いつもここから....

補完章:2

In his Heart

 

 

ねぇ、アスカ

 

ごめんね....ありがとう....

 

 

 

 

 

人は、何故生きるんだろう。

 

生きていても苦しいだけなのに・・・・・・

 

生きていても哀しいだけなのに・・・・・・

 

生きていても辛いだけなのに・・・・・・・・

 

きっと、それが人としての罰なんだ。

 

何のために、勉強するの?

  ・・・・・・・いい学校に行くため

 

何のために、学校に行くの?

  ・・・・・・・いい会社に入るため

 

何のために、会社に行くの?

  ・・・・・・・生きるために!

 

 

じゃあ、『なぜ生きるの』って聞かれたら?

 

「生きるため」って答えるしか無いじゃないか。

 

生きるために生きる。

なんて虚しいんだろう。

 

だったら、生きるフリをしていたって良いじゃないか。

どうせつまらない世の中なら。

辛いだけの明日なら。

 

自分は傷つかない方がいい。そう思っていた。

 

 

 

アスカ....

 

 

 

君と逢うために、生まれて。

 

君と話をするために、勉強して。

 

君と過ごすために、学校に行って。

 

君と生活するために、会社に行って。

 

君と生きるために、僕は生きる。

 

それでも良いと心から思った。

 

それが生きる意味でもいい....

 

 

 

アスカ....

 

僕は

 

たくさん人を傷つけて。

 

たくさん自分も傷ついて。

 

辛くて

 

哀しくて

 

淋しくて

 

それは生きているから....

 

それは生きていることの意味....

 

 

 

アスカ....

 

あの日、あの場所で

 

抜けるような青空の中、君と出会って

 

僕は

 

孤独じゃなかった

 

一人じゃなかった

 

楽しいと感じた

 

生きたいと感じた

 

 

でも、怖かった

 

孤独になるのが

 

一人になるのが

 

嫌われるのが

 

 

                  後に残るのは後悔だけなのに.....

 

 

 

 

 

 

 

一人になったとき

 

全てが消えたとき

 

君が僕の前からいなくなったとき

 

 

怖かった

一人でいると、心が押しつぶされそうで....

 

 

 

また、君に逢いたかった

君の声が聞きたかった

君の笑顔が見たかった

 

それだけなのに.....

 

 

 

何度もやり直して....

 

何度も君と出会って....

 

何度も傷つけて....

 

何度も傷ついて....

 

何度も地球を救って....

 

 

でも

僕の罪は消えなかった。

大きくなるばかりで.....

 

 

 

孤独に押し潰されそうで

 

罪に取り殺されそうで

 

だから僕は、必死で戦った

 

何度も戦った

 

 

 

ふっと気が付いて

 

立ち止まれば、僕は一人...

振り返れば、誰もいない...

 

 

誰も僕を知らない

 

一人

 

孤独

 

 

君と別れ

 

また出会い

 

そして、また別れる

 

残るのは、悲しみ、寂しさ、虚無感

 

 

 

 

だから僕は、決めたんだ。

 

意味のある生き方を

 

正と死は等価値

 

孤独の生か

安楽の死か

 

                    

 

 

 

 

ねぇ、アスカ

 

もし生まれ変わることができたら

 

もし人としての業を持って生まれてくることができたら

 

 

また、君に逢いたいよ。

 

 

ねぇ、アスカ

 

その時、君は....

 

 

僕を見てくれるかな

 

 

 

 

 

 

       ねぇ、アスカ.......

 

 

 

 

 

いつかまた出逢うなら、君であるように.....

 

 

 

 

 

 

 

もし、時計を止めることができたとしたら

永遠に二人で 笑っていられる

その時 僕は君に何かを話すだろう

涙声かくして....

 

いま 季節は追われるように急ぐ

いつも 僕らは何処へゆくの 肩をすり寄せて 

その時 僕は君に何かを話すだろう

涙声で.....

 

AH このまま世界が終わるなら側にいて朝を待とう

AH 君に出会うために 愛しさを 寂しさを 連れて生まれてきた

 

ガラスの向こうは 紫の空 夜が明けてゆく

 

AH このまま世界が終わるなら側にいて朝を待とう

AH 君に出会うために ときめきと とまどいを 抱いて生まれた

 

この空に消えてゆく星はどこへ

窓の外吹き抜ける風は何処へ

とめどなくこみあげる愛もどこへ

離さない 離さない 星も風も

抱きしめる 抱きしめる この愛を

いつまでも いつまでも 君の側に....いるから.....

                                 CASCADE『カッコウ』

 


〜後書き〜

こっちはシンジサイド。アスカより書き難かったです。

次回はいよいよエンディングへ!まだ書いてないけど・・・・・・。

<最後のセリフと詩はコレを書いてたときに聞いてたヤツです。エンディングテーマにいかが?>


アスカ:シンジ、まだ生きてるのね。

マナ:なんだか、生まれ変わろうとしているみたいだけど・・・。

アスカ:シンジぃ、速く帰ってきてぇ。

マナ:まだ、帰ってくるとは限らないわよ?

アスカ:だって、生まれ変わるとか・・・言ってるし。

マナ:うーん・・生まれ変わってもねぇ。

アスカ:ても?

マナ:わたしが先に奪取するかも。(*^^*)

アスカ:アンタこそ、蘇生不能にしてあげるわ。(ーー#
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