第3新東京市にある1軒のゲームセンター。

その店先にある1台のUFOキャッチャー。

それが今日のお話の舞台です。


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LASキャッチャー
            by ろさんぜるす
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アタシの名前はアスカちゃん。

赤い髪に青い瞳、フランス人形も真っ青な世界一可愛いお人形なのよ!

このUFOキャッチャーの中には他にも大勢のぬいぐるみがいるけど間違いなくアタシが一番ね。

「なに言ってるのよ!一番可愛いのはこのマナちゃんよ!」

むっ?

またマナが何か言ってるみたいだけど気にすんじゃないわよ。

あんな地味なカラーリングの奴よりこのアタシの方が百倍目立ってるもん。

そんなことを言ってるうちにお客さんが来たわ。

『あっ!エヴァがUFOキャッチャーになってるぜ。』

『おう、ホンマや。』

『よし!一丁やってみるか。』

そう言ってUFOキャッチャーの前に立ったのは2人連れの男の子。

眼鏡を掛けた子が操作盤の前に立って、ジャージを着た方はその後ろで見ていることにしたみた
い。

眼鏡が100円玉を投入したわ。


ゲームスタート♪


当然狙うのはこのアタシよね。

って、思ってたんだけどキャッチャーはあっさりアタシの上を通過して行っちゃった。

む〜、アタシ以外の奴を狙うとは目が腐ってんじゃないの!!

マナなんて選んだら死刑にしてくれるわっ!!

・・・・・誰を狙ってるのかしら?

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

え!?

ウソ〜〜〜!!!

あれは、シ、シンちゃんじゃないの!!

あんな何の変哲もない奴を選ぶだなんてバッカじゃない?やめときなさいお金の無駄よ!
今すぐ止めなさい!!
やめんのよっ!!
やめてっ!!

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

あ!

失敗した。

眼鏡君が動かしたキャッチャーはシンちゃんの紐をちょっと引っ掛けただけで外れてしまい、人形
の山の上の方にいたシンちゃんは弾みでごろごろと転がり落ち始めたの。

アハハハ!バカな奴ぅ!!

ん!?

って、こっちに向かって転がり落ちて来てるじゃない。

いやあああああああああああ!!!!

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

ううううううう・・・・・

シンちゃんの下敷きになっちゃたじゃないのよぉ。

「って!どこ触ってんのよ。アンタ!」

「うわあああ!ゴ、ゴメン、わざとじゃないんだ。」

ホントかしら?怪しいわねぇ。

でも、おかげでシンちゃんとくっついてられるし、結果オーライよね♪

『何や、ヘタクソやな〜』

『フッ、バカを言えトウジ。最初から俺の狙いはシンちゃんなどにはない。俺の狙いはただ1つミサ
トさん人形だ!!!シンちゃんは邪魔だから脇に退けただけに過ぎん!』

あ!な〜んだ。そういうことだったのね。

シンちゃんが狙われているわけじゃないんだ。ちょっと安心。

アハハハハハ、そりゃそうよね。

シンちゃんなんて狙う奴がいるはずがないもんねぇ〜〜。

アハハハハハハハハハ、

「そんなに笑うなんて酷いよ。」

あっ、あんまり笑っていたからアイツが拗ねちゃった。

「じゃあね。2人とも仲良くすんのよ〜。アスカちゃん、あんまりシンちゃんを苛めるんじゃないわ
よーー!!」

そんなことをしていると、ちゃっかりキャッチャーにぶら下がったミサトが別れの挨拶をして来た。

「ミサトさんもお元気でー!!」

「向こうの家で恥かくような真似すんじゃないわよっ!!」

しかし、シンちゃんもどうかと思うけどミサトもね〜。

あんな年増女を取って嬉しいのかしら?

