いつもここから....
補完之章:1
“In her Heart”
シンジが死んだ。
シンジは使徒だった。
最後の使徒だった。
だから死んだ。
ちがう・・・・・・アタシが殺した。
使徒だから
人じゃないから
人間の敵だから
NERVの敵だから
アタシの・・・・敵だから?
敵だったの?
シンジは、
敵だったの?
ちがう
シンジは
仲間だった
人間の一人だった
NERVの一員だった
エヴァのパイロットだった
クラスメイトだった
アナタの、同居人だった
そして・・・・・・・
でも
もういない。
殺した
アタシが殺した
なぜ?
使徒だから
敵だから
アイツが・・・・・
殺してと言ったから
だから殺したの?
そう
それがアタシの
生きる意味
だから殺した
好きだったのに?
好き?
アタシがシンジを?
まさか
アタシは一人で生きていくって
言ったじゃない!
でも・・・・・
好きだった
かもしれない
好きだって言ってくれたのに?
好きだって
言ってくれた
シンジは
最後に
好きだと・・・・・・
なぜアナタは殺したの?
なぜアタシは殺したの?
なぜシンジを殺したの?
なぜシンジを殺したの?
ワカラナイ?
ワカラナイ
自分の気持ちがわからない?
自分の気持ち?
アタシは
シンジが
好き!?
だけど
だけどシンジは
もういない
死んでしまったから・・・・・・
でも
アタシじゃない
アタシは悪くない
アタシのせいじゃない
弐号機が動かなかった
弐号機が離さなかった
弐号機が勝手に
殺したの
アタシは止めようと想った
ほんとに?
アナタは
怖かったんじゃない?
怖かった?
シンジが使徒だと聞かされて
ちがう
アナタはシンジを怖がった
ちがう
シンジを拒絶した
ちがう
だからシンジを殺したの
ちがう!!!
シンジなんか怖くなかった!
シンジを受け入れられた!
シンジを殺したくなかった!!
いつもの
楽しかった
生活に戻りたかっただけなの!
そう
だから殺したの
シンジを
現実を
受け入れたくなかっただけ
辛い現実から
逃げただけ
アナタが殺したのよ
アタシが殺したの?
でも、どうしようも無かったじゃない!
どうしろって言うのっ!!
アタシにどうしろっていうのよっ!!!
助けて!
誰か助けて!!
タスケテ・・・・・・
シンジ......
助けてよ.....
続
後書き
今回のテーマは、アスカの苦悩です。
書いてみるとかなり楽で・・・・・・癖になりそう。
ああ、ハッピーに終わるのかっ!?
感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構 ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。 |