これもまたEVA?

第十五話 結婚

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11月も終わりに近づいて来た時、第1高校へ一人の転向生がやって来た。

1−A教室

担任が、朝のSHRを行う為に教室へ入って来た。

「起立、気を付け、礼、着席」

委員長のヒカリが号令を掛けた。

「え〜、本日は転向生を紹介する。」

「え! 俺様の情報網には無かったぞ!!」

「先生、転向生は男ですか? 女ですか?」

「・・・一応女性だ・・・」

「何ですか? その一応とは?」

「・・・・・・・・・・・・君、入って来なさい。」

そうして、転向生が教室に入って来た。

「さあ、挨拶を」

「はじめまして、第二新東京市より来ました、霧島マナと言います。

 皆さん、宜しくお願いします。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

クラスメートは、何と言って良いのか判らなくなっていた。

それもその筈、マナは胸パッドを大量に詰めていた為、左右の位置が上下にずれていたのである。

だが、誰もそこには突っ込まなかった。 哀れ過ぎて・・・

「じゃあ、霧島さんの席は・・・・廊下側の後ろの席へ」

そうして、マナは自分の席へと向かって行った。そして、とある生徒の前で止まると、

「私霧島マナは、本日6時に起きてケンスケ君の為にこの制服を着てきました。 似合う?」

「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・え!!!!!」」」」」」」」」

教室に驚きの声が響き渡った。

「霧島さん、貴女人生を捨てる気?」

「止めときなよ!! 変態だぞソイツは!!」

「そうよ! 未だ間に合うわ!!」

「何だ!貴様ら!! 俺様を何だと思っているんだ!!」

「「「「「「「「「「変態」」」」」」」」」」

クラスが纏まった瞬間であった。

「マナ、おめでとう!!」

「応援してあげるから、シンジには手を出さないでね!!」

「え? その声は・・・」

マナは、おそるおそる声のした方へ顔を向けた。

「シンジ! 赤毛猿!!!」

「誰が、赤毛猿よ!!!」

「それは、貴女よ」

「ファースト! いつの間に?」

「今よ」

「・・・・・アンタの彼氏、取られるかもよ。チャンと繋ぎ止めておかないと。」

「良いわ、私はシンちゃん一筋だから。」

「シンジはアタシの夫よ!!」

「未だ、結婚していない癖に!!!」

「ふっふん♪ 丁度良いわ、皆にコレをあげるわ♪」

そう言って、一人一人にカードを渡した。

「何よ、コレ?」

「これは、アタシとシンジの結婚式の招待状よ!

 来月のアタシの誕生日にジオフロントで行うから皆来てね♪」

「アスカ、おめでとう♪ これで、正真正銘の夫婦になるのね。

 正直、一寸早い気もするけど、アスカと碇君なら大丈夫よね。 ミライちゃんもいる事だし。」

「碇! 早過ぎるぞ!! でも、おめでとさん!!」

クラスメートは、皆祝福をした。 二人を除いてだが・・・

「認めないわよ!! 未だシンちゃんは結婚年齢に達していない筈よ!!」

「そうよ! シンジは私霧島マナと結婚するのよ!!」

「綾波さん、この間民法が改定されて、男女とも結婚可能年齢が16歳に引き下げられたのよ。」

「嘘・・・・」

「本当よ。」

「一寸! 会田に手を出しているのに、シンジに迄チョッカイを出さないでよね!!!」

「・・・・く・・・・・」

(諜報部の馬鹿! シンジと同じクラスなら最初に言っておけ!!!)

マナは、戦自のスパイとしてココに送り込まれて来たのであった。

任務内容は、「EVAパイロットである会田ケンスケを落とし、EVAの秘密を聞き出す」であった。

マナの前にも、戦自の女性隊員(多数)がシンジを落とそうとしたが、アスカ&ミライの前に敗北・・・

当然アスカも落とそうと、戦自の男性隊員がアタックしたが・・・アスカ&シンジ&ミライの前に敗北・・・

長期の入院を余儀なくされた者も数多く存在していた。

そうして、もう一人のパイロットであるケンスケを落とす為にマナが派遣されて来たのであった。

シンジ、アスカの時は立候補者が続出したが、ケンスケの時は誰も立候補しなかったので、マナに決定

したのあった。成功しても、失敗してもマナに責任を取らす為に。

成功した場合、手柄は上官が当然取る、おまけのケンスケは責任を持ってマナが取る事が決まっていた。

 

