「父さん、一体なんのようなんだろ」

「そうよねぇ・・・・もう使徒もこないんだし、用事なんか無いはずよね」

「まあいいか、聞いてみれば分かるし」

「そうね」

そして2人は司令室の扉を開けた


A.G.あまえんぼうゲンちゃん                Written by sakushi

<Nerv司令室> 「何のよう?父さん」 「何の用でしょうか?司令」 碇シンジ・惣流アスカ両名は目の前に座る髭面の男に質問した 机に肘を突きながら手を組み、その髭面の司令は答えた 「うむ・・・・孫が欲しい」 「「そう・・・・ええええええ!!?」」 大抵の場合、2人のユニゾンが発揮されるのはこういう状況だったりする 「孫の顔が見たい」 「何いってるんだよ父さん」 「別に孫が見たいだけだが?」 「大体なんでアスカまで呼び出すんだよ」 「ふっ、おまえたちのことを私が知らないとでも思ったか」 言い忘れてたけどこの2人、キス止まりとはいえ家の中ではかなりラブラブである そんなことをゲンドウが何で知ってるかといえば・・・多分盗聴器かなんかでしょう 「父さんには関係ないだろ・・・もういいよ。帰ろうアスカ」 「え・・・う・・うん」 アスカを引っ張ってつれて帰るシンジ その時のアスカの顔が赤かったのは気のせいであろうか 「どうするのだ、碇」 「ふっ、問題ない」 どうして冬月副指令まで孫を作らせようとするんでしょう? 「そうは言っても私もユイ君の孫を抱きたいのだ」 ああ、納得 「赤木博士」 「なんでしょうか司令」 「あの2人を仲良くさせる薬を作って欲しい・・・(ニヤリ)」 「分かりました。仲良く・・・ですね(ニヤリ)」 この人たちの仲良くって・・・・ <その夜 葛城家> 「今日はごめんね、アスカ」 「何の事?」 「僕の父さんにあんなこといわれて傷ついたでしょ」 「アタシは別に・・・・シンジとならいいかななんて」 「な・・・なんて事いってるんだよ」 「そんな冗談よ・・・ちょっと本気だったけど」 「でも父さんがあれだけで引き下がるかなぁ」 「そうよねぇ・・・  向こうにはリツコもいるわけだしなんか薬を盛られるかもしれないわね」 さすがアスカ。大正解 「そんなの飲まされたらどうしようもないよ・・・アスカを傷つけちゃうかもしれない」 おお!シンジ君やさしい! 「そうね。じゃあNervで出されたものは口にしないようにしましょ。  どうしてもって時には先に司令に食べさせればいいじゃない」 なんかとんでもないことを言ってるみたいだけど気のせいかな 「そうだね。そうしよう」 シンジ君まで(汗) それからしばらくの間、かなりの戦いが行われたことをここに記しておく すでに薬を盛ることがばれてしまった司令たちはなんとか飲ませようとしたり、 挙句の果てにはLCLに薬を入れようとしたりまでしたらしい しかしそこは天才惣流アスカラングレー嬢の活躍により見事阻止された。 LCL内の薬をどうやって取り除いたかとかは聞かないで欲しい 凡人の作者には分からないから <再び司令室> 様々な罠を全て突破する2人をどうするかについてゲンドウ&冬月が話し合っている 「で、どうするのだ碇。彼らは全く薬を飲もうとはしないぞ」 「計画は2%も遅れてはいない」 「汗をかいているぞ」 「気のせいだ」 「ではどうするのだ」 「赤木博士!」 やっぱりリツコさんですか 「何でしょう、司令」 「MAGIを使ってシンジに言うことを聞かせる方法を探れ」 「シンジ君一人だけでいいのですか?」 「シンジがその気なら弐号機パイロットは同意するだろう」 ああ・・・外道・・・ 「分かりました」 あんたもそんなことにMAGIを使うなって <葛城家> ブルッ 「なんか今悪寒がしたんだけど」 「大丈夫?風邪ひいたんじゃない?」 ピトッと額をつけて熱を測るアスカ 「ちょっと熱いかもしれないわね」 「そう?じゃあ今日は早めに寝ようかな」 「一緒に寝ようか?」 「な・・・な・・何いってるんだよ!」 「照れちゃってかわいい」 「そ・・・それじゃあ僕は寝るから、おやすみ」 「おやすみ」 この2人ならほっといてもそのうち孫が出来そうだと思うんですけどねぇ <数日後司令室> 「司令、例の物が手に入りました」 「ご苦労」 「このDVDをみれば間違いなくシンジ君に言うことを聞かせることが出来るでしょう」 「しかし碇、本当にそれを使うつもりなのか?もっと別の方法もあるだろうに」 「当然だ」 「司令、これを使う上でいくつかの注意があります 1.完璧に行うこと 失敗すればダメージは計り知れません 2.出来るだけ人のいない場所で行うこと 我々にも被害が出る恐れがあります 3.使うのは一度きりにすること 何度も使えるような代物ではありません」 「うむ」 そう言うとリツコはゲンドウにDVDを渡した 「それではご健闘を祈ります」 その日からゲンドウはぶっ続けでそのDVDを見ていたようだ さらにそのDVDを見ている間、部屋の中からなにやら騒々しい音が聞こえてきたらしい <さらに数日後の司令室> 「また呼び出してなんなんだよ父さん」 少々怒った様子のシンジ君 それに対してゲンドウがかけた言葉は・・・・ 「しゅきしゅき」 「へ?」 「孫がほし〜の〜」 「と、父さん?」 「これでも聞いてくれないのか・・・・ならば私の修行の成果を見るがいい」 なぜかここだけ普通のしゃべり方 「な・・・何をする気なんだよ」 そんな愕然とするシンジを前に、 ゲンドウは肘を曲げ両手の人差し指をピッピッと右上空高く突き立て、 右足をちょこんと前に出した 「♪ラーブリ」 ピッ! ピッ! ゲンドウはコクコクと肯いたかと思うと、 指を今度は左空高くに突き立て、左足をちょこんと前に出す 「♪ゲーンちゃん」 ピッ! ピッ! 「わあぁぁぁ・・・僕はいらない子なんだ」 遂に狂ってしまったシンジ しかし、ゲンドウの孫ダンスは続く 「♪しゅきしゅき」 ピッ! ピッ! 「♪My 孫」 ピッ! ピッ! 「♪ピュアーなハートは、孫のものよ」 今度は、両手をグルグル回して、自分の胸に持って行くゲンドウ 「♪孫が欲しくて、キュン、キュン、キュン」 ちょうどその時アスカが司令室に入ってきた そのとたんシンジはアスカに抱きついた 「アスカぁ・・・僕を助けてよ」 「ど・・どうしたのよシンジ」 尋常でないシンジの様子に驚いてようやくゲンドウの方に気がつくアスカ ゲンドウはまだ踊り続ける 「♪ラーブリ」 ピッ! ピッ! 「♪ゲーンちゃん」 ピッ! ピッ! 「♪しゅきしゅき」 ピッ! ピッ! 「♪MY 孫」 ピッ! ピッ! 「♪ピュアーなハートは孫のものよ」 「♪孫が欲しくてキュン、キュン、キュン」 「いやぁぁぁぁ」 遂にアスカも発狂してしまった 精神汚染 完・了 「ねぇアスカ、僕にはアスカしかいないんだ」 「アタシにもシンジしかいないの」 「ずうううっと一緒にいようね」 「うん」 現実逃避まではじめてしまった2人 きっとこの2人ならゲンドウの願いを叶えてくれることでしょう<投げやり そしてゲンドウは止まることを知らない 「無様ね」 あう〜 A.G. あまえんぼうゲンちゃん 完 おまけ ゲンドウがリツコから受け取ったDVDには 『あまえんぼうアスカちゃん 原作者:ターム               DVD化:敏芳祥』 と記してありました 今更ですが、この作品は ターム様作『あまえんぼうアスカちゃん』および、 敏芳祥様作『P2A2』に登場するDVDを参考にさせていただきました。 あまえんぼうアスカちゃんシリーズP2Aとその続編のP2A2も併せてお読みくださいませ ほんっとうに申し訳ありません(T-T)

