・・カシャン・・・・


朝・・・葛城邸

今日は軽めの朝食・・パン

起きていて朝食にありつけているのは、

シンジとペットのペンペンだけ。ミサトは昨日は早く

帰ってきたのだが・・・、まだ寝ている。










I wish  that I could  turn  back  time

〜人の造りし物〜









「う〜〜・・・」

「あ、おはようございます、ミサトさん・・・・?どうしたんですか?」

「あ〜シンちゃんおはよう・・。昨日チョッチね・・・、飲みすぎちゃって・・・」

「なるほど、飲みすぎたんですか・・・。で、まだ飲むつもりですか?」


ミサトいわく、「朝はビール!!」らしく、今もキンキンに冷えたビールを取り出そうとしている。


カシュ!!

   ゴクゴクゴク・・


「ぷはぁ!!!!やっぱ人生・・・・この時の為にあるようなもんよねぇ〜♪」

「はぁ〜。飲みすぎじゃないんですか?」

「なによぉ〜シンちゃんのいけずぅ〜」

「しりませんよ。また服が入らなくなった・・って大騒ぎするのはミサトさんですから」

「悪かったわね」

「ごちそうさま」


シンジは洗い物をしている。ためるのは衛生的によくないのだ。


「そういえばミサトさん、今日学校で面談があるんですけど・・・」

「もっちろん行くわよ♪」

「恥ずかしい格好してこないでくださいね」

「わかってるわよぉ〜」


ピンポーン


「「おはようございま〜す!シンジ、学校行こうぜ!!」」

「それじゃミサトさん行ってきます」

「いってらっさ〜い♪」


ミサト・・・本日二本目のビール突入・・・




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通学路
「はぁ〜・・やっぱええわぁ〜ミサトさん」

「どこがいいのさ・・・ズボラだし。毎朝大変なんだよ・・」

「シンジはわかってないなぁ〜」

「二人とも家に居るときのミサトさんを知らないからそんなことが
言えるんだよ・・・。まったくだらしないったらありゃしない・・・」

「でも、それは家族にしか見せないってやつじゃないのか?」

「・・・・・・」


そういえば、前回もそんなこといわれたような気がする・・・。





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学校
「そういえばシンジ?今日の面談にミサトさんは来るのか?」

「来るっていってたよ」

「そうかそうか・・・・」


ケンスケのメガネが光る・・・・。


キキーーーーッッッ!!!!!!


青いルノーが反転ドリフトをかまして駐車場に突っ込んできた。

学校のみんなは何事か!?と窓から顔を覗かせている。

ルノーの中から出てきたのは・・・もちろん葛城ミサト、その人だった。


「「ミサトさ〜ん♪」」


トウジとケンスケがハモってミサトに声を掛ける。

それに気がついたのか、ミサトは二人に向かってピースをした。

この間ケンスケのカメラは回りっぱなし・・・。


「恥ずかしい・・・」






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葛城邸
「ミサトさん・・・今日の何なんですか!?」

「なにって・・・何が?」

「普通の格好でいいって言ったじゃないですか〜」


ミサトはシンジが不機嫌なのがやっとわかった。

シンジとしてはもう少し普通の格好を期待していたのだ。


「まぁまぁシンちゃん。今度から気をつけるわよぉ〜・・・だからえびちゅお願〜い・・」

「・・・・・一本だけです・・・」

「うぐぅ・・・」


ミサトは飲めないよりマシか・・と一人納得して折れた。









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次の日
朝・・・葛城邸

今日も軽めの朝食・・パン

起きていて朝食にありつけているのは、

シンジとペットのペンペンだけ。ミサトは・・・、まだ寝ている。


スー、


ふすまが開く。シンジはいつもどおりミサトに声を掛けた。


「おはようございますミサトさ・・・・・ん?」

「おはよう」


シンジは目の前の光景にかなり驚いている。

ペンペンなんて口にくわえた魚をポトッと落としている。


「ど、どうしたんですか?まさか、なにか悪いものでも食べたんじゃ・・・」

「そんなわけないでしょ。私、今日チョッチ
旧東京都まで行ってくるから、帰るの遅くなるわ」

「はぁ・・わかりました」






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通学路
シンジはいつにもまして機嫌がよかった。


「なぁシンジ、どうしたんだ?」

「なんか悪いもんでも食ったんとちゃうか?」


シンジはニコニコしながら二人の方を向くと・・。


「ミサトさんも今朝みたいにいつもしてくれればいいんだけどね」









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旧東京都
「ここがかつて、華の都と呼ばれていた大都会とはね・・・」