当然、NERVでもこの事は知っていたが、対象がケンスケであった為に無視を決め込む事にした。

もっとも、シンジとアスカの時もNERVは動いていなかった。 動かなくても撃退出来ると判っていたからである。

 

そして、時は流れ・・・12月4日、アスカの16歳の誕生日でもあり、アスカとシンジの結婚式当日。

新婦控室

ここには、純白のウエディングドレスを着たアスカとキョウコ、ミライが居た。

「ママ、きれいだね」

「ほんとね、アスカちゃん。シンジ君を放すんじゃないですよ!

 あんな男性は滅多にいないんですからね!!」

「ママ、判っているわよ! シンジが居なかったら、アタシはこんな幸せに巡り合えなかったんだから。」

「・・・確かにそうね、一寸運命が違っていたら・・・私もEVAの中で寝ていたわね・・・

 そして、かなりの高確率でアスカちゃんは、プライドに押しつぶされて自我が崩壊していたわね。

 使徒との戦いももっと激しく厳しいモノになっていたと思うわ・・・」

暗い空気が場を覆って来た時、扉をノックする音が聞こえてきた。

「どうぞ」

入って来たのは、シンジであった。

「・・・・・・・アスカ・・・・何時も綺麗だけど、今日は特別に綺麗だよ。」

「・・・・シンジィ・・・・」

その時、シンジは場の空気が違うのに気が付いた。

「何かあったんですか? 雰囲気がおかしいのですけど?」

「やっぱ、シンジ君ね。 実は、運命に付いて一寸ね。」

「運命ですか・・・でも、あの時アスカと出合っていなくても、こうして結婚していたと思いますよ。

 只、16歳では結婚していなかったと思いますけど。」

「確かにね。 シンジ君、アスカを宜しくね。幸せにしてあげてね。」

「はい、キョウコさん。 アスカは必ず幸せにします。」

「って、ママ!! アタシとシンジは既に幸せよ!!!」

「それもそうね・・・シンジ君、もう一人期待しているわよ!!」

「「へ?」」

「ミライちゃんも、待っているわよ。 弟か妹を!」

「パパ、ママ。 ミライ、弟が良い!!」

「そう言われてもね・・・・シンジ、頑張るわよ!!」

「・・・・・・・」

そうして、式は滞りなく進んで行った。

誓いのキスの時に、ディープキスを皆に見せ付けた以外特に問題も無く・・・

そうして、ブーケを投げる時に争いが起こった。

もっとも、ミサトが周囲を威嚇していたのだが・・・

ブーケを受け取ったのは、リツコであった。

「これで、アスカに先を越されたわね。」

「ふん、男も居ないリツコに言われたくないわよ!!」

「あら、私は婚約中よ。」

「・・・・へ? 何時婚約したのよ!!」

「婚約は、先月よ。 JAの発表会の場に来ていた、神威流の高位の人よ。

 もっとも、シンジ君経由で知り合ったんだけどね。 結婚式は、使徒戦役が終わってから

 行う予定よ。ユイ司令にも報告済みよ。 彼は、加持君と違って女遊びはしないから安心ね。」

そう、ミサトは加持にプロポーズをして貰っていなかったのある。

「加持は何処よ!!」

「加持君は、六分儀元司令と一緒に南極よ! 来月にならないと帰って来ないわよ。

 クリスマスや、年末年始は勤務宜しくね。 司令からの命令よ。私は、彼とデートしているから♪」

そうして、石と化したミサトを置いて皆教会から去っていった。

そうして、披露宴会場。

其処には、世界各国のトップや政財界の大物の顔が揃っていた。 当然神威流の人間も来ていた。

そうして、次々と祝電を読み上げる司会者

「何時までも仲良く暮らして下さい。」NERV本部職員一同

「ハネムーンの準備を整えておきます。」国連軍太平洋艦隊一同

そうして、山の様に積み上げられた祝電の中で一際目立ったのを読み上げた・・・

「シンジ君、アスカ君、おめでとう。 我々も出来る限りの事をするから、頑張ってくれたまえ。」

公認ミライちゃんファンクラブ総本部(別名 ゼーレ)

