鋼機動戦士プリティレッド 〜世界はアタシのためある〜 第二話 ガッコウへ行こう♪ 人生最悪の日から今日で三日目。 相変わらずあのマヤって羽虫モドキはウチに居座ってるわ。 いつかホントに殺虫剤掻けてやろうかしら?となるとやっぱりキン○ョールよね! 基本には忠実にいかなきゃ♪ 「アスカぁ〜早くしないとお迎えのバス来るわよ〜〜〜〜」 「はぁーーーーい、ママ。今行きまぁーーーーーす」 ママが呼んでるわ、早くしなきゃ! このアタシが遅刻なんて許されるはずないもの!! 完全完璧空前絶後の美少女惣流・アスカ・ラングレー様が!!! あ〜んそれにしても早く会いたいわ、愛しのシンジ。 今日もあの最高の笑顔で『おはよう、アスカちゃん』って言ってくれるんだろうなぁ〜☆ えへへ〜・・・。連休で暫く顔見てないのよね。た・の・し・み☆ {ちょっとそんな汚くてダラシナイ顔してる場合じゃナイでしょ?ほんとに遅れちゃうよ} 「うへへへ・・・っは!?それもそうね・・・ってアンタまだ居たのマナ」 {アースーカぁ?しょうがないでしょコッチは仕事なんだから} 「まあ、いいわ」 {・・・} 「あっそうだ。幼稚園じゃ無暗矢鱈に話しかけないでよね!そうじゃないと今日からアノ渚の仲間入りなんだから・・・」 {はいはい、わかってるわよ。アタシだって担当してる人間がキ○○○なんて思われるのイヤ。気をつけるから心配御無用よ} ホントに大丈夫なんでしょうね? とりあえずはアンタを信用するけど・・・違ってたらヒドイわよ! 現状維持でコッチに居る間そのまんまだかんね! マナの現状?この前言った通りにしてあげてるだけよ。 そう、マナの住まいは虫籠なのよ!押入れから出すの苦労したわ。 ママったら一番奥にしまっちゃってるんだもん。たしかに年中必要ないものだけど。 女の子なら尚更よね? って遊んでる場合じゃなかったんだ。ホントに遅れちゃうーーーーー! いそがなきゃ。 「もうなにやってたのアスカ。とっくにバス来てるわよ」 「ごめーん、支度に手間取っちゃって・・・えへへ」 「もう・・・まっいいわ。はい、お弁当。早くいってらっしゃい」 「はぁ〜い、じゃママいってきまーーーーす」 「はい、いってらっしゃい。怪我には気をつけるのよ」 「はぁーーーーい」 ママったらいつまでも子供扱いするんだから・・・失礼しちゃうわ! アタシはいつまでもちぃっちゃい子供じゃないんだから!! 「やあ、おはようアスカちゃん」 「あっシンジせんせ〜おはようございます!」 「はい、おはようございます。今日も元気一杯だね」 「もっちろんです!」 「さっ出発するから早く座ってね」 「はい!」 うふふ・・・朝一番に見るシンジの笑顔。やっぱり最高よ!! あの笑顔がアタシだけのものだったらもっと最高なのにぃ〜。 『おはようアスカ』 『んっ・・・おはようシンジ』 『目覚めた?』 『お目覚めのキスしてくれたら・・・ね?』 『甘えん坊さんだなアスカは』 『だーかーらー・・・ん〜〜〜〜〜〜〜』 『ふふっ・・・』(近づいていく二人の顔、そして・・・重なり合う唇) なんて事になっちゃたりしたったりなんかしたりしてぇ〜〜〜〜〜〜。 キャーーーーーーーーーー恥ずかしいーーーーーー♪ 「なんや朝っぱらからクネクネしよって・・・気持ち悪いやっちゃなぁ」 「まあまあトウジ。いつもの妄想タイムに突入しただけだよ」 「アスカぁ早く座りなさいよぉ」 む!この声はいつもの三バカトリオね。 あっヒカリは入れちゃいけないんだ。鈴原と相田の大馬鹿ユニットね。 それにしてもこのアタシの優雅?な一時を邪魔するなんていい根性してるじゃない。 幼稚園に着いたら折檻決定よ!特に鈴原。あんたは念入りにやる必要があるわね。 そうそう紹介がまだだったわね。その前に危ないからちゃんと座るわよ? んしょっと。 で、今アタシの横に座ってるソバカスの女の子が洞木ヒカリ。 