな危ないものを私たちに・・・」

リツコ「重力を吸収するときに、この機械も重くなるの。だから100%にするために使う容量が重過ぎるから
    あの機械も下に落ちたってわけよ」

アスカ「あんな設定ができるようにしてある方がおかしいのよ!!」

シンジ「確かにそうだね・・・」

リツコ「問題ないわ。"重力吸収完全装置PART2"があるから」

シンジ「じゃあ、さっきのは失敗作・・・」

リツコ「シンジ君。それ以上言うとあなたの命に関わるわ」

シンジ「リ、リツコさん?」

リツコ「命がおしかったらさっさとこれを運びなさい!!」

リツコは恐ろしい形相で"風呂完全改造システム"を指差しながらシンジに怒鳴っている

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読者 「あれ?さっきの"重力吸収完全装置"のなかに"風呂完全改造システム"が入っているのでは?」

リツコ「私の部下に10秒でとってきてもらったわ」

リツコ「まったく問題ありません」

読者 「そ、そうなんですか・・・」

<話に戻ります>
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アスカ「あ、あの、リ、リツコ。これは安全なんでしょうね?」

リツコ「なんかいったかしら?」

リツコが拳銃をアスカのこめかみに向けながらそう答える

アスカ「シ、シンジーーー。さっさと運ぼうかしら〜〜あはは♪」

シンジ「そ、そうだねーー。じゃあ一緒に運ぼうね〜〜あはは♪」

リツコ「分かればいいのよ」


アスカ&シンジ「じゃ、失礼しま〜す」


<アスカとシンジがリツコの研究室から出る>


アスカ「マッドサイエンティストとはリツコの事ね・・・。」

シンジ「そ、そうだね・・・」

アスカ「私たちのためとか言ってたけど、ただの実験台にしかすぎないわね・・・」

シンジ「そ、そうだね・・・」


<ミサトのマンション>


アスカ「やっとついたわねえええ」

シンジ「結局、アスカ最後まで運んでくれたね。ありがと」

アスカ「あ、なんで私が運んでるのよーーー」

アスカ「アンタ、そのこと隠してたわね」

シンジ「・・・」

アスカ「罰としてアンタが先にこの"風呂完全改造システム"とかいうの使いなさい!!」

シンジ「ええええええええええええええええええええ」

アスカ「シンジ、そんなに嫌なの?」

シンジ「最初にあんなもん見せられたらね・・・」

アスカ「たぶん、死にはしないと思うわ。レポートは私が書いてあげるからね? ねっ!!」

シンジ「わかったよー、じゃあ準備してくるね」

アスカ「頼んだわよー。あっ! 水着で入ってくれない?」

シンジ「え?なんで?」

アスカ「その"風呂完全改造システム"っていうのを見てみたいからに決まってるじゃなーい!!」

シンジ「わかったよ!!水着に着替えればいいんでしょ!!」

アスカ「私も水着に着替えてきてほしい?」

シンジ「僕をからかわないでよ・・・」

アスカ「ふ〜〜ん!!シンジは私の水着が見たくないっていうの?」

シンジ「そういうわけじゃないけど・・・」

アスカ「まっ、そんなことは冗談として、"風呂完全改造システム"っていうのを準備してきてねー」

小声でシンジが叫ぶ
「なんだ、結局僕をからかうだけかよ!!ちょっと期待して損しちゃった」

アスカ「なんか言ったかしらー?」

シンジ「えっ?なんでもないよー」

アスカ「そう」

シンジ「じゃあ準備してくるね」

アスカ「うん、頼んだわよ」

シンジが水着に着替えて風呂場に向かう

さすがネルフが完備しているマンションだけあり
普通の風呂よりは結構大きめのお風呂だったので、作業もしやすく
1時間程度で完成した

<風呂場>

シンジ「アスカー!!準備終わったよー」

アスカ「遅いじゃなーい!!何時間待たせる気?」

シンジ「じゃあ、手伝えばよかったじゃないか!!」

アスカ「なにぃ?女の子に手伝えっていうの??」

シンジ「わかったよ!!じゃあ入るね!!」

シンジは早速風呂に入り始めた
アスカはその様子をドアをあけて見ている

シンジ「ちょっと恥ずかしいよ。やっぱり一人で入らせてくれない?」

アスカ「そんなの関係ないでしょ!!」

シンジ「わかったよ!まったく・・・」

アスカ「なんか文句でもあるのー?」

シンジ「なんでもないよ!!」

シンジは無駄にハイテクな風呂場に足を踏み込むのであった
この後、想像だにしない出来事が起こるとは知らずに・・・


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