・・15年前 南極
南極のはるか地下で円陣の様な形になっている12体のモンスター
『・・使徒が目覚めてしまったか・・。』
その内の一体、ゴルトフェニックスが使徒の存在に気付く。
『いずれ、この時が来ると思ったが・・。』
『我等の宿主となるべき人間に縁がある者の所業とは・・皮肉なものだな。』
続いて喋るドラグレッダーとナイトウイング。
『いかが致しましょうか?』
白鳥の様なモンスター:ブランウイングも続く。
『己の主を見つけたものは時がきた時に目覚めよ。』
『まだ主が見つからねぇ俺達はどうするんだよ!』
怒った口調で話すベノスネイカー。
『ならば、見つかるまで探すんだな。』
その隣で言葉を発するデストワイルダー。
『その通りだ。』
『チッ・・。』

エヴァンゲリオン 機獣戦記
第一話 使徒襲来 目覚めよ赤龍

・・現在 ネルフ
「・・確認しました。使徒です。」
「到着は何時か分かりますか?」
司令の椅子に座っている綺麗な女性:碇ユイ
「現状では一週間だと思われます。」
「そうですか・・冬月先生、レイちゃんは大丈夫ですか?」
「・・正直言って、戦闘に出すのは自殺行為と言える。」
「やはり間に合いませんでしたか・・日向君。」
「は、はい。」
「他のチルドレン候補は見つかりました?」
「え、ええ・・ですが。」
「何か問題でも?」
「あの・・言いにくいのですが・・その・・です。」
「えっ?」
「あなたのご子息のシンジ君です。」
「え・・エーーーー!?シンちゃんがーーー!!」
説明しよう。
碇ユイ指令兼博士はある実験が原因で現在27歳というとても若い司令である。
その美しい容姿とは似合わず、既に子持ちである。
そして、超が付くほどに過保護であり、息子を一人の男として愛している(!?)
シンジは現在、第二東京でユイの両親と暮らしている。
「ほ、他にはいないの?」
「はぁ・・現在は。」
「じ、じゃああと二日待って・・。」
「ユイ君・・諦めなさい。」
「ふぇぇぇぇん・・先生、なんとかならないんですかぁ?」
ユイは泣き顔になる。
「ユイ君・・これも運命だ。・・私達は希望を彼等に託さなくては生き残れないのだ。」
「・・分かりました。シンちゃんへは私が連絡します。」

・・碇家
ユイの実家は世間でも有数の財閥で軍から商店街まで様々な所で活躍している。
プルルルル・・
「はい、碇です。」
電話に出たのは家の主人でユイの父親:碇ユウゾウである。
『パパ?私。』
「ユイか。元気にしてるか?」
『ええ。大丈夫よ。』
「たまには顔を見せに帰ってきなさい。シンジも寂しがっている。」
『分かっています。・・シンジは居ますか?』
「まだ学こ「ただいまぁ!」今、帰ってきた。」
『すみませんが、代わって頂けませんか?』
「ああ。」
ユウゾウは受話器を放す。
「お祖父ちゃん、ただいま。・・誰から?」
靴を脱いで入ってくる少年:碇シンジ。
「ユイからだ。」
「母さんから?」
「ウム。」
シンジは受話器を受け取る。
「もしもし?」
『シンちゃ〜〜ん♪元気してるぅ?ママは元気よぉ♪』
音が大きかった為、少し受話器を放すシンジ。
「あ、あいかわらずだね母さん。・・僕は元気だよ。どうしたの?なんか用事?」
「あっとそうだったわ。・・シンちゃん。最近、体の何処かに何か変化は無い?」
「えっ?・・そうだ!右手の甲に何かアザみたいのが浮かんできたんだ。」
『アザ・・どんなの?』
「赤くて龍みたいな形。」
『・・シンちゃん。』
「何?」
『来週、こっちに来てくれない?・・大切な話があるの。』
「えっ・・もしかして、このアザに関係があるの?」
『・・。』
「分かった・・来週だね。」
『ごめんなさいね。』
「いいよ。それじゃ。」
『ええ、待ってるわ。』
ガチャッ・・
「ユイ、何だって?」
「来週、向こうに来てだって。」
「・・そうか。この時が来たか。」
「この時?」
「シンジ、ちょっとこっちに来なさい。」

