アスカを訪ねて三千里

第5話 「孤独」

注:4話は飛ばしています



スズメの鳴き声で僕は目を覚ますと灰色の壁が目に入った。
「知らない天井……そうだ 橋の下で寝てたんだ……取り敢えず、寝る場所はここでいい
としても……食べるにはお金が必要か……」
僕は橋の下に敷いた段ボールの寝床から身体を起こした。

最後に食事を取ったのは昨日の昼だから、かなり空腹がきつかったが、
僕は比較的奇麗な水の出る水道を見つけたので、取り敢えず水で腹を膨らませる事にした。

僕は蛇口を閉めて、眩しい太陽の光から逃れるかのように太陽に背を向けて歩きはじめた。
「どうして……こんな事になっちゃったのかな……」
僕は歩きながら昨日までの事を思い出していた。

第三新東京市にやって来た日の事……

ひたすらデッサンをしていた頃……

コンクールに出す為に絵を描いてた頃……

そして……昨日の事……

「アスカ……でも僕はくじけないよ……今は自分に出来る事をするしか無い……今の僕に
出来る仕事……似顔絵描きしか無いな……」
僕は文房具屋を探して街を歩いていった。

ズボンのポケットの中の千円札が僕の唯一の財産だ……

「すみません 画用紙を売って貰えませんか?」
開店準備をしている文房具屋の前で、僕は店主らしき男性に声をかけた。

「ん? なんだ孤児か……金は持ってるのか?」 じろじろと僕に視線を這わした後、
咥え煙草を足元に落として踏みにじりながら店主らしき男性が口を開いた。

あの家を逃げ出した時のままだから、破れかけたワイシャツと、暗闇の中を走って逃げる
途中で転んでしまって薄汚れたズボン……
一目で孤児と見抜かれても仕方無かった。

「あの……千円しか無いんです…… いちばん安い紙をこれで買えるだけ下さい」
僕はしわくちゃになった千円札を差し出していった。

「開店は10時からなんだよ 10分待ちな……」
店主は眉をひそめて掃き捨てるかのように僕に告げた。

僕は出来るだけ邪魔にならないように、電柱の影に立って待つ事にした。

「一枚500円で売るなら、紙代は250円ぐらいでおさめないと……安い紙あるかな」
僕は10分間の間、降り注ぐ太陽の光のもと、立ったまま待っていた。

「坊主……入って来るなよ 孤児を中に入れたなんて事になったら店の品位に関るからな」
そう言って店主は店の中に入っていった。
保護されて無い孤児……今の僕は街をさすらって悪事を働く孤児と同じだと言う事を
思い知らされてしまったが、もう嘆いても仕方の無い事だと割り切る事にした……

数分後 中から店主が現れ、僕を手招きした。

「ほれ 一枚100円……一番安い紙だ 何に使うかは知らんが、これで充分だろう」

「ありがとうございます」 僕は10枚の画用紙を受けとって、文房具屋を離れた。

文房具屋の前から歩く事5分程の位置に大通りに面した公園を見つけた。
人通りの多そうなので、この公園のベンチにて店開きをする事にした
今日は日曜日だし、お昼ぐらいから賑わう事だろう。

まだ朝早いとは言え、この公園はジョギングコースになっているのか、
人の気配もちらほらと見えていた。

「さてと、まずサンプルから作ろうかな……」
公園の隅のごみ捨て場から拾って来た厚目のベニヤ板を膝の上に敷いて、
買ったばかりの紙を一枚その上に載せて、足元の石ころを紙の端に置いて安定させた。