『やったぜ!ミサトさんだー!!(すりすり)』

・・・・・・・・・・・

相当嬉しいらしいわね・・・・・。

しかし、周りから白い目で見られてることに気付いてないのかしら。

ほら、ジャージの子が他人のフリをしてるじゃない。

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

あら、次のお客さん来たようね。

アタシはシンちゃんとのお喋りを止めてガラスの向こう側にいるお客さんを観察することにした。

年の頃はさっきの男の子たちと同じくらいの女の子。

空色の髪に赤い瞳をしている。

何か、ファーストに似てるわね。

「なんかあの子、綾波にそっくりだね」

どうやらシンちゃんも同じことを思ったらしくそう言った。

『あ〜〜〜〜っ!!!UFOキャッチャー新機種が入ったんだぁ!!
かっわいいーーー♪』

キーーーーーン

ど、どっから声出してんのよこの子!?

ガラスが割れるかと思ったわ。

「な、なんか姿は似ていても性格は全然違うね。」

「そ、そうね。これならファーストの方がまだマシだわ。」

アタシたちがそんなことを話しているとファーストが会話に割り込んできた。

「・・・・・・・・余計なお世話よ、赤毛猿。」

「ぬ、ぬあんですってーーー!!!!!」

前言撤回。

「ファースト、今のセリフもういっぺん言ってみなさい!!!」

「・・・・・・私、何も言っていない。」

「嘘吐きなさいよ。赤毛猿とかなんとかって言ったでしょうが!!」

「・・・・・・・聞こえてるじゃない。」

「あ、アンタ、アタシをおちょくってんの!」

「(ふるふる)・・・・・あなたで遊んでるだけ。」

「ファーストぉ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」

「うわっ!!暴れないでよアスカちゃん!!」

アタシたちがそんなことをやってるうちにレイ似の女の子はコインを投入していた。


ゲームスタート♪


『どれにするかな♪どれにするかな♪』

普通、決めてからコインを入れない?

性格は違っていても変わり者ってところは同じみたいね。

『見きり発射!えいっ!』

そんな適当にやって、取れる訳が・・・・・

「あっ!リツコさんが!」

「ウソっ!?」

『わー、取れた取れた!』

ガラスの向こうではレイ似の女の子が手を叩いて喜んでいる。

どうやら、相当の強運持ち主のようね。

『むっ!』

喜んでいた女の子が急に険しい顔をした。

どうしたのかしら?

『え〜、リッちゃん人形〜。もっと他のが良かったなぁ。』

どうも気に入らなかったみたいね。

気持ちはわかるけど、そんな大声で言わなくとも。

「シクシクシクシク・・・・・」

ほら、リツコが泣いてるじゃない。

「・・・・・・婆さんは用済み。クスクス。」

ちょっとファースト、追い討ちかけるようなこと言うんじゃないわよ。

『ん?』

と、レイ似の女の子が後ろでもの欲しそうにしている小さな女の子に気付いた。

『もしかして、欲しいの?これ』

頷く女の子。

『そっかあ、じゃあ100円で上げる。』

「お、お金取るの?」

「なんて、あこぎな・・・・・・・」

思わず目を点にするアタシとシンちゃん。

『ウソウソ、タダで上げるわよ。大切にするのよ。』

その女の子はレイ似の女の子から貰ったリッちゃん人形を抱えてニッコリ笑って頷いた。

その腕の中でリツコはニヤリと笑っていた。

「フッ、科学の力ね。」

関係ないと思う・・・・・・・

『よーーし、気を取りなおして第2ラウンド行ってみよー!!』

いちいち叫ばないで欲しいわ。こっちまで恥ずかしくなるじゃない。

100円玉を投入。


ゲームスタート♪


『ていっ!!』

また適当に押したわね。この子・・・・・

でも、またちゃんと取れてるし・・・・・・

今度は誰が取れて・・・・・・・

「あああっ!!!!と、父さん!!!!」

「あっ、碇司令!?」

シンちゃんが声を上げた。確かにキャッチャーにしっかりと捕まっているのはシンちゃんのお父さん
のゲンちゃん人形。

髭にサングラスというこのUFOキャッチャーの中で一番のイロモノ。

「(ニヤリ)」

碇司令の方は相変わらずみたいだけど、シンちゃんの方は慌てまくっている。

「行っちゃダメだ!父さん!」

「ふっ、問題ない。」

「そんな!僕にはまだ父さんに話たいことがたくさんあるんだ!」

「シンジ、赤ん坊でなければ自分の足で地に立って歩け、さもなくば帰れ!」

「父さん!!」

なんか、勝手に親子の別れってことで盛り上がってるわね。

微妙にズレた会話のような気もするけど・・・・・。

それより、リツコが気に入らなかったあの女の子が司令で満足するのかしら?

