ミサちゃんの年末年始

Written NASA



『アタシが主役』『アタシが主役』『アタシが主役』・・・・・・

ママ、何しているの?(^^;;

うっ、ミサ! 何見ているのよ!

どれどれ、・・・・(−−;;ママ、いくら何でも匿名で主役復帰のメールを出さないでよ。

いいでしょ、ミサ!!
アタシが主役の場合、必ず中高校生なのよ。
つまり、若返るのよ!! 鈴木○の子よりもすごいエステなのよ!!

・・・・ママ、それがホンネなの。(−−;;

ふっ、若返りなんて、エヴァの起動確率より低いわよ、アスカ

(キョロ)(キョロ)誰か、何か言った?(−−#

・・・・ママ、何時までも妄想に浸ってないで、そろそろはじめるよ。

分かったわ、ミサ(・;)



・・・・年末
碇家でも、例外なく大掃除に追われていました。

アスカは、マリアちゃんが見えるところの掃除をしていました。
勿論、それ以外の箇所は、家主のシンジの担当でした。

「シンジぃ〜〜、お風呂の掃除してくれたぁ〜〜」
「うん、やったよ。」

「シンジぃ〜〜、おトイレの掃除は?」
「うん、今やっているよ。」

しかし、ここで、シンジの服の裾を誰かが引っ張りました。

「??」

我らがミサちゃんが、モノ欲しそうな目で見ていました。

「どうしたんだい、ミサ?」

「パパぁ、アタシも何かしたいのぉ〜〜」

シンジは、しゃがんでミサちゃんの頭を撫でて言いました。

「そうだねぇ、じゃあ、ミサ、玄関を掃除してくれるかい?」

「うん!!」\(^−^)

”ははは・・・・、ミサもお手伝いする年頃になったんだ。
 まだ、小さいから掃除機を転がしているけど・・・・・!?”


シンジは、少しずつ成長するミサちゃんを見て、子供の成長を実感しました・・・・が、違和感を感じてミサちゃんの玄関掃除を覗きました。

 ガぁーーーッ

「ミサぁーーッ!!」

シンジは、ミサちゃんの処に駆け寄ると、即座に掃除機を止めました。
ミサちゃんは、せっかくのお掃除を止められて、怪訝な顔でシンジを眺めました。

「パパぁ?
 どうして、止めるの?」

シンジは、無邪気なミサちゃんに根気よく玄関掃除を教えました。

「いいかい、ミサ
 玄関の掃除は、ここにあるホウキでするんだよ。」

「ホウキ?」

「そうだよ、ミサだって、お外で掃除機をしないだろ?」

「・・・・うん、分かった!」\(^−^)

ミサちゃんは、シンジに言われて、何となく理解し、ホウキで玄関を掃除しました。

 サッ、サッ、サッ・・・・・

シンジは、ミサちゃんが理解したので、安心してやりかけの掃除に戻ろうとしましたが・・・・

「パパぁ〜〜、終わったよ!!」

シンジが振り向くと、ミサちゃんが得意顔でもっと手伝いたいと聞いてきました。
シンジは、やれやれと苦笑いして、バケツと雑巾を渡しました。

「はい、ミサ」

「???」

「今度は、玄関から居間までの廊下を掃除してね。」

「うん、パパぁ」\(^◇^)

ミサちゃんは、シンジに新しい用事を頼まれて、嬉しそうに雑巾がけを始めました。
ミサちゃんがあまり嬉しそうに掃除をしているので、アスカは掃除の手を止めてそぉ〜っと居間からミサちゃんの仕事ぶりを覗きました。

アスカが、覗くとそこには、廊下にワックスまでかけて磨いているミサちゃんの姿がありました。

「ミ、ミ、ミサぁ!!」(@◇@)

ミサちゃんは、アスカに声をかけられて、得意げに鼻をこすりながら言いました。

「えへへへ・・・、ママすごいでしょ」(^−^)

アスカは、掃除を自慢するミサを見て、やっぱり親子だと実感しました。(^^;;



そして、大掃除も終わった大晦日の夜

碇家では、家族団欒でこたつでテレビを見ていました。
夜11時になって、某歌番組も演歌の時間になると、ミサちゃんはテレビに集中できなくなりコックリ、コックリと舟を漕ぎ出しました。

「ミサ、子供の夜更かしは、身体に毒よ。もう寝なさい。」

「いや、かねをきくまで、おきている!!」

どうやら、ミサちゃんは、昼間の掃除から自分は一人前だと思い、テレビで宣伝している”除夜の鐘”を聞くまで起きている様です。

シンジとアスカは、顔を見合わせると苦笑してから、「やれやれ、困ったお姫様だ」と言いながら、アスカは台所に、シンジはミサちゃんを膝の上に乗せました。

「・・・・パパぁ?(アタシねむくないよ。)

ミサちゃんは、眠気眼でシンジに訴えました。
シンジは、ミサちゃんの頭を撫でて、言いました。

「分かったよ、ミサ。
 あと1時間だよ、一緒に頑張ろうね。」

「うん!」(^−^)

