―あなたって、かわいいわ
どこがだ?
―ふふふ
ユイ、私は自分をあまりかわいいと考えたことは無い
―それは、周りの人間も、あなた自身もそれに気付いていないだけ。あなたはかわいい人よ
お前に言われると、そう信じたくなる
―このお腹の中の子のためにも、もっとかわいさを表現して欲しいわ。そんな仏頂面ばかりじゃこの子も怖がっちゃうわ
ああ。だがユイが支えてくれれば問題ない
―ホント、目が離せそうにも無いわ、アナタからも、この子からも
私の愛で支払いは足りぬか?
―フフフ、足りてるわよ。あ、そうそう、この子の名前はどうするの?
男だったらシンジ、女だったらレイと名づける
―あら、いい名前ね
セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は・・・この地球に
―あら、生きていこうと思えばどこだって天国になるわ。だって生きているんですもの。幸せになるチャンスはどこにでもあるわ
そうか、そうだったな

ユイ、駄目だ。私はお前がいればこそ幸せだ。生きていてもお前がいなくては・・・ユイ

安らかな寝顔
KNIGHT OF A PRINCESS
作者:名無し

CHAPTER TWELVE:家族の絆

 ネルフ本部司令執務室。正方形の部屋の中央に、机が置いてあった。二人の男が椅子に腰かけていた。
「碇、いいのか、葛城三佐を放って置いて?」、白髪の老人―冬月コウゾウが疑問の声を漏らす。
「ああ、かまわん。どの道我々のシナリオには関与しない。望んで老人達のシナリオを狂わせようとしているんだ。阻害する理由などどこにもない」、ゲンドウは冬月を見ずにノートパソコンに表示されている情報を眺めながら答えた。
「万が一我々の邪魔をしたら?」
「レイのATフィールドを使う。問題無い」
 冬月は頷く。納得はしていないが。いや、そもそも冬月はゲンドウの計画に一切納得してこなかった。冬月はユイの意志―遺志を実現し、守りきることだけのためにゲンドウに加担していた。
 冬月は思った。碇、お前はユイ君に会いたいと思っているが、ユイ君がそれを拒んだらどうなるのだ。ユイ君はお前にシンジ君を任せたはずだ。それを放って置くお前にユイ君が会ってくれるかどうか・・・
 冬月は頭を振った。何をバカな。碇がユイ君に会えるのは間違いない。アダムとリリスの力を利用してエヴァ初号機に取り込まれればいいだけだ。私は何を考えていたんだ。嫉妬しているというのか。羨んでいるのか。碇を。
 冬月の僅かな困惑に気付かず、ゲンドウは約束の時を待ちつづけていた。アダム、リリスは自分の手中にある。例え葛城三佐が何かしでかしても、問題は無い。老人達の好きにさせておく。自分はユイに会えればそれでいいのだ。
「もうすぐだよ・・・ユイ」、ゲンドウは呟いた。
 最愛の女性―自分の心を満たしてくれた碇ユイ。彼女に会えればそれでいい。それはシンジがアスカに抱く気持ちと似たようなものだった。ゲンドウはそれに気付いていたが、だからといって理解を示して二人を見守ろうとするほど彼の心は強く無かった。碇ユイに会うことが、彼の最優先課題であり、心の欲求だった。もう限界だったのだ、ユイのいない生活は。

