2015年
第三新東京市
今日も快晴。お日様サンサンと・・・。

午前6:30


「ふぁ〜・・〜・・〜・・・」


シンジ、起床す。







I wish  that I could  turn  back  time

〜親友〜










午前7:00


「ふんふふ〜ん♪」


シンジ、主夫化す。
これがいつものシンジの生活。そして今日から一日の日課に新たな
行事が介入することになっている。

シンジはいつもの“平常心”シャツではなく、前の学校でも
着ていた制服を装備していた。しかも料理中のシンジ君は+αでエプロンを武装していた。


さてさて今日の朝食は一人分+一匹分・・・・。
午前様は帰ってきたばかりで、お部屋の布団でぐっすり睡眠中。


「いただきます」

「クエッ!」


もぐもぐ
   むしゃむしゃ
       ぱくぱく





約30分後・・・・・(はぇーな、おい!!




「それじゃ、ミサトさん行ってきます」

「・・・・ん〜・・・。」


ミサトは布団の中でもごもごしながら、まだ眠たいらしく軽い返事をした。

カシュ・・・

空気が抜けると共にドアが開いた。






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・・・・・・・・



シンジはまだ時間に余裕があるためのんびり遠回りしながら
、町並みの懐かしさに酔いしれていた。自然と涙が零れ落ちてくる。



しかしそんな感動の時間も終わりを告げてしまった・・・・・。
それは新たな感動との出会いだった・・・・。





「・・・なにすんねん!!」


シンジの耳に聞こえてきた懐かしい関西弁。
その後ろには懐かしい少女と知らない少女が身を寄せ合っていた。

四人の前には、数人の男が立ちはだかっていた。


「お前に用はねぇんだよ。俺たちが用があるのは後ろに居る女だよ」

「そうそう。ガキは家でねんねでもしときな」

「くっ・・・。ナツミ、イインチョ!逃げるんや!ここはワシらにまかしとき!」

「で、でも鈴原・・・・」

「トウジの言う通りさ!委員長たちは早く逃げて!」


その言葉を聞いて委員長とナツミはその場から逃げ出した。シンジの方に向かって・・・・。
トウジとメガネのケンスケは町の不良たちと一戦交えるつもりらしい。



「すいません!!助けてください!!」


早歩きでトウジたちに近づいていたシンジは、逃げてきた人物、委員長こと洞木ヒカリに
声を掛けられた。




「うん、わかってる。・・・・・大丈夫だよ」

「はよう兄ちゃんたち助けたってや!!」



トウジたちのケンカしている相手はそれなりに背も高く、筋肉もついてる男たちだった。
それもかなりの数・・・・・・7人くらいだ。到底、二人なんかでかなう相手じゃない。
ちなみにケンスケに至ってはもうすでにノックアウトされて倒れている。



「ちょっと下がっておいてくれないかな、鈴原君・・・」

「あ?なんやお前?」


シンジはその答えを無視してトウジを無理やり後ろに下げた。


「おいおい・・・今度はなんだぁ〜。弱っちそうなやつがでてきたぞぉ〜」

「お、おい?誰か知らんけどやめといたほうがええで?な?」


それを聞くとシンジはトウジの方を向いてニコッと笑った。
そして不良の方を向いた。


「よくも・・・・よくも大事な友達を傷つけたね」

「はぁ?なに言ってんのコイツ?」




「許さないっっっっっっっっっ!!!」




シンジは片足で地面を蹴り、一気に間合いをつめた。
そしてそこから繰り出される連続技。シンジは前の世界で身につけていたネルフの訓練の
賜物をふんだんに使った。


そんなシンジにチンピラはかなう筈も無く、一人、また一人と地面に落ちていく。



              ドサッ



シンジは最後の一人も残さず倒しきりトウジに話しかけた。


「大丈夫だった?」


「あ、あぁ・・・・」


それを聞いてシンジは嬉しそうに笑った。


「そうよかった。僕は君のクラスメートだよ。
鈴原君。僕は碇シンジ・・・・。シンジでいいよ」

「せやったんか。ワイは鈴原トウジや。トウジでええ」

「よろしくトウジ。(また会えたね)ところで・・
・・お〜い洞木さんも早く学校行こうよ〜。遅刻しちゃうよ〜!!」

「え、ええ。あなたは?」

「コイツはワシの親友や!!共に戦った男や!!!」

「へぇ〜、早いのねぇ〜・・・・。親友になるのが・・・。
 あっ、あたしは洞木ヒカリよ。よろしく」




(はて?こんなやつワイのクラスにおったかなぁ?)

