「ワーーーーーー!!!???」
本日の朝はリュウガの叫び声から始まった。
・・リュウガ・レイ宅
「レ、レレレレイ!?なんで俺のベッドに居るんだよ!?・・ってかなんで下着!?」
説明しよう♪
リュウガがぐっすり寝ていた時にレイがリュウガのベッドに潜り込んだのだ。
シンジと比べて明るいリュウガだが、この辺はやっぱりシンジの分身である。
「・・この方が・・温かいから・・。」
「・・はぁ〜〜。レイ・・お前、一人暮らしの時もその姿で寝てたろ?」
「(コクッ)」
レイは頷いた。
「(やれやれ・・あの髭親父、どんな育て方したんだ?)・・もう少し寝てなよ。」
リュウガはレイに毛布を被せて寝かしつけた。
「・・何処行くの?」
「朝飯作るんだよ。できたら起こすから、ゆっくり休んでろよ。まだ病み上がりだしな。」
「・・ありがとう。」
「いいってことよ♪」
リュウガはレイの頭を何度か撫で、部屋を出て行った。
「・・温かい。」
レイはリュウガの温かさに満足したのか、そのまま朝食になってもぐっすり眠っていた。

・・ネルフ
「へぇ〜、そんな事があったんだぁ。」
「ああ、驚いたよ。いきなりだぜ?危うくベッドから落ちる所だったよ。」
「・・ごめんなさい。」
レイは下を向く。
「・・まっ、いいさ。・・ちょっと14歳には刺激が強かったけどな。」
「リュウガ、レイちゃんに甘いね♪」
「当然、レイは俺の恋人・・だしな。」
「(恋人・・好きな人・・リュウガ君・・。/////////)」
「話はそこまで・・シンジ君、星座機の事を説明してくれるかしら?」
「僕より、ゼンの方が詳しいですよ。」
「・・じゃあ、お願い。」
「分かった。・・星座機とは、いわば精霊の様なものだ。」
「精霊!?」
「現在、火のシリウス、風のアルタイル、水のアクエリアス、
そして土のレグルスの4体が完全に目覚めている。」
「現在って事は・・。」
「ええ、他にも存在しますよ。」
「実はシンジの分身は他にもいるんです。」
「ソイツ等はとっくに分裂してそれぞれの修行をしています。」
「先にアタシ達が星座機を会得しちゃったけどね。」
「ソイツ等って?」
「一人は迅雷ライカさん、19歳の女性です。雷天星機ヴェガを操る修行をしてます。」
「二人目は28歳の時界シグレと言う男だ。重天星機アンタレスの修行をしている。」
「最後は諸刃ヤイバ、俺達と同じ14歳の男子。刃天星機ボルックスを操る修行中です。」
「つまり、合計で7体なわけね?」
「正確には9体です。光天星機エクセリオンは僕のシリウスに、
闇天星機レーヴァンテインはリュウガのアルタイルに封印していますから・・。」
「封印?」
「本来、星座機は人間の扱える代物じゃないんですよ。特に光と闇は・・。」
「そこで一番友好的だったシリウスとアルタイルに封じ込めたってわけ。」
「なるほどね。・・ところで。」
「実験や研究は無理ですよ。精霊は精神体・・簡単に言えば密度の高い幽霊ですから。」
「・・残念。」
「(本当は10体・・でも、アイツが来るまで黙ってよっと♪)」
「そういえばこの前メールで、ライカさんが日本に帰ってくるって言ってたよ。」
シンジが思い出したかのように言った。
「なっ!?」
ライカの来日に驚くゼン。
「どうしたの?」
「・・アイツのテンションはマホ以上・・。」
「ゼンはライ姉さん苦手だもんね。」
「う、うるさい!」
「酷いよゼンさん、ボクがうるさいだなんて。」
『!?』
後ろには金髪でボーイッシュ風な少女(正確には少女と女性の中間)が立っていた。
「ライ姉!?」
「ライカさん!お帰りなさい。」
「ただいま♪シンちゃん、リュウちゃん、マホちゃん、ゼンさん。」
「来日したって事は・・。」
「もちろん・・ヴェガ♪」
ポンッ
小さい煙とともにライカの肩にぬいぐるみの様な一角獣が現れた。
「この子がヴェガだよ♪」
『こんちは♪』
「よろしくな、ヴェガ。」
「あらあら、また娘が増えちゃったわね♪」
「あっ、ユイお母さん・・で、いいですか?」
「ええ。ライカちゃんね?」
「はい♪迅雷ライカ、19歳で〜す♪能力は磁力を操れま〜す♪魔力は雷で〜す♪」
どうやらライカはマホ以上に明るい女の子らしい。
「磁力?」
「ボクの体に電流を集中すれば、電磁石の原理で金属を吸いつけるんです。
・・やってみますか?」
「ここではやめてね。見ての通り、機械だらけだから・・。」
「は〜い。」
「そういえば、ライ姉さんって射撃が得意なんだよね?」
「うん♪だからヴェガの武器もバスターライフルにしたんだ。」
「つまり射撃重視の星座機なのね?」
「はい♪」
こうして、新しいフォースナイツが仲間になった。・・ん?フォースナイツって何かって?
簡単に言えばシンジ達のコードネームで、ミサトが命名しました。
ちなみにシンジがフレア、リュウガがシルフ、マホがウンディーネ、ゼンがガイア、
ライカがヴォルト、まだ来てないシグレがクロノス、ヤイバがセイバーである。

