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city EVA 〜 うなれ100tハンマー〜
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前回のあらすじ
麻薬密売組織の中枢まで踏み込んだ、シンジとムサシ、しかしアスカとマナを人質に捕られ
思うように動けない・・・そんな時、密売組織のボスがある提案をだす・・・シンジとムサシ、二人で
決闘をして勝った方の、パートナーを開放するというものであった・・・
二人はその提案を受け、対決する・・・シンジのパイソンがうなり、弾がムサシの左胸に突き刺さる
絶望するマナ・・・困惑するアスカ・・・そんな中、銃口がシンジに向けられる・・・
悲しみの中・・・銃声が響く



後編 信じるという事・・・

ズキューーーン

悲しみの中、銃声が響く・・・

アスカは顔を伏せ耳に手を当て、とても見ていられないっといった感じだ・・・
つくづく、自分の無力さが身にしみる・・・

しかし、銃声が聞こえた次の瞬間!

ガシッ

「ぐわぁ!」

ドタッ!

声を上げたのは黒服の男だった、その声は耳を手でふさいでいたアスカにも聞こえた
アスカが目を開けてみると・・・・

シンジが黒服の男に一足飛びで差をつけ、スピードを加えた後ろ回し蹴りを黒服の男の後頭部に
浴びせていた、屈強そうなこの男もこの一撃には絶えられず、崩れ落ちた・・・

しかし、シンジはすでに次の行動に移っていた、崩れ落ちた男の後方にいる男の懐に
目にも止まらぬ速さで潜り込みその顎を手の腹で押し上げた・・・男は宙を舞その場に倒れた、

カシャッ

その時、シンジから少し離れていた所にいた、黒服の男がシンジに銃口をあわす!

「シンジ!」

アスカが叫ぶ・・・・シンジが振り向く・・・・

ズキューーーン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「うわ〜!」

黒服の男が銃を持っていた手を押さえながらその場にうずくまる・・・
その手からはポタリポタリ血が落ちていた・・・

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

アスカもマナも何が起きたのか全然わからない・・・それはまさに数秒の出来事だった・・・
先ほどマナを掴んでた男もいつのまにか、同じように手から血を出してうずくまっている。