VOLTの窓から外を眺め、ミサトが言う。

そこは建物が水に埋もれており人が居るようには見えない光景だった。


「着いたわよ」


リツコが言う。

着いたところはさっきと打って変わって

近代的な建物が少しだがあるところだった。


「なにもこんなところでやらなくても良いのに・・・
で、その計画・・・戦時は絡んでるの?」


リツコがパソコンを見ながらそれに答える。


「戦略自衛隊?いえ、介入は認められず・・よ」

「どうりで好きにやってるわけね」


ミサトがあきれたように吐き出す。





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パチパチパチパチッ!!


あたりからは拍手喝采。

前のマイクの前に男が立っている。

そしてその上に“祝JA完成披露記念会”と書かれている。


「このたびは我が日本重化学工業共同体の記念会にお越しいただき、
まことにありがとうございます。
みなさまには後ほど管制室の方にて試運転をごらんいただいてもらいますが、
ご質問がある方は、この場にてどうぞ・・・」


「ハイ」


リツコが挙手する。










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待合室
「この、この、くそっ!!!!」


ミサトがロッカーをボコボコにけりまくる。


「どうせうちの利権に敗れた連中の腹いせでしょ!!??・・はらたつわねぇ〜!!!!!」


ミサトは再びロッカーをけり始める。


「よしなさいよ大人気ない。自分を自慢しほめてもらいたがっている。たいした男じゃないわ」

「でもなんであいつらがATフィールドまで知ってんのよ!!
うちの諜報部はなにをやってるわけ!!?」


そう先ほどまで前に居た男、時田シロウにボロボロに言われていたのだ。

JAとは“ジェット・アローン”のことでロボットなのだ。

それについての意見を言えば、今度はエヴァの欠点を言われていたのだ。


「極秘情報が駄々漏れね・・・」






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管制室

ウィィィィィィ!!


「これよりJAの起動テストを行います。
なんら危険は伴いません。そちらの窓から安心してご覧ください」


『起動準備よし』

「テスト開始!!」


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「へぇ〜、ちゃんと歩いてる・・・。自慢するだけのことはあるわね」





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『・・・・ん?』

オペレーターのような人物が異変に気が付いた。

「どうした?」

『リアクターの内圧が上昇していきます!』

『一次冷却室の温度も上昇中!!』

「バルブ開放!減速剤を注入!!」

『ダメです!!』

「いかん!緊急停止!」

『受信されません!!制御不能!!』

「そんなばかな・・・」




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JAが観客のいる建物に直進している。



『『キャァァァァァ』』
        『『ウワァァァァァァ』』


そしてついに踏み潰してしまった。

しかし人が居ないところを踏んだので死人は居ないみたいだ。


「ゲホッゲホッ・・・作った人に似ていて礼儀知らずなロボットね!!」





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ビーーーーーーーーッ!

        『危険“DANGER”危険』


『制御棒、作動しません!!』

『このままでは危険です!』

「あ・・・し、信じられん」

「だけど、現に今危険なのよ!!」

「こうなっては、自然に停止するのを待つしか・・・」

「自動停止の確立は!!???」

「0.0002%・・・まさに奇跡です」

「奇跡を待つより、捨て身の努力よ!!!停止手段を教えなさい」

「方法はすべて試した!」

「いいえ。まだ、すべてを白紙に戻す手段が残されているはずよ!そのパスワードを教えなさい!」

「全プログラムの解除は最高機密・・・私の管轄外だ」

「だったら命令をもらいなさい!今すぐ!!!」


シロウは電話を掛け捲った・・・・・・・。































「・・・・・・・そうですか。ハイ」


シロウの電話は終わった。約5分くらいの長さだった。


「もうじき命令書が届く。正式な書令だ」

「そんなの待ってたら間に合わないわ!!」










『JAは厚木方面に向かい進行中!』





「時間がないわ。これより先は私の独断で行動します。あしからず」









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「あ、日向君?急いでシンジ君と初号機をF装備でこっちによこして。そ、緊急事態」

「ムダよ、おやめなさい。葛城一尉。・・・だいいちどうやって止めるつもりなの?」

「人間の手で直接」







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「ホンキですか?!」


シロウが驚きを隠せなさそうにする。


「ええ」

「しかし、内部はすでに汚染物質が充満している。危険すぎる!!」

「うまくいけば・・・みんな助かります」


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