・・実験室
「レイ、準備はいい?」
『・・はい。』
「頑張りなよ、レイ。」
『・・うん。////』
レイの顔が少し赤くなる。
「(あらあら♪)」
ピーピーピ−ピー・・
「何?」
『未確認物体が急速接近中です!!』
「使徒!?」
『パターンオレンジ、正体不明!』
「・・で、誰が行く?」
「ボクが行くよ。」
ライカが立候補した。
「・・分かったわ。どのみちエヴァは出れないし・・ライカちゃんお願いね。」
「はい♪ユイお母さん。」

・・地上
「よいしょっと♪」
ライカがゲートから出てくる。
「ヴェガ、準備いい?」
『OK♪』
「星座機召喚!!」
ヒィィィィィィィィン!!
無数の稲妻がヴェガの周りを包み込み、一角獣の幻影とともに黄色のロボットが出現した。
「行くよ!」
シュン
ライカはヴェガに乗り込んだ。
『ライ姉、聞こえる?』
「バッチリ♪」
『調べてみたんだけど、未確認物体の正体はアンタレスって分かったぜ。』
「じゃあシグレさん?」
『いや、バーサークモードになってるから・・。』
「暴走してるって事?」
『たぶんね。』
「分かったわ。ボクはアンタレスを止めればいいんだね?」
『頼むよ。』
「うん。」
通信が切れた。
「・・ってわけだから、一発お願いね♪」
『OK♪』
ドカーーーン!
キシャーーーーー!!
現れたのは紫色の巨大な蠍(さそり)だった。
「あれが・・アンタレス。」
『んじゃ早速・・ボルティックカノン!』
バーーーー!!
右腕に装備されたバスターライフルから黄色いレーザーを放った。
ドカーーーーーーン!!
レーザーはアンタレスの目の前に着弾(?)し、大爆発を起こした。
『・・これでいい?』
「・・死んでなきゃいいけど・・。」
キシャーーーー!!(グラビティ・ボム!!)
ドゥゥゥゥゥン!!
黒い塊が周りを押し潰した。
「ウワッ!?」
『危うく、ペチャンコだったね。』
「・・どうする?」
『稲妻で相手を痺れさせる。』
「OK♪行ってみよう。」
『アイサー♪・・エネルギーボルト!!』
ババババババ・・
キシャーー・・
ドスーーーン!
感電したアンタレスはそのまま倒れた。
キュ〜〜
・・目を回している。
シュゥゥゥゥゥゥン・・
アンタレスはそのまま小さくなり、そこには少し紫が混ざった黒髪の男性が倒れていた。
『・・うっ・・うぅぅぅぅ・・。』
「お〜い、シグレさ〜〜ん。」
『ん?』
男性が起き上がる。
「起きたぁ?」
『・・ああ。どうやら迷惑をかけたようだな。』
「ううん、お気になさらずに♪」
『俺はまだ、アンタレスを使いこなせない・・また会おう。』
ヒュゥゥゥゥゥン
シグレは空間を捻じ曲げて、消えていった。
「・・行っちゃった。」
『ライカちゃん、本部に戻って。・・使徒よ。』
「なら、このままボクが・・。」
『駄目よ、無理しちゃ・・戻ってきなさい。』
「は〜い。」