そう、ミライが生まれて直ぐに、ゼーレ(キール)は人類補完を止めていた。 そして、アスカとシンジに頼み込み

公認のファンクラブを設立していたのである。 当然キール議長は、会員番号001−000001である。

国連軍太平洋艦隊の乗組員も全員、ファンクラブに加入している。

ゲンドウは、この事を知らされていなかった。

この祝電が読み上げられた時、正面のメインモニターにゼーレの面々が映し出された。

「あ! キールのおじいちゃん!!」

ミライが叫ぶと

『おお!! ミライちゃん、何時も元気そうだね。 何か困った事があれば、おじいちゃん達に言うんだよ。

 直ぐに対応してあげるからね。』

後ろにいた、ゼーレの面々も頷いていた。

固まったのは、招待客であった。 世界を裏から操るゼーレの面々が、只の孫をあやす爺になっていたの

だから・・・・

「そうそう、ミライねさんさってかいきゅうになったんだよ!」

そう言って、3佐の階級章を見せる。

招待客はさらに驚いた。 幼児がNERVの3佐の階級章を付けていたのだから・・・

そう言った事が起きたが、全体的には問題無く終わり、名実共にアスカ&ミライは碇の姓を名乗る事となった。

余談であるが、式の最中リツコは婚約者と一緒に過ごしていた。 ミサトはそれを邪魔しようとしたが、神威流

の人間に阻止され会場の隅で、えびちゅ片手にのの字を書いていた。

 

その日の夜

ミライは、ハシャギ過ぎて既にユイとキョウコに囲まれ夢の国へと旅立ていた。

「やっと、初夜を迎える事が出来たね。」

「初夜って・・・既に済ましているじゃないの・・・」

「結婚後の初めての夜って意味だよ!」

「・・・・・そ、そう言う意味ね」

アスカは顔を真っ赤にして答えた。 そうして、朝まで何度も愛し合っていた。

翌朝シンジは酷くヤツレテいたが・・・アスカはご機嫌であったとか

 

その頃、南極では、ゲンドウと加持がひもじい思いをしながら、シンジとアスカの結婚の話を聞いた。

同じ頃ドイツでもアスカの父親が話を耳にしていた。 そして、結婚式に呼ばれなかった

事に対して涙を流していた・・・そうして、シンジとの交際を邪魔しなければ良かったと、今更ながら

後悔するのであった・・・・

 

翌日から、第1高校では学期末試験が行われていた。

当然、シンジとアスカは一番であった。

そして、マナが転校して来た事によって、3馬鹿トリオが・・・4馬鹿カルテットに改名されていた。

トップが、トウジ、二番が、マナ、三番がケンスケ、四番がレイの順であった・・・下から。

そして、クリスマスと言う楽しい行事があるのに、補習を受けた上に追試を受けなければならなかった。

 

試験終了を見計らった様に、アスカ、シンジ、レイ、ケンスケの携帯電話がなった。

内容は、使徒がインド洋上空に出現したと言う、緊急呼び出しであった。

そうして、アスカ&シンジは学校の駐車場に停めてあった車(新車のフェラーリーテスタロッサ)に乗り込みNERVへと

急いだ。 これは、ユイ&キョウコの脅しもあって学校側の許可を得ているので問題が無かった。

使徒襲来の際、いち早くNERVへ行く為である。

そして、レイ&ケンスケは、自転車でNERVへ急ぐのであった。

二人は、免許が無い為に車を使う事が出来ないのである。 最も、免許があった処で許可は下りないだろうが・・・

 

そうして、シンジとアスカがNERVへ辿り着き、発令所へ着くと・・・ユイ、キョウコ、リツコ、ミライがミサトを

苛めていた。 苛めと言っても「売れ残り」と言っていただけである。

「母さん達、何しているの?」

「そうよ、使徒は如何したの?」

シンジとアスカを見たミサトは、二人に助けを求めた。

「シンジ君、アスカ・・・皆が私の事を苛めるの・・・・売れ残りって」(T_T)