『むっ!この人形は・・・・・』

ほらね。

虚勢を張ってるけど、捨てられるのではとゲンちゃん人形の背中に汗が浮かぶ。

『(ぽっ)・・・・かわいい』

・・・・・マジ?

「蓼食う虫も好き好き・・・・・・」

「父さん・・・・・」

そんな諺を噛み締めるアタシの横でシンちゃんは相変わらず落ちこんでいた。

もう、いつまでもウジウジして男らしくないわね。

仕方ないわね。製造工場からの顔なじみとしてこのアタシが慰めてあげますか。

「ほら、いつまで暗い顔してんのよ!元気出しなさいよ!」

「でも・・・・・・・」

「あー、もう、鬱陶しいわね。UFOキャッチャーの景品として別れが来るのはしょうがないことでしょうが。それに、アンタにはアタシがいるでしょっ!」

「アスカちゃん・・・・」

な、なんか、ドサクサにまぎれて物凄いこと言ってないアタシ?

「・・・・アスカちゃんは、僕のことを置いて居なくなったりしないよね?」

「当たり前じゃない。心配すんじゃないわよ」

「よかった。僕もアスカちゃんとずっといっしょに居たいから。」

え、え?え?

も、もしかして、それってプロポーズ!?

「あ、あんたバカ!?」

照れ隠しの一言。

でも、本当はすごく嬉しい、

あーーーーーん、シンちゃ〜〜ん。

うふ、うふふふふふ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

でも、そんなふうにアタシがトリップしているうちに新しいお客さんが来ていたみたい。

しかも、その狙いは・・・・・・・・・

『あら、このぬいぐるみの男の子、可愛い〜』

アタシが1人でにやけている脇でその黒髪をショートカットにした女の人はシンちゃんを見て瞳を輝かせるとコインを投入してしまった。


ゲームスタート♪


『あー、失敗』

『あら、また失敗』

『うーん、難しいです〜』

その女の人はUFOキャッチャーが得意でないらしく失敗を繰り返したが、何度目かの挑戦で遂に目的の人形を捉えることに成功した。

目的の人形・・・・・・・

「うわーーー!!助けてよアスカちゃん!!!」

「シンちゃん!!」

しまったわ!

油断しているうちにシンちゃんが!!

「シンちゃん!!」

アタシは慌ててシンちゃんの足にしがみついた。

『あら、人形がもう1つ?あの人形は要らないんだけど・・・・・』

「アスカちゃん!!」

「いつも一緒なんだからっ!!」

手が痺れてきたけど必死でシンちゃんの足をがっちり両腕で抱きしめる。

『まあ、要らない方は捨てれば良いんだし・・・・』

「!!来ちゃダメだ。アスカちゃん!」

アタシが捨てられると聞いてシンちゃんが声を上げるけど、アタシは・・・・

「イヤっ!!絶対、離さないんだから!」

そうよ!アタシはシンちゃんを見捨てないって約束したばかりだもの。

この手は絶対離さないわ!!