「デッサンの練習になるから、鉛筆でいいな」
僕はすり減ってあまり長く無い鉛筆を取り出した。

「似顔絵だから、相手がいない事には写生も出来ないし……どうしよう」
僕は悩んだ時のいつもの癖で、鉛筆を鼻にくわえて悩みこんでしまった。

「……ん そうだ」
僕は写生しなくても描けるものがあったのを思い出して、鉛筆を紙の上で躍らせた。

僅かな時間であったが、僕はもう陰影を付ける作業も大詰めに来ていた。

「可愛い子だね……君の恋人かい?」
僕は誰かの影が絵の上にかかったので、上を仰ぎ見た。

30代前半らしき不精髭をはやした男性が僕の描きかけの絵を見て微笑んでいた。

「ええ……まぁそんなものです」 僕は照れ臭さを感じて、つい語尾が震えてしまった。

「まるで、その子が目の前にいたかのようだな……躍動感もあるし、少女らしい瑞々しい
頬といい…記憶だけでそれだけ描けるとは素晴らしいね」
不精髭を生やした謎の男性は僕の絵を指差しては絶賛してくれていた。

「君 どこかで本格的に学んだのかい?」
「いや、そういう訳でも無いんですが……」
「そうだな……君の画風なら、ルーベンスの絵を見れば凄く勉強になると思うよ 何でも、
セカンドインパクトで殆どの作品が失われたそうだけど、ルーベンスの「聖母被昇天」と
言う絵が、日本で修復作業を終えたそうだから、どこかで見る事が出来るかも知れないね」

「ルーベンスですか……ちょっと待って下さい」
僕は鞄の中から美術の教科書を取り出して、手早にめくっていった。
「ペーター・ポール・ルーベンス ベルギーを代表する17世紀の画家……」
僕は教科書の隅の方にかなり小さいが、その代表作である絵が印刷されていた。

「そう……良く覚えてたね おっとそうだ 本題を忘れる所だったよ 君に似顔絵を書いて
欲しいんだ おっと俺じゃ無いよ 3つになったばかりの娘なんだが、描いて貰えるかな」
「喜んで!」 僕は最初のお客さんをどうにか掴む事が出来て嬉しかった。

「お昼過ぎぐらいに迎えに来るから、私の家で娘の絵を描いて貰えるかな……紙はこっち
で用意するから……娘は病気がちでね……外に出られないんだ……だからそれまで帰らな
いでくれよ これは前金だ とっておいてくれ」
そう言って不精髭の男性は5千円札を僕に手渡してくれた。

「こんなに頂いていいんですか? 僕は500円ぐらいの値を付けようと思ってたのに」
背を向けて歩きはじめた不精髭の男性に僕は慌てて問いかけた。

「ああ 君は自分の腕にもっと自信を持つがいい それと大事な事を教えてあげよう……
相手を見て、お金を持ってそうな人だったら、もっといい紙に描くんだ それなら5千円
ぐらい貰うのも簡単さ その金で千円ぐらいの紙を3枚ぐらい買っておくんだね
それと、あまり安くするとうるさい連中がいるから気をつけたまえ」

僕に背を向けて歩きながらしゃべっていたので、最後の方は良く聞き取れなかったが、
大体の事は掴めたので、不精髭の男性が去っていった方角に僕は頭を下げた。


「取り敢えず、これを仕上げておくかな」

僕はさっきまで描いていたアスカの絵を仕上げて、ベンチの上にたてかけておいて、
文房具屋に向かって走った。

「なんだ さっき来てた孤児じゃ無いか……まだ何か用があるのか?」
文房具屋の店主は鋭い眼差しで僕を見詰めていた。
「あの……」僕はポケットの中からさっき貰った5千円札を取り出そうとしていると、
急に店主が腕をめくって凄みはじめた。
「言っておくが、俺は空手三段だぞ……盗みなんかしようと思うなよ」

「これで、千円ぐらいの色紙を三枚と、デッサン用の鉛筆を一本と消しゴムを下さい」
僕がお金を出すと、店主は目を白黒させてから僕の差し出したお金を取った。

「ふむ……偽札じゃねぇな……いいだろ そこで待ってな」
そう言って店主は店の中に入っていった。


「案外いい人だったな……3千円で鉛筆と消しゴムをサービスしてくれたし」
僕は袋に入れて貰った紙と鉛筆を手に公園に向かった。

僕は公園に入ると、僕が座っていたベンチの辺りに人だかりが出来てるのを見て慌てた。
さっき買ったばかりの10枚の紙はベンチの下に隠しておいたけど、
アスカの絵を出しっぱなしにしてる事を思い出したのだ。