(こんな人クラスにいたかしら?)




それぞれ思い思いにシンジのことを思いながら学校へ行くのだった。


相田ケンスケ・・・・・・・路上にて散る。そして人々は彼を忘却の彼方へ。



哀れ・・・。





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「きりーつ!・・礼!着席!」


第壱中学校2−A
クラス委員長である洞木ヒカリの声によって一日が始まる。













「えー、今日は転入生を紹介する」


ガラガラッ

ドアを開ける転入生、クラスみんなの視線が彼に注目する。
入ってきた少年は中性的な顔つきをしていて、優しそうである。


「碇シンジです。よろしく」


そう言って笑顔ニッコリ微笑む。女子の何人かはもう目がイッている。


「趣味はチェロを少し、あと料理もやります」


シンジはもともとモテそうな顔と性格なのだが、前回は
不幸そうな顔をしていたので、みんなに対しての印象はいいものではなかった。


しかし、その心がサードインパクトを引き起こしてしまった。
それがわかっているからシンジは明るくなることを誓った(?)のだ。


(あら、さっきの・・・・)

(なんや転入生やったんか)

(売れる!売れるぞぉ〜〜!!!)

(お兄ちゃん・・・)

「それでは碇君は・・・・綾波さんの後ろが
空いてますので、そこにおねがいします」

「はい」


シンジはレイの横を通ったときにレイに「よろしく」
ともう一度言っておいた。レイは「よろしく、碇君」と返した。
一部の生徒はレイが喋ったことに対して
驚いているみたいだ。しかもそれが微笑みながらならなおさらだ。





「それでは授業を始めます・・・・・・」












今は四限目、教師は黒板ではなく、生徒でもなく
、窓から外を見ながら、「そのころ私は根府川に住んでましてねぇ・・・・」など
誰一人聞いちゃいない話をしていた。テストにも出ない。

シンジはそんなつまんない授業などもうサラサラ気がない。
今はそんなくだらないことよりも使徒・・・・サードインパクトまでのことを考えていた。


第4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16使徒・・
・・そして・・・・・・カヲル・・・・。

彼は自ら死を選んだ。『僕にとっては生と死は等価値なんだ』そう言って死んだ。


『さぁ、僕を殺してくれ、シンジ君』そう言って死んでいった。


『僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない』そう言ってくれた使徒。


『好意に値するよ』『好きって事さ』そう言ってくれた。



結局、彼もゼーレに利用されたに過ぎない。彼は大事な友達、今度は大丈夫。




(・・・・・・ん?)


気が付くとシンジにメールがきていた。


『ロボットのパイロットってホント?Y/N』

(どうせいつかはバレてしまうことだしね)


シンジは『Yes』と返事を返した。

その直後・・・・


「「「「「「「「「えぇ〜〜〜!!!!!!!!!!」」」」」」」」」


どうやらこのクラスのみんながメールのやりとりをモニタリングしていたみたいだ。




この日、碇シンジはとっても大変だった。休憩時間になると
何十人もの生徒に質問攻めをされ、あるいみ充実した学校生活になった。








放課後
シンジは帰ろうとして靴を履き、校庭に出た。
シンジは今、目の前に居る少女を見た。


「お兄ちゃん、非常集令かかっているわ。行きましょう」


レイにそう言われてシンジは真剣なまなざしになった。
ついに二度目の戦いがやってきた。第4使徒、シャムシエル。
今回の戦いは楽になるはず。


前回はトウジとケンスケがシェルターを抜け出した
せいで大変なことになったのだ。しかし今回は委員長こと、
洞木ヒカリに頼んであるので、抜け出せないはず・・・・・・。


             ウゥーーーーー!!


静寂している街に警報が鳴り響く・・・・・・・・。


『東海地方を中心とした関東中部全域に
特別非常事態宣言が発令されました』

『住民の方々は速やかに指定のシェルターへ避難してください。』










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あとがきっ!!


どうもみなさん!ma-saです。

第四話にして、初めてのあとがきとなっております(^^;

ぶっちゃけ・・・・・・どうですか?(笑

自分の作品を何回も読み返して思うこと、それはやはり表現力の無さ!!

まぁそもそもこんな感じの書き方は難しくて・・・・・。

多分途中から書き方変わってくると思いますけどね☆

これからも読んでくださいな!!よろしくお願いしま〜す(^ ^)


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