これもまたEVA?

第弐十四話 家出

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NERV本部は、ある情報で慌てていた。

それは、戦自の戦力が集結して室内戦闘の準備を始めていると言う事であった。 それに伴い、以前各支部から送られて

来ていた報告も初めてユイ・キョウコの耳に入った。

「一寸、何でこんな重要な事が今迄報告されていないのよ!!」

「量産型EVAが伍号機から拾参号機の9機が盗まれるなんて・・・敵は、大きな組織ね」

「ここも、対テロ戦を考えないとイケないのね・・・」

「そうね・・・後、量産型の行方も・・・」

ユイよキョウコは溜息をついた・・・

「取り合えず、本部の警戒レベルを上げて置きましょう。」

「そうね、後シンジ君に頼んで、神威流から人を出して貰いましょう。」

「それが一番良いかも知れないわね。 素性もハッキリしているし。」

「じゃあ、シンジ君に電話で頼むとして・・・報告を止めていた人を探し出して罰を与えないと。」

「そんなの決まって居るわよ。 ミサトちゃんよ! あの時間は一人で待機していた筈だし。」

ユイは、勤務表を見ながら言った。

「それなら、必要な処置をしないと。」

「それより、シンジへの連絡が先よ! 罰なら何時でも与える事が出来るから。」

「そうね、じゃあ私から連絡するわよ。」

「お願い、夕飯は”すき焼き”が良いわ。」

「了解。」

そう言って、キョウコはシンジの携帯に電話した。

尚ミライは、武装保安要員と一緒に畑仕事で汗を流していた。

 

第一高校2−A

教室内では、アスカ・ヒカリ・シンジの三人が話していた。

その時、シンジの持つ携帯電話が鳴った。

「はい、シンジですけど。」

『あ、シンジ君。キョウコですけど。』

「キョウコさん、何かあったんですか?」

アスカは、娘である自分よりシンジに電話して来る母に、怒りを覚えていた。

『実は、戦自の動きが怪しいのでココも対テロ戦を想定しないとイケないのよ・・・』

シンジは、少し考えてから

「もしかして、僕から総帥に”神威流の力を貸して欲しい”って言って欲しいのですか?」

『そうなのよ。流石シンジ君ね。 お願い出来るかしら?』

「了解しました。 コレから電話してみます。」

『有難う、それと夕飯はすき焼きでお願いね♪』

そう言って、キョウコは電話を切った。

シンジは、ふとアスカを見た。 そうしたら、其処には不貞腐れたアスカが居た。

「シンジ、ママは何の用なのよ!! 何で、娘のアタシよりシンジに連絡を寄越すのよ。」

シンジは、軽く微笑みながら

「神威流への頼み事だからだよ。 アスカが如何に凄い使い手であっても、第一位の守護天使の名を持つ僕の方が

 話をしやすいでしょ。」

「・・・そう言う事なら、しょうがないわね・・・」

アスカは未だ納得していなかったが、納得する事にした。

そして、シンジは総帥へと電話を掛けた。

 

『はい、神威流総本部です。』

「守護天使のシンジですけど、総帥は居ますか?」

『シンか!? シンなのか? 俺だ刹那だ! 久しぶりだな。 しかし水臭いぞ、帰国しているのに連絡無しとは!

 その上、綺麗な嫁さんや娘が居るんだって? 全くもって羨ましい奴だよ!!一人モンには羨ましい限りだ!!』

「刹那か? 久しぶりだね。 積もる話はあるけど、公用なんだ。 総帥は?」

『総帥か? 一寸待ってろ。 最優先で回してやる。』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『シンジか? 久しぶりだな。』

「総帥お久しぶりです。 僕達の結婚式以来ですね。」

『で、ワシに用とは何だ?』

「実は、NERV本部の警備に神威流の人間を貸して欲しいのですが・・・」

『何で、そんな事に神威流が人を動かさないとイケないんだ!!!』

「・・・じゃあ、ミライの写真集は要らないんですね? それに、ミライにも総帥が反対したと伝えておきます。

 ミライは総帥の事を嫌うでしょうね・・・」

『待て!! ミライちゃんの写真集とは何だ!? 