「すみません それ僕のなんです」僕はかけよって人だかりに向かって叫んだ。

「この絵……君が描いたのかい?」
若い男女の二人組の男性の方が描いたばかりのアスカの絵を指差していった。

「ええ そうです」

その瞬間、人だかりの中で歓声が沸き上がった。

「君 私の妻の絵を描いてくれたまえ」 「僕とこの恋人の絵を描いておくれよ」
「写真しか無いんだが、セカンドインパクトで死んだ娘の絵を描いてくれないか」
「押すなよ 俺が先だぜ」 「何言ってるのよ この絵を見つけたのは私よ」

20人程の人々が次々に僕に詰め寄って来た。

「皆さん全員の分を描きますから、落ち着いて並んで下さい!」
僕は慌ててベンチに座ってベニヤ板を膝の上に置いた。

「皆の分を描いてくれるなら、慌てる事も無いじゃろ ここは順番を待つとしましょう。
この絵を見つけたお嬢ちゃんから順番にな」


「じゃ私と彼の絵を描いて貰おうかしら」 若い男女の二人組が僕の前に並んで言った。
「お値段はどうなってるの?」
「こっちの画用紙なら一枚千円 こっちの色紙なら一枚5千円で絵の具で色も塗ります」

「色はいいんだけど、色紙に描いてくれない? 一枚は私の絵 もう一枚は彼の絵をね」
「そうですね……色無しなら3千円でいいですから、二枚で6千円ですね」
「それじゃ、お願いするわね」

「あなたからですね あっいけない……座る場所が……」
自分は座って無いと描けないし、描きあがるまで立って貰う訳にもいけない……
そんな簡単な事にも気づかなかった自分がうらめしかった。

「そこの若いの二人……あっちからベンチを担いで持って来てやりたまえ」
「まぁ、出来上がるまで立つのもあれだし……手伝おうぜ」


数分後には若い男性の二人組がベンチを担いで持って来てくれた。
僕はその間輪郭のデッサンを整えていた。

椅子に座った女性の顔をもう一度だけ見て、
もっとも美人に見える構図を頭の中でいくつかの案から選んでいった。
アスカを相手にしていた時のように相手の気持ちになって絵を描けば……
きっとうまくいく筈だ……アスカ……僕を見守っててよ……

僕はこれまで薄く引いていた線の上にさっき買った鉛筆で濃く輪郭線を描き加えていった。


「養父様……あの人だかりは何でしょう?」

「人垣で何かは見えんが、おおかた大道芸人か似顔絵描きじゃろう」

「似顔絵描きかぁ……シンジ……どうしてるかな……」
アスカはバッグの中にそっと手をやって言った。

「しかし、今回の医科学会にアスカがついてきてくれるとは思わなかったよ」

「私 看護婦になりたいの……街の図書館には専門書が無いから……」

「なるほど……けどね アスカ…… アスカの気持ちは嬉しいけど、私たちはそういうつ
もりで、アスカを養女にしたんじゃ無いんだ……だから好きな仕事についてもいいし、い
い人がいれば結婚してもいいんだよ……もっともアスカが看護婦を望むのなら、止めはし
ないけどね」

「養父様……ありがとうございます」

「をを歓声が凄いな……火でも吹いてるのかな……ま、時間が無いから今日は行こう」

「はい お父様」


僕が線を描き加えて行く度にギャラリーから感嘆の声が上がっていたが、
あまり気にならなくなっていた。

「これで……どうでしょう」 僕はその女性がもっとも美しいと思っているだろう鼻を、
すっきりと描き、ちょっと歪んでいてあまり美しく無い眉を不自然でなくもっと美しい
曲線に変えてあげた、自分なりの自信作を手渡した。