「流石だ、シンジ!」

「そちらの腕もなかなかだね。」

アスカとマナは始めに声がした方に目を向ける・・・

そこには、先ほどシンジに撃たれたはずのムサシが立っていた・・・

「・・・ムサシ・・・ムサシだよね・・・・」

マナは混乱していたが、そこには間違い無くムサシが立っていた。

「ハハハ・・・足はついてるぜ、ごめんな・・・心配かけて・・・」

「ムサシー!」

マナはムサシに飛びついていた。

「痛って〜〜〜!」


ムサシが悲鳴を上げる・・・マナもビックリしてムサシから離れる、
しかしその目は喜びの涙であふれている、

「でもどうして・・・・?」

「そいつは後だ・・・さてコイツをどうする?シンジ」

ムサシはボスの前に立って言った、ボスは腰を抜かしたようで、ガタガタと震えていた・・・
先ほどの威勢のよさは何処にいったのだろうか?・・・・・

「そうだな〜・・・おまえの婚約者とアスカを危険にさらしたし・・・でもおまえが決めてもいいよ」

アスカはその時、呆然自失状態だったので何が起こったのかまだ頭の中で整理していた。

「わっわっわっ!金ならやる!だから見逃してくれ〜お願いだ・・・なっなっ」

ボスは土下座をして謝った、しかし、

「そのネタ・・・・古いよな〜」

「ああ、それにおまえは俺のフィアンセに手を出したし・・・どうあっても許せねーなー」

ムサシがボスの顔を覗きこみスゴイ形相で喋りだした、

「まあ、手と足の爪を一枚づつはがして・・・・目の玉をえぐりだし・・・・それからー」

「そ、それから・・・・・・・・・ゴクン」

ボスは生唾を飲みこんだ・・・その体は先ほどよりいっそう震えている

「それからーーーバン!」

「ひぃっ・・・・・」

バタ

ボスは泡を吐いて倒れてしまった・・・

「まったく〜肝のちいせい奴・・・・・」

「ハハハハ・・・・まったくだな」

シンジとムサシは笑っていたが・・・・・一人なっとくしていない人物がいた・・・アスカだ・・・

「チョットいったいどうなってんのよ!」

「ああ、実はこれのおかげさ・・・」

そう言ってムサシは内ポケットから何かを取り出す・・・

「・・・・・・・ロケット?」

「それは!私がムサシから貰って・・・たしかマンションに落としたと・・・」

そのロケットには見事にパイソンから発射されたメタルジャケットの弾が突き刺さっていた

「こいつが身を守ってくれたのさ・・・・・さすがにあばらの2,3本は折れただろうけどね」

「???・・・シンジは知ってたの?」

アスカがシンジに質問する

「ハハハ、知ってなきゃ、こんな作戦とらないよ、ムサシが勝負を仕掛けてきた時、目で合図したんだ
俺の心臓をねらえってね、だから二人で一芝居うったんだ・・・・」

アスカの拳がワナワナと震えている・・・

「でもよく、そんな作戦立てたわね・・・一つ間違えば死んじゃうじゃない・・・ムサシー・・・」

今度はマナがムサシに質問した

「・・・・シンジなら大丈夫だと思ったよ・・・だからさ・・・」

「もう・・・でも無事でよかった。」

マナがムサシに寄り添う・・・

「さてと、後の事はミサトさんに任せて、帰ろうか?」

シンジがドアのノブに手をかけた時・・・

「シンジ・・・・アタシ・・・・アタシ・・・・」

「どうしたのアスカ・・・」

「シンジはアタシを・・・・・・・・・」

「・・・・・・・。」

「・・・・ゴクッ」

シンジが生唾を飲みこむ・・・・・

「アタシを・・・アタシの事を・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「だましたのね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


「わあ!だって仕方ないじゃないか〜敵を騙すにはまず味方からって!」

「もんどーむよー!!」

シャキーーーン

100tハンマーふっかーつ

「てんちゅーーーー!」

ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!



その後、踏み込んできた警察によって麻薬密売組織は一網打尽っとなった
ムサシは怪我をしていたので病院に送られた・・・・・
それとシンジも不慮の事故のため病院送りとなった・・・・チーーーーンお粗末

おわり♪

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エピローグ

カーン、カーン、カーン

教会の鐘が響く・・・
ライスシャワーを浴びてムサシとマナが出てくる
美しいウエディングドレス姿でほうを赤らめているマナ
気恥ずかしそうに、同僚にツッコミを入れられているムサシ

「いいわねー・・・」

「そうだね・・・・・」

「・・・・・・いつか、アタシもああなりたいな・・・・」

「それは無理かも;;;」

ズゲシッ!

「・・・・ふん!わかってないんだから!プンプン!!」

「?????」

「あっ花嫁がブーケを投げるわ!・・・アンタは取っちゃだめよ!男は取っちゃだめなんだから!
そういうオチは見え見えだからね!」

「はいはい;;;;」

ブーケが宙を舞う・・・・

「チョット!押すんじゃないわよ!・・・どきなさいよ!!・・・・ああっ・・・」

ブーケは遥か後方に飛んでいった・・・・そしてそれを取ったのは

「ホッホッホッ・・・これで私が次に結婚できるのね♪」

一同唖然・・・・・・・

「・・・・・・・・・・みっともないぞ・・・いい年こいて・・・・」

「ちょっとそれ!アタシのだから返しなさいよー」

「駄目よー、この次結婚するのは私だもん♪」

「キーーー!返しなさいってばー!アンタ結婚してるでしょーが!」

「もっといい奴に乗り換えるわよーほしかったら取って見なさいよ、ほらこっちよー」

「「・・・はぁ・・・」」

その時、二人の男が同時にため息をついたとか・・・・


「ムサシ・・・私どんな事があってもムサシを信じるからね♪」

「俺もマナの事は、どんな事があっても信じるよ!」


おしまい♪


マナ:うなれ100tハンマーが、とうとう完結しました。ムサシさんお疲れ様でした。

アスカ:前回は、あれだけ心配したのに、結局アタシを騙してたのね。許すまじ・・・シンジ。

マナ:ハッピーエンドなんだから、いいじゃない。

アスカ:どこがハッピーエンドよ! ブーケ取れなかったじゃない。

マナ:そりゃー100tハンマーぶんまわす女なんて、貰い手無いから仕方ないわよ。

アスカ:ム! なによ、今回は役回りが良かったからって、調子に乗るんじゃ無いわよ!

マナ:わたしは、あなたと違ってガサツな女のイメージは無いから当然でしょ。ホホホホホ。

アスカ:結局、ハッピーエンドになったのは、マナだけの様な気が・・・。アタシの立場は!?

マナ:あなたは、実りもしない夢のブーケを追い回してたら?

アスカ:こ、この女・・・言わしておけばぁぁぁぁ!!!!(怒)

マナ:なによ・・・って、っちょっとあなた・・・キャぁぁぁぁーーーーーーーー!!!

アスカ:100tハンマー二刀流!! どりゃぁぁぁぁぁああああああ!!(ドカーーーーーーン! ドカーーーーーーン!!)

マナ:(沈黙)

アスカ:正義は勝つのよ!! フフフフフフ、アハハハハハハハ。
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