・・・って、アタシが意気込んでいたら人形2体分の重さに耐え切れなくてアームの方がシンちゃんを離してしまった。

「うわーーーーー!!!」

「キャー――――!!!」

2人、一緒にぬいぐるみの山へと落ちて行く。

ドスン

そのまま斜面を隅のほうへと転がって行く。

ゴロゴロゴロゴロ

ううう・・・・・イタタタ・・・・

「大丈夫?アスカちゃん?」

アタシの下敷きになったシンちゃんが心配そうに尋ねてきた。

「大丈夫よっ。」

アタシはシンちゃんに向かって元気いっぱいの笑顔を贈って上げたわ。

『きゃーーーー。小銭がなくなっちゃった〜。』

女の人はそう嘆くとがっくりと肩を落とした。

どうやらゲームオーバーのようね。ふっ、アタシたちの愛の力の勝利よ。どだいアタシとシンちゃん
の間を引き裂こうなんて100年早いわ。

うーーーん、シンちゃ〜〜ん。

すりすり。

思わずシンちゃんに頬擦りしちゃう。

「あ、アスカちゃん・・・・」

「こらーーー、アスカ、何やってんのよ!!!!」

マナが何か言ってるけど無視、無視。

シンちゃんたら照れちゃって可愛い♪

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

もう、そろそろ店じまいという頃になって一組のカップルがお店の中に入って来た。

『アスカ〜。もう帰らないと母さんたちに怒られるよ〜。』

『うっさいわね。もうちょっとぐらい大丈夫よ』

『はぁ・・・。大体買い物になんでこんなに時間が掛かるんだよ・・・・・』

『もう!男の癖にグチグチとうるさいわね。こんなに可愛い幼馴染と一緒にお出かけできるんだからもっと嬉しそうな顔しなさいよ!』

『お出かけって、どうせ僕は荷物持ちじゃないか・・・・・・』

『おだまりっ!!!』

そんなことを言いながら歩いてた2人だったけど、女の子の方がUFOキャッチャーの前で足を止めた。

『む!』

『どうかしたの?アスカ?』

『見てみなさいよ。この人形、アタシと同じ名前よ。』

『ホントだ。』

『気に入ったわ。絶対取ってやるわ。』

そう宣言するが否や財布を取り出す女の子。

アンタもアタシたちを引き割こうって言うのね。同じ名前だからって容赦しないんだからっ。


ゲームスタート♪


『てやあああああああっ!!!』

うっ・・・・・・なんか物凄い気迫ね。

でも、負けないわよ!!

何があっても離れないようにとヒシっとシンちゃんに抱きつく。

「アスカーーーー!!!!!!!!」

マナが物凄い形相で叫んでるけど構っていられないわ。

遂に女の子の操作するキャッチャーがアタシのことを捕まえた。

しっかりと抱き合ってるから勿論シンちゃんも一緒。

『やったぁーーーー!!見て見て、シンジ、2つ一緒に取れたわよ。』

よかった。女の子も喜んでるし、これで一緒にいられそうねシンジ。

アタシはそう思って喜んだんだけど・・・・・・・

「シンジぃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

人形の山の中からゾンビのごとく伸びた手がシンちゃんの足を掴んだの。

「マナ!!!!」

なんて執念深い奴なの!!?

横恋慕の執念の塊と化したマナのパワーは凄かった。

キャッチャーのアームとマナに掴まれたシンちゃんに挟まれてアタシは身が引き裂かれそうになっていた。

「痛い!痛い!!痛いのシンちゃん!!!」

「アスカちゃん!」

アタシが叫び過ぎたためにシンちゃんがアタシを掴む力が少し弱くなった。その途端、

「あっ!!!シンちゃん!」

「アスカちゃん!!!」

シンちゃんの手がアタシのことを離してしまった。

ぬいぐるみの山に落ちたシンちゃんは再びゴロゴロ転がり落ちて行ってしまった。

そ、そんな・・・・

「シンちゃ―――――――ん!!!!!」

アタシは声の限り絶叫したけど無情にもアタシは取りだし口へと放り込まれてしまった。

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

ううううううううう・・・・・・

シンちゃんと離れ離れになっちゃった。

今、2人の間には分厚いガラスの壁が立ちはだかっている。

もう、シンちゃんに抱きつけない。

もう、シンちゃんに甘えられない。

もう、シンちゃんに会えない。

うぅ、寂しいよぉ・・・・・

『あああっ!!せっかく2つ取れかけてたのに〜!!』

『1つは取れたから良いじゃないか。さ、帰ろ。』

『ぬあに、寝言抜かしてんのよ。あの人形もGETすんのよ!!』

『えええ〜〜〜〜〜!!』

『おだまりっ!!』

ほ、ホント?

よし、アタシも応援するわ。

頑張るのよ、アタシたちの未来が掛かってるんだからね!