アタシの一番の友達。幼稚園・・・面倒だからココからはガッコウにするわよ・・・じゃいつも一緒。 面倒見がよくていつもアタシの話真剣に聞いてくれるし。とっても仲イイんだから。 それからさっき横槍入れてきたのが鈴原トウジと相田ケンスケ。 短いスポーツ刈りで黒ジャージ・・・ちゃんと園児服着てきなさいよね・・・が鈴原。アンタの関西弁胡散臭いわよ。 くせ毛の眼鏡かけたデジカメいっつももってるのが相田。まったくカメラオタクねぇ。 幼馴染でよく二人でつるんで悪さしてるみたい。二人ともよくアタシに絡んでくるのよね。 まあこのアタシに相手にされたいのはわかるんだけどアタシはシンジ一筋だからなにやっても無駄よ無駄。 はなっからあんたたちなんか眼中にないわ。 {ねえねえ、アスカさっきから運転手さんに話しかけてる人誰?} 「うっさいわよマナ。静かにしてなさいよ」 「アスカ?ねぇ誰と喋ってるの」 「えっ!?なんでもないわよヒカリ。ただの独り言よ」 「そう?じゃいいわ」 危ない危ない。ヒカリに変な勘違いされるとこだったじゃない! 急に話しかけないでよね、マナ。 {誰よアノ人・・・かっこいいわぁ〜私惚れちゃいそうよ} 「ダメよ。先に目付けたのアタシなんだから」 {え〜〜〜いいじゃん。アスカのものってわけでもないんだし} 「あれはアタシのものなの!この国の法律にそう書いてあるわよ」 {嘘ばっかり。狙っちゃおうかな〜} 「ダメだっつってんでしょ!」 「・・・やっぱり今日のアスカちょっと変だよ」 あ〜ヒカリに完璧に疑われてるじゃないのよ〜。 どうしてくれんの。、アタシたちの友情にヒビが入っちゃうじゃない!! 「碇先生〜なんか惣流さんが・・・モガっ!?」 「どうかした洞木さん?」 「なんでもないでぇーーーーす」 ヒカリ〜お願いだから余計なこと言わないでよ〜〜〜。 シンジにまで変な目で見られるのアタシ耐えられないよ(泣)。 最後にマナも気になるアタシの愛しい人。 碇シンジ先生。中性的でなんとなく庇ってあげたくなるの。 ぱっと見は冴えないカンジなんだけどすごく優しいの。よく気が付くし。 多分アタシ以外の子もけっこう狙ってるはずよ。でも無駄ね。 あれはアタシのものなんだから!!!絶対将来アタシの旦那様になってもらうのよ! いえ、力ずくでもそうしてみせるわ!!!待っててねシンジ、きっと迎えに行くから♪ ガッコウには他にも先生いるけど面倒だし後からでもいいわよね? 今はヒカリとお話したいし。 「みんな着いたよ。転ばないように降りてね」 「「「はぁーーーーーい」」」 えっもう着いたの!? 今日はいつにも増して早いわね(汗)。 まあいいわ。いよいよ今日もこれからシンジとアタシのあつぅ〜〜〜い時間が始まるのよ!!! シンジぃ今日こそアタシのこの想いを受け止めてぇ〜〜〜ん☆ 「アスカ・・・今日すごく変だよ・・・それにちょっと怖い」 「えっそう?アタシはいつもと同じだよ。心配性なんだからヒカリは」 「・・・うん。思い過ごしならいいんだけど」 鋭いツッコミ入れてくるようになったわねヒカリ。 それでこそアタシの親友よ!! さてとバカやってないでさっさとバスから降りましょ。 さすがにこの中で一日過ごすわけにはいかないわ。 ・・・・・・・・・ けっこうこの最後の段差がキツイわね。早くなんとかしてくれないかしら。 アタシが怪我でもしたらどうするのよ。 よいしょっと。華麗に着地!今日もキマッたわ。 「やあシンジ君おはよう。今日もいい天気だね(にこり)」 「おはようカヲル君。ほんといい天気だね(ニコリ)」 「ふふっ、やっぱりキミの笑顔は好意に値するよ」 「ありがとうカヲル君」 ん・・・この声はまさか!?やっぱり、性懲りも無く出たわね変態ナルシスホ○。 ちょっとシンジの肩に手回しながら挨拶すんのやめなさいよ。