 聞いて居ないぞ!!』

ミライの名前が出たとたんに慌てだす総帥。

「ミライのファンクラブが作った写真集です。 豪華ですよ。ヌイグルミ姿のミライも載っていますよ。」

『・・・待て、戦天使を主とした部隊を送る・・・だから、写真集を送ってくれ・・・いや、ワシが取りに行く!!!』

「規模はどれ位ですか? 僕も報告をしないといけないモノで・・・」

『天使位全員と総本部全員でドウだ!! その代わり、写真集は観賞用と保存用で最低3部欲しい!!!』

「了解。 で、何時から派遣して貰えますか?」

『今日が水曜だから・・・来週早々から逐次派遣する。 本当に写真集を頼むぞ!!!』

シンジは電話を切ると、直ぐにキョウコへと電話した。

「あ、キョウコさん? シンジです。」

『あら? シンジ君如何したの?』

「先程の件ですけど、派遣と言うか・・・総本部自体移転して来る見たいです。 規模は、数百人位になります。

 その中でも、天使位全員が揃いますから、白兵戦に置いてはホボ無敵でしょう。」

『結構簡単に話が進んだ様だけど・・・何か脅したの?』

「ミライの写真集の事を話しただけです。 そうそう、総帥が来たら写真集を4部程渡してあげて下さい。」

『了解。じゃあ、夕飯を楽しみにしているわよ。』

そう言って、キョウコは電話を切った。

尚、側にいたユイも又先程のアスカと一緒で拗ねていた。

「シンジ、総本部が移転して来るの?」

「うん、そうだよ。」

「それと、最初に話していた刹那って誰?」

「刹那は、僕の幼馴染で、翡翠刹那(ヒスイ セツナ)と言う名前なんだ。 僕と同じで小さい頃に総帥に拾われたんだ。 

 刹那の場合は、両親が交通事故で亡くなったけど・・・

 彼は、神威流第二位の”戦天使”の名を持つ使い手だよ。 実力的には、アスカと同じ位かな?

 多分、この学校に転向して来ると思う。 同い年だしね。」

「ふ〜ん。結構な実力者なんだ・・・そう言えば、日向さんとマヤも神威流の使い手なんでしょ?

 あの二人は?」

「一応、天使の位は持っているけど、第九位だよ。」

「ふ〜ん。 そうなんだ・・・」

この時、蚊帳の外状態のヒカリが口を挟んで来た。

「ねえ、碇君。 その翡翠さんって彼女居るの? 性格は??」

「え?」

「何? ヒカリ。 その翡翠って言うのに興味を持ったの??」

「うん。 だって碇君の幼馴染でしょ。 悪い人には思えないし・・・」

「一人者って言っていたけど・・・今度会ったら聞いておくよ。 それで良い?」

「お願い。」

 

