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                    素直になれなくて    
                                         前編
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残酷な戦いから開放された少年少女。
その戦いのため此処、第三新東京市は崩壊していたが、みごと復興を果たした。

疎開していなくなっていた人々は再び戻ってきていた。
エヴァのパイロットの通う学校にもたくさん帰ってきた。

長々と説明した割には、ハッキリ言って・・・・・・・関係ナシ!!!!!!!!
そんな彼らの幸せな一日。少年少女の青春を・・・・・・



「おっはよ〜♪」


アスカが教室に入って朝のあいさつをする。


「おはようアスカ、碇君」

「おっ、センセ達は今日も夫婦で登校きゃ?!」

「な、なに言ってんのよ!バカジャージ!」

「よっ!碇夫妻!!」


トウジだけにならずケンスケまでもがアスカをちゃかす。
シンジも含まれているような発言を言っているが、シンジ自身はもう馴れてしまっているためどうでもよくなってきていた。
いつもと同じ光景、シンジはいい加減飽きてきたのである
何でアスカとトウジは毎日同じ言い争いをしているんだろう?
などなど、彼は彼なりに考えているのである




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時が経つのは早いとはこのこと。
早くもお昼である。


「シンジ〜おべんと〜」

「はい」


みなそれぞれ好きなもの同士がグループを作って食べている。
その中でもっとも怪しいのは、シンジ達である。
いつものように机の真中に寄ってなにか話をしている。
と、言ってもそれは最近からである。


「シンジって惣流のこと好きなんだろ?」

「な、なに言ってんだよケンスケ!」

「なにー!やっぱりそうなんかー!なぁセンセ?あれのどこがいいんや?」

「いや、だから聞いてよトウジ…」

「もう少し素直になったほうがいいよ、シンジは」

「・・・・・・・・う、うん・・・・・・・・・」

「好きなんやろ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「「好きなんだろ(やろ)!!??!」」

「う……うん、まぁ…、でもどうせ僕なんかがアスカに好かれるわけ無いから
いい加減あきらめるのもいいかなぁ、、なんて、、」

「「(わかってないのはお前だけ……)」」





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やはり時が過ぎるのは早いもの
もう放課後である


「ねぇねぇアスカ〜」

「なに、ヒカリ?」

「アスカって碇君のことどう想ってるの?」

「へっ?別にどうも思ってないわよ!!勘違いしないでほしいわ!!メイワクな!!」



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シンジは一人、ただ一人で校庭を歩いていた。
今日はみんな用事があると言って先に帰ってしまった。
ではなぜシンジが残っていたか。それは、アスカに押し付けられた週番の仕事があったから・・・。
哀れシンジ。


「ねぇ知ってる?」


下校中の歩行者道路を歩いていたシンジに耳に声が聞こえてきた。
たまたま近くを通った女子。

シンジは人の話をあまり盗み聞きしないタチであった。


「今日たまたまカフェに行ったらね洞木さんと惣流さんがいたのよ」


アスカのこととなると気になってしょうがなくなってしまっていた。
シンジはこっそり聞こえてないふりをしながら歩いた。


「そしたらね。惣流さんってばなんて言ったと思う?」

「・・・・・・・・・(ゴニョゴニョゴニョ)・・・・・・・ですって!!」


シンジは立ち止まってしまった。
そうさせるほどの理由。それはさきほどの会話。
小声で話せば聞こえないと思ってコソコソ話したのだろうが、シンジには聞こえていた。
いや、聞こえてしまっていた。
それは


『惣流さん、碇君のことメイワクに思っているらしい』


と、いうことだった。
そのあと少し立ち尽くしてからゆっくり家に帰った




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今日はめずらしく三人とも揃っての食事だった
だがシンジがあまりにも暗い顔をしていたので
あまり会話が弾まなかった
ミサトとアスカはお互い顔を見合わせてため息をついた。








