三国EVA

※注意…日本と出てきますが、都合が悪いので、中国と地理的に入れ替えておきます。
それにともない、四国、九州、中国地方をそれぞれ「黒海道」、「南海道」、「瀬戸」と置き換え、都市名も日本のものにします。
北海道、東北などは現在の日本とほぼ同じ配置です。
どうしてもわかりにくいと言う場合は、書き直しますので連絡お願いします。

巻ノ零 ―黄巾党ノ乱―

2000年、地球規模による地殻の大変動、異常気象により、人類はその数を70からその約半数にまで減らしてしまった。
日本もその例外にはもれていなかった。
国土は広いがもともと資源の乏しいこの国は、輸入で何とか支えていたが、交通機関が全て途絶え、エネルギー供給がストップ。
その結果、人々の生活は鎌倉時代まで逆行。そして政府は機能を失い、日本はふたたび群雄割拠の時代になる。そして時は流れ2015年…

「黄巾党が来たぞぉ!」
「家財、女は全て略奪され、男、老人は皆殺しだぁ!!」
15年前の天変地異で政府が崩壊した中、宗教に救いを見出し、新たに日本をたばねあげようとした人物がいた。
人々はその名を「張角」と呼んだ。
彼は若干30歳にして、「太平研究道」という教団を作り上げ、瞬く間に信者を増やしていった。
しかし、彼の姿は元より、素性を知っている人もほとんどいなかった。
だが、それだけの人間を集めると悪いことを考えるのが人間の業。
あるいはこうするためにこの教団を作るのかもしれないが…

張角は反乱を起こした。曰く、
「人民よ!今の生活になったのは誰のせいだ!?15年前に起きた異変で政府が何も手をうたなかった政府ではないのか!?」
「同志よ!わが仲間よ!今こそ無能きわまる政府を潰し、我々の手で新たなる日本を作ろうではないか!」
この呼びかけに対して集まってきたのは200万ばかりの人間。
日本の人口が5億まで落ち込んだとは言え、大した数である。
彼らは持っていた黄色のハンカチ、バンダナを思い思いに身につけたために黄巾党と呼ばれた。

しかし、彼らが行ったことといえば…
役所の破壊。
わずかに残った金持ちの資財の強奪。
婦女暴行。
おおよそ、世直しとは言いがたいものばかり。
手を焼いた政府は戦略自衛隊を投入。しかし正規軍だけでは足りず、自警団、もとい義勇軍を高札にて募集した。

そしてここ、第三新東京にも…


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