そうして、翌週

担任が朝のSHRを行う為にやって来た。

「行き成りだが、転校生を紹介する。 君、入って来なさい。」

ガラ

入って来た転校生は、背中まである黒髪と灰色の瞳を持っていた。

「じゃあ、自己紹介をして貰おう。」

「初めまして、翡翠刹那と言います。 今迄、第二新東京市の神威流総本部に居ました。 これから、宜しく

 お願いします。」

そう言うと、刹那はお辞儀をした。

「刹那! 何で?ココに??」

「シンか? 久しぶりだな! 全く、全然連絡も寄越さないで!!」

「御免御免。 色々とあってさ・・・」

「総帥から大体の話は聞いていたよ。 面倒な事に巻き込まれたんだな・・・」

その時、担任が

「一寸良いかな? 先にHRを終わらせたいのだが・・・」

「「すみません」」

「じゃあ、翡翠君の席は・・・碇の後ろだ。 それと、一時間目は自習だから皆と親睦を深める様に。

 くれぐれも騒ぐなよ。 じゃあ、洞木後を頼んだぞ。」

そう言うと担任は、教室から出て行った。

「しかし、刹那。来るなら前もって連絡くらい寄越せよ。」

「良いじゃないか、驚かせたかったんだから。」

「ねえ、シンジ。 その人がこの前言っていた人?」

「そうだよ、アスカ。 紹介するよ、僕の幼馴染の翡翠刹那。 で刹那、この女性が僕の奥さんで碇アスカだよ。」

そう紹介された刹那は、驚いていた。 幼馴染のシンジがこんな美人と結婚していたからだ・・・

「良いな〜シンは・・・ 俺なんか彼女が居ないんだぞ! それなのに・・・」

この時の刹那の一言は、クラス中の女子の耳にしっかりと入っていた。当然、ヒカリの耳にも。

アスカとヒカリは、目で会話をいていた。 そして、シンジとアスカも又目で会話していた。

「そうそう、刹那。 アスカの親友も紹介するよ。」

「へ〜誰?」

アスカはヒカリを手招きして、シンジはそれを確認すると、

「刹那、この人がアスカの親友で、このクラスの委員長の洞木ヒカリさんだよ。 このクラスの中心的人物だから

 チャンと名前を覚えておかないとね。」

ヒカリは顔を赤くしながら、挨拶をした。

「初めまして、翡翠君。 何か困った事があったら気軽に聞いてね。」

「有難う。 それと、僕の事は刹那と呼び捨てにしても良いよ。」

刹那もまた顔を赤くしながら答えた。

「翡翠、何顔を赤くしているんだ?」

「ヒカリもよ♪」

シンジとアスカは、二人が一目ぼれをしている事が判った。

その為に、アイコンタクトで休み時間の打ち合わせをしていた。

転校生と仲良く話している、アスカとヒカリに女子の嫉妬交じりの視線が刺さっていたが、アスカは無視をし

ヒカリは、舞い上がって気が付いていなかった。

 

休み時間

シンジは刹那を連れて屋上へ、アスカも又ヒカリを連れて人気のない所へ連れて行った。

「シン、四馬鹿と言うのは何処に居るんだ?」

「四馬鹿? ああ、ジオフロント内で農作業をしているよ。それが?」

「俺は、NERV本部の警護と四馬鹿の武術指導を命じられている・・・・あんな無能な連中でも戦力として数えないと

 イケないらしい・・・理由は知らないけどな。」

「理由か・・・各国のNERV支部から、量産型EVAが9機盗まれた・・・時を同じくして戦自が室内戦闘の訓練を開始

 した・・・何か繋がりがあると思わないか?」

「確かに・・・匂うな。 まあ、戦力はあっても問題ないしな。」

「そう言う事だ。 僕は勿論の事だけど、アスカも相当の使い手だよ。 戦天使級の力はあるよ。」

「・・・な、何だと? あの子が、そんな使い手なのか!?」

「アスカは、僕の愛弟子だよ。 今では、”空牙”は勿論”神移””神音”も使えるよ。当然”霊悪”もね。」

「・・・お前ら夫婦は世界最強だな。 じゃあ、子供もか?」

「ミライ・・・僕達の娘だけど・・・死殺技なら幾つか使えるよ。威力は無いけどね、未だ2歳児だから」

「・・・・・・・」

刹那は、驚いて声に成らなかった。

「それと、刹那。 洞木さんの事どう思っているんだ? さっき、顔を赤くしていたけど?」

刹那は、顔を赤くしたまま

「一目ぼれだよ。 あんなに家庭的な娘は見た事が無い。 モロ好みだ・・・」

「なら、告白したら? 恋愛に時間は関係ないよ。 僕達も関係なかったし。」

「でも、今の仕事が一段落してからだ・・・その時は、協力してもらうぞ!!」

「判ったよ。」

そうして、二人は昔話に花を咲かせていた。

 

「ねえ、ヒカリ。 あの刹那って人どう思うの?」

ヒカリは顔を赤くしたまま俯いて

「・・・好みなの・・・自分自身気持ちを抑えられそうも無いの・・・」

「なら、告白したら?」

「告白なんて・・・会って直ぐに告白なんてしたら、尻の軽い女の子と思われるじゃないの!!」

「それもそうね・・・先ずは、気軽に声を掛けれる様に成らないとね。 それと、あんまりノンビリとしていると

 クラスの女子達に奪われるかもよ。」

「へ? 何よそれ??」

「気づいていなかったの? さっき教室で話していた時に、クラス中の女子の嫉妬混じりの目線を!」

「うん、浮かれていたから・・・」

「ふう・・・じゃあ、刹那の情報は、アタシがシンジから聞いておくわ。好きな食べ物とか好みの女性とかをね♪」

「宜しく、アスカ。」

「お礼は、チョコパフェで良いわよ」

此方の方も、笑い声が木霊していた。

 

その日の放課後 ジオフロント

其処には、四馬鹿と刹那、シンジ・アスカが居た。

「おい、其処の四馬鹿共。 今日から俺様が貴様らの武術教官だ。 スパルタ教育で教えるからな!!