ミサちゃんが眠気が覚めたところで、アスカが2つドンブリと1つのお椀に年越し蕎麦を入れて持って来ました。
ミサちゃんは、お椀に入った蕎麦を見て、アスカに尋ねました。

「ママぁ〜〜、どうしてこんな時間のおソバなの?」

何しろ、昨年はドイツで年越し、その前は3歳なので、ミサちゃんには年越し蕎麦の記憶がありません。

アスカは、ミサちゃんに優しく教えました。

「ミサ、これは日本の風習でね、”年越し蕎麦”って言うのよ。」

「ふぅ〜〜ん、これがとしこしソバなの。」

ミサちゃんは、一応年越し蕎麦に納得しましたが、もう1つの事でアスカに文句を言いました。

「ママぁ〜〜、アタシも、ママやパパと同じ大きなおちゃわんでたべたぁ〜〜い」

アスカとシンジは、ミサの”アタシも大人と同じ”の要求を聞き苦笑しました。

「アスカ、ミサのお椀を取り替えてよ。」

「でも・・・・」

「ミサは、一人前に掃除をしたんだから、僕達と同じに扱ってほしいんだよ。・・・・ねっ、ミサ?」

「うん、パパぁ!?」(^−^)

ミサちゃんは、シンジが自分の気持ちを分かってくれて、満面の笑みで答えました。
それを見た、アスカはやれやれと、台所に行きミサちゃん用の年越し蕎麦をお椀からドンブリに取り替えました。

「はい、ミサ!」

アスカは、ミサちゃんの目の前にドンブリを置きましが、
ミサちゃんは、喜ぶどころかドンブリを見て後ずさりました。
何故なら普段食べているお椀に比べて、ドンブリは2倍以上大きくミサちゃんの顔がすっぽり入る大きさでした。
勿論、中には蕎麦と汁がたっぷり入っていました。

「ママぁ・・・・・」(^^;;

「やっぱり、ミサにドンブリは無理かしら・・・・
 ミサ、元のお椀に戻す?」(^ー^)

アスカにプライドを傷つけられたミサちゃんは、意地になって年越し蕎麦に特攻をかけました。

「ママぁ、パパぁ、見てて
 アタシだっておとななんだから」凸(^^#)

シンジは、アスカとミサちゃんのやりとりを聞いて、”やっぱり親子だ!”(^^;;と思いました。

ミサちゃんは、一生懸命お蕎麦を食べましたが、所詮幼児です。
段々、食べる速度が落ちてきて、蕎麦がのびてしまいました。

”ミサ、まけちゃだめ!!”
”ミサ、あなたはやればできるのよ!!”


と、ミサちゃんは、自己暗示をかけて、一生懸命食べようと努力しましたが、ミサちゃんの努力も空しく、蕎麦は食べはじめの前よりも多くなってしまいました。

(ツルツル)。。。。」

(ツル)。。(ツル)。。」

(ツル)。。。。。(ツル)。。。。」

 カクン!

ミサちゃんは満腹感からさっきまでの眠気がぶりかえして、最後は力尽きてドンブリに顔をつけて眠ってしましました。
シンジがミサちゃんを覗くと、ミサちゃんはどんぶりに向かって寝言を呟いていました。

「ZZZzzzz。。。。。まだ、たべるんだから」(−_−)゚゚゚゚

シンジとアスカは、顔を見合わせて苦笑しました。

「アスカ、ミサ蕎麦を食べながら寝ちゃったよ。」

「ふふふ・・・、そうね。どんなに背伸びしても子供なのにねっ」

シンジは、ミサちゃんを抱き上げると、タオルで顔を拭き、ミサちゃんをベッドへ運んで行きました。

「オヤスミ、可愛いお嬢様。(チュッ!)

「ミサ、来年も元気でねっ(チュッ!)

シンジとアスカは、可愛い愛娘のオデコにキスをして寝かせました。

「。。。。。。パパぁ〜、ママぁ〜、おそばぁ〜〜」

シンジとアスカは、寝てもにぎやかなミサちゃんの寝顔を見て微笑みました。




















































元旦の朝

ミサちゃんは、少し恥ずかしそうに起きてきました。

「パパぁ、ママぁ、明けましておめでとう。
 ・・・・・きのうはごめんなさい。」(*・・*)

ミサちゃんは、昨日の蕎麦の事で恥ずかしそうに謝りました。
アスカもシンジも、笑って言いました。

「明けまして、おめでとう。ミサ」

「明けまして、おめでとう。ミサ
 ほら、ミサ。
 あまり遅くまで起きているから、新年からお寝坊さんね。」

「ごめんなさい、ママぁ」

「いいのよ、ミサ
 でも、これからは、あんまり夜更かししたらだめよ。」

「はい、ママ。」

ミサちゃんがアスカに謝りながらコタツに座ると、シンジがミサちゃんにお年玉をあげました。
でも、ミサちゃんは、年越し蕎麦同様、お年玉も見るのが始めてです。

「パパぁ、これ、なぁ〜に?」

「これはね、お年玉と言って、一年間良い子にしていた子供にあげるお小遣いなんだよ。」

アスカは、少し意地悪くミサちゃんに聞きました。

「あら、ミサはもう大人だもんね、お小遣いなんか要らないわよね?」

ここで、小さい頃のアスカでしたら、

”アタシは独りなの!!そんなもの要らない!!”