・・ユウゾウの部屋
「この話は15年前、お前の父親が死んだ時の事だ。」
「父さんって、確か南極で調査をしてたんだよね?」
「そうだ。・・そして、セカンドインパクトの直撃を受けて死んだ。・・ここまではいいな?」
「うん。」
「そこで何を調査していたかは聞いたか?」
「ううん。母さんに聞こうとしたら、誤魔化されちゃった。」
「・・彼が・・ゲンドウ君達が調査をしていたのは『使徒』と『機獣』についてだ。」
「『使徒』と『機獣』?」
「『使徒』とははるか昔に人を滅ぼそうとした天使の名をもつ『人類を滅ぼすもの』だ。」
「人を滅ぼす!?・・そんな話、聞いた事ないよ。」
「当然だ。『使徒』が現れたのは今か何万年も昔だ。」
「・・じゃあ『機獣』は?」
「『使徒』と対抗し、人を守ろうとする『人類を守護するもの』だ。」
「じゃあ、味方なんだね。」
「おそらくな・・ゲンドウ君達は南極の地下に『機獣』が存在する事を知り、
調査を続けたが、『使徒』もその場所に封印されていた。」
「・・それで?」
「結果、使徒の一体が大爆発を起こし、それが『セカンドインパクト』と呼ばれた。」
「じゃあ南極に隕石が落ちたっていうのは・・。」
「情報操作による偽装工作だ。」
「・・。」
「さて、そのアザについて教えよう。」
「うん。」
「そのアザは『機獣』に選ばれし者。『機士』の証だ。」
「僕が『機獣』に選ばれた!?」
「『機獣』は全部で12体。それはその内の一体『ドラグレッダー』に選ばれた証だ。」
「・・。」
「分かったか?ユイがお前を呼んだ理由を。」
「・・うん。」
「お前の自由にして構わない。・・嫌なら。」
「僕、行くよ。」
「!?いいのか?」
「うん。母さんが呼んだって事はその『使徒』が現れるからでしょ?」
「・・そうだ。」
「母さんは僕に助けを求めようとしている・・なら、僕は助けたい・・母さんを、皆を!」
「・・そうか。ならば止めはしない・・自分の思うとおりにしなさい。」
「うん!」

・・一週間後 第三新東京
「ギャーーー!?」
ドサッ・・
街の警備をしていた兵士が異形な二足歩行生物に殺された。
「で、出たぞ!」
「撃て撃てーー!!」
ガガガガガガガガ・・
兵士達は一斉に銃を撃つ。
キンキンキンキンキン・・
しかし、何かバリアの様なもので防がれてしまう。
ピカンッ・・ドカーーーーーン!!
その生物の目が光った瞬間、兵士達のいる場所が爆発した。

・・ネルフ
「クソッ!あれで駄目なのか!」
「総力戦だ!なんとしても倒せ!」
軍のお偉いさん達は怒鳴りまくっている。
「やはりATフィールドか。」
「ええ。並大抵の兵器ではヒビ一つ入りませんわ。・・日向君、ミサちゃんは?」
「今、懸命にご子息を探しています。」
「そう・・もし、連絡があったら教えて下さい」
「了解しました。」

・・戦場からかなり離れた場所
「あぁ、もう!こんな時に行方が分からないなんて、早くしないとユイ姉に怒られるぅ!」
車を飛ばしまくっている女性:葛城ミサト29歳。
肉体的にはユイの方が年下だが、実際は年上なので『ユイ姉』と呼んでいる。
「・・にしても可愛いわよねぇ♪・・唾つけちゃおうかしら。」
コラコラ・・

・・で、当のシンジは
「う〜ん、出ないなぁ。」
電話をかけるものの、誰も出ない。
戦闘態勢のため、電話回線は切られているのだ。
「う〜〜ん・・どうしよう。(早くココから離れたい・・何か嫌な感じがする。)」
『・・ココより東に向かえ。』
「誰!?」
『我は主と共に歩む者・・炎の龍騎の使い・・ドレグレッダー・・。』
「ドラグレッダーって・・このアザの・・。」
『アザは主の証・・我は汝を導こう・・。』
「・・分かった。」

・・ネルフ
「ミ〜サ〜ちゃ〜〜〜ん。」
「ゴ、ゴメンナサイ!ユイ姉、お願いだから許して・・。」
ユイは笑顔だったが、明らかに怒っていた。
「あの・・。」
「ミサちゃん、給料一ヶ月カットとリッちゃんの実験台とどっちがいい?」
「じ、じゃあ給料カッ・・。」
「あっ、違うわ。・・給料カットは半年ね♪」
「・・ど、どっちも勘弁してくださいぃ!」
「すいません、碇司令。」
「拒否します。・・二択です。」
「ど、どうかご勘弁を・・。」
「すいません!碇司令!!」
「えっ・・何?マヤちゃん。」
「『機獣の間』に誰か入ったみたいなんですけど・・。」
「『機獣の間』に?・・あそこは今、ドラグレッダーしか・・シンちゃん♪」
ビューーーーン!!
ユイは風の如く、『機獣の間』へ向かった。
「・・副指令、どうしましょうか?」
「とりあえず、使徒の現状確認。なるべく足止めするんだ。」
「了解!」