「本当の事じゃないの!! それにアタシは、売れ残りじゃないもん♪ 

 アタシは、アスカになったからね♪」

そう言って、シンジに抱きついた。

「でも、コレでNERVに”碇”の姓を名乗る人が4人になったわね」

「4人? 誰の事よ!! いい加減な事を言うなんて、リツコもでボケたの?」

「・・・ミサト、ボケているのは貴女でしょ! 良い、ユイ司令にシンジ君、シンジ君の妻のアスカに、二人の

 子供のミライちゃんも碇の姓を名乗るのよ。 だから”売れ残り”は駄目なのよ!!」

そしてミサトは、ココでも隅でのの字を書いていた。

「ミサトが売れ残りなのは判ったから、使徒はどうなったのよ!!」

アスカが本来の目的を思い出し叫んだ。

そして、リツコが思い出したかの様に説明を始めた。

「使徒は、先ほどインド洋上空に現れ、自分の一部をATフィールドでコーティングして投下したわ。

 その時の映像がコレよ。」

そう言って、主モニターを指差した。 其処には、使徒が自分の一部を爆弾として投下する映像が

映し出されていた。 さらに、2発目まで・・・

「これって、修正している・・・」

「そうよ、使徒は目標へ目掛けて投下しているわ。 そして、最終目標はココね。その時は、一部なんて

 言わなくて全体で来るわよ。」

「・・・そうした場合、芦ノ湖が大きくなりますね。」

「それ処か、本州が割れるわよ。」

「そうしたら、北本州・南本州って呼ぶんですかね?」

使徒が近づいて来て居るのに、何処か長閑な雰囲気であった。

「・・・で、作戦は?」

「今の処、EVAで受け止めるしかないわ。 ポジトロンライフルは連射が効かないし・・・パレットガンでは

 効果が無さそうだから・・・」

「じゃあ、逃げますか?」

「そうしたいトコだけど、それは出来ないわ。 使徒を殲滅しないと我々人類が滅ぶから・・・」

「・・・何とかなるかも知れませんよ。」

「え!? ほんとなの??」

「ええ、僕のオリジナルの技と、アスカの空牙を使えば。」

「どう言う、作戦になるの?」

「先ず、落ちてくる使徒の下へ移動して、アスカが使徒へ目掛けてジャンプして空牙を放ちます。

 コレで使徒へダメージを与えるのと落下速度を鈍らせます。 そして、僕のオリジナルの”神殺”で

 止めを刺します。」

「処で、シンジ。 神殺ってどんな技なの? アタシも知らないけど?」

「アスカにも言っていなかったけど、僕の使う技の中で最大最強の威力を誇る技だよ。」

「だから、どんな技なのよ!!!」

「・・・空牙と神音の複合技。 空牙に神音を乗せて放つんだ・・・相乗効果もあって威力は底知れないよ。

 出来る事なら封印しておきたかった技だよ」

「・・・空牙と神音の複合技!? そんなの可能なの??」

「少なくとも、僕には可能だよ。 本当は使いたく無いけど、家族を守る為・・・負けない為にも使って倒す!」

「「・・・シンジ」」

「「「・・・シンジ君」」」

「・・・パパ」

「処で、シンジ君。 レイと変態は如何するの?」

「今回は・・・仕留めた使徒を受け取る役をして貰いましょう。」

「判ったわ!!」

そうして、拗ねている作戦部長のミサトを無視して作戦が決まった。

 

会議室

其処には、パイロットの4人にユイ&キョウコ、ミライ、リツコ、マヤ、日向が居た。

ミサトは、未だ立ち直って居なかったのである。

そうして、リツコが作戦を説明しだした。

「今回の作戦で、貴方達2人には殲滅された使徒を受け止める役目をして貰います。

 簡単な作戦なので、失敗したら年末年始に24時間体制の待機任務に付いて貰います。

 それに特製スペシャルミサトカレーを差し入れてあげるわ。 何か質問は?」

「何で私達だけなのよ!! シンちゃんや赤毛猿も待機任務をさすべきなのでは?

 それに、葛城二尉のカレーなんかいらない!!」

「簡単な事よ。 シンジ君やアスカは、貴方達と違って優秀で戦功も上げているわ。

 それに、新婚に待機任務なんて辛過ぎるしね。」

「何で、シンちゃんが新婚なのよ!! シンちゃんの妻には、私がお似合いなのに!!!」

「一寸、ファースト!! 変な事言わないでよ!!! もう、正式にシンジの妻はアタシ!!