 マンションの近くにある喫茶店。ミサトの―名義上のものとなってしまった―マンションと同じように零号機の自爆から生き延びた数少ない第三新東京市の建造物だった。そして、同時に加持がよく利用していた"クリーン"な場所だった。盗聴器とかは無い。ネルフも政府もここでは諜報活動ができない。店を経営する老夫婦がそれを拒むからだった。そして誰もそれを拒否はしない。映画のような銃撃戦など行わないが、絶えず気が張っている諜報員にとってここは数少ない落ち着ける場所だったからだ。であるからここで諜報活動を行おうとする輩は敵味方問わずに追い出される。ここにいる限りは他の客―諜報員に干渉しない。そういった沈黙のルールが、この店には存在した。
 ミサトはそこでコーヒーを啜っていた。砂糖もミルクも入れない、ブラック。ミサトは香を楽しみながら、シンジ達を待っていた。シンジ達から連絡があったのは、つい三○分程前。伝えたいことがある、と真剣な口調で言われたため、ミサトはこの店に来るように言った。その間に想像が膨らむ。妊娠でもしたのか、結婚したいのか、もう戦いは終わったからどこか別の場所で暮らしたいのか、ととんでもない発想が湧く。苦笑を浮かべ、再びコーヒーを啜る。苦かったが、ビールとは違った旨さがある。少なくとも、酔うことは無い。
 ドアが開いたことを知らせる鈴の音で、ミサトは入り口に振り向いた。そこには制服姿のシンジとアスカがいた。ミサトは立ち上がって手を振り、二人を呼び寄せた。注文を済ませ、落ち着いたところでミサトは他愛の無い話題で会話を始めた。
「どう?元気」
「ええ、まあ」
「シンちゃん、アスカとラブラブだもんね〜」
「え、いや、その」、シンジは少し顔を赤らめる。
 アスカは無言でシンジを見ていた。テーブルの下で手を握っている。
「その・・ミサトさん、今日は話があってきたんですけど」
「ええ、そうね」
 それっきり黙りこむ三人。気まずい時間が過ぎていく。紅茶が二つ運ばれてきて、シンジ達の前に置かれる。ミサトは口を開いた。
「その、ミサトさん、質問があるんですけど」
「なあに?」
 ミサトの思考が活発化する。二人の様子を見て、アスカが妊娠でもしたのか、と思ってしまう。他の可能性も同時に考える。
「その・・・ゼーレって何なんですか?」
 ミサトは驚く。冷静な表情を保ちながら、対処を考える。驚愕していると言ってよかった。シンジ達からゼーレの名を聞かされるとは。
「シンジ君・・それ、どこで聞いたの?」
 ミサトはそう答えると同時に、しまった、と思う。これでは知らないふりなどできないから、ごまかすこともできない。
「その、これです」
 シンジはポケットから一枚のMOを取り出した。オリジナルではない。カヲルのメッセージ等を削除したコピーだ。
「ここに情報がありました」、シンジはそう言った。ミサトはホッとする。下手に嘘をつかなくてよかったと思う。同時に、MOの出所を確かめる。まさか加持か。
「シンジ君、それはだれから貰ったの?」
「それは言えません。質問に答えてください、ミサトさん」、シンジが真剣な表情で自分を睨む。シンジにしては珍しく有無を言わさない態度に、ミサトはゲンドウの威圧感を僅かに感じ取った。
「ゼーレは、世界の裏で暗躍する組織よ。世界を裏から操っているといっていいわ」