・・機獣の間
使徒の母リリスの保管されているターミナルドグマとは別の階層にある部屋である。
そこには、セカンドインパクトの大爆発でも残っていた12体の機獣が保管されていた。
しかし、ここ数年で一体ずつ姿を消し、とうとうドラグレッダーだけとなっていた。
「ここは・・。」
『よく来たな・・碇シンジ。』
「君が・・ドラグレッダー?」
シンジの正面に赤い龍の像が置かれている。
『よくここまで来たな、碇シンジ・・いや、我が主よ。』
像の眼が光る。
「ドラグレッダー、僕はどうするばいい?・・どうすれば、皆の手助けになれる?」
『・・主よ・・覚悟はあるか?』
「覚悟?」
『戦うのなら、我は主の助けとなる・・だが、死ぬかもしれん。』
「・・。」
『戦いたくないのなら、それでもいい。・・ただ、滅びるのを待つがいい・・。』
「・・。」
『道は二つ・・選べば後には戻れない・・どちらを選ぶ・・答えよ!』
「僕は・・。」
「駄目よ!」
「『!?』」
シンジは声が聞こえた方角を見る・・そこには。
「母さん!?」
「ドラグレッダー、シンちゃんを戦場に連れて行かないで!」
『・・碇ユイよ、気持ちは分かる。・・だが、これは運命なのだ・・主自身の。』
「でも!」
「母さん・・僕、戦うよ。」
「シンちゃん!?」
「逃げちゃ駄目なんだ。・・ここで逃げたら、僕は昔の僕に戻ってしまう。
・・あの、孤独だった頃の僕に。」
「・・。」
『主よ・・覚悟は良いな?』
「うん!」
「・・分かったわ。・・シンちゃんが行きたいのなら、行きなさい。」
「母さん。」
「でも・・無事に戻ってきて。・・ゲンドウさんに続いて、貴方を失いたくないわ・・。」
「分かってる・・絶対に戻ってくるよ。・・絶対に!」
『では主、行くぞ!』
パァァァァァァァ・・
シンジが光に包まれた。

・・地上
「ウッ・・ここは・・地上?」
『そうだ。・・もうじき使徒が来る。』
「僕はどうやって戦えばいいの?」
『変身すればいい。』
「変身!?」
『念じるのだ・・さすれば見えてくるはずだ・・。』
「(念じる・・。)」
ドクンドクン・・
「(見える・・これは・・鎧?)」
『その状態で・・まあ自由な掛け声で構わんから、叫べ。・・そうすれば変身できる。』
「(随分いい加減な・・よし!)行くよ!」
アザのある右手が輝き出し、左手にはバーコードの様な模様の輪が現れる。
「変身!!」
シンジは両手を交差させた瞬間。
ゴォォォォォォォ!
炎がシンジを包み込んだ。
「ハァァァァァァ!!」
炎から飛び出したシンジは頭部・胸部・腹部・両手・両足にそれぞれ輪が回っていた。
ヒュゥゥゥゥン!
輪が縮み、シンジに付くとそのまま鎧の様な物に変化した。
足・腹部・胸・腕と変化していき、頭部の輪が額に付いた瞬間、ヘルメット状の物が
装着された。
『そう・・その姿こそ・・我が主のもう一つの姿。』
キィィィィィィン!
『仮面機獣士(ライダー)龍騎だ!』
「龍騎・・。」
バギバギバギ!
サキエル率いる天使集団が現れた。
「これが使徒!?」
『後ろに居る面の様な顔をしているのが第三使徒のサキエルだ。』
「じゃあ他のは?」
サキエルの周りには若干形が違う使徒がウジャウジャいた。
『エンジェル、使徒から生み出された雑兵だ。』
「つまり兵士みたいなもの?」
『そうだ。奴等は主が死ねば消える。・・一気に本体のサキエルを倒すのだ。』
「分かった。」
『主よ、アドベントカードの使い方は分かるな。』
「うん、変身の最中に頭の中に流れてきたよ。」
『ではまず、ソードベントからだ。』
「分かった!」
シャッ・・
龍騎はベルトの中央にあるデッキからカードを抜き出した。
このデッキは主が望んだカードを具現化する仕組みになっている。
「確かそれをこのガントレットの・・なんだっけ?」
『ドラグバイザー、またの名を龍召機甲という。』
「そうそう・・よし!」
カシュッ・・
カードをドラグバイザーにセットした。
≪ソードベント:ドラグセイバー≫
ヒュゥゥゥゥゥン
データの様な物が剣の形を象り、具現化した。
「これがドラグセイバーか。」
『他にも武器はあるが、最初はそれを使え。』
「分かった。・・うん、戦い方も分かる・・いくよ!」
ダッ・・
龍騎は走り出す・・が、ココで肝心な事を忘れていた。
「ワーーーー!?」
そう、変身しているともの凄く足が速いのだ。
ドカーーーーン!!
・・ともあれ、ボウリングのピンの如く、エンジェル達が吹き飛んだ。