 碇アスカよ!!! アンタは、マナ板から変態を守っていれば良いのよ!!」

「・・・っく・・・ 変態なんかいらないから、シンちゃんが欲しい!!!」

しかし、この時誰もレイの台詞を聞いては居なかった。

レイとケンスケを除く全員は、優雅にお茶を飲んでいた。 ミライは、ジュースであったが。

 

そうして、作戦決行直前

「アスカ、S2機関は最大出力で空牙を放つんだよ。 それと、直ぐにその場から離れてね。

 神殺の余波を受けるといけないから。」

「判っているわよ、シンジ。 コレが終わったら、皿鉢料理を作ってね。 久しぶりに食べたく

 なったから。」

『パパ、ミライも!!』

『シンジ、宜しくね♪』

『楽しみにしてるわよ♪』

『私も楽しみにしてるわ』

『私もお呼ばれしちゃいます♪』

『シンジ君、僕も楽しみにしているよ。』

「良いですけど・・・今日は無理ですよ。 新鮮な材料が無いんですから・・・

 それに、後始末もあるだろうから。」

そうして、翌日に碇家にて宴会が予定された。

一方、忘れられた存在である二人は、

「良いな・・・赤毛猿は」

「俺様も食いたい!!!」

と騒いでいた。

『そろそろ、招かざる客が来るわよ! MAGIで15000まで誘導するけど、その後は各機の判断で動いて。』

「「了解」」

「「へ〜い」」

『レイ、変態! 特製スペシャルミサトカレー決定!!』

「「了解であります!!」」

『間違っても、シンジ君達の足を引っ張るんじゃないわよ!!!』

「じゃあ・・・そろそろ行くよ!」

「良いわよ、シンジ」

「3・・・2・・・1・・・GO!!GO!!GO!!GO!!

そうして、シンジとアスカは神移を使い落下予測地点へ瞬時に移動した。

レイとケンスケは、転びそうに成りながら懸命に走らせた。

「アスカ、S2機関最大で空牙をぶっ放せ!!」

「了解、シンジ♪ 神殺をじっくり見せて貰うわよ!!」

そう言って、アスカは弐号機を屈ませS2機関の出力を上げた。

「行けぇ〜!!! 神威流口伝絶命技 空牙!!

アスカの放った空牙で、使徒へダメージを与えた上に落下速度が鈍った。

そうして、すぐさま反動を利用して、その場から離れシンジの止めを待った。

「コレで、終わりだ!! 神殺!!

そうして、地表にいる初号機が空牙を放つ体制から神殺を放った。

そして、使徒に技の威力が届いた時、使徒は一瞬でチリとなって消えた。

「・・・な、なんて威力なの・・・ 神音なんて比較にならない・・・」

『マヤ、今のデーターは取ったわね?』

『大丈夫・・・な筈です・・・多分

『シンジ君、何て技を編み出したんだ・・・』

シンジの放った、神殺の威力に驚くリツコ、マヤ、日向。そして・・・

『パパ、すごい!! パパだいすき♪』

『これで、後片付けが要らなくなったわね。ユイ』

『そうね・・・NERVの力を使って新鮮な魚を集めますか。 後お酒も』

『りっちゃん、MAGIを使って食材を集めさせてね。 1時間以内に届けさせてね。』

何でも無かったかの様に、日常を演じている三人。

活躍の場が無かった、レイ、ケンスケは、予想落下地点に辿り着く前に、無様に転げまわっていた。

ミサトは未だに立ち直って居なかった・・・

 

そしてこの夜、NERVの権力を使って集めた魚で、碇家で祝勝会が開かれていた事を追記しておく。

 

つづく

 

後書き

みゃぎどす。 遂に、シンジとアスカが結婚してしまいました。 

しかし、ゲンドウは未だにミライを抱いていない。それ処か、殲滅させられているのである。

ゼーレが初めて出たと思ったら・・・ファンクラブに・・・ 

三馬鹿トリオが、四馬鹿カルテットへ・・・ これからも変わった展開になるかも??

・・・・・・・・・! 青葉シゲルが登場していない!!・・・最後の台詞って何話だったっけ?

では、次回16話で!


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