「では、セカンドインパクトも、エヴァも、母さん達が死んだのも、やっぱりゼーレの仕業だったんですね」、怒りを含んだ声でシンジは再び聞いてきた。
「ええ、そうよ」
 その言葉を聞いてシンジは黙り込んだ。アスカは相変わらずシンジを見つめたままだった。
「シンジ君、そのMO見せてくれないかしら?」、業を煮やしたミサトがシンジに問い掛ける。自分は何故ここにいるのかわからなくなってくる。
「あ、はい、かまいません」、シンジはミサトにMOを渡した。
 ミサトはそれを懐に仕舞いこんだ。すると、アスカが口を開いた。
「ミサト、アタシはアンタを許さない」、ミサトを睨みながら。
 ミサトは凍りついた。二人は自分の罪を問うために、ここに来たのか。
「でも、今はアンタしか頼れないの」
「え?」
「アタシ達、そのMOのデータからこれまでのこと、大体のこと、わかったわ。だから、ゼーレは許せない。だけどね、ミサト、アタシ達は所詮、エヴァのいちパイロットに過ぎないわ。アタシなんてシンクロもできないの。だから、アンタに頼るのよ。いえ、変ね頼るっていうのは。共同作戦、と言うべきかしら」
「アスカ・・・」
「勘違いしないでよ、ミサト。あくまで協力よ」
 ミサトは静かに頷いた。嬉しかった。この子達は自分を一番信頼できる人間として認めてくれた。これまでの私の罪を一時的に忘れてまで。涙が出そうなのを辛うじて堪える。
「ゼーレを潰したいのね」
「そこまで過激じゃないわ。ただママ達を殺した組織を引き摺り出して、罪を償わせてやりたいの。ホントは殺してやりたいけど、それじゃあ同じになっちゃうから。アタシにはシンジがいるもの」、アスカはすました顔でそう言った。
「そうね、ええ、わかったわ。このMO,預かるわ。私が命令を出すまで、下手な行動は取らないで」
「命令じゃないわ、ミサト。アタシ達は協力するのよ、アンタの部下になるわけじゃないわ」
「ネルフに所属していればあなた達は私の部下よ」
「ええ、でもこれはプライベート。ネルフでは指揮下に入るけど、これはいわば私闘。アンタの命令に従う義務は無いわ」
 ミサトは溜息をつく。やはり反発心は多分に残っている。
「わかったわ、アスカ。私の指示があるまで何もしないで。緊急の場合は連絡。いいわね?」
「指示ね。まあいいわ、ミサト」
 話はそれっきりだった。支払いを済ませ、喫茶店を出る。外は既に暗かった。
「送っていこうかしら?」、ミサトがルノーを見ながら聞いた。
「いいですよ、別に」、シンジは答えた。
「夜道は危ないわよ」
「保安部がいるでしょう」、アスカが答える。
「あら・・・ばれてたのね」
「常識よ、別に。チルドレンを護衛しないなんてありえないから」
「そう。私はこれから仕事だから。じゃあね」
 ミサトは車に乗り込む。だんだん打ち解けてきた雰囲気のせいか、軽口を言いたくなる。先程の不安もあった。パワーウインドウを下げ、
「シンジ君、まだアスカを妊娠させちゃ駄目よ〜」、と言いながらパーキングエリアから出て行く。後には顔を真っ赤にした少年と少女がいた。チルドレンはまだ中学生でしか無かったから、こういった反応はミサトを安心させた。ミラーから目を逸らし、監査部所属の保安部にシンジ達の警護を強めるよう連絡する。ゼーレの存在をどう知ったにせよ、知ったからにはチルドレンといえど危険が高まる。