あとがき:

ふう・・・2作目にして痛モノを書いてしまいました<どこが
っていうかこれが掲載されるという状況があまり想像できないんですけど。
全く馬鹿ですみません(汗)
名作を汚してしまった・・・・

ちなみにこれはLASです。多分・・・


マナ:いっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!(TOT)

アスカ:汚された。ア、アタシのDVDが汚されちゃったよぉ。(;.;)

マナ:見てはいけないものを、見てしまったぁ。目、目がぁぁぁ。(TOT)

アスカ:コロシテヤル! コロシテヤル! コロシテヤル! コロシテヤル! コロシテヤル! コロシテヤル!

マナ:だめぇぇぇぇぇ、目が潰れるぅぅぅぅ。(TOT)

レイ:あなた達・・・。コメントしないで、何騒いでるの?

マナ:これ、見てコメントできるわけないでしょ?

レイ:ん? 何見たの?(キョロキョロ) キャーーーーーーーーーーー!!(;o;)

ミサト:もう、煩いわねぇ。

レイ:か、葛城三佐・・・こ、これが私の心を壊すの。

ミサト:これなによ。(ジロジロ) ぎやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!

アスカ:アタシ、帰る・・・。(;.;)

マナ:わたしも。目、目が・・・。(TOT)

レイ:私も。(;o;) 葛城三佐、コメント宜しく。

ミサト:ぎやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(1番煩い)
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