泥酔
                                作 にょき

第1話  転校


恋は酔わなければ始まらない。私は恋という酒に弱いらしい。好きになったら醒めるという事を知らない・・・

 私はついこの間失恋をした。本気だった、中学生ながら結婚も考えていた。実際に結婚をしている人が聞いたら「ガキが何も知らずにバカな事を・・・」と言うかもしれない。けど私は好きになったらそこまで考えてしまう、だって結婚だけがそうとは言わないけれどこの先付き合い続けたら結婚もするだろう。別れるつもりがないのだからそのような考えに行き着いても仕方ない。
その失恋と時を同じくして私の転校が決まった・・・

「惣流アスカラングレーです、ヨロシク!」

私が引っ越してきた第三新東京市。遷都された関係で私はここに越してきた、友達と別れるのはつらかったけれど、母につらい思いをさせたくないという事と失恋の事もあり転校の事は快諾したわ。今は自己紹介の真っ最中って訳。

無事に自己紹介も済んで今は先生が来るまでの自由時間、

「惣流さん、かわいいのね〜!!」
「どこから越して来たの?」
「髪の毛の色変えなくてもこの色なんだ、いいな〜!」

等の質問が飛び交う。その質問に私は明るく答える。大丈夫、ここならまた前の私に戻って明るくやって行けるわ。そう思っていた矢先の一言、来るとは思ったけどやっぱり来たわ・・・

「彼氏絶対いるでしょ〜?かっこいいの?とらないから今度見せてよね!」

チクリと心が痛んだわ、いやザクリとって表現のが正しいわね・・

「いない、いない!彼氏募集中よ!」

と言ったら男子がチラチラこっちを見てたわ、悪いけど今はあなたたちに心が揺らぐことはないでしょうね・・・私も早く立ち直らなきゃ!!行くわよ、アスカ!
そんな事を考えているうちに滞りなくお昼になった、今一緒にお昼を食べているのが委員長のヒカリ、一番明るく接してくれたマナって子達なの。この子達とは仲良く出来そうって思う時ない?ここに至るまでの経緯はこんな感じ、まずはショートカットの可愛い感じの女の子が、

「ささ、転校生のあなたに私達がとぉーーーーーっても素晴らしい昼食会場を用意したよ!拒否は出来ないからねぇ!ね?ヒカリ!」

んでもって今度は髪の毛を二つで結んだソバカスがある女の子、

「ちょっとマナ、そんな言い方したら惣流さんがびっくりするじゃない!ねぇ、良かったら私達とお昼屋上で食べない?今日は一日騒がしかったから屋上なら静かだしさ。」

誘われるままに屋上にきた、確かに屋上は静かで少年が一人本を読んでいるだけだった。

「静かでいいところねー、景色もまあまあだし私も気に入っちゃった!これからあたしもここで一緒に食べていい?」

「もちろん、よかったぁ〜惣流さん仲良くなれそうで!」とはヒカリ。

「私たちのとっておきの場所をまぁまぁなんていうヤツはもうこんでいい!」と笑顔でおどけるのがマナ。

心が打ち解けてきて私も大分素直な自分を出せるようになってきた、二人を指差して声高らかに

「私が来てやるって言うのよ、ありがたく思いなさいよね!あと私を呼ぶ時はアスカって呼んでよね、惣流さんなんて呼ばれるの気持ち悪いのよねぇ〜!!」

と言ったら二人はキョトンとしていたがすぐに笑い出し

「よろしくね、アスカ!」

「来たいなら仕方ない、来させてあげるか!その代わりもっと素直になりなさいよアスカ。ヨロシクネ!」

「うっさいわよ、マナももうちょっとおしとやかになれば可愛いんじゃない!」

この後三人で色々な話をした引っ越す前はどんな学校にいたか、こっちの学校につてに始まり、好きな食べ物などについて昼休み中ずーっと話していた。
休みが終わりに近づく頃屋上のドアが開く音が聞こえて三人がそちらを向く、先ほどの読書少年が教室に帰ったようだ。私はさして気にもせず顔を元に戻すとマナの様子が明らかにおかしい・・・

「マナ、どうしたの?顔赤いわよ?風邪?」

首を横に振る。でも何も言わない、場の状況が全く分からないあたしにヒカリが

「マナは今出てった碇君が好きなのよ、だから赤くなってるのよね〜?」

「あ〜!!ヒカリすぐそうゆう重大事項をポンポン言うんだもん!!信じられない!!」

ヒカリはゴメン、ゴメンと謝り、その横でマナが膨れている。あー、マナはあの子が好きなんだ、私は出て行った子の事を思い出してみた・・思い出せない。あまり特徴のない子だったと思う。

「あのさ・・・・・」

あの失恋のことを二人に聞いてみたくなった自分がいた。この話をしたらまた思い出してしまいそうだからしないようにしようと思っていたのに何故だろう・・・・
結局、この事を聞く事はやめた幸せなマナの前でこんな話はしちゃいけないと思ったから。

「ん?アスカどうしたの?」

二人が怪訝そうな顔をしているので何とか話しかけた言葉を誤魔化して昼休みを終えた。

恋、か。まだ私には早いのかな・・・


あとがき。

ど〜も。はじめまして!にょきと申します(^‐^)初めての投稿どころか文章書いたのが中学時代の読書感想文以来という散々な状況でして・・・LASが大好きで書いてみたいな、と思ったしだいです、本も読んだことのないヤツのひどい文ですが読んでくださると嬉しいです!


マナ:にょきさん投稿ありがとーっ!\(^O^)/

アスカ:シンジと一言も話できなかった。

マナ:シンジはわたしが好きなのっ。取らないでよねっ。

アスカ:フン! 所詮、片想いでしょ。

マナ:ひどーい。でも、早いもの勝ちなんだからねっ!

アスカ:片想いは、早いものにならないわよーだ。

マナ:ムムム、負けないんだからっ!
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