「いいシンジ君?初号機でJAに追いついてね。そしたら後ろのハッチから私は入るから。その後はJAの足止めをしておいてちょうだい」

「いいですけど・・・」

「ありがとう」

(どうせ勝手に止まるのに・・・)








Iwish that Icould trun back time

〜仕組まれた暴走〜














輸送機から初号機が落とされる。そしてその手にミサトを乗せる。

JAはそうたいしたスピードは出ないので追いつくのは簡単。






『シンジ君、ここでいいわ。後足止めよろしく』

「ミサトさん気をつけてくださいね」


シンジの問いかけにミサトはVサイン。

そして後ろのハッチからJAの中に入っていく。










内部
「これはチョッチきついかも・・・」


ミサトは一本道をどんどん進んでいく。奥に行け行くほど確実に汚染度は上がってく。


そして操作棒のある、JA内部の管制室のようなところにたどり着いた。


「さぁ〜って、とっとと終わらせますか」


ミサトは手元のコンソールをカタカタッといじっていく。


              《パスワード》


後はこのパスワードを入力すればJAはすべての機能を停止するように造られている。


                《希望》


ミサトはシロウにお知えてもらっていたパスワードを入力した。



しかしJAはその機能を停止することは無く、そのまま活動するのだった。


「パスワードが違うの!?」











管制室
『JA、活動停止しません!!』

「そんなバカな!!パスワードは合っている!!」

『汚損区域、広がっています!!!』

「まさかパスワードが変えられているのか・・・!!」











初号機
シンジはつまらなそうにボケーッとしていた。

これは人によって仕組まれた出来事・・・・。それも自然に機能が停止するようになっている。

JAはATフィールドを使って止めている。これがある限りJAは進むことはできない。


(そろそろ止まる頃だよな、たしか・・・)


しかしJAは止まるどころか次第に活動が活発になってきていた。


(おかしい!!!まさか歴史が・・・!!!)












JA内部
ミサトは一人頑張って操作棒を押していた。

しかし操作棒はびくともせず、一向にJAは止まる気配はない。


ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!!!


いきなりの警報にミサトはおどろいてコンソールへと走る。


「な、なによこれっ!!!!」


そこに映し出されていたのは・・・


        《JA自爆まであと10秒》


ミサトは管制室がやったのかと予測した。

しかし実際は管制室はなにもやっていない。

勝手になったのだ。そうまるで仕組まれたように・・・・。














初号機
「ミサトさんっ!!!!!!!!!」


シンジが叫んだのと同時だったか、後だったか・・・・。

JAはまばゆいほどの光を発して・・・・


ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!


JAの各部は粉々に吹き飛び爆煙で視界はまったく見えないほどだった。










管制室
「!!JAが・・・!!」

「ミサトッ!!!!!!!!!!!!」


リツコが叫んだ・・・・。正直彼女はこう思った。

「親友はもうこの世にはいない」・・・と。

そう思うと彼女の眼から自然と涙が零れ落ちる・・・・。






だんだんと視界が良くなっていく。


『お、おい!!あれはなんだ!!!!!!!』

『『!!!!!!!!!!!!!!!』』


人々は見た。少しずつ薄れていく煙の中に、紫の巨人と、その指先の赤く光輝く女性を・・・・。


「ミサト・・・・よかった・・・」





JA騒動はこうして幕を閉じた。













数日後

ネルフ司令室


「・・・・はい、葛城一尉の行動と、JAの爆発以外は予定道理でした・・・。ところで司令?」

「なんだ?」

「爆発の件は・・・仕組まれていなかったと?」

「・・・ああ、予定外のこともありうる」

「そうですか・・・。では失礼します」


カシュ・・・


ゲンドウと冬月のみが部屋の中に残される。

二人は何も話すことなくただじっとしている。



そこへ一本の電話が入る。


ガチャ


「私だ」

『司令、これでよかったんですか?』

「ああ、問題ない」

『そうですか』

「それより、君は今どこだ?」

『今、船でそちらへ向かっています』

「ふっ、そうか。例のものは?」

『ちゃんとあります・・・。人類補完計画の要・・・ですね』

「そうだ。では切るぞ」


カチャ


ゲンドウが電話を切ると再び司令室に沈黙が流れる・・・。


作者"ma-sa"様へのメール/小説の感想はこちら。
mizore@zpost.plala.or.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system