『あーーー!!しくじった!!』

『まだまだぁっ!!!』

『ぐあっ!!』

『げっ!!!』

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

アタシの応援もむなしくシンちゃんは全く取れる気配がなかった。

それもこれもみんな途中でマナやレイの奴が邪魔するからよ!!

うぅ・・・シンちゃーん。

『何よ、この機械、壊れてんじゃないのっ!!!!』

お金もなくなり、頭に来た女の子はUFOキャッチャーに蹴りを入れ始めた。

ドゲシッ!

ドゲシッ!

『うわああっ!!止めなよアスカ!!』

『うっさいわね。コノっ!コノっ!!』

ゲシゲシ!!

『はぁ、・・・・・アスカ、そんなにあのぬいぐるみが欲しいの?』

『え?・・・・・・う、うん。』

『じゃあ、僕がまだ100円持ってるからやってみるよ。でも、それでダメだったら今日は大人しく帰ろう。』

『・・・・・・・分かったわよ。でも、やるからには絶対取りなさいよ!』

『え?・・・・・・・・努力してみるよ。』

『もし、取れなかったら、どうなるか分かってんでしょうね?』

『・・・・・・・・・・・・はい。』

今度は男の子の方が操作盤に向かう。

アタシは祈るような気持ちで目を閉じた。

シンちゃん・・・・・・
シンちゃん・・・・・・
シンちゃん・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

『やった!!!』

『でかした!!シンジ!』

嬉しそうな2人の声。

もしかして、もしかして・・・・・

アタシが恐る恐る目を開くとそこにはシンちゃんの顔があったの。

「シンちゃん!!!」

アタシはすぐさまシンちゃんに抱きついた。

もう絶対、2度と離さないんだから・・・・・・





   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪



「ふぅ・・・・・」

惣流アスカは自室に戻ると椅子に腰掛けた。

あの後結局、帰るのが遅くなったせいで母であるキョウコにお小言を聞かされる羽目になった。

しかし、それでもどこか満たされた気持ちでいられるのはシンジから貰ったあのぬいぐるみのお陰だろう。

アイツたら・・・・何でこのぬいぐるみが欲しかったのなんて聞いてきて・・・・

答えられる訳ないじゃない。

アタシとアンタの名前の人形なんだから一緒じゃなくちゃ嫌だなんて・・・・

アスカはベッドサイドに寄り添うように置かれた2つのぬいぐるみに目を向けた。






一緒にいようね・・・・・・・・







FIN


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あとがき

はじめまして、ろさんぜるすです。
この度は、このどうしようもない作品に最後まで付き合って頂きありがとうございました。
初投稿ですが、かなり電波なSSとなってしまいました。
真面目な物を考えていたのに何故にこんなものに?
にしても、相変わらず無駄に長い。
レイとかゲンドウとか学園レイを登場させたりとLASと無関係な蛇足のような物が延々と続いてしまいました。

短くまとめられないのは実力不足ですよね・・・・・

次はもっと短めで真面目な物を投稿したいと思っています。


マナ:ろさんぜるすさん、投稿ありがとー。\(^O^)/

アスカ:アンタもファーストも邪魔なのよっ!

マナ:あんなに頑張ったのにぃ。

アスカ:余計なことしなくていいのっ! お陰で焦ったじゃないのよっ。

マナ:人形を取ったのが人間のアスカだったのが、まずかったわねぇ。あれがマナちゃんだったら。

アスカ:人間のファーストらしき女の子も取りに来てたから、シンジが狙われなくて良かったわ。

マナ:シンジをっていうより、何も狙ってないような・・・。

アスカ:ま、最後はアタシ達2人揃って飾られたから良かったけどさ。

マナ:わたしもシンジの横に並べてほしいなぁ。

アスカ:あっ、そうそう。あの後、アンタもゲットされたらしいわよ?

マナ:誰によ。(ーー)

アスカ:人間のアスカによ。

マナ:えっ!? じゃぁっ!(@@)

アスカ:うんうん。トイレ掃除のスポンジ代わりに使ってたみたいだけどさ。

マナ:殺してやるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(▼▼#
作者"ろさんぜるす"様へのメール/小説の感想はこちら。
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ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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