「嬉しい! こんなに美人に描いて貰えるなんて……」
「ホントだ……僕の気づかなかった彼女の魅力を全て描きだしてるようだよ」
「今ごろ気づいたの?ふふっ」恋人たちは周りのギャラリーの事を忘れて浮かれていた。
上機嫌だし、巧くいったようで僕は胸を撫で下ろした。

僕はその後、恋人たちの男性の方も書き上げ、満足したのか1万円も支払ってくれた。
だが、色紙があと1枚しか無くなったので、僕は一計を案じる事にした。


「あの〜色紙に描いて欲しい人はいますか? あと一枚しか無いんですけど、北側の公園の
出口の所に文房具屋さんがあるんです いろんな縁どりや模様の色紙を売ってるようなので
気にいった色紙を買って来て貰えますか? 色紙代抜きなら、色付きで4千円 色無しで2
千円です」

そう言うと、並んでいた人の半数以上が文房具屋の方に走っていってくれたので、
僕は嬉しくてたまらなくなった。 さっき走って行った全員から少なくとも一人2千円は
貰えるので、当分御飯を食べる事が出きるぐらいのお金が集まりそうだったからだ。


色紙を買いに行った人達が戻って来るのに15分以上かかるだろうから、
普通の画用紙に描く人から先に描く事にした。

だいぶ似顔絵に慣れて来たので、結構早いペースで描く事が出来たので、
一時間半以上経った今、最後に残ったのは順番を守る事を皆に誓わせた
お年寄りの男性だった。

「おじいさん 最初にいた人の後に来た人がもう帰ってるのに、まだ待ってたんですか?」
僕は絵を描くのが精一杯で、何の気配りもしてあげられなかった事を後悔した。

「いやいや 年寄りには時間なんてあり余っとるからのぉ で、描いて欲しいのは、
セカンドインパクトで死んだ孫の絵なんじゃ……生きていれば12歳になるんじゃが……
セカンドインパクトの前の月に撮って送って貰った5歳の時の写真で、12歳の孫の絵を
描いて貰えないだろうか」

「わかりました ちょっと難しそうだけど、こんなに待って貰ったんだし……やります」

麦わら帽子をかぶった、少し線の細い男の子を写真を見ながら、
僕は成長した姿を思い浮かべていた。

そういえば、昔父さんの麦わら帽子を無理を言ってかぶらせて貰った事があったっけ……

普段は無口な父さんが苦笑いをして、かなり大きい麦わら帽子をかぶせてくれた事を
思い出して、つい涙を流しそうになってしまった。
ダメだよ……アスカに会うまではもう泣いちゃいけないんだ……

この子も……生きていたら……きっと辛い目にあったりしたんだろうな……
けど……負けちゃダメなんだ……何より自分に……負けちゃダメなんだ

僕は鉛筆を走らせて、頭に思い描いた想像図を形にしていった。

僕はあらかた輪郭を軽く描きおえ、おじいさんの顔を覗き見た。

おじいさんは目に涙を一杯に溜めて、まだ輪郭しか描かれていない絵を見ていた。

「ねぇ……おじいさん……笑った顔にしておくよ……いいでしょ?」
僕がそう言うと、おじいさんは声も立てられずに涙を堪えながら頷いた。

このおじいさんはきっとお孫さんの成長した姿を見続ければ……きっと再び会う事が出来
ると信じて、強く生きて行ける……だから……僕の心を込めて……描いてみせる!

