いつもここから.....

 

プロローグ2 ”星空”

 

 

 

 

『サヨウナラ』

え!? ちょ・・・ちょっと!!

『サヨウナラ』

待ちなさいよ!シンジ!!

『サヨウナラ』

待ってよ。アタシはどうすんのよ!

『アスカ・・・』

アタシも行くからね!

『ゴメン』

絶対行くんだから・・・・絶対・・・・

『アスカ・・・』

待って!!置いてかないで!

『アスカ・・・』

一人にしないで・・・・

『アスカ・・・』

シンジ!!!

 

 

「ア・・カ・・・・・アスカ・・・・アスカ!!」

「う〜ん、シンジィ〜」

「ねぇ、アスカってば・・・」

「うん?」

深い眠りから覚めると、そこには見慣れた男の子の顔があった。

「アスカ・・・・大丈夫? うなされてたみたいだけど・・・」

(心配そうな顔・・・・見てる方が悲しくなるわね・・・・)

「うん、イヤな夢・・・・みてた・・・・」

「どんな夢?」

「・・・・・」

「忘れた!!」

「そう?」

「さーてと、出ていきなさいよ!着替えるんだから。」

「う、うん」

 

 

一時間後・・・・・

「「ごちそーさま」」

かるく朝食を食べた二人はリビングにいた。

「どこ行くの?今日」

(昨日の約束・・・・デートのお誘い?・・・・まさかね)

「うーん。どこ行きたい?」

「アンタバカァ!!アンタが言い出したんでしょ!」

「僕は・・・・アスカと一緒なら・・・・どこでも・・・」

シンジの頬は少し赤くなっている。

(え? それって・・・・)

アスカの頬も赤くなる。

「・・・・アンタが決めなさいよ」

「うん・・・・」

 

 

それから二人は街へ出た。

アスカはクリーム色のワンピース。

シンジは、なぜか制服姿だった。

二人は色々な所をまわった。

デパート、ゲームセンター、商店街・・・・

シンジはいつも笑顔だった。

アスカは、そんなシンジを笑顔で眺めていた。

いつまでも・・・・

 

気がつくと、夕方を通り越して、もう暗くなっていた。

二人は公園のベンチに腰掛けて、満天の星空を眺めていた。

「ねぇ、シンジ!」

「なに?」

「綺麗ね・・・・」

「うん・・・・」

「アタシには、かなわないけどね。」

ニヤリと、怪しい笑みを浮かべてアスカは言う。が・・・

「うん、そうだね」

その顔も、たちまち真紅に染まった。

「明日、誕生日でしょ?」

「うん」

「プレゼント、期待しないでよね。買ってないんだから・・・」

「うん」

「・・・また・・・星を見にこようね。」

「・・・・・・」

シンジは空を見上げていた。

「・・・・・・」

「帰ろっか。」

「・・・・うん。」

 

二人は、住み慣れたマンションに帰っていった。

 

 

プロローグ3へ

 

by SHIN   


アスカ:な、なんなのよあの夢はっ!

マナ:なんだか、かなり魘されてたみたいね。

アスカ:だってシンジが・・・。

マナ:あれだけ夢で魘されてる癖に、プレゼント用意してないなんて言っちゃってさ。

アスカ:だって・・・。

マナ:でも、明日が誕生日。うーん。

アスカ:これが、大きなキーになりそうよねぇ。

マナ:次回もプロローグね。本編は、X DAYから始まるのかしら。

アスカ:なんだか、怖いわねぇ・・・。(ーー;;;
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