・・ネルフ
「アァ!シンちゃん!?」
「ユイ君・・あの程度ではシンジ君は死なないよ。」
「そうですけど、シンちゃんの綺麗な肌に傷がついたら、どうするんです!?」
「ワシが知るか!」
「・・どうするのリツコ。また始まったわよ。二人の口喧嘩。」
「『触らぬ神に崇りなし』よ。とりあえず、様子を見ましょ。」
「そうね。・・日向君、様子は?」
「さっきのボウリング・・じゃなかったシンジ君の攻撃でエンジェルはほぼ全滅しました。」
「あれだけで全滅って・・ちゃんと戦ったら、どうなるのよ?」
「どうなるかしらね。」

・・地上
「あ〜〜、ビックリしたぁ。」
『・・。』
「ドラグレッダー?」
『あっ、すまん。まさか、いきなり我と完全同調するとは思わなかったのでな。』
「それって。」
『お前は今までの主より優秀な様だな。・・いきなりは危険だが敵も少ないし・・よし!』
「どうしたの?」
『主。』
「シンジでいいよ。」
『・・分かった。・・シンジ、『ファイナルベント』のカードを抜け。』
「ファイナルベント?」

・・ネルフ
「ファイナルベントですって!?」
「知ってるの?ユイ姉。」
「主人が残したノートにあったの。」
「ゲンドウの?」
「仮面機獣士にはファイナルベントと呼ばれるフィニッシュ技があるって。」
「フィニッシュって事は大技ですよね?なら良いのでは?」
「そうね・・でも危険な賭けでもあるわ。」
「危険?」
「ゲンドウさんのノートに書いてあったの・・正統な者でなければ、カードを抜いた瞬間、
機獣もろとも消滅するって。」
「!?」
「・・でも。」
「ユイ君。」
「私はシンちゃんを信じるわ。」
「・・。」

・・地上
「僕は・・僕を信じる!」
シャッ・・
龍騎はファイナルベントのカードを抜いた。
パァァァァァァ!
カードが輝き出す。
『この光こそ、正統な主の証。シンジ、カードをセットだ!』
「うん!」
カシュッ
≪ファイナルベント:ドラゴンライダーキック≫
『ハァァァァァァァァ!』
龍騎の足元に紋章の様な物が浮かび、赤い光が龍騎に集結して行く。
「行くよ!」
『ウム!』
ダッ!
そのままジャンプし、同時にドラグレッダーが召喚された。
『「ハァァァァァァァァァァ!!」』
サキエルは防御しようとしたが、何かに縛られている様に動けなくなっていた。
バキーーーーーーン!!
龍騎のドラゴンライダーキックはサキエルの体を粉々に砕いた。
『!?』
「どうしたの?」
『いや・・なんでも。(あれはフリーズベント・・いるのかデストワイルダー。)』
「これでどうするの?」
『!・・ドレインベントだ。』
「ドレインベント?・・分かった。」
シャッ・・カシュ
≪ドレインベント≫
シュゥゥゥゥ・・
サキエルの残骸が粒子となって龍騎に吸い込まれた。
「これは・・。」
『我等は使徒を吸収することで強くなる・・覚えておいて、損は無いぞ。』
「うん、分かった。」