・・数時間後
第五使徒ラミエルがドリルで採掘工事をしていた。
「それでは『ヤシマ作戦』の説明をします。・・リツコちゃん、お願いね。」
「はいユイさん。まず、射撃担当はレイの零号機。」
「・・はい。」
「防御担当はリュウガ君のアルタイルで行くわ。」
「了解。」
「あの・・僕達は?」
「シンジ君、ゼン君、マホちゃんは万が一に備えて待機。」
「ボクは?」
「ライカちゃんはヴェガを使ってライフルにエネルギーを溜めてちょうだい。」
「分かりました♪」
「何か質問は?」
「はい!」
マホが手を上げる。
「なんでリュウガなんですか?防御ならアタシの方が・・。」
「確かにそう・・でもね。今回の任務は水のアクエリアスには不利なのよ。」
「なんで?」
「・・ラミエルは雷の使徒だ。相性が悪い・・下手をすれば漏電して・・死ぬぞ。」
ゼンがきっぱり答える。
「リュウガ、頑張ってね♪」
態度が変わるマホ。
「・・はいはい。」
呆れたリュウガは空返事をした。
「時間よ、準備して。」

・・零号機の肩
使徒を眺めるリュウガ。
「・・リュウガ君。」
そこにレイがやって来た。
「ん?レイか。」
「・・ごめんなさい。」
「何が?」
「私はあなたを守れない・・。」
「・・レイは死なせない。」
「えっ?」
「俺が守るから・・。」
「・・うん。」
「時間だ・・行くぜ。」
「リュウガ君。」
「ん?」
「私・・頑張るから。」
「頼んだぜ、レイ。・・俺の命、お前に預けた。」
「うん。」
「アルタイル!」
『御意!』
リュウガはアルタイルに乗り込んだ。

・・午前0時
『作戦を説明するわ。零号機はターゲットであるラミエルをライフルで狙撃。』
「了解。」
『もし、相手が撃ってきたら・・。』
「俺が零号機を守る・・だろ?」
『そうよ。・・それから、ライフルは耐久力からして2発が限界だからそのつもりで。』
「(2発・・まさに勝負だな。)」
『では・・作戦開始!』
「「了解!」」
『電圧上昇中、加圧域へ』
『全冷却システム、出力最大へ』
『陽電子流入、順調!!』
『第2次接続!』
『全加速機、運転開始』
『強制収束機、作動!!』 
『全電力、二子山増設変電所へ』 
『第3次接続、問題なし』
『最終安全装置、解除!』
『撃鉄おこせ!』
『地球自転誤差修正、プラス0.0009』
『第7次最終接続』
『全エネルギー、ポジトロン・ライフルへ』
『ヴェガによる電気供給、終了』
『ライフルのエネルギーチャージ、完了!』
『発射、10秒』
『9、8、7、6…』
『目標に高エネルギー反応!!』
『なんですって!?』
『発射と同時に撃ってきます!』
「リツコさん、ライフルの発射を遅らせてくれ!」
『リュウガ君!?』
アルタイルが零号機の前に立つ。
バーーーーーーーーーー!!
その間にラミエルが加粒子砲を発射した。
「アルタイル!」
『承知!』
「風よ・・流れを変えて・・壁となれ!」
「『気流の壁!!』」
ヒュゥゥゥゥゥゥン
アルタイルの前に風の壁が現れた。
バチチチチチチチ・・!!
加粒子砲が『気流の壁』と衝突した。
「(グッ!?さすがラミエル・・このままじゃ防ぎきれない・・)レイ!今だ!!」
「でも、そしたらアルタイルまで!?」
「覚悟の上だ!早く・・。」
ピシピシピシピシ・・バキーーーーーン!!
『気流の壁』が音を立てて砕け散り、アルタイルに直撃した。
「『ウァァァァァァァァ!!?』」
「リュウガ君!?・・お願い!当たって!!」
バシュゥゥゥゥゥゥン!!
レイのライフルから電気エネルギーの塊が発射された。
ズバーーーーン!!
ビームはラミエルを貫通した。

