これもまたEVA?
第五話 婚約

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

第四使徒を倒し、発令所に戻って着たシンジが見たものは・・・

使徒戦の後始末もせずに、シンジに奢って貰うモノをネットで探している

NERV職員の姿であった・・・

Case1 ミサト

「シンちゃん、えびちゅこれだけ宜しく♪」

そう言って、えびちゅ60箱の注文書を見せる。

「ミサトさん、3箱の間違いではないんですか!?」

「ナニ言っているのよ!! 1日2箱は常識でしょ!!!常識!」

「・・・・・・・・・・・30箱迄なら良いですよ」

「・・・・判ったわ。 残念だけど、酒代が助かった♪」

Case2 リツコ

「シンジ君、これをお願い」

そう言って、ノートパソコンを見せる。

「リツコさん、こんな物売っているんですか?」

「可愛いでしょ♪」

「一緒に何点か自分の分も良いですか? 彼女が喜びそう♪」

Case3 マヤ

「シンジ君、これだけお願い♪」

「・・・マヤ姉さん、流石に30個は買いすぎですよ!

 せめて3個にしましょうよ!!」

「・・・残念だけど判ったわ。確かに買いすぎだもんね。」

Case4 シゲル&マコト

「シンジ君、このギターを」

「いや、僕の結婚資金を!!」

「青葉さん、ギターの腕は上達したんですか?

 ギターより腕を上達させないと!!」

「日向さん、誰と結婚するんですか?」

「そ、それは、未だ探しているトコだ・・・」

そう言いながら、マヤの方を見る日向。

Case5 冬月副司令

「シンジ君、この将棋セットが欲しいんだが・・・」

「良いですよ、その代わり暇な時教えて下さいね。」

Case6 綾波&ゲンドウ

「シンちゃん、この指輪をお願い♪」

3カラットのダイヤが散りばめられている指輪を指しながら、言うレイ。

「駄目! 婚約指輪と言い張りそうだから、絶対に駄目!!」

「何でよ!? 私達、婚約者でしょ??」

「違う!! 君とは婚約者ではない!! それは、君とあの髭眼鏡だけが

 言っている事だ!!」

「パパ、シンちゃんに言ってよ!!」

「・・・シンジ」

「何?」

「私は、お前とレイとの子供が欲しい!!」

「何言っているんだ!! この髭眼鏡!!」

「もう、パパったら♪」

「お前とレイとの子なら、ユイに似た子供になるだろう。」

「・・・おい! 髭!!」

「な、何だ」

怯えながら、返事をするゲンドウ

「嫌だ!! 僕の妻になるのは只一人だけだ!!」

「だから、レイをだな・・・」

「嫌だ! 僕は、彼女しか愛せない!!」

「しかし・・・」

「髭、空牙を喰らいたいか?」

そう言いながら、攻撃体制を整えるシンジ。

「いや、この話は無かったことにしよう。」

「パパ、私嫌だよ!!」

「レイ、後で話がある」

「髭! 部屋の鍵を誰かに渡したら、殺すぞ!!

 同居人は、僕自身が選ぶからな!!!」

ゲンドウの言うことを無視して、ミサトが切り出す。

「さて、強請る物も強請ったし、使徒戦の片付けをしましょうか!」

「シンジ君は、帰って良いわよ。 お疲れ様♪」

「シンちゃん、たまにはご飯食べさせてよ! 

 シンちゃんの作るご飯は美味しいから、お姉さん食べたいな♪」

「嫌です! ミサトさんが食べに来ると、必ずと言って良い程宴会いなるんですから・・・

 片付けるの凄く面倒なんですよ!!」

そう言ってシンジは、コンフォート17(20階建て)にある自分の家(6LDK因みに20階には

シンジの部屋一部屋のみ)に帰って行った。

 

司令室

「パパ、何で無かった事にしたの?」

「あのままだと、シンジに殺されていたからだ。」

「・・・・・・」

「それより、今後の事だが・・・シンジの部屋に押しかけると言うのがもっと手っ取り早いが・・・」

「そんな、婚約前から同棲なんて・・・・」

「先程のシンジの台詞だと、それをすると私の命が無いのでそれはしない事とする。」

「そんな〜」

「で、最善の策は、勝手に既成事実をでっち上げる事だ!!」

「でっち上げる?」

顎に左人差し指を当てながら首をかしげる。

「そうだ、婚約指輪を用意するから、それをシンジから貰った事にすれば良い。

 世論を味方につければ、流石のシンジも認めざるを得なくなるだろう。」

「パパ、有難う♪」

そう言って、ゲンドウに抱きつくレイ。

 

水曜の夕方 ジオフロント内地底湖畔

そこには、ゲンドウとレイがいた。

「レイ、約束の指輪だ」

そう言って、レイの左手薬指に指輪をはめるゲンドウ

指輪は、シンジに強請ったのと同じモノであった。

そして、左手を包み込む様に胸に手を当て、涙を流しながら喜ぶレイがいた。

只、このときのレイの涙は、これでシンジと婚約出来ると言う嬉し泣きであった。

しかし、ここはジオフロント! 数々の盗聴・盗撮設備が完備されている故に

隠し事は不可能に近かった。

その上、リツコの人体実験から解放されたケンスケが、湖畔の清掃をカメラ持参で行って

いたのは偶然だったりするが、二人にしたら最悪の出来事であった。

 