・・ビルの上
「へぇ、やるな。龍騎って奴。・・これなら、助太刀必要なかったんじゃねぇか?」
『フン、奴ばかりにいいカッコはさせん。』
「やれやれ・・。」
ビルの屋上には白と青のライダーと虎の様な機獣が立っていた。
「でもいいのか?お前、奴を喰うために来たんだろ?」
『今回は奴に譲ってやる。最弱のサキエルなど喰ってもさほど変わらん。』
「OK。・・龍騎。お前の初陣、このタイガが見届けたぞ。」
ダッ・・
タイガと虎の機獣:デストワイルダーはビルの上を飛び越えていった。

・・ネルフ
「使徒殲滅を確認しました。」
「まずは一息ですね。先生。」
「そうだな。」
「司令!シンジ君の体が!」
モニターに映った龍騎の体が輝いている。
「心配ないわ。あれは共鳴しているのよ。他の戦士達と。」
「では。」
「・・ええ。ついに現在に蘇ったのよ。12人のライダーが。」

・・第三新東京のはずれ。
「やっと新しい12人が誕生したか。」
『ウム、全てはココからだ。』
虎のアザがある左肘を眺めている紺色の髪の少年
氷のライダー:タイガこと緋影流輝。
隣にいるのは白虎型の機獣:デストワイルダー

・・戦場跡地
二つの墓に手を合わせる茶髪の少女
「ムサシ、ケイタ・・二人の仇は討つからね。」
少女の後ろには蛇・犀・エイの機獣が立っている。
毒のライダー:王蛇の機獣:ベノスネイカー
鋼のライダー:ガイの機獣:メタルゲラス
水のライダー:ライアの機獣:エビルダイバー
『・・よぉ、あれってマジでアイツだったのか?』
『さあな。だが、龍の形をしているのは奴だけだ。』
『そうではない事を祈りましょう。』
「行きましょ。第三新東京へ。・・絶対に許せないわよ・・龍騎」
紫色のライダー:王蛇こと霧島マナ

・・第三新東京
「終わったみたいやな。」
「ああ。」
『フム・・どうやら、今回はドラグレッダーが使徒を吸収したようだな。』
『ああ。』
「ソイツで最後なんやろ?最後に出てきたくせに・・調子のいい奴じゃ。」
「いいじゃんかよ。次頑張ればさ。」
シェルターにいた関西弁とメガネ。
爆発のライダー:ゾルダこと鈴原トウジとミノタウルス型の機獣:マグナギガ
自然のライダー:ベルデこと相田ケンスケとカメレオン型の機獣:バイオグリーザ

・・病院
『レイ・・全員揃ったわ。』
「そう。」
『傷の治りは早いわ。・・どうしたの?』
「ユイさんが言ってた・・シンジ君がこっちに来るって。」
『そう、良かったわね。』
「・・早く会いに来て・・シンジ君。」
シンジの見舞いを待つアルビノの少女
光のライダー:ファムこと綾波レイと白鳥型の機獣:ブランウイング

・・ドイツ
「ん?」
『どうかした?アスカ。』
「ん〜〜、何か嫌な感じがしたのよね。」
『使徒が来たからではないか?』
「ううん・・それとは違う・・何か、直感的なもので。」
「・・シンジ君に彼女ができたりして。」
ドガッ!
「何いってんのよ!」
「アスカ・・分かったから、頭に踵落としはやめて・・凄く痛い。」
「あ〜あ、早く日本に帰りたい。」
愚痴をこぼすクォーターの少女
闇のライダー:ナイトこと惣流・アスカ・ラングレーと蝙蝠型の機獣:ナイトウイング
そして、踵落としを受けた少女は
地のライダー:インペラーことレイナ・ウィストン
その機獣であるギガゼールはレイヨウ型の機獣である。
ちなみにレイヨウとは鹿に似た草食動物である。

・・異空間
「フフフ・・やはり最初はシンジ君が決めてくれなきゃね。」
『ほぉ・・あれが、この世界のモトとなった人間か。』
「おそらく憧れていたんだろうね。・・自分でも戦える力を。」
『・・。』
「でも、まさかシンジ君が特撮物好きだったとはね・・驚愕に値するよ。」
『どういう意味だ?』
「つまりビックリしたって事さ。」
異空間から第三新東京を眺めるアルビノの少年
無のライダー:オーディンの渚カヲルとフェニックス型の機獣ゴルトフェニックス
『あとは自分の欲望に走るシザースと・・。』
「ガイとライアの二人を亡き者にした謎の龍型の戦士か・・。」
『お前はどうする?』
「僕は自由を司る天使・・誰にも僕を留められないさ。」
『・・。』
全てはココから始まる。


作者"シセン"様へのメール/小説の感想はこちら。
t-y-t-m@mx1.avis.ne.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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