このSSは、zodiacokさんのSS「Rebirth」が原作の三次創作です。 まずはそちらを読んでいただく事をオススメします。 そして、この機会を提供してくださったzodiacokさんに、感謝します。
Yuina is Dance!Dance!!Dance!!! 〜From「Rebirth」〜 Thanks to Mr.zodiacok!!
空が真っ赤ににたそがれて行く。 人もまばらな通りを歩調を合わせ歩く。 寄り添い、互いに繋いだその手を離さないように。 空が真っ赤ににたそがれて行く。 不意にアスカの手を離したユイナ。 その手に残る温もりがひやりと風に奪われて 少々戸惑い、俯くアスカ。 「ちゃんかちゃんか、ちゃんちゃん!」 「!?」 ギョッとしてユイナを見やる。ユイナだよ〜、ユイナってゆったら、ユイナだよ〜ヘ(^^ヘ)♪ ユイナだよ〜 ユイナの癖に、ユイナだよ〜(ノ^^)ノ ユイナだよ〜 ユイナの上に、ユイナだよ〜ヘ(^^ヘ)♪ ユイナだよ〜 ユイナなのに、ユイナだよ〜(ノ^^)ノ ユイナだよ〜 ユイナだよったらユイナだよ〜、ユイナだよ〜ヘ(^^ヘ)♪ 「・・・何やってんだよ。」 「ん?ユイナ音頭〜♪(^^)」 「・・・ハァ?(汗)」 「いっしょにやろうよ!」 「遠慮しとく。(汗)」ユイナだよ〜、ユイナってゆったら、ユイナだよ〜ヘ(^^ヘ)♪ ユイナだよ〜 まったく何やってやがんだか、 そんな事を思いながらも無邪気にはしゃぐユイナを見て、 思わず愛しいと思ってしまう自分に 少しばかりの呆れ笑いを浮かべてしまう。 「ん?あ、見てみてアスカ!お祭りやってる〜♪」 「あぁ?祭り・・・?ってオイ!!ユイナ!!」 「わ〜い♪」 「待てって!!」 日本人ならば郷愁や懐古の念を感じずにいられない 祭り会場の暖かな灯火、音楽。 その真っ只中で。ユイナはユイナで、ユイナだよ〜(ノ^^)ノ ユイナだよ〜 ユイナもユイナでユイナだよ〜 ユイナだよ〜 ユイナだけど、ユイナだよ〜(ノ^^)ノ ユイナだよ〜 ユイナだよ〜、ユイナだよ〜 へ(^^へ ノ^^)ノ 「・・・・・。(−д−;)」 周りから 「いいぞー!!嬢ちゃん!!」 「もっとやれ〜!!」 などと野次が飛ぶ。 「・・・他人のフリしとこ。((((−−;|壁 」 スーッと幽霊のように素早く、それでいて静かな足取りで人ごみの中に紛れていくアスカだったが・・・ 「アスカ〜!アスカもこっちおいでよ〜!!(^^)/」 「・・・・・アイツめ煤i−д−;)」 ユイナの見つめる視線の先、 ユイナが手を振る方向に、 ビクッとして動きの止まったアスカ。 人々の視線がイヤでもアスカに向けられる。 「おう!!兄ちゃん!!アンタもやらんかい!!」 「カップルかい?彼女カワイイね!その歳でとは・・・やるねぇ〜。」 周りから浴びせられる冷やかしの罵声、指笛。 頭に血が上る、血管が滾るような感覚に我慢がならない。 人混みを滑るようにすり抜け、 その真ん中で踊っているユイナに駆け寄ると同時に手首を掴む。 「ア、アスカ・・・?」 「・・・・・。」 黙り込んだまま強引にユイナを引っ張り、 人々の盛り上がりをよそに足早に歩を進めるアスカ。 (どうしよう・・・アスカ、怒ってるのかなぁ・・・?) 「ねぇ、アスカ?」 「・・・・・帰るぞ。」 (うう・・・アスカやっぱり怒ってるよぉ・・・ どうしようどうしよう・・・私のせいだよね・・・) 「うぅ・・・ひっく・・・」 「!?」 「うわ〜ん!!アスカがいぢめた〜!!」 「何でそうなる!!?(゚△゚;」 乾いたアスファルトに大きな水溜り一つ。 「ほら、ジュース買ってきたぜ。」 「わーい、ありがと〜(^^)」 (調子のいいヤツ・・・) ヒュウッ・・・ 「!」 「さむ〜い」 薄暗い河原に秋の気配と共に吹き抜ける 夏の終わりの夜風が身に突き刺さる。 「着ろよ」 ユイナの目の前に差し出されたアスカの上着。 受け取ろうとそっと手を伸ばすユイナだが、 アスカは腰掛けていたベンチから立ち上がるとユイナの背後に回りこんで、 ユイナの身体に上着を羽織らせた。 「あ、アスカありが・・・!?」 背後から強くユイナの細い身体を抱きしめたアスカ。 「アスカ、どうし・・・」 更に続けて言いかけた言葉はアスカの唇で塞がれた。 河原に虫の音と草葉の風にそよぐ音だけが響いている。 満天の輝く星空の下で。 何十秒、何分とも解らぬ口づけ。 時が止まっているかのような錯覚が続く。 「ぷはぁ!!苦しいよぉ。」 静かに止まっていた刻がユイナの一声に再び動き出す。 はぁはぁと荒い呼吸を続けるユイナにアスカが一言。「ごめんな」 「?」 訳が解らない、と言った表情でキョトンとしているユイナ。 「え?何、アスカぁ。」 「な、何でもねェよ!帰るぞ!!」 「待ってよ〜。」 月明かりの下、歩き出したアスカの跡を駆け足で追いかけるユイナ。 薄暗い街灯の下、二人手を繋ぎ歩調を合わせ歩く。 寄り添い、互いに繋いだその手を離さないように。 不意にアスカの手を離したユイナ。 まさか、と半ば条件反射的にアスカは思った。 その通りだった。ユイナだよ〜、ユイナってゆったら、ユイナだよ〜ヘ(^^ヘ)♪ 再び路地の真ん中で踊り始めたユイナ。 頭に右手を当て、溜め息混じりにアスカは思わず呟いた。 「やめてくれ・・・(T T)」 Fin.
こんにちわ。龍尾です。 今回はzodiacokさんより譲らせていただいた小ネタを書いてみました。 「ユイナ音頭」(笑)。私が二人のキャラをどこまで捉えているか、「音頭」をどう物語に絡ませるか。 色々と悩んだ挙句に最後はオチをつけてしまった、と言う・・・(汗) とりあえず私の書き方・作風100%で書いてみました。 ネタを提供して下さったzodiacokさん、読んで下さった皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
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