 その積もりで覚悟しておけよ!!」

「いきなり、なにいうねん!!」

「そうよ!! 武術教官ならちゃんと居るわよ!!」

「そうよ!! それに、そんな事している暇は無いわよ!!」

「俺達位強ければ必要ないぜ!! 何たって全員神威流の初段だぞ!!」

それを聞いた、刹那・シンジ・アスカはお腹を抱えて笑い出した。

「なんや! なにが可笑しい!!」

「そうよ! 今までの恨みを晴らして上げましょうか!?」

「そうよ! シンちゃんも奪い取って上げるわよ!!」

「俺様一人でも楽にお前らを倒してやるぜ!!」

その時、一瞬影が動いたかと思ったら、ミライがケンスケとマナを蹴り倒して

シンジの胸にダイブしていた。

「パパ。 ミライがんばってはたけをまもってるよ!!」

「ミライは、偉いね。」

シンジはそう言って、ミライを抱き抱え頭を撫でていた。

ケンスケとマナは、顔面を地面にめり込ませていた。

「シン、その子は?」

「ああ、この子が僕とアスカの娘のミライだよ。もう直ぐ3歳になるけど。」

「その歳であの動き・・・末恐ろしいな・・・俺の弟より動きが良いぞ。でも、可愛いな。」

「ほら、ミライも挨拶しなさい。」

シンジに促されてミライは円満の笑顔で挨拶をした。

「いかりミライです。」

「・・・翡翠刹那です。 シンとは幼馴染です。」

その時、ジオフロントに警報が鳴り響いた。

「警報?」

「使徒だ!! アスカ、刹那行くよ!」

「了解!」

そう言って、4人は発令所へと走り出した。最もミライは、シンジに抱っこされたままであったが。

こんな時でも、アスカはミライを睨む事を忘れて居なかった。

近くに居た武装保安要員に、四馬鹿をエントリープラグへと押し込む事を忘れずに伝えてから。

 