 保安部に連絡が届いたとき、ミサトは慌ててブレーキを踏み、ルノーをドリフトさせながらUターンさせた。エンジンを全開にし、今走ってきた道を猛スピードで戻る。
「チルドレン警護班との連絡がつきません!聞いてますか、葛城三佐?現在警備部隊一個小隊をヘリで出撃させています!」、携帯電話から声が聞こえる。
「わかったわ。私も今シンジ君達と合流する」
 車に搭載された守秘回線を利用した無線機をつける。発令所に連絡。
「日向君?シンジ君達の警護班との連絡が途絶えたわ。全観測サイトを利用してシンジ君達の居場所を突き止めて。可能ならば保護。いい?」
 了承の返事を聞き、ミサトはさらなる指示を下す。蒼いルノーは猛スピードで走っていた。ミサトは焦る。無事でいてよ、シンジ君、アスカ。お願いだから、神なんているんだったら、あれ以上あの二人を苦しめないで。お願いだから。

 訓練の成果か、シンジは自分達がつけられていることを感じた。それはより訓練期間が長いアスカも同じだった。しかし表面上、動揺は見せない。尾行の雰囲気はいつもと同じではなかった。ネルフの保安部なら街に張り巡らされた監視/観測施設を利用してチルドレンにさほど近付かずに護衛できる。予算的な原因もあった。だが、今シンジ達を尾行している人間はそれより遥かに近い距離にいる。異常事態ならば正体を明かして自分達のところに来るはずだ。それが無いということは、敵でしかない。
 ゼーレのこともあり、シンジは緊張した。敵がここまで近くに来れる、ということは警護の人間は始末されたと考えるのが自然だ。一瞬恐怖と不安に支配されそうになるが、傍らのアスカを感じて気を引き締める。アスカは表面上何も感じてはいないようだが、アスカを誰よりも理解するシンジは手から感じる僅かな震えから、アスカが怯えている事に気付いていた。ここで自分が弱音を吐くわけにはいかない。
 シンジは冷静に対策を考えた。携帯でネルフに連絡。これは不可能。下手をすると後ろの人間に殺される。立ち向かって戦う。いや、これも無理。戦闘訓練を受けているとはいえ、それはあくまで素人相手に通用するものだ。未成年相手の喧嘩ならまだしも、訓練を受けた諜報員と互角に戦えるわけが無かった。ならば全速力で逃げる。これも無理。ここは障害物の無い道路と平野。相手が拳銃でも装備していたらすぐに撃たれるだろうし、バイクにでも乗られていたら拙い。第一、敵が後ろの人間だけだとは限らないのだ。前にも横にも、車に乗っている敵までいるかもしれない。
 シンジはとりあえずこのまま歩くことにした。アスカにもそう伝える。敵は今のところ、行動に出る様子は無いし、時間が立てばネルフが気付く。シンジはここで疑問を感じた。何故後ろの人間は行動に移らないんだろう、と。素早く自分達を始末すれば、逃げ切る時間は増えるはずなのに。これでは普通の尾行だった。妙だった。自分達が家に向っていることぐらいはわかるだろうし、普通の諜報組織ならその住所ぐらいは簡単に調べられるはずだった。だいいち、自分達が目的なら住所を調べなくても、ここで融解してしまえばいいはずだ。
 シンジは途端に戦慄いた。尾行する人間の思惑がわかったのだ。尾行しながら手を出さない理由は一つ。自分達はエサでしかない。誰かが自分達に近付くのを待っているのだ。そしてそれは人間関係や状況からいってミサトである可能性が高い。そうだ。ミサトを直接狙うならば、警戒が厳しくて難しい。だが自分達を狙うふりをすれば、チルドレンへの警戒が高まるから、相対的にミサトへのそれは落ちる。先程別れたミサトがこの事態を知れば、単独で急いでここに来るだろう。となればミサトは危険な罠にはまる直前なのだ。
 シンジは小声で、敵を警戒させないために、まるで恋人の囁きのようにアスカに自分の考えを囁いた。アスカも同様に考えていたらしく、頷く。そのままキスをし、立ち止まってアスカを抱きしめる。そして手をアスカのヘッドセットに持っていく。他人から見れば、頭を抱きこんでキスをしているようにしか見えないはずだ。アスカとのキスに僅かに流されそうになるが、冷静になってヘッドセットを軽く叩く。
 チルドレンには携帯電話以外の緊急連絡手段として腕時計に内臓された通信機がある。これは緊急事態を伝える通信以外に、音声通話か軽い振動によるモールス信号による通話手段として使える。捕らわれたときに密かに連絡するための装備だ。しかし現状ではそれはかえって危険だった。相手はプロの諜報員だから、下手をすると傍受されかねない。そこでシンジはアスカのヘッドセットを腕時計の代わりに使うことにした。アスカのヘッドセットにはインターフェイス機能の他に体調確認機能がついていて、絶えずマギにモニターされている(シンジはその機能を腕時計に移すようお願いしていた。アスカと違い、シンジはヘアアクセサリーをしないからだ)。だから、ヘッドセットを叩けば、マギはそれに気付くはずだ。新たに回線を開くわけでもなかったし、伝達されるのは健康情報だから、傍受されても敵が不信を抱くことは無いはずだ。
 シンジは習ったモールス信号で現状の情報と自分の考えをヘッドセットに叩き込む。発令所の面々が確認したことを知るために、自分の携帯に電話をかけるよう伝える。気付いてくれるよう、シンジは願う。反発しつつも、シンジはミサトの無事を願っていた。アスカも同様らしく、握り合う手からそれがわかった。
 携帯電話が鳴る。シンジは幸せを邪魔されたような態度でそれを取る。傍受されるのは大丈夫だった。話す内容は普通の会話程度のものであるからだ。
『シンジ君、今忙しいかい?』、青葉の声が聞こえた。
「いえ、大丈夫ですけど」
『明日、ネルフでの実験のことなんだけど。予定が変更になってね。日時は帰ってからメールで確認してくれ』
「わかりました。あ、この前頼んでおいた件はどうなりました?」
『大丈夫。彼女へのプレゼント、届いているはずさ』、青葉が答えた。ミサトへの連絡のことだった。
「ありがとうございます。じゃあ、これから帰りますので」
『ああ、じゃあ、明日』
 電話は切れた。ミサトに情報が届いたことが確認できた。表情でアスカにそれを伝える。少し安堵するが、現状が危険であることには変わりない。少し警戒するが、尾行している人間が気付いた様子はない。こちらを中学生となめ切っているようだ。
 シンジはアスカと腕を組んで、家に向う。敵の気配を感じ取りながら。後ろの敵が、素早く動いたのはそのときだった。