・・ネルフ
「パターン青、消滅しました。」
「急いで救護班を集めて!」
「はい!」
「母さん、僕達も行きます。」
「ええ、行ってちょうだい。」

・・地上
アルタイルの姿は既になく、リュウガが倒れているだけだった。
「リュウガ君!?」
零号機から降りたレイが駆け寄る。
「リュウガ君!しっかりして。」
「・・大声出すなよ。・・大丈夫、少し体がヒリヒリするだけだ。」
リュウガはフラフラとだが、起き上がった。
「・・ごめんなさい。」
「あん?」
「私があの時、落ち着いていればリュウガ君を傷つけずに済んだのに・・。」
「・・バ〜カ。」
ピンッ
リュウガはレイのおでこにデコピンをした。
「お前のせいじゃない。お前のおかげでこの程度済んだんだ。」
「私の・・おかげ?」
「ああ。・・ありがとな、レイ。」
「・・うん。」
レイは笑顔を見せた。
「オーイ!」
シンジ達が駆けつけた。
「大丈夫?リュウガ?」
「なんとかな。・・あと3、4秒遅かったら、The Endだったけどな。」
「ほら、傷見せなさいよ。」
「へいへい。」
パァァァァァァァ・・
マホはリュウガの全身にあった傷を水の回復術で治療した。
「ふぅ〜、やっぱり水の回復術が一番効くな。」
「でしょ?」
「じゃあボクのは?」
「・・あれじゃ電気ショックだよ。」
「シンジの場合は火薬消毒だし・・。」
「ゼンのは土で覆うだけだし・・。」
「リュウガの風はまだマシだな。」
「・・(電気ショック?火薬消毒?土?風?)。」
プスプスプス・・ポンッ
レイは混乱した。

・・とある国の地面の底
「アンタレスよ・・いつになったら俺を認めてくれるのだ。」
『まだまだ・・お前はまだ未熟。・・今回の様な事が無いように修行をつけるのだ。』
「・・分かった。」
深い地の底で、シグレとアンタレスは修行をしていた。

・・別の場所
「ハッ!」
キンッ!キンッ!
暗闇の中、飛んでくる刃をはね返す少年:諸刃ヤイバ。
『ヤイバ、第五使徒が現れたぞ。』
現れたのは全身刃姿で二つ首の狼だった。
「ボルックス・・それで?」
『お前の仲間が倒したそうだ。』
「さすがシンジさん達だ。・・僕も頑張らないと。」
『お前もあと少しで・・私をコントロールできる。・・それまでの辛抱だ。』
「はい!」

・・異空間
「・・。」
何も無く、重力すら無い場所で瞑想を続けているのは、銀髪で紅眼の少年だった。
『・・カヲル。』
現れたのは白銀の長い髪を持ち、黒い右翼を持つ男性だった。(左翼は無い。)
「セフィロス・・分かってるよ、ラミエルが来たんだね?」
『そうだ。・・そして、ファーストとリュウガがラミエルを倒した。』
「なるほど・・シンジ君もそうだが彼もなかなかやるね。・・尊敬に値するよ。」
『・・お前はどうしたい?』
「君を完全に使いこなすまでこのままでいるよ。」
『我を使いこなせれるものなら使いこなしてみろ。・・この妖天星機セフィロスを・・。』
「もちろんそうさせてもらうよ。・・僕は自由の天使:タブリスの渚カヲルだからね。」

・・精神世界
そこには白く輝く白い鳳凰と黒く輝く黒い(大蛇型)龍が居た。
『どうですか?シンジ君達は?』
『フン・・まあ、少しは認めてもいいと思ったが、まだまだだな。』
『あら、先程リュウガ君が危ない時に思わず行こうとしたのは誰かしら?』
『うっ。』
『フフフフ・・。』
『と、とにかく!もう少し様子を見る。いいな!フェニックス!!』
『今の私はエクセリオンよ。ファフニールさん♪』
『なら俺だってレーヴァンテインだ。』
『はいはい・・では、失礼します。』
フッ・・
フェニックス・・もといエクセリオンは霞の様に消えていった。

・・現実世界 翌日 マンションの廊下
「あっ。」
「ん?」
ちょうどタイミング良く顔を合わせるシンジとリュウガ。
二人共、動きやすい服装をしている。
「シンジ・・お前、さっきまで音楽聴いてたか?」
「リュウガこそ・・さっきまで寝てた?」
・・・・。
「「なんで、知ってるんだ?」」
エクセリオンとレーヴァンテインが密談をしたため、
二人の意思が一時的に繋がった事を知るのはまだ先のお話。
「・・まっ、いいや。早く行こうぜ。遅れるとゼンが怒るから。」
「そうだね。」


アスカ:ファースト・・・夜這いかけてどうすんのよっ。

マナ:綾波さんは、普通の女の子としての勉強が必要みたいね。

アスカ:しゃーないわねぇ。アタシが来日したら、教育してあげますか。

マナ:アスカが教えちゃ駄目。(ーー)

アスカ:なんか、気になる言い方ねぇ。

マナ:アスカと葛城さん以外に、ガサツな女の子が増えたら大変だもの。

ミサト:(ーー#

マナ:な、なぜ、ここに葛城さんが。(@@;

ミサト:さぁ、こっちいらっしゃーい。(^^#

マナ:いや〜〜〜〜〜!!!!!(TOT)

アスカ:自業自得だわ。(ーー)
作者"シセン"様へのメール/小説の感想はこちら。
t-y-t-m@mx1.avis.ne.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system