アタシのシンジが穢れるじゃないのよ。 あっちいきなさい!!しっし!!! それとせめて碇先生とかシンジ先生って呼びなさいよ。 「おや?おはよう惣流さん。どうしたんだいそんな怖い顔してシンジ君に嫌われちゃうよ」 「うっ・・・おはようございます。渚先生」 「そうそう、キミみたいな可愛いお嬢さんはニコニコしてなきゃね」 「ちくしょーーー覚えておきなさいね〜〜〜いつかアンタを刺してやるわ」 「怖いなぁ・・・でもシンジ君はそんなことする子は嫌いだと思うんだけどなぁ〜」 「むきーーーーーーー!!!二言目にはシンジシンジってあんた何様のつもりよ!」 「やだなぁシンジ君は僕の大切な友達さ。同時に大切な恋人でもあるけどね・・・」 「ちょっとカヲル君・・・人前でそういうこと言うのは・・・」 「なんだい!僕はこんなに愛してるのにシンジ君は僕のこと愛してくれないのかい?」 「愛するのはちょっと(滝汗)・・・でも大事な友達だよ」 「ありがとうシンジ君。そんなに僕に優しくしてくれるのはキミだけだよ」 あぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! あんのナルシス○モ、ドサクサに紛れてアタシのシンジに抱きついたわねぇーーーー!! 気色悪いから頬赤らめながらシンジを抱締めるの止めなさいよ。それはアタシだけの特権なんだから。 あとその芝居がかった台詞吐くのも禁止!!! もう許さないわ。こんど暗い夜道独りで歩くときはウシロに注意することね!誰かがアンタを狙ってるわよ。 それにしてもシンジもシンジよ。嫌なら嫌って言えばいいじゃない。 ・・・それが出来ればアタシがこんなにヤキモキしないで済んでるわね。 はぁ朝から嫌なもの見ちゃったわ。今日は一日ブルーな気分よ・・・なんてね。 大丈夫!アタシにはシンジがいるもの。ブルーな気分なんて吹っ飛んじゃうわ。 それよりもさっきからマナが静かね・・・もしかして死んだの? {ねえねえあれ何?あっあれは?こっちのは何するもの?それから・・・} 「あとで説明したげるわよ」(ちっ生きてたか) {ホント?約束よ。絶対だからね!!} 「はいはい」 {それから〜碇シンジ先生についてもタップリ教えてね。私本気で狙うことにしたわ} 「アンタバカァ!?だからあれはアタシのもんだってさっきからすっと言ってるでしょ!」 {けちぃ〜〜〜ちょっとくらいいいじゃない。減るものでもないんだし} 「減るのよ。特にアンタが絡んでくると」 {い〜〜〜だ。いいも〜ん、私は私でアタックかけるから} 「いい根性してんじゃない。アタシと張り合う気?止めた方がいいわ。負けるだけだから」 腰に手を当てて仁王立ち。自信満々のアタシはいつもこのポーズよ。 悪い?癖なのよ癖。物心付いたときからこうやって自己主張してるの。 完全無欠の究極美少女アスカ様だけに許された神聖なポーズなのよ!って聞いてるのマナ? {あぁ〜〜ん待ってぇ〜シンジぃ。アナタの愛しいマナはココよ〜〜〜} 「アンタは一回徹底的に解らせる必要があるわね・・・どっちがご主人様ってことを(極怒)!!!」 やはり渚カヲルは変態ナルシスホ○だった。 こうして現れた強敵?を前に“シンジはアタシだけのものなのよ”と決意を新たにするアスカ。 その表情はいつにも増して男気溢れるものだった。次回、ガッコウへ行こう授業編。お楽しみに・・・。 <あとがき> 第二話っす。ちょろちょろ登場人物が揃ってきましたな。もちろんまだまだ出ますよ。 う〜んカヲル君はやっぱりカヲル君でした。古都裡のなかではこのキャラで固定されているんですよ。 使い勝手がイイですからねカヲル君は。ファンの皆さんには悪いですがもっともっと暴走してもらいたいもんです。
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