「そ、そんな、天の子は、もういないの?」
 アスカは、絶望という感情を、顔に浮かべていた。無理もない。冥の力は、天の力によってしかうち倒せな
いと言われている。その、天の力がないとすれば、もうどうしようもなかった。
「だけど、僕は、あきらめない。絶対にあきらめるものか!」
 シンジは、強い意志を含めながら答えた。
「キャハハ、あんた達に何ができるって言うの?現にもう、死にそうじゃない。まあいいわ。直ぐに楽にさせ
てあげる。喰らいなさい、
水神双龍波!!」
 その名のとうり、2つの水の龍が、アスカに向かって、放たれた。
「く、
火龍双龍迅!!」
 シンジは、剣に、火龍ヲ纏い、突進していった。しかし、水と火とでは、相性が悪い。シンジの技は、押さ
れ気味だ。
「く、くそ。」
「もう、虫の息なのによく頑張れるわね。そんなに、後ろの女が大事?」
「そうだ!アスカは死なせはしない!僕の大事な人だから!!」
「シンジ・・・」
「キャハハ、でももうあなた限界よ?直ぐ楽にしてあげる。心配しなくてもいいわ。すぐ後ろの女の子もあの
世に送ってあげるから。」
 そういうと、サキエルの放った龍は、急にでかくなった。どうやら魔力を送ったようだ。
「く、くそーーーーーーーーー」
 シンジは、そう叫ぶとなにやら頭の中に、聞き慣れない声が聞こえてきた。しかしそれは、懐かしい物で
あった。
「シンジ、あなたは天の力を持つ私の子供・・・。今、私のかけた封印をとくわ・・・。」
(なんだって?僕が天の力を?バカバカしい。ぼくは、火だ。大体誰の声だよこれ。)
 しかし、その思いとは、裏腹に、剣に纏った龍は、火から雷へと変わった。しかしシンジは、このことに気
づいていない。このことに気づいたんは、リツコ、ミサト、アスカ、そしてサキエルだ。
「なんで!?あなた、もしかして天の・・・ギャーーーーーーー!!」
 サキエルは何かを言いかけたが、シンジの、剣技によって、うち倒された。そしてシンジは、初めて自分の
剣に、雷が纏っていることに気がついた。
「な、なんで・・・・。」
「し、シンジ、その文字・・・」
 アスカは、シンジの額を指指しながらいった。そこには、金色の文字で、『天』の文字が浮かび上がってい
た・・・。

*************************************************

あとがき
初めまして、カムイともうします。この作品は、呼んでのとうりファンタジー物であります。シンジは、もち
ろんスーパーです。感想等ございましたら、ここまで・・・。
yuigadokuson1987@yahoo.co.jp


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