泥酔 作:にょき 第2話 予兆 うわ〜・・この写真の俺かわいそ〜、何で無理矢理笑ってんだろ。 (何でそんな事いうの?) 俺、お前からもらった物全っ部捨てたぜ、当然か!ははは! (そんな事聞きに来たんじゃない・・・) 俺お前の事嫌いになってからお前の周りの人間全部嫌いなんだよな! (友達の事まで悪く言うのはやめて・・・) 「じゃあね、また今度・・・」(言いたいのはそんな事じゃない!!) なんでこの夢ばかり見るのだろう。フラレテから幾度目かのこの夢、いきなり別れを告げられたので理由をしっかり聞きたいと会いに行った時に言われた言葉。 「またか・・・」 この夢を見るとどうしても気分が優れない、当然か・・ 何であの時私は怒らなかったんだろうか?自分のことだけではなく友達の事まで侮辱されたのにも関わらず・・・何で・・私、あんな思いするならもう恋なんて出来ない、したくないよ!! 「アスカ〜!!そろそろ起きないと遅刻するわよ!!」 ママの声で私はこっちの世界にやっと帰ってきた。ママは私を女手一つで育ててくれていてもう仕事にでかけるらしい、遅刻するような時間ではなかったが、 「いま行く。」 とだけ言って私は学校に向かう準備に取り掛かった。いつも以上にゆっくりと朝食を食べている事に気が付き朝シャンはやめにして家をでた。 「アスカ遅い!!」 マナに少々叱責されたがあまり今日は気分が乗らないので適当に流させてもらった、ゴメンね、マナ。すぐ立ち直るから! 「でさ〜、シンジったらいつも泣いてばかりなの、そのせいで私がいじめっ子と何度乱闘騒ぎになった事か・・・」 マナとは家が近いこともあり一緒に登校している。毎日この碇シンジという男の子の話を聞いているうちに色々な事がわかった、彼とは幼馴染で小さい頃はいつも一緒にいた事、シンジ君は優しいを遥か通り過ぎて頼りなさを感じるくらいだということ、彼の事がホントに大好きな事、中学に入ると同時に一緒にいる事が極端に減ってしまい悲しんでいる事、最後に今は隣のクラスに在籍している事。 「その乱闘癖のおかげで今のおしとやかで、清楚なマナさんがいるわけね?」 「なに?その意味深ないい方は?あなたも私の鉄拳の餌食になりたい訳?・・・あ、ヒッカリ〜、おっはよ〜!!!」 ヒカリの登場で私はマナの鉄拳を食らわずに済み、私もその頃には気分も大分晴れていたので明るくヒカリに挨拶をして三人で学校に向かった。ドラマなどの話が一段落したころマナが突然大声で叫んだ 「私、今日シンジに告白する!もうこんな状況は耐えられないわ!!!!」 「えぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!」アスカandヒカリ まわりの人も何事かとこちらを見る事に気が付いた、ので声を小さくしながら 「ちょっと!えらく急じゃないの?今まで沈黙を守ってきたのに何でいきなり?」 私は驚いてマナに聞いてみた、 「だって、好きな人に好きって言えない事ってつらいんだもん、振られてもいいから伝えたいよ・・・」 落ち着きを無くしてしまいそうなマナを見かねたヒカリが 「とにかく教室に行きましょ、授業まで時間も無いし取りあえず落ち着かないと!ね?」 教室に着いてからお昼にまたこの事について話す事を約束して私達はそれぞれの席についた。 マナ結構切羽詰ってたなぁ・・好きって何なんだろう、私もあんなに恋してたのに今ではあの人の事を思い出しただけで怖くなってしまう。愛した人からの拒絶。こんなつらい思いをするならいっそ恋心なんて捨ててしまった方がいいのかも・・・いや、こんな事考えてたらマナにいいアドバイスが出来ないじゃない!次の休み時間にその碇シンジを偵察よ! 時は流れて放課時間。 案の定一時間目の数学なんて全く聞いてなかったわ、だってあの金髪の先生苦手なんだもん!確か赤木とか何とか言ったかしらね、高圧的な態度が私には合わないわ!さてと、下見、下見! あ、いたいた。何回屋上で見たことはあるのであっさり発見する事は出来た。取りあえず観察してみるかな。 一分経過・・・ 二分経過・・・・ 三分経過・・・・・ 四分経過・・・・・・ ん〜〜〜〜〜、普通の子ね・・・なんでマナはあんなヤツが好きになったのかしら?まぁいいか、取りあえず昼にならないと話は進まないわね。帰るかなっと・・・ん? ・・・何か納得。あんな風に笑顔見せられたら確かにクラッと来ちゃうかも。 一分経過・・・ 二分経過・・・・ 三分経過・・・・・ 四分経過・・・・・・ キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン!!!!! はっ、何で私が見とれてるのよ!授業遅れたらあんたのせいだからね!!! あとがき どーも、にょきです!長編を書く技量はないので短編になるはずが、短編にまとめる技量も無い事に気が付いた今日この頃でございます・・・何とかよんでやってください、感想、技術的なアドバイス、苦情もちょっと悲しいですが今後の糧としていきますのでお願いします(^^)
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