発令所

4人が発令所へ掛け込んで来ると、其処には総帥が待っていた。

「あれ? 総帥どうしてココへ?」

「決まっておろう! 警護じゃ!!」

「へ? 総帥じきじきに??」

「そうじゃ! ミライちゃんに万が一の事があったら大変じゃろう!!」

その場に居た一同呆れていた。

「そんな事より使徒は?」

「あれよ」

キョウコは指を刺しながら言った。

「あれ? リツコさんは??」

「りっちゃんの彼も、警護部隊に入っていたから今頃、燃え上がっているんじゃないの?」

「・・・・・さいですか・・・ミサトさんは?」

「未だ来て居ないわよ。 今こっちに向かっているわよ。」

そう言っている内にミサトが姿を現した。

「御免遅れたわ。」

「本当に遅いですね・・・寝癖付いていますよ!」

「う・・・・そんな事より使徒は?」

モニターに目をやり使徒の形状を確認した。

「フラフープみたいな使徒ね・・・よし! ミサト特別攻撃隊 発進!!」

ミサトの指示で、四機のEVAが地表へと射出された。

「良い事! ここいらで貴方達の本当の力を見せて見なさい!! 後が無いと思って頑張るのよ!!」

『『『『了解!!』』』』

「見たトコ今回の使徒は、手も足も無いから全員でタコ殴りにしてしまいなさい!!!」

そうして、四機のEVAは突撃していった。

その時、発令所に彼と一緒にリツコが入って来た。

「ミサト、人型をしていない方が何をするか判らないわよ。 特に形状に特徴が無いほど・・・

 ラミエルを忘れたの? あの加粒子砲を!」

「じゃあ何? あれも装備していると言うの?」

「それは、判らないわ。 でも、トンでも無い攻撃を仕掛けて来ても可笑しくないわよ。」

リツコの言っている事は正しいのだが、彼の腕にしがみ付いて頭を肩に預けている今、説得力は0であった。

そしてその行動は、ミサトの逆鱗に触れた。

そして、彼氏もろ共リツコを殲滅しようとした矢先、ケンスケの悲鳴が聞こえて来た。

『ぎゃーーーーー!!!』

「何事よ!?」

ミサトはモニターに目を向けると、試作機が使徒に侵食されている処であった。

「侵食? EVAを??」

「リツコ何か使徒を倒す手段は無いの?」

リツコは無言でカーソルを操作すると、ケースの中に入った髑髏マークの付いたボタンが現れた。

「一寸、リツコこのボタンは何よ!?」

「決まっているでしょ! 試作機の自爆スイッチよ!! 四馬鹿の機体には全部自爆スイッチが付けてあるわ。」

「何でよ!! 何でアタシの直属部隊だけに付いているのよ!!!」

「裏切る恐れがあるからよ!」

「そっそんな事無いわよ!! だっ誰が裏切るって言うのよ!!」

「貴女達よ! ミサト貴女は、最近変な行動をしている事が多いわよね?」

「気の所為よ!! そんな事より今は使徒が先決よ!!」

強引に話を変えようとするミサト

だが、そうこうしているウチに、試作機は70%迄侵食されていた。

「ミサト、貴女何を隠れてしているの?」

「私は、何もしていない!!!」

リツコとミサトが取っ組み合って言い争いをしていると、ミサトが机を叩いた時

ケースを打ち破って自爆スイッチを押した

そして、5秒後 試作機は大爆発を起こし使徒もろ共消滅した。

「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」

「・・・ミサト、押しちゃったわね。 初の手柄が自爆スイッチを押すこととは・・・・浮かばれないわね変態も」

「そうだね、ケンスケも可哀想な事をしたね。」

「ミサトちゃんは、人の命を何だと思っているんですか!!」

「そうよ!! ミライちゃんはこんな大人に成ったら駄目よ。」

「ミサトおばちゃんのれいけつかん!!」

「ミサト、幾ら都合が悪くなったからって、それは無いわよ。」

ミサトを責める、上層部一同

だが

『此方回収班です、試作機のパイロットを回収しました。 しぶとく生きています。入院の必要も無いようです。』

「へ? 生きているの?? 全くゴキブリ以上の生命力ね。」

「本当だね、あの爆発で生きているなんて・・・」

「どっちにしても、ミサトちゃんには罰が必要ね。」

「そうね、情報を消去した事もあるし・・・」

「へ? 私はそんな事した事無いわよ!!」

「ミサト、言い逃れは出来ないわよ。」

「この間、降格したばかりだけど、更に2階級降格の上減棒60%2年!!」

ミサトは涙を流しながら項垂れていた。

「そんなに減ったら、えびちゅが飲めない・・・・」

発令所の面々は一瞬可哀想だと思ったが、普段の行動を思い出すと、当然の結果だと思った。

 

そしてその日の夜、ミサトはダミープラグの資料を全て盗み出し、第三新東京市から居なくなった。

指揮官の居なくなった四馬鹿は作戦本部付きとなって、今迄以上に厳しい特訓を課せられていた。

特に刹那は、ヒカリに告白しようとして出来ない鬱憤を四馬鹿達で晴らしている様であった。

 

続く

 

おまけ♪

「ねえ、シンジ♪ 刹那って好きな人居るの? ヒカリが、一目ぼれしたって言うんだけど・・・」

「洞木さんが? 偶然だね、刹那も洞木さんに一目ぼれしたって言っていたよ。」

「なら、アタシ達が取るべき行動は・・・・」

「二人の後押し!!」

「だね♪ ヒカリにも幸せになって欲しいもんね。」

シンジ達の寝室での会話であった。 何故か二人共裸でベットの中にいたが・・・

 

後書き

みゃぎ どす。

今回出てきた、翡翠刹那(ヒスイ セツナ)は、「エヴァンゲリオン リバース オブ タイム」や「スターフォース」等

を書かれているシセンさんから頂きました。有難う御座いましたm(__)m

予定では、後三話で終了だけど・・・どうなるんでしょうね。 

では、次回! ダブりス 渚カヲルの登場! 扱いは未だ決めていません。

 


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