Who do you love?
                                   by 釘人



「ねえ、アスカ。」


「ん?」


「今日洞木さんに聞いたんだけど、アスカって好きな人いるの?」


「アンタがそんな事聞くのって珍しいわね・・・って!アタシが誰かを好きになっちゃいけないの!?」


「そ、そんな訳じゃなくて・・・なんていうか、その、アスカにも好きな人っているんだなって・・・。」


「何か引っかかる言い方ねえ。」


「だってアスカ今までたくさんラブレターとかもらっても全部捨ててたからさ。」


「まあ、アタシがそいつの事好きだって気づいたのも最近なのよねぇ。」


「ふ〜ん。」


「・・・ねえシンジ!アタシがヒントあげるからアタシの好きな人アンタ当ててみなさいよ!」


「え、うん・・・でも、いいの?」


「アハハハ、アンタほんとに馬鹿ねえ!アンタなんかにわかるはず無いって思うから言ってんじゃない!」


「そんな事いうなら僕が当ててみせるよ!」


「へ〜、言うじゃないの!じゃあヒントは5つよ。」


「いいよ。」


「じゃ、ヒント1。その人は男よ!」


「・・・男って・・・そんなの当たり前じゃないか!」


「あ〜ら、アタシがズーレーって事もありうことじゃなくって?」


「そ、そんな・・・」


「冗談よ!え〜と、まあとっても優しい人ね。」


「う、う〜ん・・・。」


「ふふふ、じゃ次!その人は家事がとっても得意よ!!」


「家事・・・?たとえばどんな?」


「家事全般ね。アタシとしてはそいつの作る料理が大好きなのよね〜。」


「じゃあよっぽど料理のうまい人なんだね。」


「・・・ねえ、まだわかんないの?」


「え?だってまだ2つしかヒント聞いてないよ、わかるわけないよ。」


「・・・じゃ、次よ。そいつはとっても馬鹿なの!あだ名にバカってつくくらいにね!!」


「バカって・・・まるで僕だね。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「どうしたの、アスカ?」


「次いくわよ。名前ヒントね。苗字の始めが「い」、終わりが「り」。名前は始めが「し」で終わりは「じ」よ・・・。」


「え?え?・・・なんだか余計わからなくなって来たよ・・・。」


「はぁ〜〜。最後のヒントよ、そいつと初めて会ったのは船の上だったわ・・・。」


「・・・船・・・う〜ん。ゴメン、わからないよ・・・。」


「わかったわ、じゃあ特別にもう一つヒントをあげる!」


「う、うん!」


「最後にして最大のヒントよ、わからなかったらその時は覚えてなさい・・・。」


「え?ア、アスカ?そこまでして教えてもらわなくても・・・。」


「じゃヒントやるから目を瞑りなさい!!」


「へ?う、うん・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いくわよ。」






チュッ






「さ、これでわかったでしょ!!アタシの好きな人は誰でしょ〜か!?」


マナ:釘人さん投稿ありがとうございます。

アスカ:聞いてよ、シンジのバカっ!

マナ:なによっ! 遠まわしな告白してーっ! しかも、キスまでするなんてっ!

アスカ:そうよっ! そこまでしたのに、シンジのバカったら。

マナ:なに?

アスカ:「わかんないよ・・・。」とか言ったのよーーーーーっ!

マナ:・・・・・・。そこまで鈍感なの? シンジって。

アスカ:だから、もう一度キスしてやったのよっ!

マナ:えっ?

アスカ:そしたら、また「わかんないよ・・・。」って言うのうよぉぉっ! だから、もう一度キスしてやったわっ!

マナ:ちょっと・・・。(ーー;

アスカ:でもでも、まだ「わかんないよ・・・。」って言うから、またまたキスしてやってのよーーーっ!

マナ:あなた・・・。(ーー#

アスカ:ほんとに鈍感なんだからーーっ! 結局、朝まで128回もキスしたじゃないのよーーーーーーーっ!

マナ:それで、何がいいたいわけ?(ーー#

アスカ:へへへぇ、羨ましいでしょぉ。(*^^*

マナ:殺す!(ーー#
作者"釘人"様へのメール/小説の感想はこちら。
hirai@ps.ksky.ne.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system