発令所

「一寸、リツコ! 司令がレイにプロポーズしてるわよ!!」

「嘘!?」

「だって、状況と言いレイが左薬指に指輪を付けて貰っているし・・・」

「・・・・・・・・・」

「碇の奴、そこまでするのか・・・」

「ふ、副司令!? 今のはドウ言う事ですか?」

「碇は、シンジ君とレイを意地でも婚約・結婚させようとしている。その為に、あの指輪は

 シンジ君が送ったと言い張り、既成事実を認めさそうとしているんだ。」

「・・・・・・・・・・」

「只、困った事に、シンジ君の雇用条件に私生活への一切の不干渉ってのがあるから、

 下手をするとシンジ君は、パイロットを辞めるかもしれない。」

「一寸、待って下さい。 司令の野望の所為で使徒戦役のエースで圧倒的な戦闘力を持つ

 シンジ君を失うかも知れないんですか?」

「このまま行くと、その可能性が高いな・・・困った奴だ」

「何か手段を講じないと・・・あれ? 日向君、司令達の側にいる人影は?」

「モニター拡大します。・・・あれは、ハーフの変態です。どうやら、司令達を盗撮している様です。」

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

「副司令! 私に考えがあるのですけど。」

「なんだね、赤木君」

「この際、司令とレイを婚約させましょう!! そうすれば、シンジ君は残ってくれるでしょう。

 元々、シンジ君はレイに興味が無いようですから。」

「ナイス、リツコ!! あの飾りの髭より、シンジ君の方が何十倍も役に立つことだし、早速作戦を

 練るわよ!! それと、変態を連れて来るように連絡して!!」

「シンジ君は、儂の孫みたいなモノだからシンジ君の幸せを祈るとしよう。 葛城君、赤城君、遠慮は要らない

 派手に行いたまえ!! NERV総司令の婚約だからな。」

「「了解」」

「先輩! 私に考えがあるんですけど・・・」

「何、マヤ? 言って御覧なさい」

「先ず司令達に内緒で、国連に今の画像を送って、婚約した事をしらせるんです。 で、学校の方ですけど、

 変態を使って婚約の事実を広めると言うのは如何でしょう?」

「マヤちゃん、それ良い!! 基本はそれにして抜かりの無い様に肉付けしないと! リツコ?」

「MAGIも賛成3反対0・・・問題ないわ」

 

翌日

第1高校 

レイが遅刻ぎりぎりで登校してくると、皆の見る目が何となくオカシイのに気が付いたが、”シンジに結婚の申込み

をされ、やっと婚約者になれた”と皆に自慢する事で一杯で、廊下のあちらこちらに張ってある掲示物に気が

付かなかった・・・

ガラガラガラ

「おはよう、皆♪」

それまで、ざわついていた教室内が静まり返った

「何? 皆如何したの??」

委員長の洞木ヒカルが、意を決した様にレイに近づき

「綾波さん、婚約おめでとう。 相手は結構歳が離れている様だけど、お幸せに!!」

「一寸、洞木さん。 何を言っているの?」

「何って、あれを見ていないの?」

そう言って、黒板を指さす。

そこには、地下湖畔でゲンドウに指輪をはめて貰っている写真が大きく見出し付きで貼り付けてあった。

見出しには

第1高アイドル綾波レイ NERV総司令と祝婚約!!と書いてあった。

何も考えられずに只立ち尽くしていたレイの指に光る指輪を見つけたクラスメートは、

「あ! これが婚約指輪なのね。綺麗♪」

「「「「ホンと、ほんと」」」」

「相田、アンタの持って来る情報だからガセかと思ったけど、本当だったのね。」

「当たり前だろ、昨日間近で見ていたけど綾波は大粒の涙を流して抱きついていたぜ。」

その一言でレイが再起動し、ケンスケを瞬殺しNERVに向かって走りだしていた。

だが、NERVでは学校以上の祝福があったのは言うまでも無い。

レイが飛び出して行った後に登校して来たシンジ。

そして、トウジの姿を見つけると

「トウジ、今度の土曜暇?」

「なんや、センセイ。 何かあるんか?」

「今度本部に配属になる人を迎えに、国連太平洋艦隊に迎えに行くんだけど、一緒に来ない?」

「部外者のワイが行って大丈夫なんか?」

「それは確認済みだよ。 作戦本部長のミサトさんって人が友達も誘って良いって言っていたから」

「大丈夫なんか・・・暇だし行くわ! よろしゅう!!」

「シンジ、今の話本当か?」

「ケンスケ、何が?」

「国連太平洋艦隊に行くって話しだよ!!」

「本当だよ。今頃佐世保で補給中じゃないんかな?」

「シンジ、頼む! 俺様も連れて行ってくれ!!」

「え!?どうしたのさ?」

「馬鹿か! 国連太平洋艦隊だぞ!! 男なら涙を流しながら喜ぶものだろう!!」

「じゃあ、ミサトさんに言っておくよ。」

「シンジ、集合時間と場所は?」

「土曜の朝8時に、家に来て。 それから一緒に行こう。」

「センセイ。センセイの家って何処や?」

「え!? 言っていなかったっけ? コンフォート17ってマンションの20階だよ」

「コンフォート17って、あの高級マンションか?」

「高級かどうか知らないけど・・・」

 

時が過ぎていく・・・・・

そして、土曜!

 

続く

 

後書き

みゃぎです。

最後まで読んで頂き有難う御座います。

次から、アスカが出てきます。

マナも数話後から頻繁に出てくる事でしょう。扱いは多少良くなります。

では

inserted by FC2 system