「アンタはどこの人間?政府?ゼーレ?」、ミサトは数人の警護員と共に茶色のスーツを着た男を尋問していた。シンジ達から与えられた情報を基に自分なりの分析を行い、同様の決断を得たミサトはすぐに行動に出る。警護員の到着と共に自分を狙っていた怪しい男達を捕まえた。今ごろ、シンジ達も保護されているはずだ。
「・・・」
 捕まえた諜報員は黙っていた。無表情でミサトを見上げる。ふと、顔をにやけさせる。
「チルドレンは捕まえた。残念だったな」、と諜報員が言った。ミサトは慌てて本部に連絡を取る。すぐに日向が出て、チルドレンがたった今拉致された、と伝えた。諜報員の懐に通信機が隠してあったようだ。それで計画の失敗を伝え、チルドレンを確保するよう命令したのだろう。
「どういうこと?警護は?」、日向に再び訪ねる。
「やられました。国籍不明機が数機太平洋方面より侵入、VTOL機と戦闘機による襲撃でやられました。チルドレンはVTOL機に収容された模様です」
 ミサトは地面を蹴った。目の前の勝ち誇ったような諜報員が恨めしかった。
「お前を殺す任務は失敗したが、チルドレンは拉致した。残念だったな」
 ミサトがその言葉に反応するより速く、男は舌を噛み切った。口からドロっと血が流れ出る。捕まったら自殺するスパイは珍しかった。そうするよう洗脳されていたようだった。
「国連軍と戦自に連絡して不明機を追跡するよう要請して」、ミサトはきつい口調でそう言った。
 電話から了解を聞くと、ミサトは処理を警護員に任せてヘリに乗り込んだ。すぐに発令所に行って指揮を取らなくてはならない。シンジ達を救出するために。あの子達は自分を助けるために捕まったようなものだ。嬉しさと焦りがミサトの心を支配した。


マナ:捕まっちゃったじゃないのっ!?

アスカ:エヴァシリーズの前にこんなことが起こるなんて・・・。

マナ:どうするのよ? 殺されるわよっ?

アスカ:死ぬのはイヤ。死ぬのはイヤ。死ぬのはイヤ。死ぬのはイヤ。

マナ:お決まりのセリフ言ってるときじゃないっ!

アスカ:でも、シンジだってお決まりのセリフ言ってたわよ?

マナ:は?

アスカ:逃げちゃ駄目だっ。逃げちゃ駄目だっ。逃げちゃ駄目だっ。って。

マナ:こういう時は、逃げなきゃ駄目ーーーーーっ!!!
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