すこししてからアスカが眠りについたことを確認して
シンジはミサトに話し掛けた


「ミサトさん、折り入ってお願いがあるんですけど・・・・」


シンジの声に気が付いてシンジの方を向くミサト。
「おこづかいかな?」と思いつつニコニコしながら・・・


「なぁにぃ、シンちゃん?」


と、言った。


「実はここを出て行こうかと思っているんですけど・・・・」


シンジのセリフにミサトからは笑顔が消え、真剣な表情になった。


「シンジ君・・・・。ホンキなの?」

「はい」

「・・・・・・でも、部屋は隣くらいしか取れないわよ」

「いいですよ・・・・それでも」

「私はあなたの頼みを断りたくないわ・・・・・・・とりあえず明日業者が来るようにしておくわ」

「ありがとうございます・・・ミサトさん」




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「碇君、私と付き合ってくれない?」

「碇先輩!付き合ってください!」


シンジは登校中いろんなところで交際を申し込まれた。
いまは教室に居るがそこでもシンジ争奪戦は始まっていた。


「ちょっと、なによあれ!」

アスカはイライラにイライラがつのってついに爆発。


「さぁ・・・・・・?なんで急に?」

「センセばっかり〜!!!!」

「シンジ!俺達の友情はその程度もんだったのかーー!」


ヒカリは真剣に考えているようだが、トウジケンスケはたんなる嫉妬。
いきなりモテだしたシンジに嫉妬である。

もともとモテてたんだけどね。みんなアスカを恐れていた。


「ちょっと聞いてくる!」


すたすた・・・


「ねぇ、どうしたのみんな急に?」

「あら?惣流さん」

「ねぇ、なにがあったの?」

「見たらわかるじゃない。みんな碇君を狙ってるのよ」

「はぁ?なんでバカシンジなんか狙うの?」

「それはみんな碇君のことが好きだからよ。まっ、メイワクがってる惣流さんにはわからないだろうけど」

「なっ!!」

「もう、みんな知ってるわよ。この学校のみんなが。碇君含めてね」

アスカはその言葉を聞いてヒカリのほうを向いた。
すると聞いていたヒカリもビックリしていた。
昨日の会話はアスカとヒカリの二人しかしらないはずなのに。
みんな知っていた。

アスカはその場で呆けていた

その目にはうっすら涙を浮かべながら




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「ただいまぁ〜」


アスカはまだしょんぼりしたままだった


「(シンジの靴は・・・・・無い・・まだ帰ってないのか)」


そして自分の部屋に来てベッドに寝転んだ


「(どうしよう・・シンジに知られてるだなんて・・・・素直にならないのがいけなかったのかな。
やっぱり・・・・帰ってきたら・・・本当のことを言おう・・・。人からメイワクだなんて言われて心が
傷つかないわけないわよね)」

「たっだいまー♪」


ダダダダダダッ!


「シンジ!?、、、、なんだミサトか」

「なんだとは失礼ねぇ〜、夕食買ってきてあげたのに〜」

「シンジが作るんじゃないの?」

「あれ?シンジ君から聞いてないの?」

「?、、、なにを??」

「シンジ君なら今日この家出ていったわよ」

「えっ、、、なんで、、、どうして、、、」

「さぁねぇ、昨日急に言い出したのよ」

「(、、アタシの所為だ、、、あんなこと言ったから、、、シンジは、、、)」


そう考えた途端に泣きくずれてしまった


「ア、アスカ!急にどうしたの、、!?」

「アタシがシンジのことメイワクって言ったの!でも、、、でも素直になるのが嫌で言ったことが、、、、!!」

「それ・・・シンちゃんに直接言ったの?」

「違うわよ!誰かに聞かれてて、そいつが広めて・・・・」


ミサトはそれを聞くと笑顔を見せて言った。


「それならまだ大丈夫よ・・・・・。シンジ君に直接、あなたの素直な言葉を言えばわかってくれるわ」

「うん・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・ミサト・・・」





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あとがきっ!!!!!!

アスカ:ドキドキドキドキ・・・・・・・・・・・

シンジ:ドキドキドキドキ・・・・・・・・・・・

ミサト:ワクワクワクワク・・・・・・・・・・・・・

レイ:もう・・・・・終わっているわ・・・・・・・・

アスカ:はっ!!酔いしれてたわ!!

レイ:クス・・・・・・・・それにしても(ゴニョゴニョ)わね・・・・・・・クスクス

シンジ:書き方はこれから良くなっていくよ。物語がね・・・・・

ミサト:えびちゅ飲みながらもう一回見るわよん♪

ヒカリ:こんにちはぁ・・・・・・・・・・くはぁ!!!そ、そのSSはっ!!!

アスカ:どうしたのよ?ヒカリ。

ヒカリ:なんでもないわ・・・・・なんでも・・・・・・・・・・。じゃね!!

シンジ:洞木さん・・・・・今来たばっかりなのに・・・。


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