と、言いますが、
そこは我らがミサちゃん!
貰うモノは、しっかり貰いました。

「いいの、ママ
 やっぱり、アタシは、まだ子供だから。(てへッ)(^−^)

アスカもミサの無邪気な笑顔を見て、やれやれと思いながら、懐からお年玉を出しました。

「はい、ミサ
 これは、ママからよ。」

ミサちゃんは、シンジとアスカからのお年玉を貰って、満面の笑みでお礼を言いました。

「パパぁ、ママぁ、
 明けましておめでとうございます。          (^◇^) 
 こんなアタシですが、今年もよろしくお願いします。」<     >
                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「「はい、こちらこそよろしく。」」(^^;;(^^;;

シンジもアスカも、ミサちゃんの挨拶を聞いて、頭に大きな汗を付けました。


「まぁまぁ〜〜・・・」

マリアちゃんもアスカの服の裾を引っ張って、自己主張しました。
アスカは、お菓子の詰め合わせをマリアちゃんに渡しました。

「マリアには、これね。」

マリアちゃんは、アスカから渡されたお菓子を握り、ハシャギました。


ミサちゃんは、お年玉袋の中身と見て、飛び上がりました。

「ひぃ、ふぅ、みぃ・・・・・こんなに入っている!!」凸(^−^)

ミサちゃんが、驚いていると、アスカが悪知恵を授けました。

「ミサ、おじいちゃんは、もっとくれるわよ。」

「ほんとう、ママぁ!」

「う〜ん、ミサが良い子にしていたらね。」

と、その時、タイミング良く呼び鈴が鳴りました。

 ピンポォ〜〜ン!!

「あっ、おじいちゃんだ!!」(^−^)

ミサちゃんは、呼び鈴の音を聞くと、ゲンドウさんだと本能で分かり、玄関に駈け出していきました。
ミサちゃんの走って行く姿を見てマリアちゃんも、後をはって行きました。

「あっ、マリア!!」

     トコ、トコ、トコ、トコ・・・・・
    ○┏┓ ハイハイ、ハイハイ・・・ツッーーーーー

マリアちゃんは、昨日ミサちゃんが磨いたワックスでカーリングの様に滑って行きました。
ミサちゃんとマリアちゃんは、玄関に並んで座ると、ゲンドウさんが入って来ました。

「明けまして(!)               
 おぉ〜〜、ミサに、マリア!!」\(*^−^*)/

「おじいちゃま明けましておめでとう!!」「おんじぃ〜、おんじぃ〜!!」     

(^◇^)  (^◇^)
<     ><     >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


FIN


後書き

\(^0^)タームさん、明けましておめでとうございます。
それから、「The Epistles」開設1周年おめでとうございます。<(_)>

今回のネタは、前回から家事に目覚めたミサちゃんモノです。
でも、アスカと違う点は、お年玉で子供に戻る処ですね。

皆さん、一応これで12月の企画モノ3連発打ち止めですよ。(^^;;
今回は、X’masから年末まで1週間疲れました。

では、良い正月を
   「A Happy New Year!!」

今回は、新年SSを数本掲載をしています。
詳しくは、「愚者の部屋」をご覧ください。


マナ:NASAさんありがとうございました。とうとう3連続企画完了ですね!

アスカ:この年末、怒涛の執筆はすごかったわねぇ。

マナ:今から考えると、この忙しい時期に2日に1作品くらいのペースじゃないかしら? お疲れ様でしたぁ。

アスカ:アタシが主役の話もあったしね。

マナ:まだ言ってるの?

アスカ:いいじゃないのよ! 久しぶりだったんだからぁ!

マナ:「アタシは独りなの!!そんなもの要らない!!」なんてこと言う子憎たらしい娘より、素直なミサちゃんの方がみんな見たいのよ。

アスカ:ミサはアタシに似たんだから、ミサファンはアタシのファンでもあるのよっ! きっと・・・。

マナ:似てるのは、変なところでプライドが高い所だけでしょ?

アスカ:変なところとは何よっ!

マナ:さて、ミサちゃんも今年で1つ大人になって、アスカは1つ歳をとって新年ね。

アスカ:アンタねぇ。歳のことを言ったら、同じ立場でしょうが。

マナ:・・・・・・・・・・・う・・・それもそうね。

アスカ:この話はやめましょ・・・。

マナ:そ、そうね・・・。

アスカ:よーーし、今年もがんばるわよっ!
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