幼い頃から僕に襲いかかった災厄……父さんとの別れ そして冷たい施設での一年間……
僕は生きてれば同い年になる、この子の絵を描きながら自分の過去を思い出し、涙を堪え
ながら、絵を描いていった。
だめだ……もっと笑顔にしなきゃ……でも……

そうだ……この子も生きてたら、僕みたいにアスカのような大事な人をきっと見つける筈だ
だから……大事な人に……微笑んでる笑顔を思い浮かべればいいんだ……

僕はアスカの笑顔を思い出しながら、絵を仕上げていった。


「出来た……」
アスカの事を思い浮かべながら描きあげた頃には、潤んでいた瞳もすっかり乾いており、
目尻が乾いた涙で少しざらざらしていた。

「おじいさん……これで いい?」僕は色紙をおじいさんに渡して言った。

「をを……素晴らしい……まるで目の前で孫が微笑んでるようじゃ……」

「こういうの初めてだったけど……喜んで貰えて、嬉しいよ」

「坊や……いや、坊やって歳でも無いか……君は孤児かい?」
その問いに、僕は黙って頷いた。

「そうか……たった一人でこうして生きてるのか……私の孫にもそんなバイタリティーが
あれば、生き残ってるかも知れないな……とにかく……ありがとう」
おじいさんは財布の中からしわくちゃの1万円札を取り出した。

「お釣りはいらないよ 貰ってくれないか」

「おじいさん 多すぎます 2千円でいいんですよ」
僕は慌てて差し出された一万円札を返そうとした。

「いいんだよ……もしかしたら、君が有名な画家になって、その内この絵が財産になる日が
来るかも知れないからね……もっとも誰にも売るつもりは無いけどね」
おじいさんは優しい微笑みを浮かべて、僕の頭を撫でてくれた。

「おじいさん……ありがとう 貰っておきます」僕はありがたくお金を頂く事にした。
丁寧にお金を折り畳んでポケットの底に入れて、おじいさんにもう一度御礼を言おうと、
思って振り返ると、おじいさんが何かを思いついたのか、話しかけて来た。

「ををそうだ 未来の大画家の卵にせっかく描いて貰っても、名前を描いておいて貰わな
いと意味が無いな 君の名前を描いておいてくれたまえ」
おじいさんは僕に色紙を手渡した。

「そうですか? じゃ……」 僕は色紙の隅に名前を書き記した Shinji.I と

「あっいたいた すまんな遅くなって」
公園の向うから前金をくれた不精髭のおじさんが来たので、
僕はおじいさんに別れを告げた。

「おじいさん さよなら……きっとお孫さんと出会えると思うよ……だから…………
その日まで長生きしてね……おじいさん」

僕はそれだけ言って、おじいさんに背を向けて荷物を手に駆け出した。

「あの子が生きてたらきっと幸せだよ……こんなやさしいおじいさんがいるんだから……
絶対探し出してくれるよ……やだな……もう泣かないって決めたのに……」

僕は涙をごまかす為に、後ろも向かずに不精髭のおじさんの元に走っていった。




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どうもありがとうございました!



マナ:3話で次話のタイトルを見て、心配してたんだけど・・・欠番になるほど悲しい話だったのね。

アスカ:シンジが可哀相よ。アタシは幸せに暮らしてるみたいだけど。

マナ:すぐ近くを通りかかったのに、どうしてシンジに声掛けてあげなかったのよ。

アスカ:だって、気付かなかったんだもん・・・見つけてたら声をかけてるわよ!

マナ:シンジもいい人達に巡り合えたみたいだから、しばらくは大丈夫だと思うけど・・・早く探してあげなきゃ。

アスカ:わかってるわよ。アタシの顔をサンプルにしてるんだから、見つけることができるはずよ。

マナ:あーーぁ。やっぱり、いざとなったら、シンジはあなたのことを考えるのね。

アスカ:当然よ! シンジはアタシの絵から始まって、世界的に有名な画家になるのよ!

マナ:うーーーん。

アスカ:なによ、その「うーーーん」って。

マナ:このまま、そううまく話が展開するのかなぁって・・・。

アスカ:縁起の悪いこと言わないでよね!

マナ:だって・・・あの尾崎さんが読者を泣かしにかかってるのよ。

アスカ:うーーーん。
作者"尾崎貞夫"様へのメール/小説の感想はこちら。
uraniwa@ps.inforyoma.or.jp

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ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。


第6話二人のレイ(仮題)】に続く!

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